留学先:香港科技大学 (HKUST MBA)
大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.460
1.出願結果
進学先 :HKUST(奨学金有り)
合格 :HKUST(3rd Round)
不合格、Waitlist:無し
2.プロフィール
年齢 :30歳(妻子あり)
費用 :私費
職歴 :国内SIer4年、外資コンサル4年
海外経験:無し
GMAT :530 (V:24 Q39) IR:6 AWA:3.5
IELST :6.5 (L:7.0 R:6.5 W:6.0 S:6.5)
GPA :3.1 (私大法学部)
3.受験概要
・妻の海外転勤(香港)に伴い、夫(私)が会社を辞めて香港へ帯同、
MBA取得を目指すという異質なケース
・準備期間は5ケ月弱と非常に短期(2014年11月~2015年3月)
・早期に出願先を1校に絞り、全精力をHKUSTに注力
・試験系(GMAT/IELTS)は必要最低限のスコア取得に留め、Essay&インタビューで挽回する方針
・アドミッションとのコネクションを早々に作り、ひたすら熱意をアピール
‐ アドミッションとのメール件数は5か月で約100通にのぼる
‐ 日本国内で開催された同校説明会へ3回参加
‐ キャンパスビジットも2回実施(インタビューはのぞく)
4.準備スケジュール
■2014年10月
・商社勤めの奥さんに香港赴任の話が湧出
・私自身は辞職&香港へ帯同し、MBAを取得しようと決意
■2014年11月~12月
◇情報収集&出願校選定
・ 合同説明会へ参加(QS World MBA Tour)
・ MBA卒業生への個人的なヒアリング
・ HKUSTへの単願を決意
◇同校へ自身の売り込みを開始
・ 同校単独の説明会へ参加
少しでも自分の名前と顔を覚えて欲しかったので、
某予備校A、予備校B主催の説明会にそれぞれ参加。
各回とも、説明会に来ていたアドミッションをキャッチして売り込み&情報収集実施
・ キャンパスビジット(1回目)
GMATやIETLSの準備開始に先んじて実施。
とにかく一度現地に行き、自身の目・耳で情報収集をしようと思い敢行。
ビジット当日は、出願準備スケジュールやWhyMBA?といったトピックをあらためてExcel&PPT各1枚に整理し持参。
アドミッションメンバ相手に個人的な簡易プレゼンを実施
◇受験勉強開始
・ IELTSとGMATのスコアメイクを開始
(費用節約のため、いずれも独学で進捗)
<GMAT>
市販の参考書を1回読み、その後はGMAT Prepで練習。(200問程度消化)
勉強時間はトータル20時間程度。
かなり思い切った割り切りをし、そのぶん浮いた時間を英会話やEssay、面接準備に充てた。
参考書等:「新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略(アゴス・ジャパン 著)」
<IELTS>
Speaking :レアジョブ(1日100分コース)で毎日練習。
講師検索画面にてキーワード“IELTS”などで検索。
講師歴が長く、かつ自身より年上の男性を選定し、ひたすら特訓。
Writing :その筋では有名な「Simon先生」のサイトで自習。
Google等で「IELTS Simon」で検索するとヒットする。
IELTSの元採点官である同氏が、非常に役立つTIPSや練習問題をサイト上で提供中。
Listening :市販の参考書を1冊使い自習。
そのほかYoutube上に跋扈するリスニング教材を毎日聞いて耳を慣らした。
Reading :市販の参考書(同上)を1冊使い自習。
そのほか「iKnow」という英単語学習アプリを利用し単語力の底上げを継続。
参考書等:「レアジョブ」(オンライン英会話)
「IELTS Simon」(オンラインサイト)
「Cambridge IELTS 9 Self-study Pack」(書籍)
「iKnow」(スマートフォンアプリ)
■2015年1月~3月(妻が先行渡航、私は会社を休職し日本で勉強に専念)
◇各種試験の準備&受験
・ IELTSをほぼ隔週で受験。全5回 (@東京4回、@大阪1回)
・ GMATを月イチで受験。全3回 (@東京2回、@香港1回)
◇キャンパスビジット(2回目)
・ 公式な学校説明会ならびにサンプル講義が開催されたので、参加。
全部で200人くらいの参加者。日本からも私以外で2名。
立食パーティも催され、在校生やアドミッションから色々と話を聞くことができた。
一番有意義がだったのは、一度のビジットで、多種多様な在校生から色々な話を聞くことができた点。
キャリアプラン、WhyHKUST?、実際の学校生活からOFFの過ごし方まで。
トータル10人くらいの方から話を聞くことができた。
◇エッセイ準備(レジュメ含む)
・ ルクレア講師と二人三脚で推敲、最終化
HKUSTのエッセイは前年までは7題と出題数が多かったが、
今回から2題(キャリアゴール、コントリビューションについて各500Word以内)になった。
削減理由は「出願者から直接話を聞くようにするため」とのこと。(アドミッションリード談)
なお、ルクレア講師の指導は非常に的確で、レスポンスも迅速。
私が作成した初版を基に、同講師がストーリの矯正や、追加/削減すべきトピックを導出、
それらをベースに再度こちらで修正するというキャッチボールを4往復ほど実施。
見た目、中身ともに、驚くほど洗練された仕上がりとなった。
◇推薦状準備
・ 会社の先輩2名にドラフティング依頼(ご両名とも、30代中盤の帰国子女)
こちらも、ルクレア講師と二人三脚で推敲、最終化
◇各種証明書の取得
・ 卒業証明書/成績証明書(母校の大学窓口で申請)
・ 在籍証明書/給与証明書(社内の事務担当に申請)
◇出願
・ 最終ラウンド〆切(3/13)の当日にオンライン出願実施
■2015年4月(会社を退職。私と娘も香港へ移住)
◇インタビュー準備
・ 想定QA台本を自作(英文で10,000wordくらい)
・ 鏡の前でひたすら練習(所作、目線、悪癖の矯正)
参考書等:「日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策」(書籍)
「www.accepted.com」(オンラインサイト)
※上記のサイトのカテゴリ“MBA”の中にサンプルクエスチョンが多数掲載されている
◇インタビュー実施(各回40分程度)
・ 4月上旬 1回目 @現地キャンパス w/アドミッションリード
・ 4月中旬 2回目 @スカイプ w/在校生
インタビュー1回目はWhyMBA?WhyHKUST?キャリアゴール、過去の職歴について等、王道の質問。
また、HKUST単願だったので「もし不合格だったらどうする?」という問いもあり。
なお、私の場合は、インタビューに至るまでの準備期間中に、アドミッションと密に会話を重ねてきていたので、「君と会うのはこれで何回目かね 笑」といった和やかムードで、終始リラックスして臨むことができました。
インタビュー2回目はブラジル出身/カナダ育ちの現役生とSkype面談。
内容はインタビューと言うよりフリートーク。(恐らく英語力のチェックが主だった?)
「聞きたいことを、何でも聞いてよ!」とのことだったので、私のほうから質問を投げかけ、
それを基に何往復か会話、これを3-4回繰り返し、つつがなく終了。
なお、いずれもインタビュー終了当日にこちらからサンクスメールを送付。
(ちなみにアドミッションからは返信あり、在校生からは返信無し。)
◇合否連絡
・ 4月下旬 合格通知受領
インタビュー2回目終了時に「10日以内に結果を連絡します」と言われていたが、
待ちきれず、ちょうど10日経った日に、こちらからアドミッションに状況を確認。
この時点では「未だ審査中」とのことだった。
が、その翌日、非公式ではあるが電話で合格の旨の連絡をもらい、
さらに数日後、公式に合格通知メールが送られて来た
なお、GMAT530、IELTS6.5という低スコアであったにも関わらず、
奨学金(Merit Scholarship)付きでのオファーとなった。
(HKUSTは多種の奨学金を提供しており、その中の一つに「Merit Scholarship」という制度がある。
これは、入学時の成績上位者10~20%を対象に、学費の10%~50%を給付するもの)
5.おわりに
MBAの受験準備をしていると、どうしてもGMATやTOEFL、IELTSの「スコア」が気になってしまうと思います。
これらのスコアに一喜一憂することもあるでしょう。
しかし、相応の職歴がある方にとっては、テストのスコアよりも、Essayの内容やインタビューのパフォーマンスのほうが遥かに大事です。
私のような低スコア者でも合格を勝ち取ることができたという事実が、なによりの証左だと思います。
最低限のスコアメイクは当然必要ですが、それよりも「なぜMBAなのか?」「なぜその学校なのか?」「卒業後に何をやりたいのか?」
これらを自分の言葉で、嘘偽りなく語ることができれば大いにチャンスはあります。
私は、それらを考える行為、またそれらを語るための英語力、表現力に磨きをかけることに最も時間を費やしました。
皆さんも、目先のスコアに踊らされることなく、本質的な部分に注力できるよう、限られた準備時間を有効に活用してください。
インターフェースの皆様には、終始丁寧かつ的確な対応を頂きました。
インターフェースの方々のご尽力なくして、私の合格はあり得なかったと思います。
末筆ではございますが、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
大学院留学 合格体験記
HKUST MBA (香港科技大学 MBA) Class of 2017