Dartmouth MBA 合格体験記

留学先:ダートマス (Tuck MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.111






基本的に、MBA留学のプロセスは、その人によって大きく異なります。英語力は試験のスコアやスケジュールを大きく左右しますし、仕事内容や領域、チャレンジングなエピソードは、エッセイの質とその所要時間を大きく変えます。周りの環境が時間を作ることを許してくれたり、様々なサポートをしてくれるかどうかでも大きな差が出ます。予備校や参考書が自分に合うかどうかでも差が出ることは言うまでもありません。

留学のエピソードは全て極めて個人的な話だと思います。が、私がこうして書いたことで参考になることがあれば幸いです。

私の話は、18歳まで青森の田舎で過ごし、2浪後、理系(物理学)に入学し、大学時代は全くと言っていいほど勉強せず、バブル時代に就職活動をしたので、当時流行った文系就職をし、入社後も業務でごくたまに使う以外は英語を使わない環境の人間が、どのようなプロセスで今に至るかという話ということを念頭に置いてください。

海外居住経験も海外業務経験もない私は、会社入社(1991年)時点のTOEICは535点でした。その後8年間、英語学習は皆無でした。入社9年目(1999年)の秋、一念発起して会社のMBA派遣選考に受かるべく勉強を始めました。ここではアルクの教材と一般の英会話スクールに通い、4カ月やるだけやってTOEIC870点まで上げました。その年は選考にもれましたが、1年後(2001年)、2回目のチャレンジでMBA派遣が決定し、その時から私の留学準備が始まりました。

留学準備で基本的にしなければならないことは、TOEFL、 GMATのスコアメイク、学校の情報収集、必要書類・項目等の確認、エッセイ作成、推薦状作成、学校の成績証明書を取り寄せる(さらに各学校のフォームに記入してもらう)、ETSにスコア提出を依頼する、面接を申し込む・面接をする、願書を記入する、全ての必要書類を提出する、問題が起きるので(絶対!)そのトラブルシューティングをする…
こんなことをした人が周りにいっぱいいる事はないので、当然苦労はわかってもらえません。予備校で知り合った人で、会う度に頬のこける人、家庭不和を愚痴る人、様々です。当然、何の為にやっているのか疑問に思うことがたくさんあります。でも、皆同じなのです。気持ちを強く持って事に当たるしかないのですから、ご覚悟ください。

[ TOEFL ]

TOEFLは私の鬼門でした。上にも書きましたが、英語を使う経験があまりなかったことで、Listeningには特に悩まされました。2001年の4月から2カ月は渋谷の予備校に通い受験準備をしましたが、一向にスコアが上がらず、Structure、 Readingは25を越えるものの、Listeningは22がせいぜいでした。7月を過ぎるとGMATの勉強にも専念したくなり、 TOEFLに割ける時間がなくなり、さらに焦るというジレンマにも陥りました。会場が悪いのかと思い、東京に3会場あるテストセンター(茅場町、青山、白金高輪テンプル大)は全て制覇しました。そこで、9月からは渋谷の予備校の ListeningコースとInterfaceのTOEFL講座を同時に取り、Listening強化に努めました。Interfaceの TOEFL Listening は本番同様のスピード感を感じながら1回問題を解き、さらにもう一度聞いて聞き取れなかったとこ ろを確認し、最後にキーフレーズを中心に解説と、ある意味オーソドックスなパターンですが、Listeningについて自信をつけるのに非常に役立ちました。このころから徐々に本番での手応えを感じてきました。10月、11月はReading等で失敗するなどスコアが期待ほど伸びず、さらに焦りましたが、 12月にようやく260をマークでき、出願できる体制が整いました。

[ GMAT ]

Mathは中学レベルですので、解法を忘れていなければ、用語のチェックと慣れだけになります。確率や時間・距離・速度論議が弱い方は苦労すると思います。理系出身でしたので Mathでは苦労はしませんでしたが、結局50までしか出ませんでした。問題が進むにつれて簡単になってびびったこともあります。問題はVerbalです。41問を75分で解きますから、1問あたり1分50秒弱。SCは日本人が得意なのですが、CRは文をスピーディに読み判断する必要(特に問題文)があり、RCは速読して内容把握する必要があります。近年、15問以内にRCが2問出るケースが多くなっています。前半15問が特に重要なのはTOEFLと同様です。

予備校によってはRCを1分以上切れ!という先生もいますが、これは個人の特性によると私は思います。ちなみに私は全て解くという姿勢で望みました。

GMAT のために私は2校(渋谷の予備校と、Interfaceの2校)通いましたが、2校共私には必要でした。SC、CRは毎日20問程度やりました。感覚的にダメな選択肢をカットするようなカラダをつくるという感じです。それくらいの反射神経が必要かもしれません。Interfaceのデバリエ社長のSCは秀逸でした。彼なくして私の留学は語れないと思います。CRが不得手でしたが、ルクレア氏の解説によって少しずつ解けるようになっていきました。彼のシニカルな笑いはやや恐かったですが。6月から本格的に勉強を始め、9月末に690(V32、M50)が出たので、そこで上記のTOEFL対策とエッセイに時間を振り分けました。AWAもInterfaceでAWAコースを取りました。そこでのテンプレートはTOEFLのTWEでも使ってました。

[ エッセイ・学校選択 ]

エッセイは10月からスタートしました。やや遅かったと反省しています。結局1月からしか大学へは出願できず、1月・2 月で10校出さなくてはならないという状況は、スケジュールとしてはほぼ綱渡りでした。エッセイは各学校によってテーマが異なりますが、主にBack Ground (Academic/Professional)、Career Goal (Long/Short)、Why MBA?、Why this school?、Achievement、 non-job related activities等です。結果として10校に出願した私は、オリジナルのエッセイを9種類書き、他はいずれかのエッセイをリバイスする形になりました。

私はエッセイもInterfaceにしました。私のエッセイカウンセラーは私の会社や業界についても詳しく、そのため私にとっては非常にやりやすい方でした。プロセスは、レジュメ、推薦状のベース書きで約1カ月。基本のエッセイを作る(私はTuckでした)で1カ月ほどかかりました。その後、推薦状の各学校別の質問への対応、各学校のエッセイへの応用を、学校のデッドラインに合わせ、ばたばたやっている内に2月も半ばを過ぎていたというのが実際です。

またInterfaceはネイティブによる文法や言葉のチェックというより、完全なカウンセリングでした。新しい学校のエッセイを用意する際には事前に書く方法やポイントを相談できたので無駄な作業や思考をしなくて済み、また自分で書いた後はしっかりとしたカウンセリング、リファインをしてくれました。私は頼りきりました。

Tuckのエッセイ課題はある意味ノーマルで、他校のテーマと似た部分が多く、最初に取り組むにはベストでした。頭を整理しながら作ることができました。立ち上がりが遅れ時間が少ない私が、他に応用できずさらに手間のかかる学校に取り組むのはリスクが大きすぎました。

[ 面接 ]

面接は10月頃から始まります。私にとってこのころはエッセイを始めたばかりでしたので、発言内容も整理されておらず、ここでの申込は断念しました。 Michigan、Kelloggを出願するのであればAlumni Interviewは早めに申込された方がいいと思います(準備できていることが前提ですが)。後になればなるほど、申込ができなくなります。私は運良く 2 月にKelloggのInterviewを受けられましたが、過去に結局Interviewを受けられなかった方もいるようです。

面接トレーニングもInterfaceで受けました。12月下旬のTuckの面接に合わせ、1週間英語を話しつづける環境を作った結果は、最後の合格につながったと確信しています。私の担当カウンセラーは想定問答を作ってくれ、学校へのContributionを示すのに非常に有効だったと思います。

[ 他 ]

願書はWebを利用しました。Embarkか各学校のOnline Applicationを利用しました。紙質等を意識し、郵送で送る方も今だいますが、便利さではOnlineにはかないません。推薦状、レジュメ、成績証明書等は必ずFedExで送りましたが、私の友人は途中で荷物を紛失したというメールをFedExからもらい途方にくれていました。

推薦状のフォーム記入、大学の成績証明書への添付フォームはタイプライターかAcrobatの利用が必となります。私はできる限りAcrobatを使いました。

[ 最後に ]

私は幸運にも職場で一緒に仕事をしている方々に恵まれ、仕事の相手先にも伝えてくれ理解をしていただけたりと、これ以上はない環境でこの一連の長い作業を進めることができました。これは私にとって健康に留学準備ができた大きな要因と考えられます。

是非、皆さんもそういった環境を作れるよう頑張って下さい。
そこから留学準備は始まります。





大学院留学 合格体験記
Dartmouth TuckMBA(タックMBA) Class of 2004