Columbia Business School MBA 留学体験記 (2007年1月13日掲載)

Mr.D.G. (匿名)

進学先:Columbia Business School、Class of 2008
学 位 :MBA

– Columbia Business School Insider’s View –

学生生活を開始してはやFirst Semesterが経過しました。
8月後半のオリエンテーションに始まり、あっという間の4ヶ月間でしたが、皆様に
Columbia Business Schoolの魅力を少しでもお伝えできればと思い、当レポートを
書かさせて頂きます。

1) Classes / Studying

 Columbiaの学生は約60名毎にclusterと呼ばれるクラスに分けられ、1年生の
 間は基本的にはこのcluster毎に授業を受講します。秋学期は全てcore と呼ばれる
 必須授業、春学期も選択科目1つを除いてcoreとなっている為です。2年生になると
 全てが選択科目となり、数多くの選択肢の中から皆が思い思いの授業を受講します。

 授業内容としては、Statistics, Economics, Finance, Accounting, Marketing,
 Strategy (Management)等多岐に亘る必須科目を全ての生徒に受講させることで、
 Columbiaの卒業生全員がビジネスの如何なる分野においても一定の知識水準を
 満たすことを目指しています。またこれらcore授業を通して自らが所属するclusterの
 面々と近い関係となることができます。実務経験或いはundergraduateでのmajor等に
 基づき一部科目につき受講の必要性を感じない場合は、学期の初めにあるexemption
 examをpassすれば当該科目を免除され、選択科目を2年生と一緒に受講することも
 可能ですので、flexibilityという意味でも問題ありません。実際私も実務経験に
 基づきいくつかのcore 科目をexemptし、1年生のうちに一部選択科目を受講する
 ことで非常に満足のいくカリキュラムを組むことが出来ました。
 選択科目の中には現役のコンサルタントや投資銀行マンがAdjunct Faculty として
 教えているものも多く、NYメリットを生かした理論と実践のバランスが実現されている
 と言えます。
 ちなみに選択科目中で学生に人気が高い代表的な授業は、Top Management
 Process, Top Management Challenges, High Performance Leadership, Turnaround
 Management, Value Investing, Venture Capital等です。

 勉強方法に関しては、cluster内で更に5−6人毎のstudy groupにassignされ、
 そのgroupでhomeworkの多くを共同作業する形が中心となっています。様々なバック
 グラウンドの人間が学校側により意図的に同じグループに組み込まれていますので、
 多様性のあるチームで如何に効率よく働けるかが課題となり、globalな実務世界での
 経験を模倣体験できるような仕組みとなっています。Columbiaの生徒が非常に
 international色が強い点もこれを反映していると言えます。

 その他、トップ校の1つであるColumbiaは様々なcase competitionに参加する
 機会にも恵まれています。私もいくつかのcompetitions (Restructuring, LBO等)に
 クラスメートと参加することで、学校内外で友好・見識を深めることができ、
 大変満足しています。

2) Club Activities

 Investment Banking Club, Management Consulting Club, Private Equity &
 Venture Capital Club等のプロフェッショナル系及びDance Club, Golf Club,
 Snow Sports Club等の趣味系、そしてAsia Business Association, Japan Business
 Association等のカルチャー系のクラブが存在します。各クラブでは、メンバーと
 なるだけでなく、積極的にリーダーシップポジションを取ることで自らの
 経験・情報収集に非常に為になります。

 またColumbia には日本でも毎年conferenceを行っているCenter on Japanese
 Economy and Businessという日本経済研究所があり、Japan Business Associationと
 共にJapan Tripと題して日本への1週間程度の学習旅行を毎年春に企画しています。
 多くの日本人学生が当該旅行の企画に携わり、他の学生の為にリーダーシップを
 発揮しています。私もリーダーシップ・ポジションの1つをこなす事でNYにいながら
 著名な日本企業とのコネクションを形成することができています。

3) Recruiting

 私個人的にはColumbiaのNYアドバンテッジを最大限生かせるのがrecruitingだと
 感じており、それが当校を進学先として選んだ大きな理由の一つでもありました。
 多くの学生がキャリア・アップやキャリア・チェンジの為に学校に来ているbusiness
 schoolにおいては、New Yorkという世界のビジネスの中心に身をおき、学生と
 言えども常にビジネス側とのコンタクトを絶やさないことが大変重要であり大きな
 メリットだと思います。Columbiaではまさにそれが可能なのです。

 日本での就職機会について:多くの企業がNYに立ち寄るため、Boston Career
 Forum以外にも企業側の方と会う機会が数多く有ります。またHigh Profileな方の
 スピーチが学校の内外で行われる為、大変良い刺激となります。

 米国での就職機会について:授業の合間や授業後にアポを取って企業訪問を
 行える為、インターンや卒業後の「就職」そのものだけには限らない自らのネット
 ワークの構築にとって、NYに居ることは大変大きなメリットとなります。私はColumbiaに
 入学する前にも幸いNYで働く機会に恵まれていましたが、やはり構築できる
 ネットワークは自らの仕事関係に限りなく限定されてしまいます。NY在住の
 MBA学生という立場を最大限に利用し米国でのネットワークを築くことは今後の
 キャリアにとって大きなプラスとなると考えています。Columbiaの多くのInternational
 StudentsもUSでの就職機会を追求している為、情報交換等を含め強力な
 サポートが身の回りにも存在します。

4)最後に

 以上ぱっと思いつくがままに書かせて頂きましたが、Columbiaが魅力満載の学校
 だと自らもまた再認識しているところです。皆さんにも世界のビジネスの中心地で
 ビジネスを学び・感じることを強くお勧め致します。

最後に恩師デバリエさんの言葉を引用させて頂き当レポートを終わらせて頂きます。

“I tell everyone that no school can replicate Columbia for its advantage
in NEW YORK. That is REAL WORLD. If you can get along in New York,
you can get along anywhere.”

2007年1月