Columbia / LBS / HKUST EMBA 合格体験記

留学先:コロンビア/ロンドンビジネススクール/香港科技大学 (Columbia / LBS / UKUST EMBA-Global Asia)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.367






【出願結果】

• 合格:EMBA-Global Asia (joint program among Columbia Business School / London Business School / University of Hong Kong) 
• 合格:Chicago Booth Executive MBA Program Asia 
• 合格:UCLA-NUS Executive MBA 
• 途中辞退:INSEAD Executive MBA 
• 不合格:Stanford Sloan Master’s Program 
• 不合格:MIT Sloan Fellows Program in Innovation and Global Leadership



【プロフィール・バックグランド】

• 年齢: 33歳
• 留学形態: 私費
• 海外経験: 小学校高学年(米国/3年)、大学在籍時留学(米国/1年)
• 大学: 私立大学法学部、GPA 3.4
• 職歴: 米系投資銀行M&Aアドバイザリー部(アナリスト/3年)、米系PEファンド(アソシエイト/1.5年)、通信会社経営企画部(投資先)
(マネージャー/1.5年)、米系不動産PEファンド(ヴァイス・プレジデント/2.5年)、新興不動産会社 社長室(投資先)(マネージャー、子会社取締役 /1.5年) 【計10年弱】



【Executive MBAのすすめ】

MBA留学を検討されている方に、ここで意外と知られていない(或いは資格要件を満たしていないと思い込まれている)Executive MBAという選択肢を提案したいと思います。インターフェースにて出願された人の中に自分と同じように30歳前半の人が意外と多かった点を踏まえています。また、20歳台前半でMBAを漠然と考えている方にとっても、MBAは1回限りのチャンスではなく、キャリアを含めた人生設計の進捗に応じて選択をすればよいのだということを理解していただく趣旨もあります。実際私は社会人3年目あたりでMBA留学をしなくてはならないと半ば強迫観念にとらわれていましたが(結婚や子供が出来たりして出願までは至りませんでしたが)、私個人で言うと、当時よりも社会人を10年近く経験した今の方がMBAの活用方法がより明確になったのは事実です(そういえば一昔前に「今日で“自信”が“確信”に変わった」と言ったピッチャーが居ましたね)。

Executive MBAと言ってもregular MBAと同様に千差万別ですが、主な特徴としては、
(1)経営層へステップアップを見込む中間管理職をターゲットとしLeadership要素を特に重視している、
(2)平均年齢が高い(30歳後半から40歳前半)、
(3)働きながら短期間でMBAを取得できる、
(4)Admissionプロセスにおいて、regular MBAと比べると相対的に点数よりもエッセー(経験)重視
((4)についてはあくまでも私見)。

(1)(2):学校によっては社会人経験●年以上(例:10年)やマネージャー経験●年以上(例:5年)という条件をつけてくる場合があり、また(3)に関連して、Corporate Sponsorshipが前提となるケースもほとんどです。この時点で見送るケースが大半かと思いますが、私は出願時に社会人経験が10年欠けていましたが、出願プロセス上それ自体が障害になりませんでしたし、ここでいうCorporate Sponsorshipというのは“財務的な支援”ではなく(もちろんあるに越したことはありませんが)、“会社として●●さんが授業に出席するため一定期間職務からはずれることを了承する”ということを求めているのみです。実際のところどうなるかは別として、斯様な簡素なレターを出願書類の一つと称して会社から出してもらうことは、推薦状を書いてもらえる環境にあるのであれば、左程難しくないのではないでしょうか。

(3):与えられる学位はregularもexecutiveもMBAということで変わりありませんが、1年半〜2年間のpart-timeが主流です(広義のEMBAと言った意味では、Sloan Programの様に1年のfull-time programもあるが)。“働きながらキャリアを中断することなくMBAが取れる”ことを売りにしている部分もあるので、授業の形式は様々です(毎月1週間集中、3ヵ月毎2週間集中、週末のみ等)。考え方によっては、regular programとの最大の違いはこのfull time vs part timeと言えるかもしれません。これをflexibilityと取るか、peer learningの欠如と取るかは人それぞれかと思います。

(4):相対論の域を超えませんが、GMATは出願者の知的レベルを測る“絶対的な指標”の一つから、“基礎能力の確認”という趣旨が強い印象を受けました(年齢的に学業から離れて久しい人も多いので)。実際GMATを任意提出とするプログラムも複数存在します。私はGMAT620点でしたが、結果として成功を勝ち取ることができました。もちろん、GMATが低いからEMBAにするという発想はお勧めできませんが、GMATは経験(≒クラスへのpotential貢献度)でカバーできる、という発想で望んでいるプログラムが多いのではないかと感じました。

主観混じりでEMBAの特色をざっと列挙してみましたが、これらに限られるわけではなく、また特にregular programとの比較においては、そもそも建付けやコンセプトが異なりpro/conがあるので、個人のニーズに合わせよく吟味した上で最終的に判断されて下さい。

私の出願時の年齢は33歳ということで、初回のカウンセリングでも年齢的にはregularとexecutiveの“in betweenだ”と言われました。ただ、これは裏を返すと両方のプログラムに出願できるチャンスでもあります。出願を考えている皆さんも形式的要件にとらわれず、是非幅広く検討・チャレンジされることをお勧めします。



【出願プロセスを振り返って】

成功の鍵は何かと振り返ると、エッセー・インタビュー共に「差別化」と「高い目的意識」というキーワードが浮かび上がってきます。

[ 差別化 ]

5人の日本人枠があったら、“(5人目になるのではなく)6人目の人になろう”或いは“国の枠を超えてstand outする奴になろう”というくらい大袈裟な発想の転換があっていいと思います。一言で言うと自分の持って居るedge、際立たせるところについてメリハリをつける、という作業です。トップ校の多くは、受験者の半数は能力的には合格させてもよい水準にある、などと言われます。自分がパズルのどの部分にフィットするのか等思いを巡らしながら差別化を図る作業は有用だと考えます。Big pictureを忘れなければ、エッセーではどこでスパイスを効かせるべきか、インタビューの現場では自分の何をどの様にアピールすべきか自ずと明確になってくると思います。

[ 高い目的意識 ]

Why MBAを深堀するのは当然として、その想いをどこまで相手に伝えられるかに尽きると思います。高い目的意識があれば自然と面接官と対等な立場で会話を進められ、インタビューは一方的に質問に答える形式ではなくなるはずです。自分のstoryを展開する上で簡単なプレゼンスライドがあることで効果的に説明できるのであれば、そういうものを用意すればよいのです。これはMBA出願プロセスに限らず、就職活動やビジネスの現場でも同じことであり、普段実践していることだということに気付かされます。このプロセスの中で小手先のテクニックなどどこにも(必要)ありません。

なんだかとても抽象的になってしまいましたが、出願プロセスは“自己分析をしてそれを相手に伝えるプロセス”以上でも以下でもないので、その基本精神と大局観を意識していれば、押し迫るto doの山にも飲み込まれることもないと思います。



【インターフェース】

出願書類の要とも言えるエッセー及び付随書類については、第三者(特に当該分野のプロ)の目を通すことは極めて重要です。これは出願書類全般の質を高めるのになくてはならない作業であった、と振り返ってみて痛感します。インターフェースのエッセーカウンセリングを通じ得られたものとしては、(1)よいペースメーカーになる、(2)エッセー課題に対し明確に、効果的に答えているか絶えず厳しい目に晒される、(3)自分のアイディアをチャレンジされることで深堀りされる、(3)英語の表現について簡素且つ濃密、こなれた表現を提案してくれる、(4)エッセーに限らず出願全般についての疑問について相談できる、言わば総合的なコンサルテーションです。エッセーカウンセラーであったルクレアさんは、私のアイディアを尊重し、それを更に発展させる質問を効果的に投げかけてくれ、極めてtightなエッセーを仕上げることができました。「差別化」の作業を効果的に行うことができました。これは客観的な第三者(プロ)の視点があって初めて成し得たことと考えます。



【おわりに】

エッセーカウンセラーとして長きにわたりお付き合い頂いたルクレアさんや、グループ・インタビューにてご指導をあおいだデバリエさんをはじめ、インターフェースの皆様ありがとうございました。Up hill battleを勝ち抜くことができたのはインターフェースのプロフェッショナルなアドバイスがあったお陰と確信しています。

また留学を検討されている皆さん、確固たる「覚悟」を持って、極限の「タイムマネジメント」を行い、且つ「正しいアドバイス」があれば必ず夢叶います。健闘をお祈りします。





大学院留学 合格体験記
Columbia / London Business School / HKUST Executive MBA-Global Asia
(コロンビア ロンドンビジネススクール 香港科技大学 EMBA) Class of 2012