留学先:デューク合格体験記 (Fuqua MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.512

はじめに

    • 私は2011年初めにMBA留学を志し、2014年から3年間の海外赴任を経て、2017年12月に合格を獲得することができました。
    • 受験中何度も、私に海外MBA受験は無謀だと感じました。出願した後も、どの大学にも受からないのではないかと不安になりました。それでもデバリエ社長をはじめ、インターフェイスの皆様、卒業生及び在校生の方々に励まされ、もがき続けた結果、トップ校のDuke Fuquaから合格を勝ち取ることが出来ました。
    • 体育学部出身という特殊なバックグラウンドを持つ私でも合格できた理由は、以下3点だと考えています。

1. インターフェイスのデバリエ社長に師事したこと
2. テスト対策及び出願準備を前倒しで進めたこと
3. 現実的な出願ポートフォリオを作り、情報収集を12校に絞ったこと

プロフィール
性別:男性
出願時年齢:30歳
大学:国立大学体育学部
職歴:総合商社8年
海外経験:海外赴任 (3年)、海外遠征 (各2~3週間)
留学費用:社費留学
GPA:3.79
TOEFL:105
GMAT:690

業務内容

  • 入社して4年ほど、自動車の輸出及び三国間取引業務を経験しました。2014年8月から2017年8月までフィリピンに赴任し、事業会社のマーケティング部にて商品企画・広告宣伝・市場分析を担当しました。海外赴任中の2016年12月に社費派遣生に合格し、海外赴任から帰国後に受験しました。

留学の動機

  • 海外の事業会社で働く中で、経営に必要な知識及びスキルが不足していることを痛感しました。また、自分とは異なるバックグラウンドを持つ同僚とチームを組み、目標を達成することの難しさと面白さを学びました。この経験から、経営を体系的に学ぶことができ、かつグローバルビジネスで通用するリーダーシップスキルを習得できるMBAに惹かれました。
  • 海外留学を経験した知人からは、必死になって勉強したという言葉を必ずと言って良いほど聞きます。一方、私はこれまでサッカーを最優先に置いて進路(高校・大学)を選んできたため、必死に勉強に打ち込んだ経験はありません。徹底的に勉強せざるを得ない環境に身を置くことで、自分自身を鍛えたいと考えました。

受験校
進学先:Fuqua
合格校:Fuqua
Waitlist校:Anderson
インタビュー実施校:Fuqua, Anderson, Tuck
出願校: Fuqua, Anderson, Tuck, Haas, Wharton

出願準備
2011年8月:TOEFL初受験 (60点)
2013年6月:GMAT 初受験 (570点)
2013年12月:社費選考落選 (1回目)
2014年8月:海外赴任開始
2015年12月:GMAT 690点取得
2016年3~5月:インターフェイスのEarly-Birdコース受講
2016年11月:インターフェイスの社費選抜対策コース受講
2016年12月:社費選考合格 (2回目)
2017年6月:エッセイカウンセリング開始、TOEFL 105点取得
2017年9月:海外赴任終了、インタビュートレーニング開始
2017年10月:1st Roundにて3校出願 (Fuqua, Anderson, Tuck)
2017年11月:キャンパスビジット (Kellogg, Wharton, Tuck, Fuqua, Anderson, Haas)、Tuck・Anderson面接
2017年12月:Fuqua面接、Fuquaより合格通知
2018年1月:2nd Roundにて2校出願 (Wharton, Haas)
2018年3月:Fuquaに進学決定

TOEFL

      • 初回スコア60点 (R 12, L 16, S 11, W 21) → 提出スコア105点 (R 29, L 28, S 22, W 26)
      • 計35回受験しました。セクション毎の対策は以下の通りです。

Reading:29~30点で安定したので、特に勉強はしませんでした。
Listening:TOEFL TPO Proという中国版アプリを2倍速で聞いていました。(正解が間違っているケースもあるため要注意)
Speaking:インタビュー練習を繰り返すことでスコアが上がりました。八重洲の予備校Tのスピーキングコース及び発音改善コースを受講しました。
Writing:八重洲の予備校Tの添削コースを3ヶ月受講した後は、添削後の解答例を暗記した結果、26~28点で安定しました。

      • 巷では、スロットのように運次第で点数が出るという噂が流れていますが、私は実力がないとスコアも出ないテストだと感じました。海外赴任前はどんなに勉強しても100点が最高スコアでしたが、帰国後は100点を下回ることは少なくなり、104~105点が連発しました。私の場合、全セクションの過去最高点を足すと110点ですが、受け続けたからと言って点数が揃うものではないと悟り、エッセイ及びインタビュー対策に切り替えました。
      • オススメの試験会場は御茶ノ水ソラシティと武蔵小杉テストセンターです。これらの会場は、他会場と比べて机が広く、スピーキング時でも隣の受験生の声は全く集中の妨げになりませんでした。

GMAT

      • 初回スコア570 (V 24, M 45, IR 6, AWA 5.0) → 提出スコア690 (V 35, M 48, IR 5, AWA 4.5)
      • 計7回受験しました。セクション毎の対策は以下の通りです。

Verbal:渋谷の予備校Mの練習ソフトに加え、GMAT Prepの追加問題集を使用しました。Prepでは40点台後半が連発していましたが、本番ではPrepほどの点数は出ませんでした。
Math:マスアカとManhattan GMATを使用しました。
IR:GMAT Prepを繰り返すだけでスコアが安定しました。
AWA:渋谷の予備校Mのテンプレートを使用し、前日にテンプレートを暗記しました。

      • TOEFL同様、英語力が上がらなければスコアも向上しないテストだと感じました。海外赴任前はどう頑張っても600点前後でしたが、海外赴任に慣れ、英語力が向上してからは680点前後が連発しました。
      • 690点を取った後、出願前にもう一度受けようとTOEFLの学習に移りましたが、2016年12月に規定が変更され、生涯で8回以上は受験できないことになってしまいました。既に7回受験していた為、再受験するチャンスを逸しました。
      • 低いスコアを取った際にスコアをキャンセルしなかったことを後悔しています。スコアレポートには7回分のスコアが載ることになり、デバリエ社長には「なぜ事前に相談しなかったんだ!」とお叱りを受けました。結果的にFuquaから合格を貰ったから良かったものの、致命的なミスでした。

出願校選び及び出願戦略

      • テストスコアが向上する可能性が限られている中で、出願戦略こそが勝負を分けると考えました。
      • 2017年4月頃から各種ランキング、分野別ランキング、「日本人のためのMBA ベストスクールガイド」、Clear AdmitのSchool Snapshotを使用し各学校の特徴を把握しました。
      • 2017年6月頃に、過去の経歴とキャリアプランに沿ってMarketing及びGeneral Managementに強く、Collaborativeな校風を持つ12校を選定しました。各学校が公開しているGMATスコアの80%レンジ下限値及び合格実績データからDream・Target・Safetyに分けてポートフォリオを組みました。ランキングの上から順に有名な学校を受けたくなる衝動に駆られましたが、現実的に合格の可能性がある学校に絞りました。
      • 2017年7月に上記ポートフォリオをデバリエ社長に相談しました。”Your portfolio is good.”と言われたため、以後全く変更しませんでした。1st RoundでTarget校の3校に出願し、2nd RoundにDream校を出願しました。(幸運にも1st RoundでFuquaから合格通知をもらったため、Safetyに分類した学校には出願しませんでした。)
      • 結果的に、Dream校からは面接に呼ばれず、Target校からは全て面接に呼ばれた為、ポートフォリオ作成時の見立ては合っていたと感じています。
        出願する学校には必ずキャンパスビジットを行うこと、公式説明会に参加することを決めました。キャンパスビジットをしていない、また公式説明会にも行っていない状況では、面接時に必ず聞かれるWhy this school?の質問に対して、説得力のある回答ができず、コミットメントを示せないと考えました。
      • キャンパスビジットでは、足を運ばなければ分からない事を見て・聞いて・感じることが出来ました。一般的に協調的な校風を持つと言われている学校でも自分には合わないと感じたり、生活環境や学生同士の仲の良さを知ることができたりと、出願校を決める上で貴重な情報を得ることができました。Fuquaではアドミッションとの面談を申し入れ、20分程度の自己アピールを行いました。尚、キャンパスビジットを計画する段階でデバリエ社長に相談し、やるべきことを聞きました。
      • 特定の学校(Fuqua, Tuck等)は定められた期間であれば、キャンパスビジットと共にOn-campusインタビューを受けることができます。(つまり、面接インビテーションを待つ必要がありません。) 私の場合は、海外赴任からの帰国でOn-campusインタビューを受けられる期間にキャンパスビジットができませんでした。結果的に面接に呼ばれたので問題ありませんでしたが、出願直後は面接にすら呼ばれないのではと不安も覚えました。
      • 各学校が公式説明会を開催する6~8月はフィリピンに赴任していた為、ほぼ毎週末LCCで日本へ帰り、公式説明会に出席しました。他にも台湾でFuqua、韓国でAndersonの公式説明会に出席しました。公式説明会の30分程前に会場入りし、説明会のためにフィリピンから来ているという熱意をアドミッションにアピールしました。アドミッションに顔と名前を覚えてもらったことで、卒業生を紹介してくれたり、後々コーヒーチャットに飛び入りで参加する許可をもらったりと後々動きやすくなりました。
      • 在校生・卒業生訪問では、常に親切に対応していただきました。出願校の在校生及び卒業生には想像を超えるサポートを頂きました。在校生および卒業生との会話では、エッセイ及びインタビュー対策のために、校風を表すエピソード、私が興味を持っている選択科目の内容、強く記憶に残っている選択科目、Experiential Learningの機会の4点を必ず聞くようにしました。

エッセイ

      • 後悔しない選択をしようと最も有名かつ実績あるインターフェイスの門を叩きました。出願した5校のうち、3校からインタビューに呼ばれたのは、間違いなくデバリエ社長によるエッセイカウンセリングの効果だと考えています。逆に、インタビューに呼ばれなかった2校はGMATスコアが不足していたことが原因と捉えています。
      • 2016年3~5月にインターフェイスのEarly-birdコースを受講し、レジュメ及びWhy MBAエッセイを作成しました。2017年の出願直前には帰任のタイミングと重なり、公私ともに忙しくなることが予想できたため、あえて出願1年前に受講しました。
      • 2017年6月からインターフェイスのエッセイカウンセリング(固定枠)コースを受講しました。担当カウンセラーは引き続きデバリエ社長でした。サボり癖のある私にとっては、毎週のカウンセリングが良いペースメーカーになりました。
      • カウンセリングの最後に、次回カウンセリングに向けて行うべきことを相談し、デバリエ社長のアドバイスに沿ってエッセイを書いていきました。複数エッセイ課題がある場合の選び方、エッセイに使うべき経験の選び方等、貴重な助言を頂きました。
      • デバリエ社長が手伝ってくださる志望校へのカスタマイズには、毎回驚かされました。長年のカウンセリング経験に加え、各校へのビジットやアドミッションとの面談を行っているからこその洞察力だと思います。
      • 最も時間と労力をかけたのがFuqua特有のエッセイ課題「25 random things」でした。エッセイドラフトをデバリエ社長にご確認いただいた際、「こんなエッセイはゴミだ!競争倍率の高い学校にも関わらずこんなエッセイで合格できると思っているのか!!」と厳しいお叱りを受けました。あまりに落ち込み、Fuquaへの出願を諦めようかと本気で悩みましたが、妻にも相談しながら書き直した結果、インパクトあるエッセイに仕上がりました。合格したFuquaからは、このエッセイの独創性が評価されたのだと思います。(Fuquaはこのエッセイを非常に重要視しています。)

推薦状

      • 新入社員時代の課長かつ出向先の事業会社でも上司だった方、入社以来のメンター(指導員)で出向先の事業会社でも上司だった方の2人にお願いしました。

インタビュー

      • 2017年9月より、毎週デバリエ社長のインタビュートレーニングを受けました。私は完璧な英語で素晴らしい経歴を話さなければならないという考えに囚われ、準備したスクリプトを暗記しがちでした。しかし、デバリエ社長からはコンセプトだけを頭に入れ、シンプルな英語で具体的に話すべきとご指導いただきました。また、立居振舞、イディオム、使うべき言い回し等も助言いただきました。
      • 実際のインタビューでは、デバリエ社長とのトレーニングで出た質問が本番でも聞かれるという場面が、驚くほど沢山ありました。
      • デバリエ社長のアドバイス通り、革製のフォルダーにラミネート加工したレジュメ(和紙に印刷)を入れ、面接に臨みました。在校生との面接では、毎回「なんて素敵なレジュメだ!」とコメントをもらい、良いアイスブレーキングになりました。
      • カウンセラーとのインタビュートレーニング以外では、同じ会社の社費派遣生2人とインタビュートレーニングを行いました。家でも妻から質問してもらい、英語で答えるという練習を繰り返しました。妻から質問された内容が本番で聞かれたこともあったので、練習は馬鹿にできないことを痛感しました。
      • 準備方法に関しては、基本的な質問に対する回答のコンセプトをSTAR構造でパワーポイントに書き込み、繰り返し読み込みました。(一字一句は覚えませんでした。) インタビュートレーニング後に毎回ディクテーションを行い、こういう言い回しをすべきと教わった内容も書き込みました。アドミッション及び面接官がエッセイ・レジュメ・経歴から想像しうる私の人物像を考え、より強調したい点及び補足したい点をインタビューで話すことを心掛けました。
      • 「日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策」に載っている質問集をExcelに転記し、質問リストを作成しました。加えて、Clear AdmitのInterview Reportに掲載されている質問も上記Excelに書き込み、学校毎に質問をソートできるように加工しました。学校によって面接の位置づけやスタイルは異なる為、Clear AdmitのSchool GuideとInterview Guideの情報も有益でした。
      • Tuck及びAndersonはOn-campusインタビューで在校生と、FuquaはOff-campusインタビューで卒業生の方と面接を行いました。Fuquaのインタビューでは、面接30分+質疑応答15分を想定していましたが、実際には面接45分+質疑応答45分と合計90分も時間を頂きました。質疑応答時には卒業生ネットワークの充実度、ダーラムでの生活(ゴルフ、パートナーの生活)等を教えて頂きました。また、社費派遣生としてどのような視点でMBAの勉強に取り組むべきかといったアドバイスまで頂き、この面接で更にFuquaへの志望度が上がりました。
      • 面接官からの質問にひたすら答えるという一方的な面接は窮屈だと感じたので、途中で面接官への質問を挟むことを心掛けました。例えば、Japan Tripの話をする際に面接官に参加したか聞いてみるなど。万人受けするスタイルではないかもしれませんが、質問を投げかけた時に、面接官とアプリカントの間に存在する「見えない壁」を壊すことができました。

最後に

      • 母の重病を理由にインタビュートレーニングの時間を変更したところ、デバリエ社長は、母の病気に関する内容を入念に調べてくれ、治療法が記載されたウェブサイト等を共有してくださいました。カウンセリング時間外にも関わらず気にかけてくださったことで、デバリエ社長への尊敬の念が強まりました。
      • 運動不足が原因で体重が増えてしまった際、デバリエ社長より「定期的に運動を行い、体重を5~10キロ程度落とすように」と助言を受けました。耳が痛いアドバイスでしたが、今では体育学部出身の私の人物像を構築する上で重要な助言だったと捉えています。
      • 妻も一緒に戦ってくれました。結婚式当日の夜にアプライしたり、海外挙式から帰ってきた翌日から出張&キャンパスビジットをしたりと自分勝手な行動が多かったと反省していますが、嫌な顔一つせずMBA受験を応援してくれました。雨の日に湯島天神のお守りを買ってきてくれたこともありました。思い入れの強かったAndersonからWaitlistという結果を受領した際には、気分転換に焼肉に誘ってくれました。同じ日の深夜にFuquaから合格の電話を受け、妻とともに涙を流したことは一生忘れません。
      • 同じ受験生の中には、GMATの参考書と出願料以外に費用はかけなかったという方やエッセイカウンセラーは起用しなかったという方もおり、彼らもトップスクール合格という結果を残しています。一方で、私はTOEFLもGMATも出願できるスコアを獲得するまでに時間がかかりました。自分の能力を過信せず、時間がかかるものだと見越して準備を進めたからこそ、トップ校から合格をもらうことができたと感じています。
      • デバリエ社長によるエッセイカウンセリング及びインタビュートレーニング無しには合格を勝ち取ることはできませんでした。デバリエ社長・小貫さん・小林さんにこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

以上

大学院留学 合格体験記
Duke FuquaMBA(フークアMBA) Class of 2020