LBS MBA 合格体験記

留学先:ロンドンビジネススクール (London Business School LBS MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.302






勤務経験:金融関係(6年)
海外経験:海外勤務、海外旅行ともに1年程度
進学予定校:ロンドンビジネススクール

志望校の選定について
 欧州と米国の両方で勤務経験があったため、自分には文化の深みや多様性のある欧州が適していると考え、基本的に欧州のビジネススクールに行くつもりでした。その中で、ファイナンスという自分のキャリアを考え、ロンドンビジネススクールを第一志望としました。

TOEFL
 iBTはCBTに比べて難易度が高く、点数が取りにくい試験ですが、内容的に完成度が高いので、MBA入学後のことを考えると、非常に優れた英語力養成、実力確認のための道具であると言えると思います。私は105点で点数が伸び悩んだため、受験をやめました。スピーキングではある程度発音が良くないと20点を超えることはないと思われるため、発音に自信のない方は早めに矯正されると良いと思います。海外経験が短い方で110点以上取るには、かなりの時間がかかると思いますので、相当程度受験準備を前倒しすることが望ましいでしょう。CBTでは短期決戦が可能だったので、CBTを早めに終わらせてGMATに集中する作戦が一般的だったかと思いますが、今後はGMATと並行してTOEFLの受験準備をする方が多数出てくると思います。

GMAT
 この試験(Verbal)には非常に苦戦しました。結果、満足のいく点数が出るまでに4回も受験しました。4回目は最後の試験というつもりで、時間を計って早く回答する練習を繰り返して、本番に臨みました。短時間で回答できることが極めて重要な試験ですので、この練習が功を奏しVerbal38でGMATを終了しました。運の要素も大きい試験なので、早めに1度受験されることをお奨めいたします。インターフェイスでは、ストーンのAWAライティングコースを受講しましたが、非常に有益でした。彼のテンプレートに従って書くだけでも、表現力、構成が相当違ってくると思います。本試験でもAWAのスコアは5.5から4.5でした。同コースの受講の検討をお奨めします。

エッセイ
 私の担当カウンセラーは、私の原案を活かしながら、簡潔で説得力のある文章に直してくれました。私が書いたエッセイのドラフトが内容的には良く考えられているが、エッセイでの表現・構成がしっくりこないといったときは、彼の手にかかると非常に良い文章になりました。しかしながら、私の考えが足りないときは彼の手にかかっても感動するような文章にはなりませんでした。当たり前のことですが、内容については自分で責任をもってしっかりと用意をしていかないとなかなかいい文章にはなりません。ただ、カウンセラーとの対話によって、考えが精緻化され、文章が書きやすくなります。また、トピックを外すということもなくなりますので、エッセイ作成の効率が格段に上がるのは間違いないでしょう。内容的にはしっかりしているが、英語が母国語ではないため、流麗な文章が書けないといった場合、カウンセラーは強力なパートナーとなると思います。

インタビュー
 デバリエのインタビュートレーニングコースに加えて、その他のカウンセラーによるプライベートトレーニングを複数回受講しました。デバリエのインタビュートレーニングでは、基本的なインタビューの受け答えや考え方といった基礎を学べるので受講された方が良いと思います。また、他の受験生の受け答えからも学ぶことができ、自分のレベルを確認するにも非常に良い機会でしょう。プライベートトレーニングはエッセイカウンセラー以外とも何回か練習するとよいと思います。自分のことをよく知らない相手との練習の方が本番に近い練習になります。厳しいことで有名なカウンセラーとのプライベートトレーニングは、早いペースのインタビューの雰囲気、論理的で洗練された回答とは何かを考える機会としてとても有効でした。最初は厳しい指摘を受けましたが、3回目には非常に高い評価をいただき、本番でも間違いなく大丈夫というお墨付きをもらえ、大きな自信につながりました。現に、LBSの本番のインタビューでも、すべての質問に自信を持って答えることができ、また、最後の5分間の即興プレゼンテーションもスムーズに時間配分まで意識しながらこなすことができました。 このインタビュートレーニングの経験は留学後の就職活動でも効果を発揮するものであり、良い経験・訓練になったと思っています。

総括
  テスト対策における英語力養成、向上もそうですが、エッセイ、インタビューの準備という実践的な英語力を鍛錬する機会はMBA入学後も非常に役に立つと思います。ここで、真面目に取り組むと実力が養成され、後が楽になると思います。私の場合、エッセイ、インタビューの準備をしてから、外国人のクライアント、同僚とのコミュニケーションの精度が変わりました。プレゼンテーション、メールでも高い評価をいただく機会が増え、これだけでも留学準備に取り組んだ意義があったと思っています。皆さんもこの苦しくも楽しい留学準備に大いに励まれ、その過程を楽しんでもらえればと思います。





大学院留学 合格体験記
London Business School LBSMBA(ロンドンビジネススクールMBA) Class of 2010