Harvard MA 合格体験記

留学先:ハーバード ケネディースクール (Harvard Kennedy School of Government HKS MA)

ケネディスクース出願準備記(出願エッセイ対策など)
MPA合格体験記 No.428

1. はじめに
 2012年6月上旬、私はインターフェイスの合格体験記を拝読し、来年の自分はどうなっているのだろうと思いを巡らせていました。
 既にその頃には法律を勉強するため他大学のLL.M.プログラムへの進学が決定していましたが、金融・経済の政策・実務全般についてもう少し掘り下げて勉強したいという思いを打ち消すことができず悩んでおりました。
 その際、家族からMBAカウンセリングで高名なデバリエ先生の話を聞き、2012年6月末のセミナーに出席し、エッセイ・プリパレーション・コースの受講を開始しました。
 この度デバリエ先生、小貫様を初め、インターフェイスの皆様のご指導の下で、合格体験記執筆の機会を得ることができたことが大変嬉しく、感慨深い思いです。私の体験記が少しでも皆様のご参考になれば幸いです。

2. 合否結果
留学先:Harvard Kennedy School
他の合格校:Columbia University (SIPA)、Georgetown University (MPP)、Harvard Graduate School of Education、Johnson Graduate School of Management、Tepper School of Business
不合格校:Harvard Business School(インタビューなし)、MIT Sloan School of Management(インタビューなし)、The Wharton School

3. プロフィール(出願時)
30歳、既婚、渉外弁護士、欧米で合計7年生活
TOEFL:116 (Reading: 30、Listening:28、Speaking:28、Writing:30)
GRE:Verbal: 151(49%)、Quantitative: 163(88%)、AW: 4.5(73%)

4. スケジュール
2011年5月 TOEFL受験開始
2011年9月 TOEFL112点
2011年12月 他大学LL.M.プログラム合格
2012年5月 TOEFL116点(出願時のスコア)
     GMAT/GRE受験勉強開始
2012年7月 エッセイ・プリパレーション・コース受講開始
     GRE Verbal 150、Quantitative 158、AW 4.0
2012年8月 GRE Verbal 149、Quantitative 163、AW 4.0
     他大学LL.M.プログラム入学
2012年9月 GRE Verbal 151、Quantitative 163、AW 4.5(出願時のスコア)
2012年11月 キャンパス・ビジット(HBS、MIT Sloan)
     Johnson、HKS出願
2013年12月 インタビュー・トレーニング受講開始
     MIT Sloan出願
2013年1月 HBS、Georgetown、HGSE、Wharton、Tepper、Columbia出願
2013年2月 Wharton interview (Philadelphia)、Johnson interview (Ithaca)、Tepper interview (Skype)
     HBSより不合格通知
2013年3月 HKS、Georgetown、HGSE、Tepper、Johnsonより合格通知
     MIT Sloan、Whartonより不合格通知

5. TOEFL
 幸いなことに帰国子女だったため、初回から106点でしたが、スピーキングのスコアを伸ばすのに大変苦労しました。
 対策としてはオフィシャル・ガイドの問題や日々のBBC等のニュースを題材にリスニングを行い、その場で回答要旨のメモを作ってスピーキングを録音し、自分で見直し、英語に堪能な父に聞いてもらってフィードバックを得ることを必ず毎日続けました。また、自分なりのテンプレートを作り、言い間違えても慌てないこと、落ち着いてはっきりと話すことを常に心がけました。それでも最高で24点にとどまり、スピーキングの手応えがないことにかなり苦しみました。
 ブレークスルーしたのは2011年9月でしたが、その日は猛暑で試験会場に予定より遅れて到着するなどコンディションは最悪でした。しかしそこで開き直ったことがよかったのかもしれません。2012年5月に最高得点を得ることが出来ましたが、その際も試験会場に入室できるまで相当待たされ、精神的にベストのコンディションといえない中での受験でしたので、毎日の練習をした上で、本番は変に気負うよりも「ダメでもともと」という気持ちで望んだ方が良いと思います。

6. GMAT/GRE
 GMATには大変苦しめられました。オフィシャル・ガイドの問題集を何度か解き、予備校の教材も使用しましたが、GMAT Prepでも本番でも600点に到達するかしないかという悲惨な状況でした。
 最初の数問で正解することが肝要との試験形式にプレッシャーを感じ、またオフィシャル・ガイドの問題は出来ても本番の試験問題は出来ないという悪循環でした。
 他方で、GREはVerbalでは見たことのない英単語ばかりで正直カンで答えるしかない問題が多々ありましたが幸いなことに150点を超えられたこと、Quantitativeの問題との相性が良かったことから、最終的にGMATのスコアの提出を断念し、GREのスコアを提出しました。
 GMAT/GREは試験問題との相性も重要だと思われますので、私のようにGMATが苦手な方はGREの受験も選択肢に入れられると良いかもしれません。

7. Essay・推薦状
 私の場合、1年目の受験でエッセイや推薦状の土台ができていたこともあり、職務経験上のハイライト等書くべき内容の洗い出し作業はほぼ終了していました。
 しかしながら、なぜLL.M.に進学した上でさらに勉強したいのかをキャリア・ゴールとの関係で説得的かつ具体的に書く必要があり、この点についてデバリエ先生から何度も指摘を受けました。
 また、ビジネス・スクールや公共政策大学院は学校ごとにエッセイ・クエスチョンが異なるため、answer the questionという点も留意すべき点だと思われます。特にwhy usという質問では、学校のホームページ等を通じて学校の特色・強みを把握した上で、なぜその学校が自分にとってbest fitなのかを説得的に論じる必要性をデバリエ先生から強く指摘されました。
 推薦状についてもLL.M.受験のために用意した土台を使用し、学校ごとの推薦状の質問に合うよう調整しました。

8. インタビュー
 12月上旬よりデバリエ先生のインタビュー・トレーニングを受講しました。私は米国在住だったため、インターフェイスのグループ・インタビュー・トレーニングには参加できず、デバリエ先生のスカイプによる個別指導を受けました。
 最初の方のセッションは後に聞き直すと本当にひどい受け答えでしたが、一週間に一度のトレーニングを継続し、復習を続けるにつれて上達し、最終的にはどのような質問をされても即座に何かしらの受け答えができるようになりました。
 デバリエ先生は英語の言い回しや効果的な自己アピール方法だけでなく、経済学のバックグラウンドが弱い私が時事問題について質問された場合に備え経済学の基礎的知識を教えて下さいました。また、Wall Street Journal等のニュース・ソースを踏まえた上で、どのように自分なりの意見を展開するかを教えて下さいました。
 デバリエ先生のインタビュー・トレーニングは大変厳しく一瞬たりとも気が抜けませんでしたが、振り返ってみると自分が一番成長したのはこの時期だったと思います。単なるビジネス・スクールのインタビュー対策にとどまらず、自分なりの分析を簡潔かつ説得的に英語で展開する能力を得ることが出来たと思います。
 
9. 最後に
 デバリエ先生は厳しいと評判の先生です。しかし、それは出願者の人生がかかったアプリケーション・プロセスの全てにおいて妥協しないという意味での厳しさであり、実際には大変温かい方です。年末の立て込んでいる時期に緊急でお聞きしたい点があった際は迅速に対応下さり、不合格通知を連続で受け取り落ち込んでいる際には励まして下さり、まさにコーチでした。
 出願プロセスは長く厳しい道のりでしたが、一つ重要なことは「後で後悔しないかどうか」を常に意識することだと思います。自分の心の声を信じて下さい。「意志あるところに道は開ける」- 皆様の成功を心より御祈り申し上げます。

ケネディ行政大学院 合格体験記
Harvard HKSMA(ハーバード ケネディースクールMPA) Class of 2015