Pennsylvania MBA 合格体験記

留学先:ペンシルべニア (Wharton MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.210






私は英国在住で、MBA受験の当初は「英国は英語の勉強をするには最高の環境だから、MBA受験にも有利なはず」と単純に考えていましたが現実は全く異なりました。当地にも予備校はあるものの、テスト対策の講座はMath中心で日本人にとってはレベルが低く、肝心のVerbalは授業のweightが軽くほとんど意味がありませんでした。したがって、完全に独学でのテスト勉強を強いられました。また、周りに日本人受験生仲間がおらず情報量が極端に少ないことは、数少ない日本人枠を取り合うMBA受験においては致命的でした。そういった逆境の中、第一志望であったWhartonを始め複数のトップ校に合格できたのはインターフェイスでルクレア氏からさまざまなアドバイスをいただけたおかげです。以下に、受験を通じて感じたことをいろいろ書いてみたいと思います。

1.テスト対策

基本的にすべて独学でこなしました。TOEFLの文法とリーディングはGMATの勉強をするうちに自然に上がっていきましたが、リスニングは英国在住にもかかわらず苦労しました。TVのニュースやドラマを見ていれば自然に上達するだろうと思っていたのですが、 24点からなかなか上がりませんでした。ある日TVを見ながら、自分が話の大意だけ捉えて詳細をあまり集中して聞いていないことに気づき、TVでリスニングの訓練をすることは話の詳細な部分を問うTOEFL対策には向かないと判断しました。それから、TOEFL PowerPrepのリスニングパートを数十回繰り返すことによってTOEFLの問題に慣れリスニングパートを克服することができました。

GMAT に関しては運の要素が大きかったと思います。Official Guideを5回以上繰り返し解くうちに基本的な問題のパターンは読めてきましたが、初見の問題の正解率は7割程度からなかなか伸びませんでした。目標の点数が取れたポイントとしては、SCとCRの正解率がある程度安定してきてからRCに比重を移したのが奏功したと思います。最も集中力を消耗するRCに慣れることによって、全体的な集中力を向上させることができたおかげで点数が飛躍的に伸びました。

2.エッセイ

自分のDisadvantageを克服できたのはインターフェイスでカウンセリングを受けてエッセイの質を向上させられたからだと思います。当地で同様のカウンセリングを受けることも考えましたが、自分の競争相手は主に日本人であることから日本のカウンセリングサービスを受けたほうが良いと考え、メールでエッセイカウンセリングが受けられる予備校の中から、定評のあるインターフェイスに8月ごろに申し込みました。私の担当はルクレア氏でした。ルクレア氏は現在アメリカ在住とのことで完全にメールだけでのカウンセリングでした。週に1回のメールだけで本当に自分の事を理解してもらい適切なアドバイスが受けられるのか最初は心配でしたが、カウンセリングをこなすうちにそれが杞憂であったことに気がつきました。

a) 週一回のカウンセリング

週一回同じ時間にカウンセリングがあることはペースメーカーとして非常に効果的でした。私の場合、日曜日の深夜までにはエッセイを完成させてメールを送信しなければならなかったので、土日はエッセイにかかりっきりでした。その分、平日にエッセイにかけるworkloadを比較的軽くすることができ、週末は留学準備、平日は仕事というリズムでメリハリの利いた日々を送ることができました。さすがにこの生活を4ヶ月も続けると、最後は心身ともにボロボロになっていましたが・・・。

b) 妥協をゆるさないカウンセリング

ルクレア氏のカウンセリングは妥協を許さない非常に厳しいものでした。Career Goalのエッセイでは、「現実的でない」、「前と後の業務の関連性が薄い」等と何度もつき返され、Personalityについてのエッセイでは「ぜんぜん面白くない」、「日本人にありがちなネタだね」と何度もダメ出しされました。ルクレア氏からの返信メールを開けるのが恐怖だった時期もありましたが、「なぜこのエッセイがダメなのか」、「アドミッションの視点」についての詳細な説明がいつも書かれていたため、MBA受験のためのエッセイに何が必要なのかを次第に理解することができるようになりました。この厳しいムチの連打がなければ満足のいくエッセイが書けなかったと思います。

c) プロのカウンセリング

ルクレア氏のビジネスそのものに対する造詣の深さにも驚かされました。私がエッセイに使った自分の業界に関する細かいネタに関して「これは確かその後、***という結果になったので、ここで使うには少し弱いのではないか。」というコメントをもらいました。自分の業界以外の人でその話について知っている人がいるとは思わなかったので正直ビックリしたとともに、単にエッセイ上の整合性をチェックしているだけでなく、ビジネスマンが書くエッセイとして説得力があるかどうかをチェックしていることに気づき、「これぞ、プロのカウンセリングだな」と感心させられました。

d) 親身のアドバイス

英国で一人でMBA受験をしていると他の日本人アプリカントと接する機会がなく、「自分は他の日本人アプリカントと比べてどうなのか」といった客観的情報が全くないために、非常に不安になることがしばしばありました。ある日、メールでそのことをルクレア氏に相談すると、「その気持ちはよく分かる。疑問や不安に思うことがあったら、なんでも相談してくれ。」と言ってくれました。経験豊富なルクレア氏から、いろいろな情報をリアルタイムにフィードバックしてもらえることは非常に助けになりました。

3.インタビュー

インタビューは一発勝負ですので、入念な準備が必要です。私はインターフェイスのインタビュートレーニングを電話で3回受けましたが、あらかじめインタビューの雰囲気はどんなものか、予期せぬ質問に対してどのように対処すればよいかといった練習ができて非常にためになりました。

松木さんを初めとするフロントの方々が素晴らしいところもインターフェイスの強みだと思います。毎週、私が送るメールに対して必ず受信確認を返信していただき、「メールがちゃんと届いているかな?」、「ファイルはちゃんと添付されているかな?」といったメールのみでのカウンセリング受講者特有の悩みを解消していただくだけでなく、メールでの個別の質問にもquick responseで必ず答えてくださいました。

最後になりましたが、来春、皆様が第一志望の学校に合格されることをお祈りいたします。





大学院留学 合格体験記
Pennsylvania WhartonMBA(ウォートンMBA) Class of 2006