MBA Ranking by Interface

MBAランキング (インターフェイス独自ランキング)






多くの日本人MBA志願者から、トップビジネススクールの評価について尋ねられることがあります。そうした点についてのアドバイスもプロフェッショナルなカウンセリングを通してご提供しています。

インターフェイス著『日本人のためのMBAベストスクールガイド』の中では、トップスクールの様々なランキングとその作成についての前提条件の違い、そして『ビジネスウィーク』、『US ニューズ』、『フィナンシャル・タイムズ』のランキングを加重平均して算出した複合的ランキングをご紹介しました。

このランキングでは、およそ18年以上におよぶ日本人出願者へのカウンセリングに基づいたおすすめのプログラムをご紹介します。日本におけるブランド価値と、プログラムの強みや学生の質などの学習環境を特に考慮したものです。

前提として理解していただきたいのは、これらのトップスクールは「すべて」素晴らしいということです。これらのプログラムはボルドー・ワインの「gran cru」に例えることができます。ある人にとって最高に魅力的なプログラムでも、ほかの人にとってはまったく同じようには魅力的でない場合があるからです。

あなたにとってのベストスクールは、あなたの「テイスト」に合い、あなた自身のニーズを満たすものなのです。

米国フルタイムMBAトップスクール
インターフェイス独自ランキング
1. ハーバード (HBS MBA)

http://www.hbs.edu/

ゼネラルマネジメントスクールの代名詞とも言えるHBSには、学習メソッド、ネットワーク、施設など、ほとんどすべてのものが揃っています。キャリアサービスやサポートに関しては改善の余地があるとされてきましたが、HBSの学生たるもの、そんなものがなくても就職先は確保できるというものです。在学中は必死で努力することになりますが、指揮を執る立場に就くのに十分な経験を積んで卒業することができます。
2. スタンフォード (Stanford MBA)

http://www.gsb.stanford.edu/

ゼネラルマネジメント分野のもう1つの雄であり、僅差で2位につける同校は、HBSより協調的な校風をもち、シリコンバレーのネットワークを求める人に最適です。常に新しさを失わない、分野横断的な選択科目群の数の多さには目が眩まんばかりです。MBAプログラムの中でももっとも優れたパブリック・マネジメントのプログラムもあります。2004年の学生主導の公共マネジメントのイニシアチブは、「Climate Change (気候変動)」と時流に即したトピックが選ばれています。
3. ペンシルベニア ウォートン (Wharton MBA)

http://www.wharton.upenn.edu/

このゼネラルマネジメント・プログラムの威力を物語っているのが、同校の誇る資源、即ち275名のフルタイム教員、125名の非常勤教員、そして18もの独特の専攻分野から得られる強い専門性と幅広い視野です。専攻の中ではファイナンス、不動産、ヘルスケア、多国籍/戦略的マネジメントなどが特に名高く、ウォートンでの履修オプションは事実上、限りがありません。たとえば、グローバル・イマージョンという海外実習オプションでは国際的視野を広げることができます。ウォートンでファイナンス、戦略、アントレプレナーシップ、マーケティング、またはヘルスケア・マネジメントを専攻しつつ、MBAとMB(Master of Biotechnology)の二重学位を2年間で取得することもできます。
4. ノースウェスタン ケロッグ (Kellogg MBA)

http://kellogg.northwestern.edu/

マーケティング分野、そしてグループでの活動に長けた学生を育てることに関しては、ケロッグ以上のプログラムはないでしょう。学生たちがケロッグ・コミュニティでの活動に非常に精力的なのも、この校風あってのことです。その範囲は課外活動のみならず、カリキュラム自体の形成にまで及びます。たとえば、学生の意見を反映したコンサルティング・プロジェクト(LEAP)、特定国へのチーム研修旅行(GIM)、そして技術分野におけるGIMにあたるコース(Tech Venture)などがあります。伝統的な専攻分野に加え、ケロッグではバイオテクノロジー、ヘルスケア、不動産、そしてメディアの分野で専門性の高い優れたプログラムを提供しています。
5. コロンビア (Columbia MBA)

http://www.gsb.columbia.edu/

ファイナンス、国際ビジネス分野のトップ校であり、ニューヨーク市を生きた実験の場とする同校では、退屈する暇はありません。新学部長が新たな分野横断的カリキュラムとして力を入れているのが、アントレプレナーシップ(大企業、スタートアップであるとを問わない)です。また、「アイビーリーグ」の中でも指折りのコロンビアの他学部(国際関係学[SIPA]、法律、ジャーナリズムなど)での科目を選択できるという柔軟性も強みです。
6. ミシガン ロス (Ross MBA)

http://www.bus.umich.edu/

ミシガンの協調的な学習環境のもとでは、ゼネラルマネジメント分野、戦略、組織行動、マーケティング、ロジスティックス/オペレーション、非営利マネジメントといった異なる機能分野の強さが融合しています。製造に関心を持つ学生が特に熱心に履修しているのがタウバー研究所との共同のプログラムオプションです。製造を専攻としてのMBA(2年)、もしくはMBAと工学修士号の二重学位(2-2.5年)を取得することが可能です。
7. シカゴ ブース (Booth MBA)

http://gsb.uchicago.edu/

並みいるMBAの中でも秀でた柔軟性をもち、理論ファイナンス、経済学、アカウンティング分野の最高峰です。最近建てられたばかりのハイドパークセンターは、最新設備を完備しており、デザイン、機能面ともに申し分なしです。同校は、2番目に人気のある専攻分野であるアントレプレナーシップの比重を高めている最中です。 ラボ(Lab)という名前に惑わされてはなりません。「新規ベンチャーと小企業ラボ」、「未公開株/ベンチャー・キャピタルラボ」、「国際アントレプレナーシップラボ−中国」、「新製品と戦略開発」などは、チーム・ベースの実践的なコンサルティング・プロジェクトです。また、一流の学者との接点を求めるのにもってこいのプログラムです。ビジネススクールだけでも、あの偉大な故マートン・ミラーを含む6名のノーベル賞受賞者を輩出しています。
8. ダートマス タック (Tuck MBA)

http://www.tuck.dartmouth.edu/

ゼネラルマネジメント分野とMBAプログラムに主眼を置いた(博士課程は設けない)ユニークなビジネススクールとして知られています。プログラムは「リーダーシップ・フォーラム」という枠組みで全体を統合しています。チームワークをことさら重視する校風を肌で感じることができるでしょう。同校の「国際ビジネス・フィールド・スタディ」では、開発国でコンサルティングを実体験することができます。コンサルティングの対象企業は、タックの学生のコンサルティングを「一流戦略マネジメント・コンサルティング会社と比べ遜色がない」と評価しています。
9. UCLA アンダーソン (Anderson MBA)

http://www.anderson.ucla.edu/

UCLAは西海岸において継続的人気を誇り、ファイナンス、アントレプレナーシップ、ゼネラル・マネジメントなどの分野を強みとしています。世界のエンターテイメントの中心に位置するUCLAのエンターテイメント・アンド・メディア研究所は、業界に関心のある学生にインターンシップの機会を与えています。理論を実社会へ応用することにかけては先駆者である同校で、その実現に一役かったのが「フィールド・マネジメント・スタディー」です。プログラム2年目の演習では、起業を中心とする「ビジネス・クリエーション」と特定の産業分野での研究などを行う「スペシャル・プロジェクト」が交互に組まれています。キャンパスはロサンゼルスの一等地にあり、協調性に富む校風が特徴です。
10. UCB ハース (Haas MBA)

http://www.berkeley.edu/

ハイテク時代の到来にともない、最も早くからアントレプレナーシップを重要視し、かつ同分野において最も優れたカリキュラムを提供するプログラムの1つです。ほかに優れたカリキュラムには、技術マネジメント、不動産、国際ビジネス、ヘルス・マネジメント、社会責任などがあります。シリコン・バレーにもサンフランシスコにも一飛びという便利なロケーションも魅力です。
11. MIT スローン (MIT Sloan MBA)

http://mitsloan.mit.edu/mba/

その名の通りテクノロジー分野のトップ校であると同時に、生産/オペレーション分野のトップ校でもあります。学生は全員リーダーシップ、リサーチと実践のコースを履修し、キャリア上の関心に即したプロフェッショナル・セミナーに参加します。金融工学、製造とオペレーションズ、戦略的マネジメントとコンサルティングなどはその一例です。スローンの「ファースト・イヤー・チャレンジ」では、学生はチームを組んで、実社会でのコンサルティング・プロジェクトに取り組みます。バイオテクノロジーに関心があれば、ハーバードと共同の2年制の二重学位プログラム、「バイオ・メディカル・エンタープライズ」も視野に入れてみてはどうでしょうか。
12. デューク フークア (Fuqua MBA)

http://www.fuqua.duke.edu/

ゼネラル・マネジメントのプログラムであるデュークは、そのほとんどの分野で高い評価を得ていますが、マーケティングとファイナンスが特に優れています。2回の「統合的学習経験(ILE)」はリーダーシップ育成に重点をおいています。ヘルスセクター・マネジメントおよびソーシャル・アントレプレナーシップのプログラムも秀逸です。
13. バージニア ダーデン (Darden MBA)

http://www.darden.virginia.edu/

ゼネラル・マネジメントのプログラム、ダーデンは「南部のHBS」ともいうべき存在で、協調的な校風で知られています。HBSと同様、ケース・スタディー を使っての教授法を主流としています。ケース・スタディーは、幅広い戦略的枠組みの構築を目的とした、統合的なカリキュラムに組込まれています。長きにわたってリーダーシップと倫理の分野に重きをおいてきたプログラムで、これらの分野のコースでは無味乾燥な教科書より数段興味深い、古典文学から劇作品にいたるまでが使用されています。
14. コーネル ジョンソン (Jhonson MBA)

http://www.johnson.cornell.edu/

バランスのとれた「現実に即した」ゼネラルマネジメントのプログラムで、学生は1年目から専門分野に進むことができます。こうしたイマージョン・ラーニングでは、「戦略的ブランドマネジメント」、「製造業」、「投資銀行業務」、「経営財務」、「アントレプレナーシップと未公開株式」、「セールス、リサーチ、およびトレーディング」などのコースがあります。5セメスターで人的資源管理の分野との二重学位(MBA/M.I.L.)を取得できる、魅力的なプログラムも用意されています。
15. NYU  スターン (Stern MBA)

http://www.stern.nyu.edu/

ファイナンスとアカウンティングの「強豪」である同校はBig Appleの中心に位置し、ウォール街、ブロードウェイ、そして名だたる米国企業へのアクセスも抜群です。国際ビジネス研究所のもとで優れた国際ビジネス分野のプログラムを提供し、エンターテイメント、メディア、テクノロジー分野にも定評があります。NYUのエグゼクティブMBAプログラムは、ニューヨークで働く現役プロフェッショナルが最も好んで選択するプログラムで、フルタイムMBAの学生にとってはネットワーク作りのための絶好の機会を得ることができます。多くの学生が殺到する超人気科目は、アズワス・ダモダラン教授が教える「コーポレート・ファイナンス」と「エクィティ・インスツルメンツとマーケット」です。
16. カーネギーメロン テッパー (Tepper MBA)

http://www.gsia.cmu.edu/

分析的で定量志向のCMUは、情報技術およびオペレーションズの分野でMITに拮抗する強さを誇ります。コンピューテーショナル・ファイナンス分野では、金融工学を学ぶには理想的でユニークな3セメスター制修士プログラムを提供しています。MBAの学生はファイナンスや戦略などの従来の専門分野から履修するだけでなく、バイオテクノロジー、資産運用やコンピュテーショナル・マーケティングといった、大学全体にまたがった「クロス・ユニバーシティー・トラック」を選択することもできます。
17. インディアナ ケリー (Kelley MBA)

http://www.bus.indiana.edu/MBA/

生活費と授業料(年間約25,500ドル)の面で「お買い得」なプログラムです。同校のマネジメントプログラムはうまく統合されており、教授の熱心さとアクセスのしやすさに定評があります。学生は、伝統的な専攻分野と業界に的を絞った「アカデミー」を組み合わせて、自らのプログラムをカスタマイズします。「アカデミー」では、コースワークとプロジェクトワークをキャリアに直結させ、実務家との交流と組み合わせています。「アカデミー」にはコンサルティング、投資銀行業務、サプライチェーン・マネジメントといった分野だけでなく、スポーツやエンターテイメントなどのユニークなトラックも用意されています。インディアナを過小評価してはなりません。同校はファイナンスとマーケティング分野のトップ校の一つでもあるのです。
18. USC マーシャル (Marshall MBA)

http://www.marshall.usc.edu/

アントレプレナーシップに強く、教育ビジネスというユニークな専攻を提供しています。また、エンターテイメント・ビジネスの分野ではUCLAとともに有名です。優秀な成績で1年目を終えた学生は、「テクノロジー・コマーシャライゼーション・プログラム」での修了証書の取得申請ができます。USCの「環太平洋教育プログラム(PRIME)」には特定の国に関した講義、チーム・ベースでの国際プロジェクト、アジアもしくは南米へのフィールド・トリップが含まれています。
19. UNC キーナン・フラグラー (Kennan Flagler MBA)

http://www.kenan-flagler.unc.edu/

UNCは確固としたマネジメント・プログラムを提供しています。国際ビジネス・マネジメント分野は内容が充実しており、チームでの国際的なコンサルティング、海外での選択科目履修やインターンシップなどの機会があります。7週間の「ミニ・セメスター」制コースから、多くの選択科目を履修することができます。
20. テキサス マコームズ (McCombs MBA)

http://mba.mccombs.utexas.edu/

マコームズもまた、生活費、授業料の面で「お買い得」で、アントレプレナーシップ、テクノロジー、アカウンティングの分野に強いプログラムです。ファイナンス専攻では、未公開株、企業財務、不動産、そして同校ならではのユニークなエネルギー・ファイナンスなどのコースを提供しています。また、学生が管理する投資ファンドを立ち上げた最初の学校であり、一流投資コンサルタントのアドバイスのもとに投資を行っています。
20. パデュー クラナート (Krannert MBA)

http://www.mgmt.purdue.edu/

インディアナやテキサス同様、生活費や授業料の面で「お買い得」なプログラムで、定量分析に強い力点を置いた一流のオペレーションズ・マネジメント・プログラムを有し、テクノロジー分野でも優れています。
欧州トップスクール
インターフェイス独自ランキング
1. インシアド (INSEAD MBA)

http://www.insead.edu/

国際的なMBAプログラムの中でもずばぬけた存在であるインシアドの10ヶ月ゼネラルマネジメントのプログラムでは、学生はフォンテンブローとシンガポールの2ケ所のキャンパスで学ぶことができます。さらに1学期をウォートンでの選択科目履修にあてることも可能です。これらすべてを1年間に凝縮すれば、目がまわるほどの異文化体験を得られるというものです。卒業前に第3外国語の要件を満たす必要がありますが、恐れずにチャレンジしてください。
2. IMD

http://www.02.imd.ch/mba/

IMDは組織の頂点を目指す経験豊かな志願者(職務経験年数平均7年)を対象とした、ゼネラルマネジメント系の10ヶ月プログラムを提供しています。クラスは90名で構成され、そのうちの半分は西ヨーロッパから、残りの半分は世界中から集まっています。毎日同じクラスで顔を合わせるため、必ず全員と知り合うことになるでしょう。同プログラムは様々な革新的試みを行っており、ボスニア・ヘルツェゴビナへのスタディー・トリップや、MBA/EMBAの在校生と卒業生および企業を結ぶバーチャルな学習コミュニティー(ダイナミック・ラーニング・ネットワーク)などはその一例として挙げられます。
3.ロンドン ビジネススクール(LBS MBA)

http://www.london.edu/

LBSの15~21ヶ月のMBAプログラムは米国の多くの2年制プログラムに匹敵するだけでなく、ファイナンス分野では特筆すべき強さを誇っており、学生は多様性に富んでいます。同校独特のShadowingプロジェクトでは、1週間にわたって企業のマネジャーの仕事を観察する機会を得ます。2年目には、報酬付きのチーム・コンサルティング・プロジェクトに参加します。夏期には、インターンシップ、コンサルティング・プロジェクト(6名の成績優秀者が選ばれる)、または起業研究所に身を置くことになるでしょう。