Stanford MBA 合格体験記

留学先:スタンフォード (Stanford GSB MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.321






[ スケジュール ]
2007年 
3月頃 インターフェースを利用してエッセイ開始
5月頃 インターフェースを利用してToeflの勉強を開始
6〜7月頃 インターフェース、マイスターを利用してGMATの勉強を開始
秋頃 インターフェースでインタビューグループトレーニング開始
9〜10月頃 GMAT終了
11〜12月頃 Toefl終了

2008年 
1月 インターフェースで週3、4回インタビュートレーニング
3月 スタンフォードインタビュー
4月 スタンフォード合格通知



「スタンフォードビジネススクールに留学したいです」
デバリエ(以下人物についてはすべて敬称略)にはじめて会ってから1年間が過ぎました。

私のMBA受験は、インターフェースの門を叩いてからスタートしました。ToeflもGMATもインターフェースに入ってから勉強を開始し、インターフェースのノウハウをいかして勉強しました。

最終的に、自分にとってのドリームスクールに合格することができ、大変感謝しています。以下、私のMBA受験について記載したいと思います。

1. Early Birdコースで受験を始める

「君は、GMATもTOEFLも受けたことがないのだろう?」最初の面接時、デバリエは、私をいぶかしげに眺めていました。

私は、「GMATとTOEFLは、絶対に点を出します」「今のキャリアをすべて捨てても構いません」と必死にアプローチしました。結果的に、デバリエ自身が担当してくれることになりました。

私が最初に必死に書いたエッセイ(WhartonのWhy MBAエッセイ)はボロボロで、デバリエに見せるや否や、酷評されてしまいました。

「このエッセイは今の日本の問題点を中心に論じている。しかし、彼らが知りたいのは、あなた自身のことだ。あなたが、他の出願者と、どう違うのか。『我々はこの人を助けてあげたい』と思わせるようなエッセイがよい。」

「このエッセイは抽象的過ぎるから、もっと具体的に書いた方がよい。」

「キャリアゴールとする業界のことについては、アニュアルレポートなどを読んで良く勉強した方がよい。」

「僕がゴーストライトしてあげるのは簡単だ。だが、ここではそういうことはしていない。君も望んでいないと思う。書き直してきなさい。」

当時の私はデバリエの英語を半分くらいしか聞き取れませんでしたが、聞こえた単語をつなぎあわせて、上のようにコメントされたと理解しました。

それからしばらくの間、デバリエのコメントを踏まえて、「将来何をしたいのか」「自分の現在のキャリアと将来のキャリアをWhartonのMBAを通じてどのように橋渡しするのか」といったことを考え続け、親友とも何度もディスカッションしました。

そして、もやもやとした状態で、デバリエのところに行くと、たくさん質問を投げかけられました。たどたどしく返答をしていると、不思議なことに、自然とエッセイのアイディアが頭に浮かんできました。

こうして、ゴールデンウィークくらいまでに、何とかWhartonのWhy MBAエッセイを仕上げることができました。

デバリエの英語が半分くらいしか聞き取れず、英語も殆どしゃべれなかった私にしては、上出来の内容でした。



2. TOEFL

Early-BirdコースでウォートンのWhy MBA エッセイが完成し、ゴールデンウィークころからTOEFLの勉強をはじめることにしました(一般には、TOEFLとGMATの点が出た後にエッセイを始めるケースが多いのですが、私の場合には、すべて一度に進める戦略をとりました。エッセイ、GMAT、TOEFL、Interviewは、それぞれ要求される能力が重なっているところも多いので、それなりの合理性はあったと思います)。

具体的には、ゴールデンウィークにインターフェースに通い、ストーンなどに、スピーキングとライティングの指導を受けました。

 スピーキングのコースでは、良い『内容』をしゃべろうと意識するよりも、
  ・ なるべく難しい単語、接続詞、正しい文法を使用する
  ・ 良いテンポを心がける(ゆっくり喋りすぎない)
  ・ 良い発音を心がける
  ・ 空白の時間のないようにする

などなどの基本的な戦略を教わるところからはじまって、回答の際に用いるべき型やパターン等を教わり、毎回これをテスト形式で実践して、コンサルタントからコメントを受けました。

 ライティングのコースでも、テンプレートをもらうところから始まり、ノートのとり方(TOEFLでは重要)や高い点を取るための表現といった細かい点のフォローも受けました。なお、このコースを担当したストーンは、もとTOEFLライティングの採点者ですので「敵」のことを良く知っており、また、PHDも保有しています。

 TOEFLはインターフェースにしか通っていませんが、上記のコースの内容を踏まえ、HBS受験に必要な点(当時は109)を越えました。インターフェースのコースの内容は、非常に有意義でした。



3. GMAT

GMATはインターフェースのビデオ教材を視聴しましたが、それだけでは正直足りないと感じました。そこでデバリエに相談したところ、「マイスターに通って、家ではオフィシャルガイドとマスアカを勉強するように。模試をここで受けなさい」と言われました(注:マイスターとは、渋谷にある個人のGMAT予備校で、マスアカとは、ネットで手に入るGMATのMATHの問題集です)。

競合他社の情報をアドバイスされ、「デバリエは信頼できる。何でも聞いた方が良い」と思いはじめました。

GMATも、上記のとおりの準備をしたところ、HBSやスタンフォードの受験に必要な点を越えました。



4. 「何があなたにとって最も重要なのですか」

インターフェースでは、HBSとスタンフォードをfinishing schoolと位置づけており、それ以外の学校の出願の準備を先に進めるように指導しているようです。

私の場合も、スタンフォードへの出願の準備を開始したのは、冬頃でした。

最初は何も知らなかった私ですが、他校への出願の準備を通じて、冬頃には、「ビジネススクールがどういう人材を求めているのか」「リーダーシップとは何なのか」「自分がどういう人間なのか」「自分のことを効果的にビジネススクールに伝えるのにはどうすればよいのか」「どうすればentertainingなエッセイになるのか」といったことに対する手触り感が大分発達していました。

そういう状況で、スタンフォードの「何があなたにとって最も重要なのですか」というエッセイの内容をデバリエとディスカッションしようと思い、「私にとって一番大切なのは世の中の役に立つことです」と述べたところ、「殆どの日本人がそう書いて落とされているとは思わないのか。それだと自分だけ際立つ
ことは難しい」と言われました。

考えてきた内容をcriticizeされてしまったので、混乱して「それでは自分にとって一番大事なのは『変化をし』、『変化をもたらすこと』です」と訳のわからないことを述べたところ、デバリエは目を白黒させていました。

デバリエは、「社会的正義というテーマではどうか」とか「他人の人生ではなく、自分自身の人生を生きるというテーマではどうか」とか「スタンフォードビジネススクールのディーンは、昔、リーダーシップというテーマでこのエッセイを書いたことがあったと思う」などと色々とヒントをくれました。

これらのヒントをもとにして、自分でも、「独立戦争の頃に、”give me libertyor death”とアメリカ人を鼓舞した人がいたと思うが、その人にとっては、自由が最も大切だったのだろう」などと拙い知識をもとに考えました。

また、本を読んで作者や登場人物にとって最も大切なものを想像してみました。

さらに、自分自身の人生を振り返ってみて、自分の場合には、どういう価値基準で行動していたのだろうと再考してみました。

そして、どうしてもスタンフォードに行きたいという気持ちが伝わる内容になるまで、何度も何度も書き直しました。

何度も書き直して、最終的には、今の自分のレベルでは、これ以上良いものは書けないというエッセイが出来上がりました。何としてもスタンフォードで自分にとって一番大切なことを実現したいという気持ちが伝わる内容であったと思います。



5. インタビュー

秋頃にインターフェースのグループトレーニング(8人)に参加しました。グループトレーニングには、全部で3、4回参加しましたが、「インタビューは(質問+回答というより)会話のように進まないといけない」といった基本的なコンセプトの実践に加え、典型的な問題に対する回答の仕方や応用問題に対する回答の考え方などを学ぶことができ、大変有意義でした。また、ほかの全員の前で自分の悪い癖を批判されるので、嫌でも直そうという気持ちになり、自分よりも上手い人がいると刺激も受けます。

そして、エッセイを提出し終えた週から、「インタビューに呼ばれたときにチャンスを無駄にしたくない」という一心で、インターフェースで個別トレーニングを受けました。ストーン、デバリエ他、計4人から毎週トレーニングを受けるというハードスケジュールでした。

そのうちのあるカウンセラーは大変厳しい先生でした(誰でも怒鳴られます)が、上手く自分をマーケティングできるように、短時間で効率的に指導してくれました。アメリカ人は子供のうちから自分自身のマーケティングをトレーニングされますが、日本では謙虚が美徳とされており、文化の差を埋めるためには、トレーニングが必要です。彼のトレーニングでは、典型的な問題に対する回答の仕方(マーケティングの仕方)をできるようになるまで指導され、また、変化球に対する回答の考え方を教わりました。

また、ストーンや他のカウンセラーからは、特に典型的な問題に対する回答の仕方を別の角度から教わりました。例えば、自分自身について語るときにも、単に事実を語るのではなく、自分が何を考えているのか、という思考内容を中心に回答できるようにトレーニングを受けました。

そして、デバリエには仕上げをしてもらいました。「自分のアピールしたいポイントを切り札にして手元に持っておいて、質問を受ける度にその切り札を切るんだ」「回答の際にはできるだけ具体例をあげなさい」「こういう回答のときには日本人の苦手な比喩(figurative language)を使うと回答にカラーが出て差がつくよ」「インタビューで必ず成功するためには上手く質問することだよ」といった戦略面のアドバイスから「笑顔を作るのはよいが自然にしなさい」といった癖の注意、さらに、リーダーシップの要素や業界で成功するための要素といった内容面にまで渡る、きめ細やかな指導を受けました。

スタンフォードのインタビューの通知が来た日からは、「こういう質問が来たらこう応えよう」などと考えて毎日余り眠れませんでした。その後は、デバリエからも毎日トレーニングをしてもらっていたと思います。

スタンフォードのインタビューの前日には、デバリエから「君はここで大きく成長した。(英語も聞けないし、しゃべれなかった当初とは)大違いだ。十分に準備できている」との言葉をもらいました。1年間の受験も終わりで、もうデバリエと一所懸命トレーニングする日も終わりなんだろうなぁ、と感無量な気持ちになりました。

スタンフォードのインタビュー当日は、どのような質問が来ても自分をアピールできる準備ができていると思っていましたが、逆に、「序盤から積極的に質問をして、しゃべりすぎないようにすること」、「相手と良い時間を過ごしているという雰囲気を作りだすこと」を心掛けました。実際にも、面接官と同じくらいしかしゃべらなかったと思います。興奮してあっという間に時間が過ぎてしまいました。



6. インターフェースに対する批判について

インターフェースに対しては、「高い」「カウンセラーと合わないとつらい」といった批判があると思います。しかし、インターフェースのホームページに掲載されている各校の合格実績を日本人合格者数全体と比べてみると、合格者の大部分をインターフェース受講生が占めていることがわかると思います。私自身は、インターフェースでの上記の二つのコストは、ビジネススクールで人生を変えるための投資だと考え、投資リターンを確実に得るために必要なものだと割り切って考えていました。今でも自分の選択は正しかったと思っています。



7. 御礼(終りにかえて)

インターフェースでの1年間は、単に受験という意味にとどまらず、自分自身を見つめなおし、自分の理想像を発見するプロセスとしての意義を持っていました。デバリエも、そのことを意識して指導してくれていたと思います。カウンセラーの皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。





大学院留学 合格体験記
Stanford GSBMBA(スタンフォードMBA) Class of2010