Harvard MBA 合格体験記

留学先:ハーバード (Harvard HBS MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.300






[出願校の合否結果]

合格:HBS(2nd), Wharton(2nd), Kellogg(2nd)
不合格:Stanford(2nd, Interviewなし)






[経験]

職務経験:事業会社(経営企画)4年、NPO 1年
海外経験:欧州6年、米国3年
留学形態:私費






[スコア]

TOEFL:280 [L29/S28/R27/TWE5.0]
GMAT:710 [V40/Q48/AWA5.0]
GPA:3.6






[経緯]

起業/マネジメントに強い関心があったこと、海外経験が長く、経営の分野で国際的に活躍したいと考えていましたので、大学3年時よりMBA取得を決めておりました。3年の実務経験が必要との一般論と、自身の経験の質を鑑みて、社会人3年目終了時から準備を開始しました。より具体的には、事業会社で国際的なビジネス開発に携わる中で、特にアジアにおける発展途上国の開発を、ビジネス開発を通じて援助したい、これは今後の日本の経済成長にとっても必要なことである、という思いに至りました。そのためには、MBA取得を通じて、自身の世界市場/ビジネス/経済への知見を深め、またビジネススキルを向上する必要があるのと考えのもと、準備を進めました。






[受験の流れ]

2006年
5月 GMAT予備校入学
8月 GMAT予備校終了
9月 TOEFL280点[L29/S28/R27/TWE5.0]で終了
10月〜3月 仕事のため準備を一時中断

2007年
4月      Early Bird開始
6月〜10月 仕事のため準備を一時中断
11月頭    GMAT710点 [V40/Q48/AWA5.0]で終了
11月中旬 MGSCコース開始
       デバリエ先生とエッセイカウンセリング開始
12月    デバリエ先生のGroup Interview Training開始

2008年
1月  Wharton/HBS/Stanford/Kellogg出願
    デバリエ先生のGroup Interview Training終了
    デバリエ先生とエッセイカウンセリング終了
2月中旬 渡米
    Kellogg(Admission)キャンパスインタビュー、
    Wharton-Lauder(Student)キャンパスインタビュー
    HBSキャンパスビジット
2月後半 Wharton(Admission)インタビュー
3月前半 HBS(Admission)インタビュー
3月後半 HBS/Wharton/Kellogg合格
4月 Stanford不合格






[スコアメイク]

■TOEFL(CBT)

帰国子女でしたので、ほとんど時間を割かずにスコアを出しました。

何も準備をせずに2回受けましたところ、270点代後半のスコアでした。ReadingとWritingに課題を感じましたので、GMATのReadingとAWAの勉強を踏まえて、TOEFL模試のReadingを1度行い、最終スコアを出しました。

特にwritingですが、高得点を出すにあたって、下記の2つの学びが重要でした。
– 自分の主張は、読み手にとってわかりやすく、自分がすぐに思いつける具体例をもって説明する(場合によっては、思いつく具体例から主張を選ぶ程でも良い)
– スコアの出るエッセイ構造にのっとって書く(渋谷の有名予備校のAWAで解説されている構造が大変有効)
(それにのっとり、時間削減のために、書出し/締めの部分のパターン等は決めておく)

■GMAT

渋谷の有名予備校の3ヶ月の授業を購入しましたが、忙しくてほとんど受講することができませんでした。20日ほどの集中学習で、スコアを出しました。

勉強ができること、が自身の強みの一つであると考え、その点で他のアプリカントとGMATで差別化を図りたいと考えました。GMATで差別化するのであれば、780点を超えないと意味がないと考え、790点台を目指して学習しました。Prep等で780点が安定して出るようになってから受験しましたが、当日、休憩時間を間違えるアクシンデトがあり、710点でした。エッセイが手つかずという状態で11月上旬というタイミングを考え、再受験せずにエッセイに集中することにいたしました。

タイムマネジメントと集中力が私にとっての課題でした。受験前は、1週間ほど1日2回以上、GMAT本試験と同じ内容をやり、集中力の強化と、自分の時間配分の確立を図りました。また体調管理に気をつけました。

Verbalについて

– GMATのVerbalは、単語力・速読力・本試験ロジックに対する理解の3点で決まるように思います。私は帰国子女でしたので、そうでない方よりも、最初の2点について優位性があったと思います。
– 渋谷の有名予備校の教材は原則論を理解するのには有益でしたが、模擬試験は、本試験のロジックと微妙なズレがあり、スコア向上に役に立ちませんでした。GMAT Prep、Official Guide(OG)と過去問題のみを徹底的に勉強なさることをお薦めします。
– SC:単語力とロジック理解が全てだと思います。文法の品詞単位で、設問にパターンが見えてきます。これが見えると、1分回答、80%以上正解できるようになります。
– CR:単語力、速読力、ロジック理解が必要です。平均して90秒で正解する必要があります。これも、OGをやりこんでゆくと、頻出単語・ロジックパターンが理解できるようになり、平均90秒で、90%以上の正解ができるようになります。
– Reading:単語力・速読力が全てです。本文をきちんと理解できれば、設問に必ず答えられます。100%正解できるようになります。

Mathについて

– 高等数学以降は独学でしか勉強したことがなかったので、渋谷の有名予備校のMath Basicを受講しました。基本的なことがわかりやすくきちんとまとめられている教材で、集中して1週間ほど勉強することで、51が出せるようになりました。
– Mathは、時間との戦いがありました。GMAT独自の設問パターンとそれに応じた早く回答できる方法があります。それらをきちんと理解し活用することで、安定して高得点が出せるように思います。

AWAについて

– 渋谷の有名予備校の教材と、GMAT Answersという市販の本が大変参考になりました。






[エッセイライティング]

■キャリアゴールを明確にし、ゴールを達成するにあたってMBAを活用することが最も有効な手段であることを明確にする

他の多くの体験談にも書かれていることですが、どんなに素晴らしい経歴とスコアを持っていても、MBAを活用する意義が描けなければ、合格は大変難しいように思います。特にHBSのAdmissionは、経歴の素晴らしさそのものではなく、MBAで学ぶ機会を最も良く活用してくれるであろう人(MBAによって大きく人生を変えられるであろう人)に優先的に機会を与えているように思います。ゴールを明確にし、MBA以外の選択肢も考慮した上で、それでもMBAが最も有効だと議論できるレベルまで考えぬくことが大切です。キャリアゴールは、そのゴールを自分が目指す意義を明確にする必要があります。これまでに自分が関連する事柄に携わっており、ある考えがあるから、それを目指すのだと伝えられることが理想です。本当に関心のあることであれば、人はこれまでにそれに対して何らかの行動を起してきたはずで、それを明示できなければ思いつきのように捉えられてしまいます。またキャリアゴールは、将来の雇用主を明示できる程まで明確に考える必要があります。彼らの採用基準がわからなければ、今の自分に何が不足しているのか、その不足を補う手段としてMBAが本当に必要なのかについて、現実的な議論ができないからです。

キャリアゴールがひとまず幅広いものであれば、幾つかのパスに絞り込んだ上で、それぞれのパスについて第一線で活躍する方々に情報収集をしなくてはならず、このプロセスは書くことそのものではなく、自分のキャリアについて吟味して意思決定を行なうという意味で、私にとっては、大変時間のかかるプロセスでした。

■良く考える

Why MBA以外のエッセイは原則、ある経験からの学びを明示するエッセイです。経験を選ぶにあたっては、AdmissionのApplicant選抜ロジックを充分に理解した上で(これに関しては渋谷の有名予備校等で元Admissionによるレクチャーがありますし、デバリエ先生の本が参考になります)、自分の強みまた弱み(MBAで改善可能ということで、許容されるもの)も明確にできるように、経験を選び、上手にちりばめる必要があります。「Applicationは、自分についてのモザイク画。それぞれのパーツを合わせ、全体を見ると自分自身が浮かび上がる」という言い回しがあります。このモザイク画が、自分がAdmissionに見せたい画になるように、私はカウンセラーの意見を
重要視しながら、調整しました。

経験からの学びは、伝え手の思考の幅、深さ、センスの良さが明示される部分です。自分の中で、じっくり経験を振り返り、また質の良いいエッセイを参考にして、ある一定の学びの質となるように、自然とそうならなかった場合は配慮しました。

■楽しむ

私は英文で書くことが好きでしたので、エッセイを書くこと自体は楽しいことでした。自分の尊敬する人物や哲学書の言葉を引用したり、光のある言葉を選んだり、そうすることで自分らしく、またユニークなエッセイに仕上がったように思います。エッセイに詰まったときに助けになったのは、卒業生や過去の受験生の書いた質の良いエッセイでした。良いエッセイには、「力」と「型」があります。
インスピレーションもらうことで、納得のゆくエッセイにすることができました。

■早めに複数校分のエッセイを書き込み、自分に関するエッセイの幅を広げる

棚卸した自分についての重要な経験を、多数のエッセイの形しておくことで、エッセイで表現できる自分の幅(絵でいうなら色)が広がり、その後アプリケーション全体として思う通りの自分(絵そのもの)を描きやすくなります。またカウンセラーに経験を理解してもらうことができます。Dual-Degree分のエッセイ等、書こうかどうか迷ったエッセイは、書いておいたことで、後ほどHBSのアプリケーション等で非常に重要な役割を果たしました。

■学校について徹底的に調べる

本当に行きたい学校については、ウェブサイト、Alumni・在校生からの情報収集、関連する書籍に一通り目を通しました。自分が行きたい学校を、周囲に明示することで、後段は自然と情報が集まってきました。志望校のプログラム、最近の活動、卒業生の活躍などを充分に理解することで、その学校の教育理念がわかり、(それが自分自身とのフィトがある場合ですが)、その理念レベルでの理解と共感を伝えることで、志望度の高さを充分に伝えることができ、他のApplicantと差別化をはかることができます。






[インタビュー対策]

インタビューは、エッセイで伝えた自分の意思を、口頭でプレゼンテーションするプロセスです。英語で話すことに課題は感じませんでしたが、質問にシャープに即答することが不得意でしたので、丁寧に準備をしました。グループインタビュートレーニングは、他の方のレベルを認識し、良い回答を取り入れ、また仲間を得る上で、大変有益でした。Invitationが届いてからは、想定質問をClearAdmit等のサイトから集め、学校ごとのパターンを認識した上で、エッセイ同様に自分に関して多様な側面が伝えられるよう、回答の機軸を準備しました。それを踏まえて、集中的に様々なカウンセラーとトレーニングを積みました。デバリエ先生には、学校ごとの傾向と対策を指示いただき、別のカウンセラーには限られた時間の中で無駄なく自己アピールする方法を学びました。

この先生は大変厳しいですが、模範解答の型を教えてくださいますので、(取り入れるかどうかは、自分の判断で取捨選択します)、大変参考になりました。また実際の面接官の方は私について何も知らないはずですので、一つの学校に一人は、これまでお会いしたことのないカウンセラーと面接トレーニングを積みました。トレーニングを繰り返すことで、自分についてのストーリーの軸が明確になってきます。それを掴むと安心して面接に向かえるようになると思います。実際の面接は、笑顔を忘れずに余裕のある気持ちで行い、何か一つインタビュアーに覚えてもらえる(挨拶でも、小道具でも何でもよい)ようにすることが大切です。

HBSについては、実際の面接と同条件にするために、初めてお会いするカウンセラーの方にエッセイを読んでいただき、そこから湧き出る私についての疑問点に答えるトレーニングを積みました。またデバリエ先生や他の先生に米国総選挙やサブプライム問題等、経済・社会に関する様々な事柄について多様な確度から質問していただき、それに澱みなく答えることに慣れるようにしました。

HBSの面接での判断ポイントは、エッセイの考えは本当に本人の考えか、ケースへの適応力が充分か、Verbalコミュニケーション力(会話力・論理性)が充分か、の3点であり、面接では、面接官がこれらについて安心感を持てるように、会話をすることが大切であると思います。






[受験からの学び]

■時間

私は実質7週間で、4校分のエッセイを仕上げました。MBAについて充分に理解しており(MBAが何か、どの学校に行きたいか、エッセイではどんなことが問われておりそれに対応する自分の経験について目安がついている:私は半年をかけてこれらを充分に理解していました)、スコアが出ており、そして実力のあるカウンセラーが対応してくれる、という3つの条件が揃えば、11月中旬からエッセイに取り掛かる場合でも、2ndラウンドに間に合わせることができます。仕事の状況などで取り掛かりが遅くなった場合でも、あきらめずにがんばってください。(一方でもう少し早ければ、Stanfordについてももっと良いエッセイが書けたと思っています。ベストは、一早く準備を進めることですので、可能であれば7月頃から継続してエッセイを書き進めることをお薦めします。)

■努力

テストスコア、各校の情報収集や、エッセイの構成、インタビューの準備、TOP校に合格した方の多くは、人一倍努力していた方が多いように思います。実力と努力の掛け算ですので、競争環境の厳しいTOP校合格を目指すのであれば、やはりひたむきに努力することは大切であると思います。

■信頼

自分の受験を最も支えてくれるパートナーであるカウンセラーを信頼することは、受験上の要です。Early Birdの時は、自身の財務的な制限もあり、費用対効果という観点から、デバリエ先生を判断しなくてはならないと考えていた部分があり、結果として充分な信頼関係を築けていなかったように思います。その後、デバリエ先生を全面的に信頼し受験準備を再スタートしてからは、先生の持てる力を充分に活用できるチームワークを実現できました。信頼が相手の力を引き出すというのは、マネジメントの原則と同じことだと思います。「このカウンセラーとであれば、合格できる」そう思えるカウンセラーを選び、信頼に基づくベストなチームワークで受験を進めることで、受験上の優位性が得られるように思います。

■あきらめないこと、集中すること

前年一度延期し、勤務先にMBA留学準備に入る旨伝えてあったものの、業務が厳しく再度延期を考えた時期がありました。私費留学生に
とっては非常に悩ましいことではありますが、留学の意思があるのであれば決してあきらめないこと、そして自分にとっての留学の最適なタイミングを定めたら、迷わずMBAを最優先項目としてできる限り業務との折り合いをつけることが大切であると思います。

■リーダーシップについて徹底的に考えること

MBAは、リーダーシップを学ぶプログラムです。「リーダーとは何か、自分はどんなリーダーであるのか、どんなリーダーを目指すのか」受験に際しては、これらを徹底的に考え抜くことが大切であると思います。これについては、私は自分の生きる上での課題ととらえ、MBAということに囚われず、日々の業務をその観点で見直してみる、「リーダーシップの旅」や「リーダーシップ論」等幾つかの本を読む、身の回りのリーダーやリーダーシップに目を向ける、面白そうなリーダーの講演会などにこまめに足を運ぶなど、学びを深めるための努力をしました。結果、エッセイで一段踏み込んだストーリーが展開できましたし、また一段リーダーとして成長を図ることができたように感じています。

■デバリエ先生

デバリエ先生は、大変信頼できるプロフェッショナルです。非常に賢く、知性も豊かで、シャープな質問で、議論の甘い部分、具体性にかける部分を指摘してくださいます。伝えたいことの方向性、行間のアイデアを読み取り、会話でもエッセイでも汲み取ってくださいます。必ず、約束した時間までに、ミスのない添削アドバイスを返してくださいます。またベストの結果が引き出せるように、マイルドな対応にするか、厳しい対応にするかなど、クライアントに応じて対応を変えています。必要な結果を出すために、大変厳しくされることはありますが、本質は大変やさしく、思いやりのある方です。感性も豊かで、文学についてよくお話ししました。多くの尊敬すべき人がそうであるように、幾つかの人間らしさをもっています。またデバリエ先生は、国際舞台で活躍する日本人を増やしたいという明確な信念を持ち、可能性を秘めており、努力を厭わない日本人を徹底的に応援してくださいます。5ヶ月お休みしていたにも関わらず、11月半ばという空き枠がほとんどない状態でカウンセリングを引き受けてくださり、締め切りの迫る中で、Dual-Degreeに出願したいが時間が充分にないと迷っていたら、「自分が必ず間に合うように指導するから出願しなさい」といってくださり、また12月末にはHBSを間に合わせるために、プライベートのお時間を削って対応くださいました。信念に基づき、私の目指すことが実現できるように、本当に100%の力でサポートしてくださいました。信頼できるパートナーとして、自信をもってお薦めいたします。

■インターフェース

限られた時間の中で、最終的に大変満足する結果を導くことができましたのは、デバリエ先生をはじめとするカウンセラーの先生方、
また日本人スタッフの皆さんというMBA受験のプロフェッショナルをパートナーとして選択し、受験を進められたおかげであると思っています。






[最後に]

業務をしながらのMBA受験は、タイムマネジメント・知力・体力など、様々な
観点において、自分の限界を試されます。時々に辛いこともありますが、
一つ一つ乗り越えることで、自分のプロフェショナルとしてまた人間としての
成長を図ることができます。受験そのものをまず成長体験と捉えて、
合格までがんばってください。皆様の自己実現を心よりお祈り申し上げます。





大学院留学 合格体験記
Harvard HBSMBA(ハーバードMBA) Class of 2011