Harvard MA 合格体験記

留学先:Harvard T.H. Chan School of Public Health (ハーバード公衆衛生大学院 MPH)Class of 2021
Harvard Kennedy School MC/MPA(ハーバードケネディスクールMA)

公共政策大学院・公衆衛生大学院留学 合格体験記出願準備記(出願エッセイ対策など)
MA合格体験記 No.531

1.合格校
Harvard T.H. Chan School of Public Health (MPH) [進学先]
Harvard Kennedy School of Government (Mid-career MPA) [入学延期できれば2021年進学予定]
Columbia Mailman School of Public Health/ School of International and Public Affairs (MPH/MPA dual degree)

2.バックグラウンド
日本で医師としてへき地に7年間勤務、高校生で1年間米国留学、大学生時にカナダに短期留学
IELTS: OA 7.5, GRE: V 157, Q 167, AWA 4.0

3.スケジュール
2019年5月: 他社でコンサルティング開始
2019年7月:フルブライト奨学金 出願
2019年8月:IELTS、GRE受験
2019年8月末:伊藤国際教育交流財団奨学金 出願、Interfaceと契約
2020年9月:Essay prep開始、スクールビジット(2校)
2020年10月末:奨学金面接トレーニング
2020年11月:GRE受験(2回目)、奨学金面接
202011月末〜12月:出願(公衆衛生大学院、公共政策第大学院)、奨学金 合格通知
2020年3月:合格通知、HKSは入学延期リクエスト

4.English Proficiency Test (IELTS)
 日本で生まれ育ち、高校で1年間の米国交換留学、大学では短期留学の経験があります。学生の時から英語で勉強し、仕事でも英語の原著論文に触れる機会に恵まれたのでリーディングは鍛えられていたと思います。リスニングはNHK World NewsやTEDxを普段から聴いていました。欧州の大学院進学を考え、IELTSを選択しました。2017年時点で出願スコアが出ていましたが、IELTSは期限切れのための再受験でした。
 IELTSではリーディングとリスニングを一定レベルまで高めた上で、スピーキングとライティングのスコアをどう伸ばすかが課題でした。ライティングは都内の語学学校に通いましたが、C1-C2レベルでは高い料金が割にあわないと感じました。Udemyのコース受講、Grammarlyのサブスクリプション契約でAI校正などを利用しつつ様々な表現法を学びました。スピーキングもほぼ独学でした。UdemyのコースとMagooshのスピーキングリストを使って本番さながらに練習し、iPhoneで録音しました。IELTSライティングコースを有する大手のオンライン英会話も1ヶ月ほど試しましたが、どこか馴染めず続きませんでした。シャドーイングを普段から意識してやりました。

5.GRE
 多くの日本人受験生と同様にMathで高得点を狙い、Verbalでは語彙力を高めて正答率を高めることを意識しました。教材はManhattan 5lb、Barron’s Essential Words for the GRE、Magooshを使いました。1回目のVerbalスコアが低かったために語彙を強化して、3ヶ月後に再受験しました。AWAはTOEFLやIELTSの勉強が生きると思います。AWAは最低限である50 percentileを超えることをとりあえずの目標にしました。

6.Essay
 エッセイは様々な困難を経験し右往左往しました。その理由にはダブルディグリーであること、ユニークな進路であることが挙げられます。

 奨学金出願のために5月からエッセイに取りかかりました。知人紹介により、他社でコンサルティングを受けました。エピソード出しを含め2ヶ月をかけて公衆衛生領域のStatement of PurposeおよびPersonal statementを掘り下げることができました。CV、レジュメもこの時点で完成しました。
 進学先に関しては定まっておらず、公衆衛生大学院進学のみでは望むような学びやキャリア形成ができないのではないか考えてました。公共政策大学院とのダブルマスターを具体的に検討しましたが、そこからが苦労しました。というのも、カウンセラー、現役の公共大学院学生を含め公共政策大学院への進学については賛同を得られなかったからです。日本では、行政職にない医療専門職が公共政策大学院に進学する例がほぼありません。そのような状況で自らのキャリアパスが妥当なのか悩みましたが、9月のスクールビジットでAdmission、現役学生と話し世界的には私の描くキャリアパスが不可能ではないと確信を持つに至りました。
 公共政策大学院のエッセイにはネイティブカウンセラーを探し、書籍、知人紹介とGooglingによりinterfaceにたどり着きました。デバリエ先生がジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)卒、キャリアカウンセラーでもあることが決断に影響しました。

 Interfaceはエッセイプレパレーションコース(パッケージコース)で契約しました。大半の時間を公共政策大学院のエッセイに注ぎました。自分でドラフトを作成しメールで校正を依頼する形であったために、10月末のインタビュートレーニングまでデバリエ先生に直接お会いしたことはありませんでした。

以下、Interfaceで良かったと思う点をいくつか上げたいと思います。

・経験に裏打ちされた洞察の深さ
 デバリエ先生はこの業界では大変な有名な方で、実績は申し上げるまでもありません。私の考える良質なカウンセラーは、出願者のエッセイに対して様々な角度から問いを投げて考えさせるスキルに長けた人で、デバリエ先生はまさにその期待に応える方でした。豊富な経験に裏打ちされた的確なフィードバックは大変参考になりました。また、出願校によってどのようなエッセイを求められるかについても示唆を下さり、残された時間の有効活用にもつながりました。厳しいという噂でしたが、それも求めて依頼したせいか個人的に厳しさを実感する瞬間はほとんどなく、むしろもっとダメ出しやツッコミが少なく物足りなく感じることの方が多かったです。

・飽くなき質の追求
 私のエッセイのドラフトは様々な内容を詰め込もうとして冗長になりがちでした。ときにはデバリエ先生の外科治療を受け、文章が全く違ったものに生まれ変わりました。内容に関する指摘は思ったよりも少なく、むしろ文章の構造や表現方法について考え直す機会をいただけたのは今後の糧になりました。オリジナルで人に響く強いメッセージ性を帯びたエッセイとは何か、を問い続けることができました。

・迅速な返信
 提出したエッセイは即日または翌日にはチェックを経て返ってきます。終盤は締め切りに追われるような感じであったので、大変ありがたかったです。

 多くの方がすでに述べているように、エッセイでは自らの過去から現在の歩みに意味を付与した上で、具体性を帯びたキャリアゴールを描くことが求められます。どの一文も明確であり簡潔で、それぞれの文の関係やロジックも明解でなければなりません。事実が羅列された単文の集合体が、1本の糸のように連続したオリジナルストーリーとして生まれ変わる過程で、言語化の熟達と洞察の深化を認識しました。originality, coherence, enlightenment, logical structureなどを理解せずにエッセイを書き始めていたと認識しました。

 アウトプットするエピソードは概ね自分で考えました。自分史を幼少期から1枚の紙に書き出して、生育環境、教育歴、仕事の経験などから、根底に存在する価値観を自らの言葉に落とし込むまで4ヶ月を要しました。このWhyを問い続ける過程が大変重要であったのですが、固定枠でコンサルティングしていれば時間を短縮化できたかもしれません。このプロセスが大変時間がかかって出願期限に間に合わない、またはメタ認知するのにカウンセラーの支援が必要という方はパッケージコースよりも固定枠のほうが適切かもしれません。

 カウンセラー選びは口コミや実績の重要性はもちろんですが、結局は共同作業の過程になるので、出願者自身がエッセイ作成のどの段階にあり、カウンセラーに何を求めるかを自己認識することも重要だと思います。私の場合、大学院合格は通過点として捉え、むしろエッセイ作成を通して自らのキャリアを具体化して描くことが大きな課題としていたので、良き壁打ち相手となるカウンセラーを探していました。interfaceでのカウンセリングは結果的に良かったと感じています。

7 .推薦状
 推薦人は、現職場と元職場の上司に依頼しました。そのうち、お二方は米国の大学院卒で推薦状執筆には慣れている方でしたので、CVとエッセイ、いくつかのエピソードを共有するにとどめました。もうお一方については私が下書きをし、コメントをいただき完成させました。推薦状はネームバリューより内容が重要なのは間違いありません。自分のことをよく知る方に、エピソードも含めて説得力のある推薦状を書いてもらうことの方が重要だと感じています。早めに依頼を行うことの重要性は改めて言うでもありません。

8 .インタビュートレーニング
 2つの奨学金の面接があったために面接に向けて、デバリエ先生のインタビュートレーニングを2回受けました。姿勢、喋り方、ジェスチャーの使い方、顔の表情など細かく指摘を受け、大変参考になりました。トレーニングセッションはレコーディングさせていただき何度か聞き直しながら、自分の話し方の癖などを認識できたことも非常に良かったです。本番は落ち着いて面接を楽しむことできました。

9 .入学延期手続き
 ハーバード公衆衛生大学院に加え、ハーバード行政大学院に合格したことにより手続きが増えました。ハーバード大学ではデュアルディグリーが存在せず、いずれかのプログラムに入学延期を申請する必要がありました。ハーバード行政大学院に入学延期を行いましたが、その依頼文についてもデバリエ先生にチェックしていただきました。

10 .さいごに
 大学院出願準備はまさにマラソンです。仕事をしながらの準備は様々な犠牲を払わねばならず、なかなか大変でした。3-4時間の睡眠時間でエッセイやGREと格闘する日々が続き、息切れも経験しました。この生活にも数ヶ月以内に終わりが来て次のステージに進む、米国に降り立った自分の姿を想像して走り抜けました。
 奨学金も獲得できたために終盤は自信を得て準備を進めることができ、全ての出願校から合格をもらえました。出願プロセスにおいて、複数の奨学金への申請が結果的にペースメーカーとして良い方向に働いたことを実感しました。たとえ獲得の可能性が低いとしても申請プロセスを経験して、出願準備をよりスムーズに進めることを強くお勧めします。

 ようやく留学のスタート地点に立つことができました。Interfaceにエッセイカウンセラーを超えたキャリアカウンセラーとしての価値を信じて走り抜きました。素晴らしい結果を勝ち取ることができ、心より感謝しております。

 

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