Power Up Your Business English

ビジネス英語力をパワーアップするために






ここでは、ビジネス英語の勉強とビジネススクールへの出願準備・入学準備に役立つ英語のウェブサイトをいくつかご紹介します。中でも特にNPRのホームページなどは、TOEFLのlistening 対策として非常に有効ですし、そのほかにもScientific Americanなどは、GMATのreading comprehensionで出題される科学分野のパッセージ対策として、利用することができます。

「ローマは一日にしてならず」という格言がありますが、英語の能力に関しても同じことがいえます。一朝一夕で身につくものではありませんし、TOEFLやGMATの問題集を解くだけでマスターできるものでもありません。英字新聞や英語の記事を読むことを、「歯磨き」のように毎日の習慣としてください。たくさん読むことで知識も増えますし、MBAのインタビューでより優れた成果をあげることができます。また、国際的なトピックについても敏感であってください。インタビュー担当者は、しばしば重要な時事問題についての出願者の知識を試します。知識を身につけ、準備万端で臨むようにしましょう。

ビジネススクールが管理するウェブサイト
1. Knowledge@Wharton 2週間ごとに更新されるウェブサイト/ニュースレターで、ウォートン内外からの情報と見識を提供しています。記事はタイムリーで洞察にあふれたものです。掲載内容には、最近のビジネス・トレンドの分析、産業界のリーダーやウォートンの教授とのインタビュー、そして新刊書の紹介などが含まれます。また、うれしいことに、関連記事の検索ができるデータベースや、様々な業界に特化した外部サイトへのリンク集なども備えています。
2. INSEAD Knowledge
INSEADが出版している論文、ケース・スタディー、ジャーナルの掲載記事や書籍などの内容の要約を公開しているオンラインの情報ソースです。扱うテーマは、ビジネス、社会と環境、変化と革新、経済、貿易と政策、起業と家族経営、ファイナンスと銀行業、ナレッジ・マネジメント、マーケティング、オペレーションズ・マネジメント、人とリーダーシップ、経営戦略などです。
3. London Business School
Business Strategy Review
季刊の研究ジャーナルで、最新の研究、アイデアだけでなく、グローバルなビジネス環境に関する問題などを扱っています。こうしたテーマについて、議論を繰り広げる意見交換の場を提供しているだけでなく、今日のビジネスリーダーが直面する問題も厳密に分析しています。また、オリジナルのリサーチや、国際的なケース・スタディー、企業プロフィールなども掲載しています。
4. Working Knowledge (Harvard Business School) 週刊のウェブサイトで、「ビジネス・リーダーのために」と副題をつけており、HBS発信の情報をコンパクトで実践的な形で提供しています。また、新刊のビジネス書やHBS以外のソースに関する情報も公開しています。扱われている内容は、キャリアでの成功、起業、ファイナンス、グローバリゼーション、イノベーション、リーダーシップ、マーケティング、オペレーション、社会事業、戦略、テクノロジー、コーポレート・ガバナンス、そしてモラル・リーダーシップなど多岐に渡ります。
5. Stanford MBA Admissions Newsletter スタンフォードMBAへの出願を検討している人を読者として想定しており、スタンフォードGSBの巡回説明会(いわゆる「ロードショー」)関連の情報、在校生や近年の卒業生の視点のほか、「有力な出願者と見なされるには最低三年間の職務経験が必要と聞きましたが本当ですか?」などの「よくある質問」に対する回答なども掲載されています。またGSBの最新ニュース、リンク先なども提供しており、便利な情報ソースです。
6. Columbia Business School News & Information コロンビア・ビジネス・スクールの主催するイベントやプログラムについて最新の情報を提供するウェブサイトです。内容は「キャリア・サービス・フォーラム(Career Services Forums)」、「メディア・情報会議(Media and Information Conference)」、「ビジネス女性会議(Women in Business Conference)」などのトピックに関するものが典型的です。また、過去のニュースのアーカイブもあります。
7 .Kellogg Book Series ノースウェスタン大学出版では、昨年新たな書籍シリーズを立ち上げました。最初の本の題名はKellogg on Chinaで、同校教授であるAnuradha Dayal-GulatiとAngela Y. Leeの二人が執筆しています。ケロッグの「経営におけるグローバル・イニシアチブ(Global Initiatives in Management)」プログラムでの内容をもとにしており、今年出版予定の書籍の題名はKellogg on Biotechnologyです。これらの書籍は一般書店でも販売されており、ウェブサイトにはより詳しい情報が掲載されています。
8. Chicago GSB Magazine and E/newsletter この雑誌は印刷・ネットの双方で年3回刊行されます。卒業生の業績や教授の研究成果、GSBのニュースやイベントなどの情報を網羅しています。eニュースレターは、GSBのニュース、アナウンスメント、世界各地のGSB関連イベントの情報などを随時配信しています。
9. Cornell Business
同校の学生が運営する月刊誌で、インターネット版と印刷版の両方があります。キャンパス内のイベント情報、世界各地でのジョンソン経営大学院関連の催しについて取り上げるほか、在校生や卒業生の特集記事も連載しています。また、求人情報もチェックできます。
企業による刊行物
10. Strategy + Business
世界有数の戦略コンサルティング会社、ブーズ・アレン・ハミルトンが出している季刊の雑誌で、ネットで見ることもできます。現職の企業エグゼクティブ やそれを目指している読者向けに、「思考リーダーシップ(thought leadership)」を内容の中心に据えている雑誌です。
11. The McKinsey Quarterly マッキンゼー社刊行のビジネス・ジャーナルで、世界有数の国際戦略企業である同社の最新の知見を、マネジメント、戦略、ファイナンスの分野について、世界中の産業や業種を通じて紹介しています。掲載されているトピックの例としては、「合併評価(Merger Valuation)」、「ジョイント・ベンチャーの運営法」、「インド国内の傾向」、「米国の貿易赤字問題」などです。
12. Ernst & Young
季刊の研究ジャーナルで、最新の研究、アイデアだけでなく、グローバルなビジネス環境に関する問題などを扱っています。こうしたテーマについて、議論を繰り広げる意見交換の場を提供しているだけでなく、今日のビジネスリーダーが直面する問題も厳密に分析しています。また、オリジナルのリサーチや、国際的なケース・スタディー、企業プロフィールなども掲載しています。
13. Deloitte Research 世界的な会計・コンサルティング事務所であるデロイト・トゥーシュ・トーマツの刊行物で、「今日のビジネスが直面し、明日の市場を形作る重要な諸問題」を指摘・分析しています。「戦略や組織変革に関する刺激的な見解から、経済、規制、テクノロジーなどに関する率直な意見まで、革新的で実践的な洞察を提供しており、企業がパフォーマンスを向上させ、競争優位を獲得するために応用できる実践的な内容」となっています。
14. Cap Gemini Focus e-zine
キャップ・ジェミニはフランスに本拠を置く国際的コンサルティング会社ですが、この月刊ウェブマガジンはキャップ・ジェミニ「ユニバーシティ」と呼ばれる同社の研修センターが製作しています。「フォーカス」では最新の洞察や情報へのアクセスを提供されているだけでなく、プロフェッショナルがリーダーシップや経営、起業などのスキルを学ぶことも可能となっています。「ビジネスに関する洞察」、「リーダー・プロフィール」、「技術革新」、といったトピックや、全体的なトレンドについての見解などについて書かれています。また、「協力的なビジネス経験について」という常設セクションもあります。
ビジネス雑誌、新聞、ジャーナル
15. Fortune Magazine フォーチュンはフォーチュン500に格付けされる企業の重役のほとんどの愛読雑誌ですが、しばしば虚栄心が愛読の理由です(彼らは自分自身について読むのが大好きなのです)。御参考までに、同誌購読者の資産総価値の平均は、200万ドル以上です。また、同誌で最も定評のあるのが各種ランキングです。誌名を冠した「フォーチュン500」のほかにも「最も尊敬される」「最も成長の早い」、「最も経営の優れた」企業の格付けを行っています。主要な北米版のほかに、ヨーロッパ版、アジア版も発行しています。
16. Business Week
最新のグローバル・ビジネス・トレンドを追いかけていくのに理想的な情報源です。投資、テクノロジー、中小企業、ならびにキャリアについて幅広い情報を得ることができます。印刷版には北米版、欧州版、アジア版の3バージョンがあり、また、それぞれについてのオンライン版もあります。
17. The Economist エコノミストは卓越したイギリスのビジネス雑誌です。一見関連の無さそうな経済上や政治上の出来事の背後にある大きな傾向を、徹底的に論じあげることで有名です。また、同誌の社説は、他の多くのビジネス誌に比べ強い意見を表明することでも有名です。科学やテクノロジー、ポピュラー・カルチャー、芸術、書籍など、ビジネスにとどまらない幅広い内容です。カクテル・パーティーで知識や興味の幅広さを印象づけたい人にとっては、うってつけの雑誌です。
18. Fast Company ファースト・カンパニーは主として新興産業に焦点を合わせた月刊誌で、起業家やビジネス・プロフェッショナルが、リーダーシップや組織に関する洞察を得るための情報を提供しています。同誌はまた、実践的なビジネス・ツールや戦術も提供しており、最先端企業のリーダーのインタビュー記事を読むのによい雑誌です。
19. Inc. Magazine インクは、成長企業の経営者に焦点を合わせた雑誌です。起業家、そして起業家を目指している人やエグゼクティブに、ビジネスやテクノロジーの解決策を提供し、より効果的な経営をする手助けをしています。キャピタル・ファイナンス、マーケティング、人事マネジメントなどについての特集記事もあります。インクが最も優れている点は、おそらく、重要な情報を掲載する際の切り口です。執筆者はつまらない議論や、耳に痛い真実の衝撃を和らげるための努力などは一切省き、ズバリ本題に入ります。若いビジネスの成長を助ける、良質のアドバイスを提供しています。
20. Forbes
フォーブス・ドット・コムは「世界のビジネス・リーダーのホーム・ページ」と自称していますが、この主張はある意味正しいといえます。フォーチュン同様、企業重役の愛読誌です。フォーブスもまた、ビジネス・ランキングその他の格付けを知るための優れた情報源であり、扱われているトピックもテクノロジー、マーケット、雇用、パーソナル・ファイナンス、ライフスタイルなど多岐にわたります。ただし、多くのビジネス・マガジンと同様、突出した個人のパーソナリティー中心の編集方針から有名重役に注目しがちで、つまらない内容のインタビューをしばしば掲載したりします。しかし、全体的には、ビデオやオーディオを含むコンテンツの幅広さを考えれば、タイムリーで興味深いビジネス情報を得るための良い情報ソースです。
21. Scientific American
サイエンティフィック・アメリカンは、非常に幅広い分野の新興テクノロジーを扱っているので、読者は目まぐるしい変化を続ける科学の世界の最新知識を得ることができます。専門的な内容なので、科学分野の高度な内容を取りあげることがある、GMATのreading comprehensionの格好の入門となります。
22. Business 2.0
ビジネス2.0は紙媒体の月刊誌ですが、ウェブ上で毎日情報を更新しています。同誌は、かつてのライバル誌であるレッド・へリングと異なり、インターネット・バブルの崩壊を生き抜きました。「ニュー・エコノミー」系の雑誌の手本として君臨し続け、従来型/現代型ビジネス双方の分析をバランス良く取りあげ、開発中のテクノロジー、ビジネス・モデル、トレンドにおける最新の動向を網羅しています。毎号連載されている記事としては「スタートアップ(Startup)」(「人物、トレンド、大胆な予測」)、「役立つのは何か(What Works)」(「戦略、ツール、現実の冒険談」)、「自分のために(Self Serve)」(「人生の舵をとる、見識を広げる」)などがあります。
23. National Public Radio (NPR) NPRは、非営利のニュース、トークショー、エンターテインメント番組の製作と配給を行っています。民間の寄附で賄われている非営利の会員制組織で、780カ所の独立した公共ラジオ局を通じて、2,300万人の米国人にサービスを提供しています。同団体のサイトからは、人気番組のライブ・ストリームやハイライトを無料でダウンロードする事もできます。放送を聞くことでリスニング・スキル向上のための良いトレーニングとなりますし、様々な分野について幅広い知識も身につきます。最も人気があるラジオ番組、「モーニング・エディション」では、アメリカ国内のニュースや海外のニュースを詳しく取りあげています。
24. Financial Times
フィナンシャル・タイムズはイギリスが誇る日刊ビジネス新聞で、FTアジアを含め、いくつかの異なった版を出しています。ヨーロッパや北米のビジネスを詳しく取り上げるということだけでなく、日本のビジネスを「部外者」の視点から見るためにも優れた情報源です。取り上げる分野は、マーケットやファンド、マクロ経済の課題(日本銀行、連邦準備制度など)、テクノロジー、ビジネス・ライフ、芸術、そしてスポーツまでもが含まれます。イギリスのビジネス・スクールへの出願を検討する方々にとっては必読です。
25. Institutional Investor
ファイナンスの専門家にとっては、オンライン上の最高の目的地です。現役の金融アナリストやファンド・マネジャー、また将来これらのキャリアを目指す読者にとって、非常に優れた情報源です。ファイナンス分野の世界中の話題を網羅しており、アジア、東ヨーロッパ、ラテン・アメリカについては特別セクションももうけています。コーポレート・ファイナンスや、デリバティブ、ヘッジ・ファンド、テクノロジー、及び年金ファンドについて詳しい情報を提供しています。