Cornell MBA 合格体験記

留学先:コーネル (Cornell Johnson MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.526

留学先:Cornell MBA 

【出願時プロフィール】
バックグランド:男性・28歳・社費
職務経験:経済・市場分析(5年)
GMAT:700 (V35 Q50 IR6 AWA5.0)
IELTS:7.0 (L6.5 R7.0 W6.5 S7.0)
GPA:3.3(工学部)

【合否結果】
留学先:Cornell (3rd)
合格校:Carnegie Mellon (2nd), Emory (2nd), Washington in St. Louis (2nd)
不合格:LBS (2nd)
未受験:Chicago (2nd)
※Cornellの3rdは1月出願で、いわゆる他校の「2nd」と同じ扱い。Chicagoは当初出願校リストに入っていたものの、「IELTS7.0では合格の可能性はほぼゼロ」(ルクレア氏)と言われ、そもそも出願せず。

【スケジュール】
2017年9月頃: 来年度の社費留学候補生を目指しTOEFLの準備開始
2017年11月: TOEFL初回受験。スコアは86。
2017年12月: 2回目のTOEFLは94。社費留学公募にアプライ。公募書類には、Why MBA? やCareer Goalについての論述が課せられていたため、後のエッセー対策は少しだけ楽ができた。
2018年1〜3月: 書類選考および面接を経て、社費留学生に選ばれる。「USのTOP25および一部欧州校しか受けてはいけない」というルールが新たに適用されたことを知る。「受験失敗」リスクが無視できないと強く意識。
2018年4月: 3回目のTOEFL受験はまさかの91。周囲から「リスニングが苦手な場合はIELTSを検討すべき」と言われ、急遽IELTSに転向。
2018年5月: IELTS初受験で7.0。自身の志望校が定めるMinimum Requirementをクリア。7.5を目指して対策を続ける選択肢はあったものの、それよりもGMAT対策が重要と考え、GMATのスコアメイキングが終わるまでIELTSは受けないことにした。
2018年6月: GMAT学習を開始。同時期にはカウンセラー探しも本格スタート。デバリエ氏には25分の個別面談をお願いし、非常に馬が合うと感じた。
2018年7月: 渋谷にある大手予備校でGMATのオンライン講座を受講開始。また、人事部との面談により、出願校が正式に決まる。
2018年8月: 中旬の初回受験を計画するも、Prepの結果が630前後と低迷したため、早期受験を断念。
2018年9月: 下旬にGMATを初回受験。スコアは630 (Verbal: 24/ Math: 49)と撃沈。スコアメイキングに目処はつかないものの、固定枠コースでデバリエ氏とのエッセーカウンセリングをスタート。
2018年10月: GMAT勉強とエッセー作成に追われる日々。デバリエ氏の眼科手術入院のため、急遽カウンセラーがデバリエ氏からルクレア氏に代わったことも、先行き不透明な受験生活の不安を一段とかきたてた。
2018年11月: 上旬に受けた2回目のGMATは微増の650 (26/ 50)。新たにカウンセラーとなったルクレア氏は、こちらがスコアメイクに追われている状況を理解してくれ、エッセーの進捗が遅いことについて文句を言うことはなく、大変ありがたかった。
2018年12月: 上旬に受けた3回目のGMATは幸いなことに700 (35/50)と過去ハイスコア(Prepを含めたベース)。その後に2回目のIELTSを受けるもスコア更新はならず。
2019年1月: 年末年始はルクレア氏に4回ほど追加カウンセリングを申し込むなど集中的にエッセーを完成させる。どこの学校にもVisitをしていなかったので、中旬にLBSをVisit。帰国後からインタビュー対策を、ルクレア氏とデバリエ氏を中心にスタート。
2019年2月: 出願した全校から書類選考通過の連絡が来る。下旬のカーネギーメロン(アドミニと現地で)を皮切りに面接がスタート。
2019年3月: 上旬にLBSの面接(アラムナイと東京で)、中旬にコーネルの面接(アドミニと現地で)をこなし、全校の面接を終了。LBSを除く全ての学校から合格通知をもらう。

【TOEFL/ IELTSについて】
TOELFからIELTSに切り替えたことは後悔していません。たしかにIELTSがダメな学校は一部にある(ウォートンなど、執筆時点)ものの、リスニングが一向に上達しなかった自分にとって、リスニングの重要性が高いTOEFLは向いてなかったと考えます。
欧米校の多くは、IELTS7.0かTOEFL100をInternational studentsの英語スコアのMinimum requirementとして求めています(執筆時点)。個人的には、英語があまり得意でないアプリカントは、まず7.0か100のラインを超えることができれば、その後はGMATに集中すべきだと考えます。とくに米国の学校ではGMATがきわめて重要視されます。極端な例ですが、TOEFLが110あってもGMATが600しかなければ、US TOP25のどこからもお呼びがかからないでしょう。逆に、TOEFLが100を切っていてもGMATが700を超えていれば、USで20~25位の学校から合格をもらえる可能性は十分にあると考えます。
それくらいGMATは重要な試験となります。
もともと英語が得意でないアプリカントがトップ校合格を狙うには、4月までに7.0/ 100到達、10月までに700突破、12月までに7.5/ 105クリア、というスケジュールが現実的なように思われます。
なお、私はGMATとTOEFL/ IELTS対策を同時併行で進めることは無理と考えトライすらしませんでしたが、周りの社費留学の同期でこのような戦略を取っている人は稀でした。

【GMAT】
Mathは簡単ですが、Verbalは非常に苛酷な試験です。時間内に解ききることは、ノンネイティブにとってはほぼ不可能と言えるため、1つ1つの問題をいかに正確に解くことも大事ですが、時間配分の戦略(いかに早くあきらめをつけるか、など)も高得点獲得には欠かせないものになってきます。Official Guideなどである程度理解を深めた後は、とにかく実践形式で問題を解いてみるべきでしょう。その点では、GMAT Clubは非常に重宝しました。とにかく問題数がたくさんありますし、ほぼすべてが無料というのも嬉しかったです。
参考になるかはわかりませんが、GMATをめぐるタイムラインを以下に紹介します。

2018年6月: 神田にある予備校で、学習カウンセリングを受けた流れでGMAT対策講座(CRとRC)の受講をスタート。しかし、過度にパターン化すようとする講義スタイルが合わず、ほとんど欠席。
2018年7月: 渋谷にある大手予備校でGMATのオンライン講座を受講開始。
2018年8月: 中旬の初回受験を計画するも、Prepの結果が630前後と低迷したため、早期受験を断念。
2018年9月: 渋谷の予備校教材、Official Guideの勉強と併行し、3週間に1度くらいのペースでPrepを解いた(1度解いた後に答え合わせをしなければ同じ問題セットであっても2、3回と使うことが可能)。Prepの結果は基本的に650未満で低迷していたものの、セカンドラウンド出願を考えるとスケジュールに余裕はないため、半ば諦めモードのなか下旬にGMATを初回受験。やはりスコアは630 (Verbal: 24/ Math: 49)と撃沈。
2018年10月: GMAT勉強とエッセー作成に追われる日々。
2018年11月: 満を持して望んだ2回目のGMAT。結果は微増の650 (26/ 50)。苦手なSC対策を重点的に行うためGMAT Clubを利用し大量の問題を解いた。
2018年12月: 上旬に受けた3回目のGMATは幸いなことに700 (35/50)と過去ハイスコア(Prepを含めたベース)。GMAT終了。

【志望校選定】
社費留学候補生として、最新のUS Newsランキングで25位以内の学校(欧州校はLBSやINSEADなど一部のみ可)のうち6校のみ出願可、という制約があったので、出願ポートフォリオを、Top10の2校(LBSとChicago)、11位〜20位の2校(CornellとCarnegie Mellon)、20〜25位の2校(EmoryとWashington in St.)、で組みました。もちろん、いずれも自身のキャリアゴールと整合性の取れる学校です。ランキング重視でとにかくトップ校を受験する方もいると思いますが、そのような戦略はあまりお勧めできません。最終的にエッセーやインタビューの段階でWhy this school? の問いに苦労させられるからです。

【カウンセラー】
6月からカウンセラー探しを始めました。過去留学を経験した当社の先輩社員やネットの口コミによれば、デバリエ氏は「とても厳しい」「合わない人が一定数存在する」との評価であり、まわりの留学候補同期は他の有名カウンセラーと続々と契約していました。しかし、個人的には、ビジネスパーソンとして成功をおさめた経験を持つだけでなく、私自身の業務領域(市場分析、運用)にも深い理解を持つデバリエ氏に強く惹かれていました。そこで、カウンセラーをお願いするかを判断するために、6月下旬に25分の個別面談を申し込みました。そこでは、私自身がMBAを通じてどのようにCareer Goalを実現していくか、についてのカウンセリングが行われ、事前の予想通り、デバリエ氏は金融市場におけるキャリアについて事細かく教えてくれました。「普通のカウンセラー」ではコメントできないであろう内容ばかりでした。この面談を経て、私は正式にデバリエ氏にカウンセラーをお願いすることになりました。
ネットにはさまざまな情報が落ちていますが、他人の評価に惑わされず自分自身で判断する、ことがベストだと思います。

【エッセー】
こちらが初稿を書いて、それをデバリエ氏/ルクレア氏がチェック、フィードバックをもとに書き直す、という流れを繰り返しました。両氏とも、手厳しいダメ出しに事欠かない一方、なかなか「模範解答」は教えてくれません。以前ルクレア氏にその理由を聞いたところ、「自分を偽ってほしくない」ためだそうです。エッセーを書く際に心がけたことは、論理的一貫性とオリジナリティー、の2点です。リサーチという仕事柄、論理的な文章を書くことには慣れていたので前者は苦労しませんでした。一方、後者については多大なる時間を要しました。オリジナリティーの源泉は入念な学校のリサーチと言えます。そのために、他の人がやらないようなリサーチを心掛けました。
第一に、私は仕事でBloomberg(市場分析、トレーディングに特化した情報端末)を使っていたのですが、Financeに関連する教授陣の情報はまずBloombergで調べていました。たとえば、CornellのProf. Esward PrasadはUS-China trade warに関するトピックで頻繁にインタビューされていたので、そうした情報もエッセーに盛り込みました。おそらくBloombergに日常的にアクセスする日本人アプリカントは非常に少ないので、差別化にはつながったと自負しています。
第二に、月並みですが、ネットワーキングにも注力しました。説明会に出るだけでなく、アラムナイや在校生(日本人以外も)に直接メールし質問をすることで、なるべくネットに載っていない情報の収集に努めました。こうした取り組みはファクトを調べるうえできわめて重要です。しかし、それをエッセーやインタビューでどのように活用するかは、別物だと考えた方で良いでしょう。以下の経験はそれを端的に表しています。
Cornellは、エッセーの一部を、ワード形式ではなく、プレゼンテーションやビデオ、ウェブサイトなどの形式で作成することでCreativityを出すよう暗に促しています。私は周囲から「Cornellのエッセーはビジットしないと(合格レベルのものが)書けない」、「ワード形式で出したら落ちる」、など言われたため、その旨をルクレア氏に相談したのですが、「中途半端なプレゼンやビデオを作るくらいなら、シンプルなエッセーがはるかにベター」と一蹴されました。言われた当時は半信半疑だったのですが、ルクレア氏の判断は適格だったと思います。

【インタビュー】
ルクレア氏とはSkypeでのトレーニングを6回、デバリエ氏とは集団形式でのトレーニングを4回、行いました。とにかく私は「笑わない」ことが一番の懸念事項で、最後の最後まで「Smile !」と言われ続けました。エッセーの段階でしっかり自己分析が出来ていれば、Why MBA? などの伝統的なスタイルのインタビューにはそれほど苦労はしないと思われます。一方、時間がかかるのはBehavioral interviewの対策です。典型的な、リーダーシップ経験、チームワーク経験、失敗経験、などについては、3つか4つほどネタを用意していました。実は「用意する」作業には非常に難しいさじ加減が伴います。なかにはネタを完璧に暗記して、それをただ諳んじる、というアプリカントもいるかもしれませんが、それだけではダメです。むしろその場で「考えて」話すと、英語表現が多少拙くなったとしても気持ちがこもっているように伝わるそうです。実際、何も事前準備していなかった話題について即興で答えたとき、ルクレア氏から「今まで聞いた中で一番良かった」と言われたことすらあります。もっとも、基本的にインタビューは場数を積めば積むほど上達していくので、練習を繰り返す中で、「用意」と「即興」の間にSweet Spotを見つけ出すことが可能になると思います。
なお、インタビュー対策全般については、『日本人のためのMBA エッセイ インタビューキャリア対策』 第2版(ウォーレン J. デバリエ、株式会社インターフェイス)が非常に役立ちました。

【最後に】
ルクレア氏、デバリエ氏、には本当にお世話になりました。おそらくお二人ともパーソナリティーは異なるのでしょうか、共通していたのは「厳しい」ことです。デバリエ氏の「厳しさ」は非常に有名でしょうが、個人的にはルクレア氏も十分「厳しい」と思います。私はルクレア氏から、エッセーやインタビューで幾度となく痛烈なダメ出しを受けましたし、「(あなたは)仕事しかしない退屈なアプリカント、お金儲けしか頭にない」など、歯に衣着せぬコメントも数々頂きました。こちらとしては、何度も頭に来ましたが、そうしたコメントをもらうなかで、私がアドミニからどのように見られるのか、という点に関して客観的に捉えられるようになりました。
MBA受験は大変です。かなりのお金も時間も投下する必要があります。だからこそ、最高の結果を求めたいものです。インターフェイスの「厳しさ」はきちんと結果につながるので、ぜひMBAを志す皆様にも検討していただきたいと思います。
最後に、インターフェイスの皆様のサポートがなければ、私の受験プロセスはより厳しいものになっていたと思います。充実した留学準備を送れたことを心より感謝申し上げます。

大学院留学 合格体験記
Cornell JohnsonMBA(コーネル ジョンソンMBA) Class of 2021