Stanford MSx 合格体験記

留学先:スタンフォード (Stanford GSB MSx)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.520


1. バックグラウンド(大学卒業後の経歴、海外経験、等):

(1) 学歴
・東京大学 教養学部 総合社会学科 相関社会分科卒業(理Ⅰ入学/一留/2008年卒/GPA 3.6)
(2) 職務経験
・2008年4月         三菱商事入社
・2008年4月~09年8月 採用・人材開発チーム 新卒採用担当
・2009年8月~11年5月 ベトナム語研修
・2011年5月~12年8月 自動車事業本部 ベトナム・インドチーム ベトナム担当
・2012年8月~現在    三菱自動車ベトナム出向 (MFTBCトラック販売担当DGM→MMC乗用車販売担当DGM→営業Division GM)
(3) 海外経験
・1985~87年:イギリス(語学力形成への影響はなし)
・2009~11年:ベトナム語研修
・2012~18年:ベトナム駐在
(4) その他課外活動等
・東京大学運動会剣道部(2003年~07年)/同副主将:2006~07年
・ハノイ剣道クラブ (2009年~10年)

2. 全出願先及び合否結果、最終スコア:
(1) 出願校及び結果
・Stanford University/MSx Program 合格→進学
・INSEAD 合格→辞退
・London Business School 合格→辞退
・Kellogg Waiting List→辞退
・Wharton 面接で不合格

(2) 最終スコア
・TOEFL Total 109 (R30/L28/S23/W28) 受験15回
・GMAT Total 690 (M50/V34)、AWA5.0、IR5 受験4回

3. 出願校・進学決定校選定の理由・ポイント:
元々、私費留学となることも視野に入れて、1年制のプログラムを中心に出願を検討、上記5校を受験した。MBA受験の希望を会社に説明してきた中で、「スタンフォードに合格ができ、且つまた、スタンフォードで自動車関連技術を学ぶ意志があれば、社費研修生となる可能性あり」との話をもらい、スタンフォードMSxを第一志望として受験を進めた。3校からの合格通知を受け、最終的にスタンフォードへの進学を決めた。いざ合格してみてどこ行くか迷わないためにも、学校訪問はできるだけした方がよいものと思料。自分はINSEAD/LBS/Wharton/Columbiaを訪問した。

4. 受験対策:
(1) 事前準備期間(2013年~2016年)
旧正月休暇、夏季休暇、年末休暇等に合わせて、可能な限りアメリカ、イギリス等の英語圏を訪問し1-2週間程度の私費語学留学を繰り返した(計5回)。帰国子女でない自分がSpeakingをそこまで苦にせず、TOEFLで安定したスコアが取れるようになったのは大きな収穫であった一方、不相応に自信が付き、「テストはいつか良い点が取れるだろう」と楽観的になり、本格的な受験勉強が遅れた面もあり。

(2) TOEFL
2016年頃より本格的に勉強を始めるべく、Hackersなどの教科書学習を開始したが、結論としては独学で得られたものは少なく、講座受講を通じて初めてスコアメイクができたとの印象。ベトナムにいた為、選択肢は限られていたが、Web TOEFLと地道な単語学習でまず100点以上が取れる基礎が身に付いた。110点を目指す上では、「Andyセミナー」が非常に効果的であった(AndyセミナーはTOEFLマニアであるMr. Andy個人が実施している2日間の講習会)。TOEFL高得点を取るためのアプローチ/勉強法につき非常にStrategicなレクチャーが得られ、非帰国子女受験者の方に是非お勧めしたい。

Writingに最後まで苦戦したが、内容の優れた文章を書くことよりも、Structureの確りした文章を書くように心がけるようになってからコンスタントに良い点が得られやすくなった。

(3) GMAT
TOEFLと同じく公式の教科書を買って勉強を始めたのは2016年頃と早かったが、独学では身につかず、2017年5月頃に保健休暇を利用して一時帰国し日本で渋谷の予備校Mを受講(但し、扱われる例題が若干古く、最新の難化傾向に対応していないものとの印象)。最終的にはOnline受講ができた関西のH塾で実践を重ね、点数を上げた。同時期に渋谷の予備校Mを受講したアメリカ育ちの台湾人は難なく750点を取っており、渋谷の予備校Mは帰国子女向け、関西のH塾は理論の積み上げで点数を上げる非帰国子女向けとの印象を持った。2018年1月まで試験を受け続け、面接準備の時間を浪費してしまった印象あり。早めに何か塾に通い、早めに一度試験を受けることをお勧めしたい。数学はマスアカのみで50か51が取れていた。

(4) Essay/Resume
InterfaceのDevalier氏のカウンセリングをベトナムからSkype受講。Early Bird Courseと1st Roundでの出願を目指したコースを6月より開始したが、GMATのスコアメークが遅れ、結局出願は2nd Round に後ろ倒しせざるを得なくなった。

自分の考えていることを引き出し、それを的確な英語表現に纏めていくという作業を反復していくDevalier氏のウンセリングは後の面接にも役に立ったが、Essayを書くこと自体より、Essayを書くプロセス(学校の強み・好みについて理解する、どのような授業がオファーされているのか理解する、自分は何をそこで勉強したいのか真剣に考える、学校に評価される自分の強みを把握する)に重きを置いたカウンセリングであったので、他の大学のものを転用した体のいいコピペは強く非難された。

ベトナムでExit対象企業に派遣され、事業再生に関わった経験からTurnaround Managementに興味があるということ。敢えて厳しい道を選ぶ(選べる)キャリアを歩みたい、その為のMBAであるという内容をベースとしたが、Stanfordについては自動車の最先端の動きにも触れたいという内容も加えて作り込んだ。

ベトナムでの経験については書くことが多数あったので、なるべく「生々しく」話が伝わるように留意した。

(5) 推薦状:
Tunraroundというトピックを書いたこと、また、自分の弱点や成長を書いて頂くという観点から、出向先で一番厳しい時期を共有させて頂いた元上司に1通をお願いし、またもう1通については、現在の出向先でのGMとしてのパフォーマンスを評価頂くという観点から出向先社長にご協力をお願いした。

(6) 面接対策
Devalier氏には、「面接をしにいくのではなく、会話をしに行け」と常に指導されたが、他方で一つのトピックで考えが足らず回答に詰まると「それではだめだ」と叱責されるという繰り返し。インタビューを録音し、Devalier氏が使った言い回しを後でノートに書き留め、ネイティブらしい自然でコンパクトな応対ができるよう研鑽を重ねた。
個人的にはCareer GoalやWhy MBA、Why this schoolのような説明を受験生的に準備して述べるのは最初あまり好きではなかったが、特にAlumniの面接官が必ずする質問であり、また、そういった基礎的な質問に簡潔に答えられないことに対し、「準備が足りない」と悪印象を持つ人も多いものと思料。

対策としては、自分のアイデアを分かりやすくフレームワーク化し、結論を先に述べられるようにすることをお勧めしたい。例えば自分の場合は、「Career Goal=Automotive x General Managementのアウトプット最大化」、「Why MBA=企業再生のような難しい課題に立ち向かう為にはファイナンス等今欠けているスキルを補い、General Managementのレベルを高める必要あり。自動車業界で長期ビジョンを描く為にはCASEのような新技術に触れていくことも必要」のようなシンプルな言葉でとりあえず返答ができるよう準備をし、その後、相手の関心に応じて詳しく説明(会話を)していくようにした。

面接練習としてはSkimatalkを活用したSkypeでのネイティブとの面接練習も相当数こなした。初対面の人に20分程度で自分の言いたいことを伝えるという意味で非常に良い練習になった。

(7) 実際の面接
学校によるカラーの違い、求める人物像の違いなどを研究しながら面接に臨むことをお勧めしたい。特別なアドバイスはないが、以下ご参考まで。

• Stanfordの面接後に「流石Stanfordは他の学校とは違うことを聞くな」と思っていたが、後で知ったのだが、Stanfordは聞かれる質問が(ユニークだが)いつも同じとのこと。ダイバーシティに関する質問、自身のビジネスが抱えるチャレンジについて問われる。日本にいる方はこのような情報に精通されているのかもしれませんが。

• INSEADはAlumniとの面談でベトナム人とフランス人であった。(日本人Alumniの面談と異なり)非常にフランクな感じなので自分で会話をリードしていかないと時間内で伝えたいことを伝えられない。フランス人のAlumniは60分の面接中40分ほど自分でしゃべっていた。

• 面接官のキャラクターにも因るのだと思うが、LBSは一番確りと話を聞いて頂けた印象。比較的ビジネスの細かい部分(どのような戦略を持っているのか)というところを掘り下げて聞かれた。途中で即興のプレゼンをさせられるのも特徴で、対策がしにくいように工夫されていた。

5. 所感/その他(後輩へのアドバイス等):
• 「本当にMBAに行きたいなら絶対に諦めない」というのが私から後輩の方々へのアドバイスです。特に非帰国子女にとってMBA受験は厳しく長い道のりです。MBAに興味があっても途中であきらめてしまう人が私の周りにも多数いました。
本当にMBAに行きたいのであれば一心不乱に準備をしましょう。自分自身、上手に受験準備をできた方ではないと思いますが、意外に近道はないのかもしれません。苦しい準備を乗り越えた人だけが願書を出し、願書を出せた人だけが合格できる耐久レースです。非帰国子女で「意外に簡単に高得点が出た」という話は聞いたことがありませんし、それを最初から期待してもしょうがないと思います。「使える時間は全て使う」という強い覚悟を持って、迷わず全力を投じて下さい。

以上

大学院留学 合格体験記
Stanford GSBMSx(スタンフォードMSx) Class of 2019