留学先:ノースカロライナ チャペルヒル(Kenan-Flager MBA)
大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.351
私は地方在住で周りに受験仲間もいなかったため、心が折れそうなときには、よくインターフェースの体験記を読んで元気をもらいました。私の体験記がこれからMBA受験を目指す皆様、特にスコアメイクに苦労している方の参考になれば幸いです。私のテストスコアを見ればわかるように、スコアがふるわなくてもエッセイとインタビューで一発逆転も可能ですので、あきらめずに最後まで頑張ってください!
1.出願結果
進学校 : UNC Kenan-Flagler
その他合格校 : Washington Olin, Vanderbilt Owen
不合格 : Cornell Johnson(インタビューなし)
2.バックグラウンド
留学形態 : 社費
職務経験 : 輸送機器メーカー 海外営業4年
海外経験 : 旅行/短期出張のみ
TOEFL : 98 (R29, L26, S19, W24)
GMAT : 640 (V30, Q48 AWA 3.5)
3.スケジュール
2008.2 社内選考合格
2008.3 TOEFL1回目(81点)
2008.8 TOEFL5回目(98点) 以後12月まで受験し続けるも点数伸びず
TOEFLと並行してGMATの勉強開始
2008.9 GMAT 1回目(640点)、以後2回受験するも点数伸びず
2008.10 エッセイカウンセリング開始
2008.11 インタビュートレーニング開始
Washington(1st)出願
WashingtonのAdmissionと東京にてインタビュー → 12月末に合格通知
Vanderbilt (2nd) 出願
2008.12 2校分のEssay完成させるもTOEFLの点数が伸びなかったため出願見送り
Vanderbilt 電話インタビュー → 1月に合格通知
2009.1 UNC(3rd), Cornell(3rd)出願
2009.2 UNCキャンパスビジット&インタビュー
2009.3 UNCから合格通知
Cornellから不合格通知
4.テスト対策
iBTのスピーキングに大苦戦し、最後まで100点を越すことができず、TOEFLに苦しみ続けた1年でした。結果として、GMATの勉強開始も遅れてしまい、どちらも満足な点数をとれないまま出願開始という、ダメな受験のお手本のような状態に陥ってしまいました。反省点は以下の2点です。
1) スピーキングの練習に時間を割きすぎたこと。
→スピーキングの練習はほどほどにし、ライティングの練習にもっと時間を当てるべきでした。最終的にはスピーキングを22点まで向上させることができましたが、それよりもライティングでコンスタントに20点後半をとれるようになることが100点への近道だったように思います。
2) TOEFL100点超えに固執し、GMATの勉強開始を遅らせたこと。
→PBT時代はTOEFLで点数を取ってからGMATへ移行という流れが王道だったようですが、iBTでは、この順序はすべての受験者には当てはまらないように思います(特に海外経験の少ない受験者にとって)。私の場合は、8月からGMATの勉強を本格的に始めましたが、6〜7月のTOEFLの勉強時間を減らして、あと2ヶ月GMATの勉強開始を早める
べきでした。TOEFLはエッセー/インタビュー対策を通じて点数を向上させることも可能だと思うので、10月までにGMATで目標点を取り、その後はエッセー/インタビュー対策+TOEFL対策に集中、というような戦略もありだと思います。
5.エッセイ対策
AWA対策講座でもお世話になったストーン氏にカウンセリングをお願いしました。私は地方在住なのでメールでのコミュニケーションが主になりましたが、レスポンスも早く、不便を感じるようなことはありませんでした。ただ、クライアントへの理解の深さはアドバイスの質に比例すると考え、TOEFLやGMATを受けるために上京した際には、なるべく事務所に顔を出し、自分をより深く理解してもらうように努めました。
ストーン氏は、「エネルギッシュな紳士」という印象で、とても丁寧に対応していただきました。ストーン氏の自己紹介文にもあるように、クライアントの言わんとしていることを正確に理解し、英語で伝えきれていない部分を表現することに長けており、添削されたエッセイが返ってくるたびに感心しきりでした。また、出願の順番について相談したときには、「ここのスクールはベーシックな質問が多いから最初に取り組もう」、「TOEFLの点数が上るかもしれないからここは後回しにしよう」など、出願の戦略面でも有益なアドバイスをいただきました。低いテストスコアにもかかわらず、数校から合格を得ることができたのは、ストーン氏のサポートを受けて仕上げた、エッセイに拠るところが大きかったと思います。
エッセイのネタだしに関しては、4月から6月かけて受けたデバリエ氏とのプライベートトレーニングが非常に有効でした。大学生活や仕事の内容を説明していく中で、デバリエ氏の質問に答えていくスタイルだったのですが、会話を終えるころには、何が自分の強みでそれをどうアピールしていけばよいのか、頭の中がスッキリと整理されており、MBA受験のプロの力を思い知りました。また、自分では大したことはないと思っていた経験が、実は価値のある経験であることに気づかされることも多く、客観的な視点で自分のこれまでの経験をたな卸しできたことは、エッセイを書く上で大きな助けになりました。
6.インタビュー対策
インターフェースのグループインタビュートレーニングと個人レッスンを数回受けました。デバリエ氏の質問は鋭く、答えに窮することも何度かありましたが、より深く自分の強みを考える良いきっかけとなりました。インターフェースでのレッスンのほかには、カラオケBOXや会社の会議室でICレコーダーを使って練習を重ねました。丸暗記は良くないと思いますが、私のようにスピーキングが苦手な受験者は、言いたいことのフレーズを事前に考え、自然に出てくるようになるまで繰り返し練習する必要があると思いました。実際のインタビューでは、自分のアピールに一生懸命になるのではなく、面接官との間に「良い空気感」を作り出し、楽しい時間を過ごすことを念頭において臨みました。インタビューに呼ばれた3校からは、いずれも合格をもらうことができたので、あながち間違ってはいなかったと思います。
7.最後に
仕事をしながらのMBA受験は、今まで経験したどんなことよりも精神的にきつく、途中で何度も心が折れそうになりました。特に、秋から冬にかけてTOEFLの点数が出なかったときは、どこにも受からないのではないかと不安感に苛まれ、プレッシャーに押しつぶされそうにもなりました。12月に始めて合格通知を受け取った時には、嬉しさと安堵感のあまり会社の倉庫で男泣きをしたほどです。秋ごろの状況を考えると、今UNCへの切符を手にし、渡米の準備をしていることが本当に夢のようです。デバリエ氏、ストーン氏、そして暖かくサポートしていただいたインターフェースのスタッフの皆さんには本当に感謝しています。1年間お世話になりました!
大学院留学 合格体験記
UNC Kenan-FlagerMBA(ケナンフラグラーMBA) Class of 2011