INSEAD MBA 合格体験記

留学先:インシアード (INSEAD MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.304





その他受験先:
Stanford Sloan Master’s Program(合格)
Cambridge MBA (Judge Business School)(合格)
London Business School Sloan Fellowship Programme
                (書類・interview通過、英語アセスメント辞退)

05年、MBAという言葉が耳に入ってきて、漠然と関心を持ち始め、
06年、社費選考に通らず、私費で2年MBAを目指すも、GMATが
    伸び悩み出願を断念。
07年、一度気持ちをゼロに戻し、一度はMBA自体やめようと思ったものの、
    再出願した社費選考に通過、会社が認める1年プログラムに
    切り替え準備再開、
08年、上記の学校から合格を頂くことができました。

紆余曲折や挫折の間もサポートし続けて下さいましたデバリエさんをはじめとするインターフェイスの方々にはたいへん感謝しております。ありがとうございました。その他にも、この準備期間を経て、沢山の卒業生、在校生、アプリカントの方々に出会い、助けて頂きました。出身校や年齢を問わず、親身に素早く対応して下さった皆さんの優しさ・暖かさには驚かされるほどでした。以下、体験記をご紹介することで、私も、これから出願なさる方々のお役に少しでも立てれば幸いです。

1. Profile(出願時)

   職歴: 金融6.5年
   海外経験:欧州 計5年
   GPA:3.7(法学部卒)
   GMAT:640/80% (V:30/59%, Q:48/86%, AWA:5.0/73%)
   TOEFL:CBT 277(L27, S26, R30, W4.5)

2. 準備スケジュール

 (準備1年目)
   2006.12 TOEFL 初受験→250点未満(以後、毎月1回受験。緩やかだが着実に伸びる。)
   2006.04 TOEFL 5回目受験→277点
   2006.06 MGSCコース申込、エッセイ関連セミナー参加開始
   2006.07 GMAT初受験→560点(以後、9月から毎月受験。伸び悩む。)
         エッセイカウンセリング開始
   2006.12 インタビュートレーニング参加
         GMAT 5回目受験→640点
  ⇒自分の最低目標点を下回ったため、2007年夏開始プログラムの出願を断念。
    この時点で、英米5校分のエッセイドラフトは完了。しばらくMBAを忘れて遊ぶ。

 (準備2年目)
   2007.05 米国の学校(Columbia, Wharton, HBS, Tuck, Chicago GSB, Kellogg)を訪問
   2007.09 社内選考通過(⇒1年プログラムに出願校を変更)
   2007.10 エッセイカウンセリング再開
         GMAT 6回目受験→550点(⇒GMATに見切りをつけ、エッセイに集中)
   2007.12 Cambridge MBA、INSEAD出願
   2008.01 Stanford Sloan出願
         Cambridge MBA 面接(現地)→合格
   2008.02 LBS Sloan出願
         INSEAD 面接×2(日本)→合格
         Stanford Sloan 電話インタビュー→合格
   2008.03 LBS Sloan面接→通過、電話による最終英語アセスメント→辞退

3.スコアメイクとエッセイの時間・エネルギー配分

■理想的なスケジュール
最も理想的なのは、TOEFLとGMATを終わらせた上でエッセイに集中できる環境を作ることだと思います。そのため、テスト準備は、留学を目指した早めの段階で短期集中的に済ませてしまうことを推奨します。エッセイにはいくら時間をかけてもかけすぎではありません。デッドラインと出願校数から逆算して、1校につき1ヶ月くらいエッセイに集中できる時間をつくれるように、テストを終わらせておければ、非常に落ち着いて出願できると思います。

■ 「見切り」の重要性
理想はわかっていても、その通りにいくとは限りません。私の場合、GMATとは相当に相性が悪かったようで、結局GMATに限って言えば1年待った意味はなく、前年の最高点(640点)のまま出願となりました。
640点でトップスクールに合格する例もありますし、私自身も(GMATに比較的うるさい)INSEADに合格したことを思うと、実は1年待つ必要はなかったのではないか、という見方もありますが、私自身はあまりそのように思いません。

というのも、1年目と2年目では、エッセイにかけたエネルギー・時間に大きな差があり、結果として、エッセイの質も大きく異なったと思うからです。1年目は、GMATを毎月受けながら、エッセイを毎週デバリエさんに提出するという生活が5ヶ月続き、通常の仕事もある中で、GMATの残り回数が減るプレッシャーと、迫ってくる出願締切日に圧され、肉体的にも精神的にも非常に辛い日々となりました。結果、GMATのスコアも伸び悩み、何より、エッセイに支障がでました。毎週の提出期限の直前までになんとか書き上げ、ろくに読み返さないまま、とにかく送る、ということを繰り返しており、当時はがんばっていたつもりですが、今思うと、非常に質の悪いドラフトを提出していたと思います。2年目の勝因は、GMATが伸びないことを確認した時点で、それ以外のところで勝負しようと、見切りをつけたことだと思います。その後、エッセイだけに集中し、デバリエさんにドラフトを送る前に細部まで何度も推敲した上で、自分のベストを尽くした上で送るようにしました。デバリエさんのコメントは相変わらず厳しいものでしたが、最終的にはとても自信のあるエッセイに仕上がりました。もちろん、準備を再開するまでに、各校を訪問して理解が深まっていたこと、社費になったこと、相談できる人が増えていたこと、前年の経験から手続面では要領を得ていたことなど、その他の要因もありますが、理想のスケジュールにしがみつかず、自分なりのタイムマネジメントと出願戦略で対応したことが功を奏したのではないかと思います。ただ、何事も取り組み始めてしまうと、見切りをつけるのはそう簡単ではないと思います。私の場合は極めて低レベルの話ですが、十分に高いスコアをお持ちの方でも更なるスコアメイクに拘る例があると聞きます。また、スコアの低迷や、志望校の不合格通知を受けて、ここの学校ならば、、、と本意でない学校まで延々と出願し続けるのもあまりいいスパイラルのようには思えません。私は、焦っているとパニック的な状態で判断を行ってしまう/判断できないという状況に陥りかねないことを自覚していたので、1年目は「行きたい学校にのみ出願する」「680点がとれたら再受験しない、650点を下回ったら出願は1年延期する」と決めて取り組みました。そのため、出願を断念する際も想像以上にスッパリと決断でき、無念というよりむしろ清々しい気分でした。また、もう一つのルールは「延期してもあと1年まで」。MBAは非常に有意義な経験だと思いますが、MBAがないと絶対に就けない仕事というのはほとんどありませんし、MBAが幸せな人生を保証するものでもありません。残念ながらMBA受験がうまくいかないときは、延々とMBAに捕われているよりも、別のアプローチを探したり、別の生き方を考える方が、私にとっては幸せに近づくと思いました。また、物事にはタイミングや流れというものもあり、一定のブランクの後で取り組むと、違う結果になることもあると思います。様々な制約の中で最善の結果を出すために、予め自分なりのexit policy的なものを定めて取り組むと、思うように事が進まないときでも落ち着いて判断がしやすくなるのではないかと思います。

4.Visitのすすめ

日本でも沢山の情報が入手可能ですが、やはりVisitを強く推奨します。アドミ受けが良くなるといった意味ではなく、純粋に自分のためになります。MBAで学ぶ項目は学校間で大きくは違わないと思いますが、学校のカラーや学生、授業のムードは学校によって個性があります。Visit前に書いて

いたエッセイで、デバリエさんから「学校の特徴を全く理解していない」とよく指摘されましたが、Visit後に振り返ると確かに自分でもそう思います。訪問するタイミングは、準備状況に関わらないと思います。志望校について知るためだけでなく、自分は本当にMBAに行きたいんだろうか?という疑問を解決するための訪問も、(MBAは目指さないという判断になったとしても)とても有意義だと思います。また出願校以外の訪問も比較をするときに役立ちます。トップスクールと呼ばれるからには理由があり、それを体験しに行くだけでも、とても楽しいものです。百聞は一見にしかず、案ずるより産むが易し。ぜひ、学校を訪問して、授業に参加し、現役生と話し、自分にフィットする学校を見つけてください。

5.インターフェイスの活用方法

■ エッセイ
インターフェイスでのカウンセリングにより、エッセイは非常に洗練されたものになります。但し、あくまでベースは自分のアイディアと文章です。自分のドラフトの質が最終的な仕上がりを左右します。カウンセラーに提出する前に、十分に推敲して、自分として最善のものを提出することを推奨します。カウンセラーは添削先生ではなく、コーチのようなものです。よりよいコーチングを受けるためには、自分も精一杯に取り組み、自分の解決したい問題をきちんと伝えることが必要です。真摯な態度と適切なコミュニケーションで信頼・協力関係を構築していくことで、より効率的に、より質の高いエッセイが仕上がると思います。うまく表現できないところがあればその旨補足の説明を添える、意見の食い違いがあればきちんと議論して納得して次に進む、というプロセスを大切にしてください。私も、激しい剣幕でデバリエさんと議論したこともありますが、それも含めて、出願という枠を超えたトレーニングになりました。

■ MGSCのコンサルティング
1日に1度、カウンセラーにメールで相談ができます。いつでも暖かい応援メッセージをもらえると思うと間違いですが、些細なことでも1人でぐずぐず悩んでいるよりもこのサービスを利用して相談することを推奨します。私の場合、出願校の選定、出願のスケジュール、合格後のデポジット支払期限の対策、合格後の学校の選定などについて相談し、とても役立ちました。誰かに相談してみることで、自分の頭が整理される、という効果もあります。

■ インタビュートレーニング
1年目にグループ制のインタビュートレーニング(デバリエさん)、2年目に個別トレーニング(Cambridge面接前:デバリエさん、INSEAD面接前:ストーンさん)を受講しました。グループ制は自分の時間が少ないですが、他人から学ぶことが多いです。他のアプリカントの方と知り合う機会にもなりました。個別トレーニングは、1年のブランクがあったために念のため行いました。面接にはあまり抵抗はありませんでしたが、シミュレーションをしてカウンセラーのお墨付きを頂いておくことで本番は非常に落ち着くことができました。また、デバリエさんは、カウンセリングを通じて私をよく理解していたのに対し、全く初めて話すストーンさんとの個別トレーニングは、短い時間で自分を一から説明しなくてはいけない、という観点から本番を控えて非常に有意義でした。

■ 日本人スタッフの方々のサポート
カウンセラーの方々はもう長年の経験があるのに対し、初めてお世話になる私にはサービスのシステムやデバリエさんのメールの趣旨がわからないことが時々あり(その他、ミスコミュニケーションによる思い込みでデバリエさんが1人で怒っていたことも)、不安が生じることがありました。例えば、デッドラインまで
2週間しかないのにまだ完成していない、本当に出願できるのか?など。シンプルに「大丈夫」と回答が返ってくるのみで、メールでさらに質問したくても1日メールは1度までという制限付き。いったいどうしたらよいのだと憤慨することもありましたが、こういうときは日本人スタッフの方々に溝を埋めてもらうのがよいと思います。カウンセラーがお手透きのときを狙って確認をして下さったり、過去の経験に基づいてご助言を頂けます。(ちなみに、デバリエさんはご本人が大丈夫といったら、絶対に大丈夫です。朝3時に起きてでも完成させてくれます。)

一般的にMBA受験に投資する金額は少なくありません。私もかなりの金額を使いましたが、得られた成果、それによって得た自信、MBA受験に限らない視点での自分の成長を思うと、後悔はありません(なお2年目は割引があり、カウンセリングも更に効率的なので、費用負担はかなり軽減されます)。インターフェイスのよいところは、エッセイの仕上がりは当然のこととして、face to faceの、本当のアプリカントのためを思ったカウンセリングにあると思います。9か月以上のブランクの後でも、皆さん私の状況をよく覚えていて下さり、出願校変更、自分の事情・環境の変化も踏まえて対応してくださいました。時には対立もあるかもしれませんが、全力で体当たりしていけば、カウンセラーはきっと真剣に応えてくれると思います。せっかくの投資ですから、それによる機会とサービスを活用し尽くして、出願を乗り越えてください。
ご健闘を心よりお祈りしております。





大学院留学 合格体験記
INSEAD MBA(インシアードMBA) Class of 2010