留学先:ノースウェスタン (Northwestern Kellogg MBA)
大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.286
合格体験記 No. 286-2009 Northwestern MBA (匿名)
留学先: Northwestern (Kellogg) MBA、2007年秋
0.目次
1.始めに
2.読んで戴く上での前提条件
3.結果
4.バックグラウンド
5.スケジュール
6.なぜMBAか
7.受験戦略(MBA受験における6つの成功の鍵)
8.学校選び
9.MBA受験で得たもの
10.最後に
1.始めに
自分自身、2年半の受験を通し、このページに載っている多くの先輩方の
コメントから非常に多くのことを学びました。道中何度も心が折れそうになり、
その度にそこに書いてある言葉によって勇気付けられました。
同様に、自分も今後MBAを受験される方に少しでも役に立てればと思い、
自分の受験経験、そこからの学びをシェアさせて頂きたいと思います。
最終的に、もっとも行きたい学校だったKelloggに合格することが出来、結果的に、
最高の結果を得ることが出来ました。が、自分は、純ドメで、プロフェッショナル
ファームのハードな仕事を抱えながら、相当苦しみながら歩を進めました。
賢く、要領よく、カッコよく、スマートに受験を進めるつもりで始めたものの、
いざ始めてみると、結局、汗と涙にまみれながら、血反吐を吐きながら、
ヒーヒー言いながら、何とか走りきった感じでした。
自分は、非常に苦しみながら、トライアルアンドエラーを繰り返して、どうすれば
より効率的に、より高い確率で”勝てるアプリケーション”を作れるのかを考え
続けながら進めました。同時に、受験ノウハウの多くは、形式知化可能/共有
可能だと感じました。後に受験される皆さんが出来るだけ自分がした失敗/苦労を
避けられるよう、それらを少しでも伝えられるよう、努力しました。
同時に、余計なバイアスを排除すべく、社交辞令、建前抜きのガチンコの本音で
書かせて頂きました。
また、書式や形式に関し、他の合格者の方とはかなり違う形になっています。
自分が、最も受験生の方にとって役に立つと信じる情報を、最も伝達効率の
高いと考える形式で書かせて頂きました。
ご了承戴けると幸いです。
2.読んで戴く上での前提条件
当然のことながら、大前提として、「なぜMBAに行くのか」も、「受験戦略」も、
その人の正確/価値観やバックグラウンド、与えられた環境/時間によって
千差万別だと思います。ここに紹介するのは私が考える受験戦略です。
従って、全体としてはフィットする人もいるし、しない人もいると思います。
但し、ほとんど多くの人にとって多少なりとも「使える」箇所はあるのでは
ないかと思っています。主体的に、自分に取って使える部分だけを
cherry pickingして戴ければ幸いです。
3.結果
①進学先: Kellogg (1st)
②合格校: Wharton (1st), Columbia (Early Decision), Tuck (Early Action)
③不合格校: Harvard (1st/Interview無し), Stanford (2nd/Interview有り)
4.バックグラウンド
①職歴: 外資系戦略系コンサルティングファーム6年半勤務(2001年入社)
②学歴: 東京大学法学部(2001年卒業)
③社費
④海外経験無し
⑤スコア/GPA
・TOEFL: 280 (L26, S28, R30, W5.5)
・GMAT: 710 (Q49, V38, AWA4.5)
・GPA: 2.6
5.スケジュール
2004年8月に正式に出願を決意、モチベーション作り/受験戦略立案/勉強開始
・ この時点では2005年10月出願、2006年9月留学を目指す
以下、5つのモジュール別スケジュール
5−(1)TOEFLモジュール
・ 2004年9,10月 ボキャビル、リスニング反復開始
・ 2004年11,12月 渋谷の予備校のTOEFL strategyコース受講
・ 2004年12月 TOEFL第一回で264点
・ 2005年1月 TOEFL第二回で280点
・ リスニングが26点だったこともあり、数日間、勉強/受験を継続
するべきか悩む
・ 結局、ROIが明らかに低いためGMATへの完全移行を決断
・ これ以上受けても高いスコアが出る保証が無い
・ これ以上高いスコアをとっても合格に対する寄与度は極めて低い
・ 一方で、GMAT/エッセイというより重要なタスクに割く時間を削るのは愚の骨頂
5−(2)GMATモジュール
・ 2005年2,3月 渋谷の予備校のGMAT verbal strategyコースを受講
・ 2005年2〜5月 渋谷の予備校のコースの教材を地道に反復
・ 2005年5月 GWを潰してGMAT専門の塾のGMATコース受講
・ 2005年6月 GMATのスコアメイクが夏以降になることが確実になり、
出願の一年先延ばしを決断
・ 10月の時点で質の高いエッセイを複数の本命校に出すことが出来ないと読む
・ 2005年夏 プライベートとバランスを取りながら、出来る範囲でGMAT対策
・ 2005年秋〜冬 仕事も忙しく、続く勉強のストレスから、一次滞る(毎週末雪山に
こもってスノボ)
・ 2005年12月末 さすがにやばいと再起。年末年始に猛勉強
・ 2006年1月 GMAT第一回@福岡で640点が出て愕然
・ それなりに出来ると思っていた
・ 3時間ほど鬱になり自己嫌悪になりホームに吸い込まれそうになる
・ 帰りの飛行機で冷静に原因分析、対策を考え、リベンジを誓う
・ インプットとアウトプットがあるとすると、前者は必要レベルを超えていたが、
後者が不足
・ 残り2ヶ月で徹底してアウトプットに絞って練習をすることに
・ 実戦と同じ環境(時間、画面、問題レベル)での練習
・ GMAT KING、GMAT PREPの二つで、PCの画面上で高速反復
・ 2006年3月 2週間の有給を取得。1週間遊び倒し、実家で1週間猛勉強
・ 2006年3月 GMAT第二回@福岡で710点取得
・ 目標レベルの740〜750点には達していなかったが、トップスクール合格には
十分なスコア
・ TOEFLの際と違い、ほとんど迷わずエッセイへの移行を決断
・ これ以上受けてもスコアが上がる保証無し
・ これ以上上げても合格への寄与度は極めて低い
・ エッセイに割く時間を削れない
5−(3)エッセイモジュール
・ 2005年4月 エッセイ戦略について学習開始(書籍)
・ 2005年4,5月 インターフェイスのデバリエ先生のアーリーバードコースを受講
・ レジュメ、及びコロンビアに向けてのコア(Why MBA?)エッセイを
完成させる(セッション5回程度)
・ 2005年6月 GMATのスコアメイクが夏以降になることが確実になり、出願の
一年先延ばしを決断。エッセイは一度ストップ
・ 【重要】1年間先延ばしにした結果として、次年度に実際に本腰を入れて
エッセイを書き始める上で極めて重要なアドバンテージを得る
・ エッセイとは何か?MBA出願とはどういうゲームかを理解した上で、
じっくりとネタを考え、熟成させる1年間
・ 2006年4月 インターフェイスのデバリエ先生のエッセイカウンセリング
コースをスタート
・ 2006年4月〜11月 週一回、2時間のカウンセリング、それに向けて5〜10時間/週ずつ
時間を使いエッセイを書いていくイメージ
・ 4月 レジュメ(セッション1回)
・ 4月、5月 コロンビア(7回)
・ 6月 ウォートン(4回)
・ 7月 ケロッグ(4回)、タック(1.5回)
・ 8、9月 ハーバード(7回)
・ 10月、11月 スタンフォード(6回)
5−(4)インタビューモジュール
・ 2006年9月 インターフェイスインタビュートレーニング(グループ) 2時間×5回
・ 2006年10月〜2007年2月 インターフェイスインタビュートレーニング(プライベート
〔マンツーマン〕) 1時間×30回
6.なぜMBAか?
6−(1)ステップバイステップでMBA留学に傾いていった
・ 1.入社前
・ なんとなく、海外留学/就業はしたい
・ 漠然と”どんな分野であっても、世界レベルで戦い、認められる人材になりたい”
・ 2.入社〜3年目
・ 仕事は楽しい、どんどん成長。不満は何も無い
・ ”海外経験は絶対必要、でも、海外オフィス勤務で十分。MBAは不要”と思い
込んでいた
・ ”仕事の方が鍛えられる。プロフェッショナルファームはMBAホルダーがくる場所。
そこにいる自分にとってMBAは時間の無駄。ここにいればMBAで得られるものは
全て得られる”(と、勘違いしていた)
・ 3.4〜5年目
・ 仕事が一通りこなせるようになり、チャレンジ/刺激が無くなり、成長カーブが寝て
きたため、これまでと全く違った軸での経験を積みたいと考え始める
・ ぼんやりと、今の仕事だけでは学べない、経営者としてのスキル、経験があり
そうだと気づき始める
・ さらに、社内研修(ミニMBAプログラム)で、MBA取得に一気に傾く
・ 入社以来初めて仕事から開放され、人生やキャリアについて考えられる期間
・ MBA留学でしか得られないものも相当多いと確信
・ 多様な価値観/バックグラウンドの魅力的で優秀な仲間と語る/
飲む/遊ぶことで生まれる人間としての深みや広さや余裕
・ 英語力的には相当インテンシブな実践が必要と実感
・ 単純に、”すごく楽しい!!!”
・ さらに、休みの日に行ったキャンパス、そこで会った先輩たちの眼の
輝きと熱い言葉を受け、受験を決意
6−(2)現時点での、自分にとってのWhy MBA?(エッセイ用の建前ではなく、本音ベース)
・ 1.人間としての成長
・ いろんな価値観/人に触れることでの、人間としての幅、深み、尖り
・ 今後の人生50年、キャリア30年での揺らがぬ、”自分という軸”作り
・ 2.2年間の息抜き/夏休み
・ 正直飽きた/疲れた。プロフェッショナルファームでの”終わり無きチャレンジと
成長の螺旋”を一度止めたい、”ノンストップキャリア超特急”から飛び降りたい
・ 会社から離れ、時間に余裕のある中で、じっくり自分と会話したい、自分の人生に
ついて考えたい
・ 一生分旅行したい。死ぬほどスノボやりたい。納得いくまでゴルフを極めたい。
・ 3.キャリアの選択肢を広げておく
・ ファンド、金融、大企業トップマネジメント、スタートアップへの可能性を最大化
・ サマーインターンという”味見特権”
・ 4.英語力
・ 世界で活躍できる経営人材
・ より具体的には、外資系日本法人の経営陣、グローバルファームのトップ
・ 5.ともだち
・ 部活の仲間のように、同じ釜の飯を食い、共に戦って馬鹿やった、一生付き合って
刺激を与え合う、魅力的で優秀な戦友
・ しかもグローバル
6−(3)逆に、目的意識に含まれていないもの
・ 1.ただの「箔付け」、「肩書き」、「ブランド」
・ 一流校MBA卒という肩書き”だけ”では何の役にも立たないのは卒業生を間近に
見て深く理解
・ 2.知識としての、”お勉強”
・ 実戦でどのくらい役に立つのか、(大変僭越ながら)現時点では正直懐疑的
・ もともと授業嫌い
・ 但し、過去の先輩たちの多くが、勉強に関してもabove expectationと言っている
のを聞くと、もしかすると期待値以上かも
6−(4)MBAホルダーたちの情熱に満ちた熱い言葉が、自分を突き動かした
・ 道中、MBAホルダーの先輩たちに聞いた言葉
・ ”これは俺の人生最高の2年間になる”と、過ごしているその瞬間に心底感じ
られた唯一の時間
・ ものの見方、考え方、全てが全く別の人間になる
・ 性格が変わる。人生に対してポジティブになる
・ どんなに辛い思いをしてでも行く価値がある
・ 絶対に行け。お前なら最高の経験を出来るし、人間としても、ビジネス
パーソンとしても大きく成長できると保証する
・ 期待値以上。勉強も、人生経験としても
・ 受験準備中に何度も心が折れそうになっていた自分に言ってやりたい。
お前が進んでいる道は絶対に間違っていない。迷うのは馬鹿
・ 毎日が目から鱗。自分が想像もしなかったような変化が自分の中で起こる。
来なければ良かったなどと後悔する経験は一瞬たりとも無い
・ コンサルだったら尚更いくべき。コンサル出身者の方が伸びている。
学びのレセプターがある
・ (眼をキラキラさせながら)すっごい楽しいよ!
・ 卒業生やインターンに積極的に話を聴いて、これらの言葉を自ら意識的に拾い集めた
・ 自分の中でのWhy MBA?ロジックの確立
・ モチベーション作り
6−(5)戦略コンサルティングの仕事を通じ、”経営者”という仕事に
強く惹かれるようになった
・ 日本を代表する、魅力的で尊敬できる経営者/創業者が熱い仕事をするのを
間近で見て、自分自身がやってみたいと強く感じた
・ 新しいビジネスの立ち上げ、大企業の統合、傾いた企業のターンアラウンドを
『自分自身で』手掛けることのやりがいと興奮は他では得られないと感じた
6—(6)”経営者”というキャリアを考えると、MBAは間違いなく
プラスになると感じられた
・ 自分のファームのアラムナイで、経営者として世の中的に認知されてる人は、
(新卒出身者も含め)大体MBAホルダー
・ 世の中的に成功している、ロールモデルとしての「本格派アントレプレナー」の
中にもMBAホルダーは多い
・ 単純に起業家になる、と言う意味では、MBAは全く持って必要ではない
・ でも、本当に経営者としての高い資質(人間力と能力)を備えた、
「強い」起業家になるのは簡単ではない
・ そこを強化する一つの手段には間違いなくなりそう
・ 経営トップを目指す上で、将来にわたって転職の選択肢の幅が拡大。
転職時の市場価値に差がついて来そう
・ エグゼクティブサーチ系のヘッドハンターと話した感じ
・ 少なくとも、外資系事業会社の日本法人トップというオポチュニティーに
関しては、MBAが有るのと無いのとで結構違いそう
6−(7)仮に今の会社に留まって上を目指す場合でも、確実にプラスになると考えた
・ 1.”心”の面
・ 生き方、20年先のキャリアゴールが明確
⇔ ただ漠然と、将来何をやっていいかわからずに漫然と過ごす
・ 2年間思いっきりやりたいことやった、人生を楽しんだという充足感
⇔ 仕事中心の20代。俺って惨め。報われないという不遇感/残尿感
・ 2.プラクティカルな面
・ 英語でのコミュニケーション力
・ アカデミックな土台
・ 記事や本を書く、公演やインタビューで喋る、クライアントトップと話す
上でのスキーマ/共通言語
・ これまでコンサルティングで学んだ経験の棚卸し/体系化
・ 好きな/嫌いな/得意な/苦手な、業界/イシューを知る
・ リーダーシップの実戦演習
・ バラエティに富んだ価値観/バックグラウンドを持った人たちの中で
リーダーシップ/チームワークを発揮して物事を前に進める経験
・ 他業界の友達
・ 「ちょっと教えて」(ナレッジ)
・ 「プロジェクト買って」(ビジネス)
・ 「面白い仕事無い?」(キャリア)
・ 仕事では集中的には学べないが、プロジェクトで使う知識を補完
・ ファイナンス
・ M&A
6—(8)でも、最後は結局、感性と直観
・ と、これまで、さんざんっぱら小ざかしい理屈を述べてみたが、
・ 結局、最後は、『MBAって何かおもろそう!』『何かカッコいい!』
『世界中のスゲえ奴らに会ってみてえ!!』という、むき出しの感性
・ そして、『この2年間は自分の人生に於いて最高の経験になる』
『自分を変える何かがある』『行って絶対後悔しない自信がある』と
いう根拠無き直観
7.受験戦略
7−(0)MBA受験における6つのKSF(Key Success Factor/成功の鍵)
・ ①ゲームのルールの理解
・ ②期間の確保≒早いスタート
・ ③タイムマネジメント
・ ④時間とノウハウを金で買う
・ ⑤メンタル(モチベーションとストレス)のマネジメント
・ ⑥戦友のレバレッジ
7−(1)KSF①ゲームのルールの理解
MBA受験というゲームのルール、勝つための”ツボ”を知る
・ 考え続けるべき問い
・ このゲームに勝つための成功の鍵は何なのか?
・ 何を、いつ、どういう順番で、どのようにやれば勝てるのか?
・ 具体的にやるべきこと
・ 1.準備開始時に1ヶ月間、ゲームのルールの理解とゲームプラン
作りに集中的に時間を注ぐ
・ 「日本人のための・・・」を反復
・ 予備校で質問しまくる
・ 合格者/卒業生にインタビューしまくる
・ 合格者体験記を読み込みまくる
・ 2.準備開始後も、常に、走りながら、”もう一人の自分”、”自分の中の
コーチ”による戦略の見直しをし続けるべき
・ メタ認知/幽体離脱
・ ノートを書いて自分と会話する時間を定期的に取る
その中でも、学校の視点/クライテリアの理解が最重要
・ テストスコアはあくまで”バターボックスに立つ権利”
・ TOEFL270, GMAT700をとってしまえば、それ以上とっても差別化にはほとんど
寄与しない
・ エッセイ、レジュメを通した、”人間の売込み”が全て
・ 別名、”世界自己アピール選手権”
・ 『学校側が欲しい人間』とは何かを理解し、それに合致する人間としての
トータルパッケージを作り込み、売り込むこと
・ 詳細は、各校ホームページのアドミッションクライテリア、書籍「日本人の
ための」参照
重要なのは”ビジネススクールの視点”
・ ビジネススクールも所詮ビジネス
・ 学校が回したい”成功のサイクル”
・ →高いランキング/評判
・ →高い倍率
・ →優秀な学生、面白い学生の確保
・ →高い授業料による資金の確保
・ →質の高い教授陣、設備の提供
・ →学生の成長、エンジョイ、満足
・ →卒業生の活躍、そして寄付
・ →高いランキング/評判 (最初に戻る)
・ ”顧客”としての学生の満足度
・ こいつと一緒にいて学べるか?
・ ”いろんな奴”から学べるか?(国、職業、性別)
・ こいつと友達になりたいか?一緒にいて楽しいか?
・ こいつから卒業後何かを得られるか?
具体的にどうアピールするべきかは「日本人のためのMBA エッセイ
インタビューキャリア対策」参照
7−(2)KSF②期間の確保≒早いスタート
期間の確保≒早いスタートが成功確率に大きな差を生む
成功するためのマイルストーンを逆算
・ ゲームのゴール: 目標のtop of top schoolに、可能な限り高い確率で合格
すること
・ 2〜3回勝てればいいや、通ればラッキーではなく
・ 10回リセットボタンを押してやり直しても、8〜9回勝てるゲームプラン
・ 要件⑨: 自分に与えられた条件(バックグラウンド、大学の成績、能力)で
到達しうる、最も高い勝率の強い出願を行うこと
・ 要件⑧: ターゲット校(3〜6校)のほとんどに対し、質の高いエッセイを1stラウ
ンド(10月)で出すこと
・ 同じクオリティの出願での合格率は、1st > 2nd >>>>> 3rd
・ 要件⑦: エッセイ作成に半年以上の期間を確保すること
・ 要件⑥: 春(少なくともGWまで)には100%エッセイのみに時間を使える状態を
作ること
・ テストとの並行は労力の分散を生み時間対効果が低い
・ 要件⑤: 春までにはGMATで700点以上を確保しておくこと
・ 要件④: 出願の前年の春〜夏にはGMATに100%集中できる状態を作ること
・ 要件③: 出願の前年の春にはTOEFLでスコアメイクをしておくこと
・ 要件②: 出願の前年の年初、出来れば出願の前々年中にはTOEFLの勉強を
開始しておくこと
・ 要件①: 出願の2年前の夏〜秋、実際の留学の3年前には準備を開始すること
・ 2010年に留学するなら、今(2007年春)から準備を開始
勝負の分かれ目は、エッセイ作成に十分な”時間”と”期間”を確保できるか否か
・ コンテンツ(本来持っている出願者としての質)
× デリバリー(それを伝えるエッセイ)
・ 前者が100でも後者が10なら10にしかならない
・ 前者が20でも後者が100ならそっちの方が勝つ
・ 同じ出願者でも、”短期集中で一応形にしたエッセイ”と”じっくり時間を掛け
十分に作りこんだエッセイ”には大きな差
・ 時間: 投下時間に比例して質が向上
・ リバイズの回数と、リバイズに掛けた思考/労力の掛け算
・ 期間: さらに、同じ投下時間でも、短期集中投下ではどうしても補えない、
「期間を掛ける」ことの効果が存在
・ 寝かせて、フレッシュな眼で書き直す
・ 日常的に考えることでネタをお思い出す/気付く/より上手い書き方を
発見する
・ 経験そのものを作りに行く
典型的な負けパターン
・ 出願の1年前(留学の2年前)の冬くらいからTOEFLを始める
・ TOEFLのスコアメイクがずれ込んで、GW〜初夏くらいになる
・ でも、GMATも始めなくちゃいけないので、春から平行してGMATも開始
・ リソース分散して、勉強の効率も落ちる
・ GMATのスコアが秋になっても出ない
・ でも、エッセイを書き始めなくちゃいけないので、秋から突貫工事で書き始める
・ ”やっつけ仕事”のエッセイでクオリティが劣化
・ スコアが出なくてめちゃくちゃ不安
・ 仕事も睡眠もプライベートも削り、周囲とも衝突し、心身ともに疲れ果てる
・ 仕事のパフォーマンスも落ち、会社との関係が険悪になる
・ GMATのスコアが出ないか、出てもエッセイが間に合わないので、
1st出願を諦める
・ 年末年始になんとか形だけエッセイを作る
・ やっつけ仕事なので、深みが足りず、学校別のカスタマイズが甘くなる
・ 推薦状やアプリケーションフォームなどが後回しになり、直前に慌てて
作業しボロボロに
・ 出願締切日の深夜に徹夜で何とか出願
・ 結果、行きたい学校に通らず後悔。通ったとしても、ラッキーパンチ。最悪、全滅
(会社派遣等の理由により延期出来ないのでなければ、)
中途半端な出願をして後悔するリスクを負うくらいなら、
一年先延ばしにするというのも現実的なオプション
・ トップスクールに関しては、しょぼいアプリケーションでも、数打ちゃ当たる、
というものでもない
・ リアプリになることによるデメリットも大きい
・ 一年延期を考えるマイルストーンは、(1st出願メインで考えた場合)初夏にエッセイ
100%体制に入れるか(GMATをクリアできているか)
7−(3)KSF③タイムマネジメント
早いスタートを切った上で、さらに、タイムマネジメントが勝利の鍵
・ 基本的に、正しい戦略を立て、正しい戦術を押さえられれば、あとはそれを実行する
時間が取れるか否かの問題
・ テストスコア、エッセイ提出という迫り来るデッドラインとの駆けっこ
ロングタームのタイムマネジメントのティップス
・ 1.早いスタート(上述)
・ 2.フェーズの切り分け
・ (ハードな仕事を抱えながらの場合)出来るだけ、TOEFL、GMAT、エッセイの
時期を重ならせない/同時並行しない
・ リソースが分散して返って非効率。トータルの工数は返って拡大
・ 但し、仕事の負荷が低い、休職中、または、同時並行で進めないと間に
合わないという場合は除く
・ 3.各モジュールの初期に「塗り絵の枠組み作り」フェーズを置く
・ 個別のモジュールのゲームのルール理解、ワークプラン作りの時間を初期に
集中的に取る
・ 例えば、GMATが終わった段階で闇雲にエッセイを書き始めるのではなく、
エッセイとは何か、どこの予備校を使うか、合格者のエッセイはどういうも
のか、をまず理解
・ 4.長い休みを確保する
・ お盆休み、年末年始、GWを1年間捨てる
ショートタームのタイムマネジメントのティップス
・ 1.仕事の状況に応じたメリハリ付け
・ 低稼働時: 極端な話、睡眠時間削ってでも全力で時間を投入
・ 通常稼動時: 平日に1〜2時間、週末に10時間確保
・ 高稼働時: 平日は捨て、週末のみ10時間確保
・ 超多忙時: 留学準備は捨てる。やっても週末どちらかのみ
・ 2.最低限のプライベートの時間は確保する
・ MBA出願は、気が遠くなるほど、長く、孤独で、地道な戦い
・ 最低限のプライベートな時間を取らないと心のバランスが壊れる。
惨めな気持ちになり、頑張れなくなる
・ 家族/彼氏/彼女/友人と会う時間、やりたいことをやる時間、
リラックスする時間を優先確保
・ 3.細切れ時間を上手く使う
・ 細切れ時間用の作業を常時複数以上持つ
・ リスニング、単語記憶、エッセイネタブレストなど
・ 細切れ時間用ツールを作る
・ 単語カード
・ 倍速再生MDプレーヤー
7−(4)KSF④時間とノウハウを金で買う(=金に糸目をつけずに予備校を使い倒せ)
絶対に予備校に行くべき
・ テストにせよ、エッセイにせよ、受験における最初から最後まで、
予備校をフルに使うべき
・ 予備校に行くのと行かないのでトータルの工数が5〜10倍変わり得る
・ 予備校に行くのと行かないので全校合格から全校全滅まで結果が変わり得る
予備校のメリットは5つ
・ 1.全体像/塗り絵の枠組み提示
・ やるべきこと/やるべきではないことの切り分け、必要なゴールの
レベル 感/必要なプロセスと工数が見える
・ 2.テクニック
・ 独学では解らない、本には載っていないテクニックを多く提供
・ 3.進捗管理/コーチング
・ いつまでに何をしなくてはいけないのか?
・ 必要なペースから遅れているのか/進んでいるのか?
・ プロセス上の課題がある場合、何が原因か?
・ 4.締め切り効果
・ 細切れのマイルストーン(次回の授業)ごとにやるべきことが毎回提示
・ やらないと払った金/投下時間が無駄になるので嫌でも進める
・ 独学だと、よっぽど意志が強くない限り、ちんたらちんたらやって、
結局大きな締め切り直前にやる羽目に。最悪間に合わなくなる
・ 5.仲間
・ 共に受験する戦友
(賛否両論ありますが、私個人の考え方)金に糸目を付けない
・ 行ってもマックスたかだか200〜300万円
・ 留学でどうせ2,000万円掛かる。それに比べれば”消費税”
・ それで合格が買える、より志望順位の高い学校の合格率が上がる、合格に必要な
期間が短縮できるなら安いもの
・ MBAに行った後でキャリアチェンジした場合、人によっては生涯賃金が
数億円単位で振れる。それに比べれば”端数”
・ 自分という収益を生むエンティティに対する初期投資というアメリカ的/ファイ
ナンス的発想
・ そもそもMBA留学自体金では買えない貴重な体験
エッセイは、インターフェイスの(出来れば)デバリエ先生を利用するべき
・ どのくらいいいか?
・ トップ10スクールでの合格者数/シェアがぶっちぎりNo.1
・ 数だけではなく、合格”率”が極めて高い
・ 何がいいのか?
・ ①プロフェッショナリズム
・ クライアントの合格を最優先
・ 厳しいことでも、耳に痛いことでも、クライアントの合格にプラスに
なるならきちんと言う
・ 締め切りは絶対に守る
・ ②基礎能力の高さ
・ ベースとなる頭の良さ(IQ)
・ 作業スピード
・ 文章力
・ インターパーソナルスキル
・ 人間としての深さ
・ ③『書いてくれる』範囲が広い
・ エッセイの工程は、大きく6つ
・ ①ネタ出し、②ネタの選択、③骨格作り、④エッセイ化、
⑤リバイズ、⑥仕上げ
・ このうち、④を一応こちらがやれば、⑤、⑥のかなりの部分を
サポートしてくれる
・ 結果、ネタさえインプットすれば、よっぽどのことが無い限り、質の高いエッ
セイが保証される
・ ④学校別の使い分け力
・ 各学校のカラー、クライテリア、好むネタ/書き方を熟知
・ 過去20年間のトライアルアンドエラー、及び学校訪問/アドミとの
コミュニケーション/研究の積み重ね
・ それに応じて学校別のエッセイを完全に作り分ける
・ 同じ質問に対してもかなり違う内容/書き方になる
・ ここは絶対に自分ひとりでは出来ない部分
・ また、他の予備校/カウンセラーも追随できない部分
・ ⑤日本のビジネス/文化の理解
・ 日本人としての、リアリティがあり、コンペティティブな売り出し方を
熟知(むしろ日本人の自分より深く洞察/理解していると感じた)
・ 議論する上でも日本の”カイシャ”、家族、文化に関する理解不足が全く
足枷にならない
・ ⑥カウンセラーとしての経験値
・ 過去20年間で多くの成功/失敗体験を積み重ねて学習
・ 引き出しの数が無限大
・ ⑦ペースメーカー/締め切り効果
・ 毎週決まった時間にカウンセリングを実施するシステム
・ 動かす/キャンセルする余地はほぼゼロ
・ アウトプットを出せなくても費用は発生
・ 従って、文字通り死ぬ気で気合で間に合わせることに
強いて、デバリエ先生のダウンサイドを挙げるとしたら何か?
・ 大前提として、これは相当人によって意見が異なる。
・ ちなみに自分は正直ダウンサイドはほとんど全く感じず、極めてカンフ
タブルだった(本当に)
・ 仮にそういう点があっても、それで行きたい学校に合格できるなら全然
構わないとも思う
・ が、敢えて、「人によっては気になる/嫌だと感じるかもな」と感じた点を
挙げるとしたら以下
・ ①「自分が書きたいこと」を必ずしも最優先してくれない場合も
・ 彼が、効果的でない/つまらないと考える内容は外すよう強く言われる
・ 一方で、彼が、効果的/刺さると考える内容を入れるよう強く言われる
・ 多くの場合、彼の意見が「MBA出願」というゲームに於いては正しいと
納得できるケースが多かった
・ 但し、もちろん、そうでないと感じることもあるし、議論の余地はあるし、
議論によって彼の納得が得られれば押し通せる
・ 従って、基本的には、以下の対応を取るべき
・ ①なぜそうするべきかを聴く
・ ②納得いかない場合は議論する
・ ②怖い/言い方がきつい(と感じる人もいる)
・ 威圧感のあるビジュアル/声色
・ アウトプットが出ない/しょぼい時のフィードバックの言い方がきつい/
厭味な時もある(自分の場合は半年で数回か)
・ ちゃんとやれよ、そんなのbullshitだ、Mickey mouseなこと言って
んじゃねえ、何度言ったら解るんだ
・ 但し、自分はほとんど全く気にならなかった
・ 別に取って食われるわけでもない
・ きちんとアウトプットを出せれば厳しい言葉は無い
・ 普段の業務での上司からの厳しい言葉に比べればかわいいもの
・ 百歩譲っても、厳しい/怖い思いして合格するなら安いもん
・ また、昔よりは相当ましになったらしい
・ この手の話は昔から伝説だったし、自分もかなり覚悟していた
・ だが、最近「そうでもない」と言う人が多い
・ 人間として丸くなったのか?
・ ③”気分屋”
・ その時の機嫌のよしあし、アウトプットのよしあしによってコミュニケー
ションの厳しさが大きく振れる
・ イライラモードに入っている時は結構怖い、きついことを言うことも
・ ただし、人間なんだし、そういうこともあると割り切る
インターフェイスのカウンセラーを上手く使うための3つのティップス
・ ①自己責任とオーナーシップ
・ 本当に全て丸投げはしない
・ 最終的に責任を取る、手綱を握るのは自分という強い認識を忘れない
・ ②フェーズを分ける
・ 初期は、幅広にネタをぶつけ、オプションを提示し、議論する
・ 自分、ネタを理解してもらう/覚えてもらう
・ 筋のいいネタを見極める
・ 後半はそれに基づいて一気に作りこむ
・ ③議論する
・ 疑問に思ったことは、聞かれなくてもこちらから積極的に
議論する/喰らい付く
7−(5)KSF⑤メンタル(ストレスとモチベーション)のマネジ
MBA出願は、自分が過去に経験したどの活動よりも、遥かに、
メンタルのマネジが難しかった
・ 余りにも工数が掛かる
・ 自分(ドメ×妥協無しの出願)の場合ざっくり試算で合計1,000時間
・ 仕事をやりながら準備する必要
・ 大学受験と違い、100%それだけに時間を使えるわけではない
・ 且つ、”up or out”のプロフェッショナルファームで高いパフォーマンスを
発揮し続けなくてはいけないプレッシャー
・ 迷いが生じ易い
・ 大学受験と違い、ほぼ必ず選択しなくてはいけない選択肢でもない
・ 他のキャリアオプションを取った方がいいかも知れないという迷いと常に
戦い続ける必要
・ 誘惑が多い
・ 大学受験と違い、金もあれば時間もある。いろんな遊びも知っている
・ 回りの友人や同僚は普通に楽しくやっている
・ テストに関しては、やっていること自体が面白くない
・ スポーツや仕事なら大変でもそれ自体が楽しい
・ エッセイも、自分発見、作品作りの楽しさがある
・ 一方で、TOEFL、GMATはめちゃくちゃ面白くない
・ ゲームと捉えれば楽しめなくもないが、限界がある
・ 社内でのMBAに対する否定的な視線
モチベーションを意識的に作りこむ
・ MBA受験を決意した時点で、自分の中で断固たる決意と覚悟を作るべく、
集中的に”自分との会話”に時間を投下
・ MBA受験を決意した時の想いをノートに記して頻繁に読み返し
・ 実際に学校を見に行き、写真を取り、学生に話を聴く
・ 周囲にいるMBAホルダーに話を聴きまくる
・ いかにMBAが楽しいか、素晴らしいかを意識的に刷り込み
ストレスを生まない、受け流す、抜く
・ ①揺らがぬ自分の軸を持つ
・ 自分の幸せは自分が決める、自分の人生は自分が作る
・ 自分の人生/幸せ > 仕事、会社
・ 長期的な幸せ/やりがい > 短期的な幸せ/やりがい
・ 明日会社が潰れたら?(当たり前だけど)会社は一生面倒見てくれない
・ ②仕事と上手く付き合う
・ 周囲と険悪な関係にならぬようにする
・ 合格点レベルの結果を出し続ける
・ ③プライベート/息抜きを持ち続ける
・ ”全てを忘れて没頭できる趣味”を持つ
・ プライベートがゼロの週を数週間続かせない
・ ④相談相手に話を聴いてもらいガス抜きする
・ 家族、彼氏/彼女
・ 先輩MBAホルダー
・ ⑤睡眠時間は削らない(≒削らなくても消化できるワークプランを最初から組む)
・ 睡眠時間を削るとぼろぼろに
・ 仕事のクオリティも落ちる
・ 勉強の効率も落ちる
・ 体調も崩す
・ ⑥感情のスイッチをオフにする
・ 本当にどうしようもなくしんどいときもある
・ そういう時は心を無にして淡々と歩を進める
7−(6)KSF⑥戦友のレバレッジ
戦友の存在は大きな助けになる
・ ①情報共有
・ 予備校選び
・ テスト/エッセイのティップス
・ 学校のイベント情報
・ 学校選び情報
・ 出願手続き情報
・ ②メンタルの安定
・ 辛さの相互理解/励ましあい/傷の舐め合い
・ 上手く行かないとき/不合格だったときの励まし効果は本当に計り知れない
・ ③相互監視システムによる推進力
・ あいつがやってるんだから俺もやらなきゃ
・ いい意味での焦り/プレッシャー/競争
・ ④純粋に、楽しい
・ 一緒に馬鹿言ったり、合格後に飲みまくったり
・ 冗談抜きに一生の友達が両手に余るほど出来た
予備校で出会うキャンディデートとは積極的に仲良くなるべき
・ 特に、アーリーバードコース、グループインタビュートレーニングは、
強い/advancedなキャンディデートと出会える可能性が高いコミュニティー
・ EB:10名限定、テストスコアがある程度出ていて、受験に関する情報も
きちんとわかっているアーリースターターが
・ インタビュー:エッセイが順調に進み、インタビュー対策にきちんと
時間を使えるメンバー
・ 授業の合間、待合室で積極的に声を掛ける
8.学校選び
8−(1)出願時点での最終的な自分の志望順位
・ 1.Kellogg
以下、大きく離れて、、、
・ 2.Stanford
・ 3.Harvard
・ 4.Wharton
・ 5.Columbia or Tuck
8−(2)自分に取ってのクライテリア(優先順位順)
・ ①ランキングで1次スクリーニング
・ top10に限定
・ (特にアメリカンの)学生/教授の質
・ ②人間として、いい方向/自分の望む方向に変化できそうか
・ ”well rounded personality”
・ 特定の道のエキスパート、スーパースタープレーヤーではなく、
彼らが自ずと担ぎたくなっちゃう奴
・ マエストロではなく、隣の兄ちゃん
・ ③”本質的に意味のある勉強”を、”濃いスタイル”でできるか
・ ④楽しそうか
・ ⑤”いいやつ”度
・ ”こいつと一緒に2年間過ごせたら最高”、”こいつと一生友達で
いたい”と心底思える奴の純度
・ ⑥場所
・ ゴルフとスノボ
・ 街がある
・ プロスポーツ
・ 安全
・ ⑦時間の自由度
・ 過度に勉強に偏ってないか
8−(3)ホームページや本はもちろん、社内にいる各校の卒業生、サマー
インターンにいらした学生の皆さんに散々っぱらヒアリングして比較検討した
8−(4)結果、なぜケロッグが第一志望だったか?
(結果としてケロッグに行くことになってしまった今となっては自画自賛で相当
痛い/痒いコメントになってしまうが、出願時の判断)
・ 唯一、上記クライテリアの全てで、ほぼ満点
・ 卒業生/学生の”眼の輝き”がぶっちぎりで1位だった
・ 「もう一度選ぶとしたら?」の質問に対し、例外なく全員が「またケロッグ」と
答えた唯一の学校
・ 『こんなに学べて楽しくて、他の学校に行った皆さんに申し訳ない』と本気で、
臆面無く言う先輩
・ めちゃくちゃ楽しそうだった
・ カルチャー/授業のスタイル/あらゆるイベント/クラブ
・ アカデミックのROIが高い
・ 合理的に勉強する(無駄にハードじゃない/過度にケーススタディに
偏ってない)
・ なのに、学問的にも最高クラス(特に自分が好きなマイクロエコノミクス/
ディシジョンサイエンス系)
・ 実はファイナンスもかなり強い
・ インターナショナル学生の存在感
・ ”結局クラブじゃWASPが中心”ではない
・ 日本人がクラブでリーダーシップを取っている率が圧倒的に高い
・ 奥さんの生活が最高
・ パートナー向けのコミュニティー/イベントがやりすぎなくらい充実
・ 環境も素晴らしい(衣食住・文化)
・ 学校の歴史が新しい
・ 伝統は無いが、自分たちがこれから歴史を作っていける
・ (多分に好みによるが)なぜか、(アメリカンを中心に)イケメン/
カワイイこが多い(ように感じた)
・ ぼんぼん/お嬢様が多いのも一因?
・ 勉強一本やりじゃない社交的なキャラが集まるから?
・ 学校経営陣の手腕と戦略に裏打ちされた強い上昇気流にあり、今後10〜20年で、
さらに学校としての評価は高まると確信
・ (これは合格後に気づいたことだが・・・)
同期の日本発メンツが、例外なく”クソ優秀×キャラ濃い×超いい奴のグランド
スラム”、且つ、最も多様性に富んでいる
9.MBA受験で得たもの
9−(0)MBA受験を通して、合格以外にも多くのことを得た
・ 当初、MBA受験のプロセスそのものから何かを得たり、学んだりというのは余り
期待していなかった
・ 目的はあくまで合格
・ 受験プロセス自体は手段でしかない
・ ところが、期せずして、副産物として、多くのものを得た
9−(1)今までとは比べ物にならないくらい深いレベルで、自分について知った
・ 自分は何が好き/嫌いなのか、何が大事/大事ではないのか、何がやりたい/
やりたくないのか
・ なんで自分がそう思い、考え、感じるようになったのか。なぜこういう
人間になったのか
・ 一通り仕事を経験し、考える材料もたまり、学生時代にも、社会人になって
数年の時点でも到底得られなかったレベルで考えられた
・ 30歳を目の前にして、非常にいいタイミングでそれが出来たことはラッキーだった
9−(2)人間的に大人になれた
・ 気が遠くなるほど長い期間を掛けて、地道に頑張り続ける忍耐力、我慢する力と
自信が付いた
・ 自分ひとりで成し遂げるのではなく、多くの人の助けが、本当に必要と深い
レベルで再確認
・ 人生におけるあらゆる意思決定が上手くなった
9−(3)自分のキャリアについて真剣に考えられた
・ それまでは、漠然と、”社長になりたい”、”自分の会社をやりたい”
・ 自分の意志として、有り得るキャリアオプション、有り得ないキャリア
オプションが明確に
・ その自分になるために必要なファクター、ステップもある程度想定できるように
9−(4)いい意味で、会社に対して距離を置けた
・ それまでは、漠然と今の会社の中で頑張ってさえいればいいと思っていた
・ MBA受験を通して、会社の外のものさしで自分を見つめた
・ 結果として、会社を切り離した、揺らがぬ自分としての軸(価値観/
視点)が出来た
9−(5)ワークライフバランスマネジメント/タイムマネジメントが
めちゃくちゃ上手くなった
・ そもそも、プライベートの時間を持つことの必要性を深く理解できた
・ 超時間の無い状況で、マルチタスクを同時に遂行/達成する能力が高くなった
9−(6)自分が広がった
・ 出願のために、また、出願のストレスマネジメントの一環として、いろんな
ことに手を出した
・ ボランティア、新しいスポーツ/趣味
・ 結果、自分の中の新たな側面、新たな生き方を発見することが出来た
9−(7)会社の外に多くの友達が出来た
・ 同世代の優秀で個性的な他社の人間と話すのは、それだけで刺激的
・ 何の利害関係もなく、互いに認め合い、ともに戦った戦友
・ 各社を代表する、優秀で上昇志向の強い連中。恐らく将来日本を代表する
ビジネスパーソンになる奴も何人か含まれている
・ そういう仲間と出会え、関係を作れたことは何事にも変えがたい
9−(8)(意外と)楽しかった
・ しんどかったけど、自分の決めた、自分のやりたいこと、自分の人生の
ために意味があると心底信じられる道を一歩一歩前進して行く時間、
行為は、それはそれで楽しかったし、すごく充実していた
10.最後に
今の気持ちは、素直に、本当に最高
・ 長く苦しかった受験を終え、かつて無い充実感/達成感
・ これから幕を開ける人生最高の2年間を前に、現時点で既に、
抑え難い「ワクワク感」
・ これまで会ったことの無い魅力的な人たちに会い、全く想像もしなかった
ような経験をし、これまでとは比べ物にならないくらい大きな変化が
自分の中に起こると確信
今後も、微力ながら、3つの方向性で日本のMBA受験生の
皆様をサポートをしていきたい
・ ①出来る限り個別に相談に乗る/アドバイスする
・ ②実際に何がいいのか/何が得られるのかを、留学中/留学後に
伝える(口頭で/ブログで?)
・ ③できる限り卒業後に活躍し、カッコいいキャリア/幸せな人生を歩む
ことで、道を切り開き、MBAホルダーの価値を体現する
皆様が、最高の出願をし、最高の結果を手にすることを、心からお祈りします。
大学院留学 合格体験記
Northwestern KelloggMBA(ノースウェスタン ケロッグMBA) Class of 2009