Miami LLM 合格体験記

留学先:マイアミ (White & Case International Arbitration LL.M.)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
LLM合格体験記 No.485

1. 出願結果
進学先:マイアミ大学ロースクール(White & Case International Arbitration LL.M.)
合格 :南カルフォルニア大学ロースクール(USC Gould)
不合格、Waiting List:無し

2. プロフィール
年齢 :32歳(妻子あり)
費用 :私費
職歴 :総合商社6年、製薬メーカー3年
海外経験:無し
IELTS :6.5(L:6.0 R:7.0 W7.0 S:6.0)
GPA  :3.4(早稲田大学法学部)
奨学金:有(山口育英奨学会 奨学生)

3.受験概要
・高額な留学費用や実務研修などから社費留学が一般的といわれるLL.M.留学の中で、あえて私費留学に挑戦する極めて稀なケース。
・準備期間は7ヶ月弱と短期(2015年8月から2016年2月)。
・複数大学の受験が一般的な中、研究分野・目標を定め、完全に合致した同校のプログラムのみの出願に集中。
・IELTSは必要最小限のスコアで合格。
・他出願者と比較しても特筆すべきキャリアもないことから、Essay等の出願書類は差し障りのない内容とし、同校独自の任意課題であるScholarship Competitionに全力を注ぎ、熱意をアピールした。
・アドミッションとの関係性作りにも精力を注いだ。
   -アドミッションとのメール件数は合格まで100件以上。
   -合格前から同プログラムのFacebookコミュニティに参加(アドミッション・在校生との交流を深める)。
   -Web説明会・チャットに参加(平日日本時間深夜2時の参加に、アドミッションは喜んでくれた)。
・留学準備費用は、IELTS 40万円、インターフェイス32万4000円、その他出願費用10万円

4.志望理由
・全米唯一の国際仲裁を専門とするLL.M.プログラム。インターンや模擬仲裁など実務科目が豊富。
・全米LL.M.ランキング(2015)は9位(https://www.llm-guide.com/law-school-rankings)
・欧州・中南米で高い人気を誇るものの、日本人入学者は自分のみ。かかる環境は語学力の向上に資する。
・スペイン語圏であるため、日常生活の中でスペイン語の同時修得も目指す。
・将来的にLL.M.からJ.D.にTransferした場合、通常のロースクールだと3.5年だが本プログラムは2.5年で修了。
・米国との国交改善に伴い飛躍するキューバビジネスの中心地。ラテンアメリカ・ビジネス法務も就学できる。
・優勝者に全額学費免除が与えられるScholarship Competition(※後述)がある。

5.準備スケジュール
■2015年7月
・友人のMBA私費留学の経験談に感化。LL.M.の私費留学のメリット・デメリットの検証を開始。

■2015年8月~9月
◇自己分析・留学計画の立案
・複数のLL.M.留学生・卒業生の友人から経験談をヒアリング。
・LL.M.の私費留学と社費留学の違い、メリット・デメリットの検証。
・各大学のアドミッション・卒業生を通じ、特色・強み・費用・地域性・在学生の傾向を調査。
・LL.M.留学の目的、研究分野、短期/長期目標の設定、プロセスを検証。

◇受験勉強開始
・IELTSとTOEFLの試験内容(試験時間・対策)・受験料を比較。より向いていると思われたIELTSを選択。
・IELTSのスコアメイクを開始(費用節約のため、参考書以外は独学。)2015年8月~12月まで月2回ペース。
<IELTS>
Speaking :「レアジョブ(1日100分コース)」で毎日練習(朝25分~50分、夜1時間から1時間半)。
            基本的に、TOEFL専門の講師は、IELTSの対策も対応可。
            講師の年齢は関係なし。但し、男性の方がプロフェッショナルの高さを感じた。
            (しかし、スコアの伸びがいまいちだった。もう少しインプットに時間を割くべきだった。)
Writing  :Webサイト「ielts-simon.com」の問題と模範解答をひたすらノートに写経。
            イディオム・コロケーション・答案構成を検証。まとめたA3ノートは最終的に3冊。
            ① 毎日、朝と昼休みにTask 1とTask 2を一回ずつタイムトライアル
            ② 帰宅後、高速でワードファイルに打ち込み、Rare Jobの講師へ送付。授業中に添削してもらう。
            ③ 授業終了後、学んだ新しい単語や表現を復習、暗記。
            この方法で、わずか1か月間で5.0→7.0までスコアが上昇した。
Listening:TOEFLなどのヒアリング教材のShadowingをひたすら実施。しかし、最後まで点数が伸び悩んだ。
            (IELTSの高額な受験費用を考えると、参考書代をケチることなく、問題演習に特化すべきだった。)
Reading :スピードとテクニック。「Cambridge IELTS 10」の問題演習以外、ほとんど対策はせず。

◇国内外の奨学金団体への申請
・国内外の海外留学の奨学金財団をリストアップ。
・但し、フルブライトなどのメジャーな奨学金財団の応募期間は1年以上前であること。また、IELTSスコアも7.0以上を要件とするなど、応募できる団体は限られていた(※この点からも、私費留学の場合は特に早期の留学準備が必要といえる)

◇LSACへの登録
・ロースクールへの出願の多くは、LSACを経由して行われることから、アカウント登録し、Transcriptを送付。
(LSACによるEvaluationは“Above Average”。)

■2015年10月~12月
各種試験の準備&受験 IELTSの最終的なスコア獲得までの受験回数は14回だった。
出願書類の準備(CV・Essay)
・ルクレア先生がスケジューリングからエッセイ作成に至るまで全てをマネジメントしてくれた。
ロースクールのエッセイ課題の多くは共通(500Word以内)であること、また、出願費用節約のため、一つだけしっかりしたエッセイを作り上げて使い回す戦略を採用(※但し、賛否両論有り)し、インターフェイスには単願コースのみ依頼した。併願校のUSC Gould校は、マイアミ校のエッセイのマイナーチェンジで出願。
・ルクレア先生は、アドミッションに送付するメールまで校閲してくれた。
(※エッセイの作成者との同一性を疑われる虞から、都度、確認が必要とのこと。)

推薦状
・大学のゼミ教授と仕事上お世話になっている弁護士の先生に依頼。
ゼミの教授の推薦状のドラフトは自分で作成し、ルクレア先生が校閲。
弁護士の先生は、ご自身で英文の完璧なものを作ってくれた。ルクレア先生の校閲がほぼ不要だった。

参考書等:「日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策」
            「新装版 大学院留学のためのエッセーと推薦状」(アルク)
            「ESSAYS that will get you into Law School FOUR STEPS TO SUCCESS-」(BARRON’S)

■2016年1月~2月
◇Scholarship Competition
・Academic Essay(2,000字以内)を提出した候補者の中から優勝者が選ばれ、学費全額免除が与えられる。
・私費留学の点から魅力的な制度であることに加え、同Competitionに挑戦し、熱意をアピールしようと考えた。
・年明けより課題の法律文献のリサーチを開始し、約1か月半の間、Academic Essayの作成に力を注いだ。
・毎日、LL.B.生でもあるレアジョブの講師とDraftの内容を吟味し、論文構成から細かい表現に至るまで毎晩白熱した議論を繰り広げた。睡眠時間は2~3時間だった。
・ある程度内容が固まった段階で、知り合いの弁護士の先生方からもご意見・アドバイスを頂いた。
・内容が固まり次第、最終的にルクレア先生に21,600円/1h1で校閲頂いた。計2時間と割安。
・いつも手厳しいご意見を頂くルクレア先生から、「優勝するかはわからないが、このエッセイはHigh Standardに到達しており、その内容はロースクールの1タームのレポートに匹敵する。この調子で勉強を続けるように」とお褒めのお言葉を頂いた。これまでの留学計画において、最も成長を感じた瞬間だった。

出願
・年度末までに、出願書類はScholarship CompetitionのAcademic Essayを除き、ほぼ完了。
・SpeakingとListeningの伸び悩みが原因で、最後1回でようやくIELTSの全スコアが6.0を上回った(Overall 6.5)。
・出願締切日の2月14日にScholarship CompetitionのAcademic Essayを提出し、出願手続を完了。
・アドミッションより推薦状が紛失したと深夜に連絡が入り、急遽ファイルをメールするなど最後までドタバタした。

合否連絡
・出願後、アドミッションの反応がこれまでから急にそっけなくなり、合格できるか不安になった。
・2月下旬、突然両校から合格の連絡をメールで頂く。本当に合格したのか最初は実感が湧かなかった。
・全力を注いだScholarship Competitionは、残念ながら優勝者となることはできなかった。しかしながら、仲裁実務家でもなく、また、IELTS6.5という低スコアにも関わらず合格できた背景には、Academic Essayを多少なりとも評価して頂いたからに他ならないと思う。

6.おわりに
まず、社費留学と異なり私費留学となると、あらゆる点で、家族やその周囲の方々の支援なしに進めることは不可能でした。そういった意味で、合格までの95%は、インターフェイスのルクレア先生・小貫さんをはじめ、職場の上司・同僚、卒業生の方・友人、推薦者の弁護士の先生・ゼミの教授、何よりも無謀ともいえるこのような挑戦を親身になって支え、理解してくれた家族の力だと思います。本当に、インターフェイスに出願書類を100%サポートして頂いたことで、IELTSなどの他の準備に集中できたことは、精神的・物理的にかなり大きかったと思います。

これからも、単純に学業だけではなく、日本に残していく家族、高額な授業料と生活費のための資金調達、卒業後の進路など乗り越えなければならないハードルがたくさんあります。このような現実に決して目を背けることなく、留学計画を通じて学んだことを活かしながら、家族の幸福を一番に考え、夢と目標の実現に向けて戦い抜いていきたいと思います。

末筆ではございますが、インターフェイスの皆様へこの場をお借りして心より御礼を申し上げます。

大学院留学 合格体験記
White & Case International Arbitration LL.M.(マイアミ大学ロースクール) Class of 2017