Dartmouth MBA 合格体験記

留学先:ダートマス (Tuck MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.064






TOEFL: 257 (25/24/28)
GMAT: 700 (V34/M50/AWA4.0)

[ はじめに ]

「突然ですが、XXさんの担当カウンセラーは、一身上の都合でインターフェイスを退職いたしました」

深夜、残業を終えて帰宅し、このメールを読んだ瞬間、私は後頭にラリアットをくらったような衝撃を受けました。「冗談だろ?おい?」マウスを握ったまま、寒々とした部屋の中でメールの文面を何度も読み返していた時の気持ちを、昨日のように思い出します。

長い長いMBA 受験プロセスもいよいよ大詰めにさしかかりつつある11月半ばのことでした。インターフェイスはPerson to Personカウンセリングのシステムを取っていますので、当然これまでのカウンセリングは担当カウンセラーと一対一ですべて行ってきていました。今さらゼロリセットなんて、もう今年の受験には間に合わないんじゃないか、と思いました。誰にも予測しえない事態であったとはいえ、インターフェイスを選んだ自分の選択を後悔し、正直インターフェイスを恨みもしました。

しかし、今になって思い返すと、そのメールはその後数ヶ月間にわたって私が実感することになる、インターフェイスの「凄み」のまさにきっかけだったのだといえます。「危機」に直面した時のMr. Devalierはじめ、インターフェイスの対応は、まさに水際立ったものでした。

「今回の件でご迷惑をおかけしたことは心からお詫びする。現在、緊急対策会議を夜を徹して行っている。二日後には結果をご案内する。それまで安心して待っていてほしい」– メールの末尾にはそう書かれていました。そして、約束通りそれから二日後には、Mr. Devalierから「新しくあなたの担当カウンセラーになった。合格をかちとるまで全力でサポートする。Go for it!」というメールが届きました。殺人的なスケジュールをアレンジして、週一回二時間のカウンセリングもきちんと確保されました。その後、Mr. Devalierは実に短期間の間に私のバックグラウンドとキャリアゴールを完全に理解し、厳しくも適切なアドバイスを毎回機関銃のように繰り出してくれました。11月末から2月半ばに出願を完了するまでの三ヶ月弱は、まさに驚きの連続の、それは濃密な時間でした。



[ TOEFL ]

TOEFL に関して、私は本当に苦労しました。当初の計画では、PBTからCBTに切り替わる前に、すなわち遅くとも9月までには630点を出す嵐閧ノなっていました。しかし、実際には9月になっても630点はおろか600点すらクリアできず、当然のように10月以降のCBTに突入することになりました。結局、年が明けて1月のスコアを最終スコアとして提出したわけですが、これとて257点であり、決して十分なスコアと言えるものではありません。また、12月以降徐々に出願を進めて行きましたが、アプリケーション作成・エッセー作成・GMATと並行して、いまだにTOEFLの勉強をしている、という事実を突き付けられつづけるということは、精神的に辛いものがありました。

最終的に257 点しか取れなかったわけですから、私のTOEFL勉強法は「反面教師」として捉えていただければ、と思います。何といっても反省点は、地道な努力を途中で放擲してしまったことです。TOEFLを始めて数ヶ月間は、ボキャブラリー・ビルディング、ディクテーション、音読、といった地道な努力をせっせと行っていましたが、やがてGMATの勉強を始めると、それらの地道な努力が徐々に面倒くさくなり、だんだんと遠ざかってしまいました。今になって思えば、「急がば回れ」でこれらの勉強に地道に取り組むのがスコアアップの近道であったのだな、と思います。特にディクテーションは、リスニング力強化に効果てきめんであったと思います。もっとも私の場合は、すぐにやめたためにせっかく上がったセクション1のスコアが急降下してしまいましたが。



[ GMAT ]

GMAT は、5月頃から勉強を開始しました。7月に初めてのGMATを受け、その後1月に700点を取るまで合計7回受験しました。私の場合、必ずしも受験時の手応えとスコアが一致しておらず(むしろ逆相関の傾向すらあった)、何とも捉えどころのない試験だなあ、というのが実感です。GMATに関しても様々な勉強方法を試しましたが、最も効果が感じられた方法は、ありきたりかもしれませんが、Official Guideをひたすら解くという方法でした。私はOfficial Guideをセクションごとに時間を決めて(SC: 45秒/問、CR:1分30秒/問、Math:1分30秒/問)、キッチンタイマーで時間を計ってひたすら解きました。私がGMATの勉強を始めると、 90秒ごとに家じゅうにアラームが鳴り響くので、よちよち歩きの子供がよく「何してんの」とばかり覗きにきていました。

日本人が GMAT で高得点を取る鍵は、何といってもSCの正当率をいかに上げていくか、ということだと思います。100%に限りなく近づけていくためには、ただ漫然と解いてSCの問題に「慣れる」だけでなく、問題を見るとまずそのパターンが自然に頭に浮かんでくるように、問題のパターンを意識しながら解いていくことが必要だと思います。



[ インタビュー ]

自慢じゃありませんが、私は英語がしゃべれません(笑)。5月にロータリー財団奨学金の英語面接を受けた時は、「Uh…. Mm…」を繰り返すばかりで、ほとんどまともなことをしゃべれず、終わった後、「これは、奨学金どころの騒ぎじゃねーぞ。よく留学なんか考えたな俺自身!」と、相当凹みました。幸いにも秋の段階でインタビュートレーニングを受けるなどして飛躍的にインタビュースキルを向上することができましたが、5月の状態で本番に突入していたら、と考えるとぞっとします。

私は、さまざまな共通点を元に、「インタビューは披露宴のスピーチである」と考えています。

* 事前にストーリーをきちんと組み立てていないスピーチは、実際の完成度も低い。
* 十分に一人で練習してないスピーチは、いつもイマイチに終わる。
* ユーモアのないスピーチはまったく退屈である。
* 誰もスピーチの内容を誘導してはくれない、自分で組み立てるものである。

これらの点はすべてインタビューにも当てはまるものだと思います。

私は、インターフェイスでインタビューセミナーとインタビュートレーニングをそれぞれ受講しました。セミナーはカウンセリングコースのサービスとして無料ですし、トレーニングも実に費用対効果の高い、素晴らしいものでした。インタビューセミナー・トレーニングの内容を、A4サイズの紙にびっしりとまとめたものを用意して、毎回インタビューのたびにお守りよろしく持って行き、直前にホテルのトイレの中で読み返しました。

私が受けたインタビュートレーニングは、別々のカウンセラーからそれぞれ一回ずつです。一人目は、握手の強さ、名刺の渡し方、態度、質問の内容まで細かくアドバイスをくれ、目からウロコが落ちる思いをしたのを覚えています。二人目は、白版にフローチャートを書いて「きみのストーリーはこうで、一番の強みはここだ。絶対にこのストーリーに自分で誘導しろ。この一番の強みにどんどん相手の興味を向けさせろ」と具体的なアドバイスをくれました。本当に素晴らしいクオリティのトレーニングだと思います。

以下、二人のカウンセラーのアドバイスなどを元に、私が常に意識していたことを書きます。

(1)胸を張って微笑もう:

分かっていても、つい日本人はお辞儀をしてしまいます。三十年も染み付いた習慣はなかなか抜けるものではありません。私はもともと猫背ぎみなので、鏡の前で意識して胸を張って微笑んでいるイメージを確認しました。堂々と、背筋を伸ばし、「Sorry」などとやたら謝らない — イメージとしては、「フレンドリーだが、毅然としたサムライ」というところでしょうか(笑)。また、笑顔で応対すると、自分もリラックスしますし、相手もこちらのユーモアに笑いやすい雰囲気が醸成されます。

(2)相手の質問を待たないようにしよう:

インタビューは、一見Q&Aの形態をとっているため、誤解してしまいがちですが、自分で能動的にどんどん話をつないでいかないと、あっという間に終わってしまいます。相手がレジュメを見て「こういう活動をしていたんですね」と言われた場合、「ええ、やってました」とだけ答えて、「説明してくれる?」を待つのではなく、「そうなんです。その時に面白い体験をしたんですが、話してもいいですか?」とどんどんリードしていくように意識しました。もちろん、相手が触れてさえいないことに強引に話を持っていくのはいけませんが。

(3)ナイスな質問を用意しよう:

よく言われることですが、「何か質問は?」に対する答えは、インタビューのもっとも重要な部分だといえます。「こいつやるな」と思わせる質問をジャンル別にバランス良く最低5つは用意するようにしました。2−3個しか用意していないと、通常のインタビューの流れの中でそれらに触れてしまって、質問ネタを使い切ってしまうことがあります。面倒くさいですが、前日遅くまでかかっても5つは自分で「Good Question!」と思えるものを用意するようにしました。

(4)絶対一度は笑わせよう:

私は、これを心に決めて必ず小ネタを用意してインタビューに挑みました。お愛想かもしれませんが、アドミッションの方も毎回笑ってくれました。やっぱりお愛想かな(笑)。でも、「いつ笑わせてやろうか」と思うことは、ゲーム感覚でインタビュー自体を楽しくしてくれると思います。一度笑いが入ると、雰囲気も一気に和みますし。

私はアドミッションのインタビューをしたのは三校でしたが、その三校はすべて合格しました。この結果がインターフェイスのインタビュートレーニングに負うところは大だと思っています。私のような「Uh….Mm….」しかいえなかった人間でも、入念に準備をすればインタビューには十分太刀打ちできると思います。



[ エッセー ]

私にとってのエッセーはとにかく、Mr. Devalierのカウンセリングに尽きます。初回のカウンセリングで、自信を持って書き上げたドラフトを「テリブル」と評された時は、正直いってかなり頭にきました(笑)。しかし、ひとたびカウンセリングを受けると、Mr. Devalierのずば抜けた実力を認めないわけにはいきません。カウンセリングが終わった後、五反田から乗ったJRの車中で何度も何度も添削を受けたドラフトを読み返しながら、彼の力について認識を新たにしたものでした。

Mr. Devalierは、単なる留学カウンセラーにとどまらず、一流のビジネスパーソンとして実に広汎なスキル・知識を有しています。また、プロフェッショナルなサービスを常に提供しつづけるために本当に日々努力しています。カウンセリングを通じてその姿勢に接しつづけていくうちに、明らかに私の「プロフェッショナル」という言葉に対する考え方は変わりました。

せっかくMBA受験をするのだから、そして予備校のエッセーカウンセリングサービスを何らかの形で利用するというのであれば尚更、Mr. Devalierのエッセー・カウンセリングを受けなければ損だ、と私は考えます。このホームページをご覧になっている方は、是非一度インターフェイスを訪問されMr. Devalierと直接話をされることをお勧めします。ただし、彼のエッセー・カウンセリングを受けるということは、時に非常にストレスフルなものであるということも覚悟してください。いかに優秀なアプリカントであろうと、耳に快いカウンセリングだけで終始するということはないでしょう。一度は、いや何回も彼の愛のムチを受けることになるでしょう。しかし、その過程のひとつひとつが自分自身のコミュニケーションスキル・ライティングスキルを成長させる貴重なトレーニングであったことに、必ずや気付かれることと思います。

私は志望校の合格通知を受けた後、真っ先にMr. Devalierにメールで連絡しました。それに対する彼の返事は、とても心温まるものでした。「本当におめでとう!君は本当によく頑張った!」という彼のメールは、それまでのカウンセリングにおける愛のムチが厳しかった分だけ、じんとくるものがありました。

Mr. Devalierからの祝福メールは、Admissionからの合格メールとともに大切に保存してあります。



[ 情報収集 ]

「MBA受験は情報戦である」とよく言われます。どんなに優秀な方でも、情報から孤立され一人で受験を進めざるをえないとすれば、大苦戦を免れないでしょう。情報収集という観点からも、インターフェイスという存在は実に心強いものでした。

Mr. Devalierからメールで送られてくるInterface Timesは、「この人いったいどんなスピードでタイプしているんだ」といいたくなるくらいの量の、質の高い情報を、かつ高い頻度で提供してくれました。「自分にはインターフェイスの情報力がついている」と思うことは、精神衛生上非常に良い影響を与えてくれました。また、インターフェイスの二冊のテキスト “Gaining Admission To A Top Graduate School”と”Succeeding In Western Interviews”は、本当に有用な情報が満載でした。カウンセリングが始まった段階でこの本を読んだ時は、「ふーん」というくらいで読み流していましたが、出願作業後半ではどれだけこの本のお世話になったか分かりません。

また、私はさまざまな場所で知り合いになった受験生署薄シとメーリングリストを作って情報を交換していました。これは、純粋に情報交換という意味での重要性もさることながら、ストレスフルな受験生活の息抜きという意味でも本当にありがたい存在でした。可能でしたら、是非こういったネットワークを作られることをお勧めします。



[ おわりに ]

ビジネス・スクール受験は、すべてが順調に進むことなどまずありえません。私もざっと挙げるだけでも、担当カウンセラーの突然の退職、テストスコアの未着、アドミッションによるエッセーの紛失、インタビューのすっぽかし、インタビュー場所の指定間違い、などに見舞われました。しかし、個人であれ組織であれ、トラブル・危機に直面した時こそ、本質的な強さ・価値が試されるのだと思います。私は、今般の受験プロセスを通じて、インターフェイスの危機への対応を通じて、そのことをあらためて実感しました。

そして今、自分の受験生活を振り返って、それらのさまざまなトラブルへの対応も全部ひっくるめて、本当に充実した楽しい受験生活だったと感じています。もう、あの厳しくも楽しかった受験生活が終わってしまうのか、というある種の寂寞感さえ感じています。

私は、自分の受験生活をサポートしていただいたMr. Devalierと小林さんはじめインターフェイスの皆さんへの感謝の意を表したく、このレポートを書かせていただきました。今、読み返してみても、とても充分に自分の気持ちが書き表せているとは思えませんが、少しでもこのつたないレポートでインターフェイスの皆さんに感謝の意を表すことができれば、そして少しでも来年以降のApplicantの皆さんに情報をお伝えすることができれば、と願っています。





大学院留学 合格体験記
Dartmouth TuckMBA(タックMBA) Class of 2003