留学先:シカゴ (Chicago Booth MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.492

合格体験記

1. はじめに
全ての始まりは2010年3月に遡ります。新卒で就職した米系投資銀行の1つ上の先輩が私のデスクに来て「今日が僕の最後の日だから!今まで有難う」と挨拶に来ました。「何をやるんですか?」と尋ねると「Chicago Boothに行く!」と言いました。当時MBAという選択肢など頭の片隅にもなかった私は、この日を境にMBAについて関心を持ちました。そして、ファイナンスの世界では多くのトップ・バンカー達(バンカーに限らずPEやヘッジファンドや事業会社の財務役員も)がChicago BoothのMBAを取得している事を知りました。当時、MBAを目指そうと思いTOEFLの勉強を始めたり、Interfaceの説明会に参加はしたものの、結局2011年に別の米系投資銀行の投資銀行本部へ転職する運びとなり、一旦MBAという選択肢は後退しました。
投資銀行本部でM&A及びファイナンスのバンカーを経験し、投資銀行業務は多忙でありながら非常にやりがいがあり、楽しいと感じていました。他方でMBAの実質的な年齢上限である30代前半~中盤に差し掛かった際、「今MBAに行くのか?もう一生行かないのか?」という意思決定に直面しました(Executive MBA等は対象外でした)。熟考に熟考を重ねて検討した末、「今行かなかったら一生後悔する」という帰結となり、2015年に本格的に受験準備に取り掛かる事にしました。
最も厳しかったのは投資銀行業務という職種上、勉強や出願準備に充当可能な時間が極めて限定的であり、先の予定が立て難いという点でした。通常午前3-4時まで勤務し、翌朝9時には出社するライフスタイルの中で、帰宅後、朝6時頃までTOEFLやGMATを勉強していました(座っていると寝るので立って勉強してました)。週末も仕事のない隙間を縫って受験準備に費やした為、友人とのソーシャルイベントや社内イベント(ゴルフ等)は相当程度制限していました。
完ドメの私にとっては、TOEFL、GMAT、Essay、Interviewといった全てのハードルが高く、何度も「無理なんじゃないか?」と思う局面にも遭遇しましたが、最後は自分を信じ決して諦めませんでした。2016年夏にInterfaceを再訪し、6年前に一度Skypeで話したルクレア先生と再会し、二人三脚でエッセイとインタビュー対策を始めました。また、インタビュー対策はデバリエ先生にも相当程度お世話になり、とにかくInterfaceのサポートなしに合格を勝ち取ることは不可能であったと断言出来ます。特にインタビューは実施した学校すべてに合格 or WLを頂いており、インタビュー対策の効果の高さが明白です。

2. 合格校
留学先:Chicago Booth

合格:London Business School
Waitlist:Kellogg、MIT Sloan、INSEAD

3. プロフィール(出願時)
男性、34歳
大学:私立理系大学、私立理系大学院

職務経験:米系投資銀行投資銀行本部(6年)/ 米系投資銀行テクノロジー(3年)
海外経験:NY勤務6ヶ月、豪州短期留学1.5ヶ月
留学方法:私費
TOEFL:107 (L29, R28, W28, S22)

GMAT:690 (V33, Q50, AWA4.5, IR4)

GPA:3.0 / 4.0(UG)、3.9 / 4.0(Graduate)

4. スケジュール
2015年年初:本格的にTOEFLの勉強を開始
2015年5月:TOEFL107点を獲得

2015年6月:GMATの勉強を開始

2015年9月:GMAT 650点(初受験):意外と行けそうだと勘違いする
2015年9月:東海岸、シカゴをキャンパス・ビジット
2015年10月:2015年冬の出願を見送る

2016年8月:GMAT 690点獲得。エッセイの準備を開始
2016年9月:ルクレア先生のエッセイ・プレパレーション・コース受講
2016年9月:西海岸、欧州をキャンパス・ビジット
2017年1月:Round2で全校出願、インタビュー・トレーニングコース受講(デバリエ先生、ルクレア先生)
2017年2月:インタビュー
2017年3月:Chicago Booth、LBSより合格通知

5. TOEFL
Reading:①英単語をとにかく暗記、②英文法の完全マスターの2つがReadingスコアアップの肝だと思います。後々気付いたのですが、リーディングで文意が捉えられない場合は、①意味が分からない単語が存在する、②文法構造が不明、の何れかのパターンが多く、GMAT用の文法レッスンをTOEFL勉強の段階から受講する等の対策が有意ではないかと感じました。具体的には①は旺文社3800のLevel4まで全て暗記し、知らない単語に遭遇した場合は仕事であろうと読書中であろうと自作単語帳に加えました。上記①、②のレベルが上がると自然と読むスピードも上がります。

Listening:当初はガムシャラに量を聞いていたのですが、実力が乏しい段階で量を聞くのではなく、しっかりとした基礎を確立した上で量を聞く方が効用が高いと感じました。

Writing:一旦テンプレートを暗記した上で、様々な問題パターンを演習するのが良いかと思います。Readingで言及した②の文法を一通り終えてからの方が効果は高いです。

Speaking:出題される6種類の問題の形式を理解しつつ、Independent用の自分の回答ストーリーを8ストーリー程度用意し、演習を繰り返す事がスコアアップの近道かと思います。

全体:自然科学等、普段馴染みの薄い分野からの出題が多く、専門用語の暗記に加えて分野の基礎知識の習得が有用かと思います。あとはテストセンター毎に受験環境が全く異なるので、お茶の水や田町等、自分が受験し易い環境を選択すべきと感じました。

6. GMAT
全体:正直ブラックボックスです。Official Guide(OG)と本番の問題は全く違うし、試験直前に受けたExam Packの点数と本番の点数の相関係数は極めて低いという印象です。従って、基礎勉強を終えた上で、複数回受験し、運良くスコアが出るのを待つというのがベストな方法かと思います。但し、Mathについては勉強した分点数が伸びるので本質的な学力向上を目指すという正攻法が効果的だと思います。私は仕事の関係上2015年9月からダラダラと2016年8月まで勉強してしまったので、文法ルール等暗記項目が相当程度存在する点に鑑みると、纏まった時間が取れるのであれば短期決戦に持ち込んだ方が望ましいかと思います。但し、最も重要なのは精神的タフネスかと思っています。何度受験しても700点に行かないとあたかも「自分はバカなんじゃないか?」と戦意喪失の誘惑に駆られますが、そもそもGMATは本質的な頭の良さを反映しているとは考え難いです。学歴も職歴も素晴らしく本当に優秀と思える人が650点だったり、正直あまり優秀とは思えない人が730点取ったりしています。従って、最後まで諦めずに受け続けるという事が肝要かと思います。

Verbal:私はOGとExam Packをベースとしながら、SC、CRについては予備校の教材を適宜利用して補強しました。特にSCは正解の理由が不明解であるケースも存在し、予備校やOGの説明も必ずしも腹落ちするとも限りません。従って、自分なりのロジックを立てる事も肝要だと思います。私はYESの文法と解放パターンの復習を何度も繰り返しました。CRはロジックのパターンを記憶し、どのパターンに該当するかを早急に判別し回答する演習を心掛けました。RCはTOEFLよりも難易度レベルが高いという印象を受け、英単語のブラッシュアップを行いました。SCとCRは1問あたりの制限時間を決めた上で時間内に回答する演習を行いました。

Math:基本的に通販教材とOGのみの対策でしたが、理系バックグラウンドなのでそんなに苦労しませんでした。どちらかというと質問の文意を取り違えない様に数学関連の英語表現に慣れる事が重要かと思います。

7. Essay
私にMBAを考えるきっかけをくれた先輩もInterfaceでのカウンセリング受講後にChicago Boothに進学しており、迷いなくInterfaceの門を叩きました(本来は様々なカウンセラーを訪問し、比較検討すべきかと思いますが)。ルクレア先生とのカウンセリングは初期は週1回定期的に実施しており、業務が忙しい私にとっては非常に良いペースメーカーとなりました。2016年11月頃よりカウンセリングの頻度を増やしました。時間的制限がある中で複数校のエッセイを作成しなければならず、どこまで推敲するかが肝でした。ルクレア先生は非常に鋭い方で、私の作成したストーリーに違和感がある場合や、理論の飛躍がある場合は、的確に指摘してくれました。逆に私が準備不足で誤魔化すようなロジックを立てた場合は、厳しい指導を頂くといった局面もありました。他方で、GMATの受験を継続するか等のカウンセリングといった、トータル・コーディネーターとしての役割を担って頂き、私も120%の信頼を置いて受験準備に取り組むことが出来ました。コストは決して安くはありませんが、ここで費用を掛けずにどこで費用をかけるのか?とすら思うほど、エッセイ・カウンセラーは合否を決める重要なロールであると断言出来ます。
特に私は、低GMAT、低GPA、高年齢、私費、と厳しい環境が整っていたにも関わらず、多くのトップ校のインタビューに呼んで頂けたのは、ルクレア先生の監修の許、エッセイを作成出来たからだと信じてやみません。

8. Interview
グループ・インタビュー・コースで基本的なことを学び、その後デバリエ先生、ルクレア先生と、其々対面とスカイプで個別セッションを行いました。
特にデバリエ先生は、完全に「裏技」と呼べる様なアドバイスまで指導頂き(Chicago BoothやKelloggのインタビューでも使いました)、MBA受験においてカリスマと呼ばれる所以を感じました。特にデバリエ先生にご教示頂いた「Expect unexpected」というマインドはどのインタビューにもしっかりと認知した上で臨んだ為、インタビューで動揺するようなシチュエーションは全くありませんでした。従って、インタビューに呼ばれた学校からは全て合格 or WLのオファーを頂戴しています。

9. 全体を振り返って
MBAのアプリケーション・プロセス自体、自分の人生やキャリアについて再考する極めて重要な機会を提供してくれます。ルクレア先生とのカウンセリングの過程において、私は何度も何度も「自分は人生において何をしたいのか?」という究極の問いに対して真摯に向き合いました。30代前半にこのプロセスを経る事が出来、心から良かったと感じております。
また、MBAを通じて(国内での)ネットワークを広げたいと思われる方がいらっしゃると思いますが、実は究極の国内MBAネットワークはアプリケーション・プロセスの段階にあると言えます。誰もがTOEFL、GMATで苦しみ、答えのないEssayやInterviewで憂鬱な気分になり、明確な根拠なしに学校からRejectionを受け取るという、共通の経験をする中で、合格した暁には皆が同じ釜の飯を食った戦友となります。其々進学先は異なれど、ここで培った絆は強固であり、この先一生繋がっていくものであると確信しました。また、私は全校ビジットし、多数のアルムナイや在校生に会い、受験段階で相当程度個人的なリレーションを築いてきました。この繋がりも一生のものであると確信しており、数十年後これらの戦友や先駆者達が各界での頂点に上り詰めた時、とてつもなく面白い世界が訪れるのではないかとワクワクしてやみません。従いまして、受験段階から様々な人に会い、様々な価値観やキャリア・プランを聞くことを推奨します。

10. おわりに
私のMBAは1人では決して成就し得なかったと断言出来ます。特にルクレア先生、デバリエ先生、小貫さんには最大限の感謝の意を伝えたいと考えております。この場をお借りして深く感謝致します。
但し、本当の勝負はこれからだと思っています。私は、留学をせずに投資銀行業務で得られたであろう充実した日々を超越する程の濃い毎日を過ごすと決めています。その為にはGet out of my comfort zoneの精神であらゆるチャレンジを行い、自己規律を守り、2年後に「成長した」と自信を持って言える様になりたいです。

大学院留学 合格体験記
Chicago BoothMBA(シカゴ ブースMBA) Class of 2019