留学先:デューク合格体験記 (Fuqua MBA)
大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.328
仕事、家庭との両立に苦しみながらも、無事志望校に合格することができたのは、Interfaceの担当エッセイカウンセラー、Devalierさん、小粥さん、小貫さん、金崎さん、小林さん(以下、敬称を略させて頂きます)のお蔭です。この場をかりて、改めて心からお礼を申し上げます。今回は、私の合格体験記を記させて頂きますが、私の失敗に満ち溢れた経験が少しでも後進の皆様のお役に立つのであれば幸いです。
1. 出願結果
合格 : Duke(2nd)
Wait List: NYU(1st、interviewなし)
不合格 : MIT(1st、interviewなし)、Rochester(2nd、interviewあり)、
Cornell(2nd、interviewあり)、Michigan(2nd、interviewあり)、
Wharton(2nd、interviewあり)、Stanford(2nd, Interviewなし)
2. Stats
職務経験:金融8年、社費
海外経験:なし
GMAT: 680(V32、Q50、AWA4.5)
TOEFL(iBT): 104(R:29、L:27、S:20、W:28)
GPA:3.7(国立大学法学部)
3. Schedule
2008.05 GMAT1回目(600点)
2008.06 GMAT2回目(680点)
2008.07 社費選抜
2008.08 TOEFLを10月まで連続受験(92〜96点で推移)
2008.09 interfaceにてエッセイカウンセリング開始
2008.10 GMAT3回目(640点)
MIT出願
TOEFL7回目(104点)
2008.11 Rochester、Cornell出願
2008.12 Michigan、Duke、Wharton出願
MIT →defer(=2ndラウンド扱い)
2009.01 Stanford出願
NYU →wait list
Rochester interview
2009.02 Duke、Cornell、Michigan、Wharton interview
Rochester、Cornell→不合格
2009.03 Georgetown、Carnegie Mellonを3rdで出願
Duke合格
MIT、Michigan、Wharton →不合格
NYU、Georgetown、Carnegie Mellonをwithdraw
2009.04 Stanford →不合格
4. TOEFL
一通りの勉強をした後(渋谷の予備校のTOEFL対策コース、Official Guideの潰しこみ、TOEFL3800英単語をRank4まで覚える)の初回のスコアは96点と相応の水準ではあったのですが、その後、点数が92点まで徐々に悪化するという悪循環にはまりました。15点で始まったSpeakingが改善する反面で、他のSectionで高得点が揃わなかったというのが最大の理由です。
志望校の要求水準である100点をなかなか超えることができず、2nd出願に間に合うか?とハラハラしましたが、最終的には104点まで引上げることができました。結果が出せた要因は大きく2つあると考えています。
・ 9月以降に開始したエッセイ作成の本格化に伴い、担当カウンセラーと英語で話す機会が増えたこと、Writing自体のレベルがアップしたことにより、英語の地力が向上
・諦めずに頑張って受験を続けたこと。私のような純国産の受験生にとってはR、L、Wの各セクションで28〜30点をとって、Sで出来るだけ点数を高くするというパターンが一般的かと思います。
例えがイマイチかもしれませんが、TOEFLのiBTはSlot Machineのようなもので、Speaking以外で上記点数を出せる実力があったとしても、それがタイミング良く綺麗に「全て揃って」くれるとは限りません。しかしSlot machineも何回かトライすれば、 「揃う」タイミングが必ず来ますので、倦まず弛まず是非頑張ってください。
なお、Speakingで20点出た!!と担当カウンセラーに報告したときに「君の実力なら23くらいは出ると思うし、インターフェイスのSpeakingクラスに出れば25点くらい取れるようになるよ」とサックリ切り返されたことを申し添えます。
5. GMAT
こちらも一通りの勉強(渋谷の予備校のVerbalコース、Official Guide(緑と紫)、GMAT Prepを数回)をしたのちの、1回目の受験の結果は600点(V28、Q48 AWA4.0)でした。GMAT Prepでは700点前後出ていたので、自分の勉強方法に欠けている部分がないかと思い、何人かの方に勉強方法を聞きながら、以下のように修正を行ないました。
Qは有名なMath Academyの問題を2回ほどやり、「ひっかけ問題」に慣れた結果、50まで改善しました。Vは単語を増強してRCを読みこなせるようにしたこと、SCで不正解の選択肢が何故間違いなのかを説明できるようにすること、CRは「何」が聞かれているかを見極める努力をすること、で32まで改善し、TOTALで680を出すことが出来ました。
今では笑い話にできますが、680出たところで「バッターボックスには立てた」と安心してしまい、その後GMATの勉強を疎かにしてしまいました。本来であれば、もう1ヶ月神経を研ぎ澄ますような努力をして700超えを目指すべきだったと反省しています。その後、MITの出願を前に10月に再受験をしたのですが、GMAT特有のカンが鈍ってしまったこともあり、640へスコアダウン。2ndラウンド出願が本格化しつつあったことから、ここでGMAT終了としました。
当たり前のことを申しますが、点数は高いに越したことはありません。MBA受験の後期はWaiting Phaseにあたり手持ち無沙汰になる結果、受験生はよしなしごとを考えたり、瑣末な情報に振り回されたりするようになります。とくに私のようにDingが重なると、「テストの点数をあげておけば良かった」とつまらない後悔をすることになります。詮無いことと分かってはいながらも、斯様に哀しい発想をしてしまうのが受験生心理、ということを是非念頭におかれて、時間の許す限り、点数向上に励んでください。
6. Essay
他の予備校、個人カウンセラーなど数人に会って、色々と話す中でインターフェイスにco-workをお願いすることに決めました。エッセイの作成は「何故にMBAが必要なのか?」ということを、来し方行く末を考えながら紡ぎだす、全人格が問われる営為です。よって、平たく言うと「この人と一緒にやっていきたい」と思えるカウンセラーを選ぶことが、皆様の魅力を最大限引き出した素晴らしいエッセイにつながる第1歩だと思います。
自分を知って、相手(各MBAプログラム)を知って、自分の未来をキチンと自分の言葉で語れれば、Essayの骨格は自ずと明らかになると思います。私自身は職務経験が長いということもあり、担当カウンセラーとは「どのネタを使って進めようか?」という柔らかい相談をするだけで、あとは自由に書いて見てもらう、というスタイルで進めました。
担当カウンセラーから「あなたのEssayはsolidだから、なにも言うことはない。あとは、もっと「自分らしく」して良いよ」とFeed Backされてからは、Admission Committeeを意識した「良い子ちゃん」のEssayは止めて、より自分の書きたいことを書くように努めました。そして、このスタイル変更後は、Interviewに呼ばれるまでの期間が
非常に短くなった、という実感があります。
結果としてご縁はありませんでしたが、Finishingとして書いたStanfordの“What matters most to you?”のなかで、「私」を形作った原体験を読んで担当カウンセラーが涙ぐんでくれたことは一生忘れない思い出です。感受性が豊かな、そして温厚でclient orientedな彼と一緒にやってきて本当に良かったと思えた瞬間でした。
7. Interview
11月からはDevalierのインタビュートレーニングコース(8名のクラスで、一人一人交代で15〜20分程度、インタビューの練習を行う)に参加しました。細かいところでは見た目や小道具、intervieweeの癖の指摘といったところから、予想外の質問や対応でインタビュー時に精神的動揺をいかにコントロールするかまで練習させて頂きました。また、優秀な仲間と比べて自分に足らないところはどこなのか、どこを伸ばせばより競争力のあるapplicantになれるのかを考える良いきっかけにもなりました。何よりもこのteammatesは、心強い受験仲間となり、レッスンが終了した後も、飲み会含めた情報交換を行なえる関係が続いています。
実際にInvitationを受け取ってからは、本番のインタビューに備えて担当カウンセラーとDevalierと何度か個人レッスンを行ないました。各校を想定して面接練習を行い、失敗をふくめて復習をするというのはとても大切なプロセスです。
本番のインタビューでは、結構上手にいったかなと思ったところでDing、これは明らかに駄目だったなと思ったところでDingと不合格の山を積み重ねてしまいましたが、反省としては続々とインタビュー招聘をもらったことに胡坐をかき、次々と「こなそうとしてしまった」点をあげさせて頂きます。
時間と労力を割いて、一所懸命思いを伝えようとした志望校からDing通知を受け取るというのは、本当に気分の滅入る経験です。綺麗ごとだけではすまないのはBusinessの世界と同じで、本気で合格を勝ち取りたいのであれば、各校のインタビューの重要度をきちんと見極めたうえで、ご自身の立ち位置、どのタイプのインタビューが最も望ましいのか(Adcom/Alum/Students、on campus/off campus/ telephone)を考える必要があります。たとえば、on campusインタビューを強く奨励すると明示しているところについては、時間と費用の兼ね合いは勿論ありますが、現地に足を運ぶべきかを真剣に検討する必要があると思います。
8. 最後に
MBA受験は非常に苦しく、ストレッサーが溢れています。とくに、職場の皆様、家族に支えて頂いてチャレンジをする中で、なかなか結果が出せなかった2〜3月は本当に胃の痛む、そして30年掛けて積み重ねてきた自信を一枚一枚剥ぎ取られるような毎日でした。それだけに、Dukeから合格通知を頂き、長い長いトンネルを抜け出して光を見たときの喜びは格別でした。
「疾風に勁草を知る」と申します。是非、本文を読んでいただいている皆様も、艱難に折れることなく自らの志を追及されてください。駄文に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
大学院留学 合格体験記
Duke FuquaMBA(フークアMBA) Class of 2011