HKUST MBA 合格体験記

留学先:香港科技大学 (HKUST MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.436





0. はじめに
MBAに行けたらな、そんなぼんやりした思いを大学時代から持っていました。
コンサルタントとして日本で働く中でその思いは徐々に強く、具体的になり、少し時間はかかりましたが実現できたことを心から嬉しく思っています。
受験中、Interfaceのサイトに掲載されている多くの体験記には、モチベーション維持の面で、また勉強方法の参考として大変助けられました。私の道程はスマートなものではありませんでしたが、これからMBA受験に臨む方に少しでも参考になればと思い、この体験記を書かせていただきます。

1. 出願結果
合格: HKUST (Hong Kong University of Science and Technology)
途中辞退:CEIBS
不合格: なし

2. 出願時のプロフィール
男性・28歳・私費
職務経験:経営コンサルティング5年
海外経験:なし(旅行程度)
GMAT:710 (V37 / Q50 / IR7 / AWA4.5)
TOEFL:102(R29/L28/S20/W25)
GPA:2.9(国立大学法学部)

3. 出願スケジュール概要
<TOEFL>
2011年1月、初受験:74点(R20, L18, S18, W18)
2011年3月、94点(R25, L26, S18, W25)
===仕事を理由に数ヶ月勉強を中断===
2012年6月、101点(R29, L25, S23, W25)
2012年7月、102点(R29, L28, S20, W25)
<GMAT>
2012年5月、勉強開始
2012年9月、神保町の予備校Aに入校(1ヶ月・Verbal単科コース)
2012年10月末、初受験:620点(V22 / Q51 / IR8 / AWA5.0)
2012年12月初、2回目:710点(V37 / Q50 / IR7 / AWA4.5)
<Essay>
2012年11月、Interfaceにて、デバリエ先生パッケージコース開始
2012年12月末、HKUST出願
2013年1月中旬、CEIBS出願
<Interview>
2012年12月、Interfaceにて、グループトレーニング受講(12-1月)
2013年1月下旬、HKUSTインタビュー
2013年1月末、HKUST合格、CEIBS面接辞退

4. TOEFL
初受験から2ヶ月で20点伸びたので「いけるだろう」と甘い考えを持っていましたが、結果として1年半かかりました。アジアMBAの場合は100あれば足きりは受けないと判断し、102が出た段階で受けるのを止めました。

◆英単語
『TOEFL英単語3800』をひたすら覚えました。Rankごとに本をハサミで分解し、Rank3,4だけ持ち歩いて通勤時間に覚えたりしていました。
◆Reading、Listening
学習初期は、Z会が出版する『受験英語からのTOEFL Test iBT リーディング・リスニング』という問題集で問題慣れしました。Readingは26問、Listeningは38問あり、費用対効果は高いと思います。
R, Lとも2周解きました。2012年に入ってからは、主にBARRONSの問題をPC上で解いていました。
◆Speaking
参考書をベースに作ったテンプレートなどで話す練習をしました。最高点は23点。そもそも英語でしゃべり慣れていないという低スコアの根本原因から目を逸らさずに、Rarejobなどで毎日話す練習を繰り返すべきだったと感じます。ちなみに、Scientific Americanの「60seconds Science」シリーズのスクリプトを60秒で音読する練習していた時期は、比較的滑らかに英語が出ていたのか、22-23が出ることが多かったです。
◆Writing
旺文社発行の『TOEFL テスト ライティング問題100』を一通り解くと、25を切ることはなくなりました。ボキャブラリーを豊かに見せるために、英単語3800のRank3あたりから、使う単語を決めて試験を受けていました。

5. GMAT
TOEFLに大幅に時間をとられてしまったため、時間短縮のために予備校通いも視野に入れながら勉強開始。
Official GuideをMath, Verbal計100問ほど解いたところで、Mathは独学可能・Verbalは不可能と判断し、神保町の予備校AのVerbal単科コースに通いはじめました。
◆Math
OGを独学で一通り解き、間違えた問題をもう一回解いた上で、GMAT PREPの練習問題を解いていました。
OGは分厚くて、開くまでに心理的ハードルがあるので、英単語3800と同様セクションごとに分解して、「今日はPS」「今日はCR」みたいな感じで持ち歩き、喫茶店などで勉強していました。
◆Verbal
問題演習は予備校のテキスト+分解版OG+GMAT PREP。予備校で、各問題の解き方を体系的に学ぶことができ、じゅうたん爆撃的な勉強をせずに済みました。
多くの方も書いているよう、「勘」が鈍ることが一番怖かったので、仕事が忙しい時期も1日最低5問解くようにしました。
またGMAT PREPので追加問題パック(Math200問 & Verbal180問、30ドル)は費用対効果がよいかと思います。
◆AWA
GMAT公式サイトからAWAの問題をダウンロードし、3分で回答の骨格を作る練習(問題文の論理構造の把握 & 論理の飛躍3箇所の書き出し)を20問分やりました。
◆IR
2012年の出願では考慮されないとのことだったので、GMAT PREPで12問の演習x2回にとどめました。
コンサルティングのバックグラウンドがあるので、グラフやデータの読み取りに慣れている分有利だったと思います。
慣れていない場合は、PREPの問題を多めにこなすなどした方がいいかもしれません。

6. エッセイ、推薦状
HKUST 2nd Roundの締切2ヶ月前の2012年11月から、デバリエ先生とメールでやり取りするパッケージコースを開始。仕事のスケジュールが読めなかったため、メールで進められるコースを選びました。個人的な事情で同年12月の衆議院選挙にも関わらざるを得ず、プライベートの時間もそちらに注いだため結果としても適切なコース選択でした。
◆エッセイ
HKUSTはSelf-Awarenessを大変重視しているようで、エッセイは7問と数が多く、エッセイ作成自体が自分自身を多角的に振り返り、理解するプロセスとなりました。
私が作ったエッセイに対するデバリエ先生の指摘は的確で「具体性にこだわる」「強力な動詞を使う」「この質問に使うエピソードはそれではない」等、多くの指摘をいただきました。また、パッケージコースの場合はデバリエ先生自身がエッセイに手を加えますが、文章がぐっと洗練されたものになり、非常に心強かったです。
エッセイのネタには仕事のほか、大学時代から10年間続けている弓道も使い、日本人としてのユニークさを強調しました。
◆推薦状
こちらも10問の推薦状×3通が求められ、しかもすべてに具体例を入れようとしたため、計30個自分を褒めるネタを洗い出すことになったのはいい思い出です。
推薦状は元上司(転職済み)・現上司・元同僚(転職済み)にお願いしました。私費ゆえ会社には伏せていたので、ずっと一緒に仕事をしてきた上司&同僚が社外に出ていたのは、タイミング的には幸運でした。

7. インタビュー
◆グループ練習
自分が英語の面接で話しているイメージが全く付かなかったため、2012年12月~2013年1月にかけて、Interfaceのグループトレーニングを受講しましたが、これは大正解でした。
面接に臨むマインドセットから、レジュメの加工方法など具体的なテクニックまで一気に仕入れることができると同時に、クラスメートがデバリエ先生と受け答えする姿は模範にも反面教師にもなり、5回10時間、気付きの多い時間となりました。
目線・口調・仕草など、通常は中々指摘してもらえない癖についてもデバリエ先生は容赦なく指摘してきますが、これは面接に限らず役立つと思います。言われたときは耳が痛いですが。
◆自主練習
出願を終えて一息ついていたら10日程度でインタビュー案内が来たので、あわてて自主練習も強化しました。
Rarejobに急遽登録して、40-50代の教授・ビジネスマンを講師に選び、模擬面接をしてもらいました。
またあわせて、Interfaceから提供された質問事例集を妻に渡し、毎晩30分練習に付き合ってもらいました。圧迫面接をリクエストしたのですが、30分間無表情で問い詰め続ける妻はデバリエ先生以上に恐ろしく、平常心を保つ訓練としては最高でした。
◆インタビュー本番
Skypeの面接×2回。Why MBA? Why us?などのベーシックな質問のほか、エッセイや推薦状に書いた自分の行動について、何故?他に手は無かった?といった質問を受けました。
2回の面接中、1回は手応えが芳しくなかったのですが、インタビューに関して限られた時間でできることはやりきったとの思いもあり、不思議と落ち込むことはありませんでした。
とはいえインタビューの4日後にキャンパスビジットを予定していたので、そこで改めてAdmin Officeに自分を売り込むことにしました。
◆キャンパスビジット
元々設定されていた学校説明会に予約しており、結果としてインタビュー後のビジットとなりました。
1日目はAlumniや現役生とディナー。2日目の説明会では、立食パーティ中にAdmin Officeのヘッドを捕まえて、1分間エレベーターピッチをしました。ビジット中に出会った現役生(日本人・インド人)からも間接的にサポートをいただき、3日後にオファーをもらいました。

8. 最後に
合格までの道程を振り返ると、あらゆる場面で人に助けられていることに改めて気付きます。
特に、エッセイ・インタビューと出願プロセス後半を全面的にサポートしてくださったデバリエ先生と、瑣末な質問にも丁寧に回答してくださった小貫さんには足を向けて寝ることができません。

合格後、インドのコンサルタントと仕事をする機会がありました。生徒の大半がGMAT800点というIndian Institute of Management, Ahmedabad (IIMA)でMBAを取得し、医師資格も持っている彼の報酬単価は日本のコンサルタントの20%。このような世界は長く続かないのではないでしょうか。
MBA留学は、日本人が国際舞台で輝くための唯一解ではありません。ですが、有力な選択肢であることも確かです。
ぜひ多くの方が「我こそは」と国際舞台に名乗りを挙げ、その手段として留学を選んだ方が、見事志望校への合格を勝ち取ることを心より祈念いたします。






大学院留学 合格体験記
HKUST MBA (香港科技大学 MBA) Class of 2015