Chicago MBA 合格体験記

留学先:シカゴ (Chicago Booth MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.294






【出願校の合否結果】




合格:Chicago GSB (2nd)

不合格:Columbia(Early, Interviewあり)、Wharton(1st, Interviewなし)、Kellogg(1st)、HBS(2nd, Interviewなし)、Stanford(2nd, Interviewなし)、
LBS(2nd, Interviewあり)

【経験】




学歴:大学院(経済学)修士修了、博士課程中退

職務経験:国内シンクタンクでコンサルティング3年半
海外経験:英国ロンドン5年(5歳~10歳)

【スコア】



TOEFL(iBT):112(R30/L26/S27/W29)(2006年8月:受験は1回のみ)

GMAT :710(Q49/V38/AWA4.0)(2007年5月:2度目の受験)

 出願校の合否結果をご覧いただければ分かるように、MBA受験は大変
苦戦しました。この結果には、カウンセラーであるデバリエ氏も「Mysteryだ。
なぜお前がrejectされるんだ」と驚いたほどですが、結果としては志望度の
高いChicago GSBに合格することができました。
 MBA受験だけでなく、キャリア設計も含め、インターフェースのカウンセリングでは
得るところが大変多かったです。仮にカウンセリングを開始した2007年7月に
戻ったとしても、やはり自分はインターフェースにお世話になることを選ぶと
思います。なぜなら、インターフェースで得た知見・ノウハウは、MBA受験に
とどまらず、その後のMBAプログラムでのclass participation、就職活動等、
ビジネスでの交渉等、長期にわたって役に立ち、自分の自信を高めて
くれるものだからです。
 私の体験をご紹介する前にまず、私のクレームや要望に丁寧にご対応くださった、
小貫様、小粥様、金崎様等、インターフェースのスタッフの方々には
心より感謝申し上げます。


 以下、インターフェースから何を得たのかについて、体験記としてご紹介したいと
思います。したがって、ほぼ独力でパスしたTOEFLとGMATにはあえて
言及しません。皆様の今後の受験プランにとって何かのご参考になれば幸いです。

【エッセイ】


 

 言うまでもなくエッセイは超重要です。なぜ重要かというと、ここが最も自分の
candidacyをアピールできるチャンスであり、またapplicationの中でも、これからの
努力と工夫でいくらでも改善できる部分だからです。これまでの学歴、GPA、
職歴は変えることができません。スコアも一定得点を確保する必要がありますが、
エッセイこそ自分を他の出願者と差別化できる最高のチャンスなのです。
 私はカウンセラーとしてデバリエ氏を選びました。当時はHBSに入りたかったので、
HBSでの実績が高いデバリエ氏を選択しましたが、インターフェースには他にも
優れたカウンセラーがいます(後に気づきました)。
  学校によってエッセイの課題は当然異なりますが、次の3点はどの学校に
出願する場合でも完璧に仕上げるべき課題です。




(1)Why MBA?


 

 自分の現状と、自分の将来の夢(=キャリア)の橋渡しをするのがMBAです。
その意味では、現状の自分の強み・弱みは何なのか(正確な自己分析)、
将来のキャリアプランの動機は何で、その妥当性・現実性はあるのか、
現状と夢のギャップを埋める上で出願校のMBAの何が役に立つのか、
の3点について、可能な限り具体的に、自分のこれまでの経験を織り
交ぜながら説得的に展開することが必要です。これは非常に難しいです。
  私はコンサルからPEへの転身を希望していたのですが、デバリエ氏からは
「お前のキャリアプランは学校のadmissionからはtoo ambitiousに思われる
可能性が高い。PEに転職しても十分成功できることをもっと説得的にproveせよ」、
としばしば指摘されました。そこでデバリエと共に私自身のSWOT分析を行い、
PEに行っても差別化できる自分の経験・ノウハウと、今の自分にはないが
MBAを取得すれば獲得できるスキルを整理しました。これによって、自分の
可能性と、現状の限界について冷静に把握した上で、エッセイでは自分の
強み(自動車業界でのコンサル経験の蓄積等)を全面的にアピールしつつ、
弱みについてはMBAをとることによってカバーできる、という構成で主張を
展開することができました。なおデバリエ氏はクライアントの特性を短時間で
見抜く特異な能力を持っているので、少し議論すれば必ずあなたの
強み・弱みを端的にえぐりだすことができるでしょう。




(2)Why this school?


 

 これは上記(1)と無関係ではありません。なぜならWhy MBA?とは、
Why ***School’s MBA?と同義だからです。つまり、キャリアゴール
実現のために、出願校のプログラム・文化(思想)・学生の特徴・ロケーションと
いった特性が、具体的にどう自分にフィットするのか、説明しなければならないのです。
どの学校に対しても言えるような理由では、意味はありません。したがって、
出願校については、徹底的にリサーチをすることが必要です。
 私は出願校のサイト・brochure、alumniによるサイトやブログといった
文献データで、まずは基本的な情報収集を行ったうえで、各校主催の
インフォメーション・セッションでadmissionやalumniを質問攻めにして生の
情報を拾うことで、出願校の特徴や最近の動向を把握するのに努めました。
HBS・Columbia・Whartonについては、2007年10月にキャンパス・ビジットも
しました。今でも悔いが残るのは、他の出願校もキャンパス・ビジットすれば
よかったな、ということです。実際にキャンパス・周辺の街を見たり、講義に
参加して学生と話をしたりすると、学校に対するイメージが一気にリアル化
してモチベーションもいやがおうにも上がります。エッセイにもネタとして
書けますし、金・時間を惜しまず行かれることをお勧めします。
  以上は自分の努力で行うべきですが、デバリエ氏とのカウンセリングでは、
出願校のプログラムの背景にある歴史的経緯、思想・文化という深いレベルの
示唆が得られます。これは受験前の数ヶ月のリサーチでは容易に分かる
情報ではなく、カウンセリングの中でもっとも付加価値の高い部分の1つと
言えます。なぜデバリエ氏がそんな洞察を提供できるのか?それは彼が
実際に世界中の学校を自ら回り、継続的に学校の動向をウォッチし、
学校間の横断的な比較・評価を常日頃からおこなっているからです。
このデバリエ氏の知見と私のリサーチにより、エッセイでは出願校それぞれに
効果的に訴求するキーワードを織り込みながら、魅力的なエッセイを
作成できたと思います。




(3)Contribution?


 

 Why MBA、Why this schoolに対してうまく答えられれば、たしかにadmissionに
とっては、出願者が学校を真面目に選んでいることは分かります。しかし、
これではまだ十分とは言えません。他の大多数の出願者がいる中で、
なぜあなたを合格・入学させる必要があるのか?これについては、出願校に
対して自分はいかなる貢献ができるか、強烈にアピールする必要があるのです。
  ここでもまた、全ての主張はspecific、concreteで的を射たもので
なければなりません。「私は自動車業界のコンサルティングを沢山行ってきました。
クラスのケースディスカッションでは私の経験を皆と共有することができます」と
いったレベルでは、話になりません。具体的に学校の誰に、どのような形で、
自分の貢献が寄与するのか、それを証明しなければ問いに答えたことに
なりません。これまた大変なtaskですが、デバリエ氏のアドバイスの下、
学校のプログラム、コミュニティに対する私の貢献をうまく書くことが
できたと思っています。




(4)Others


 

 その他、Ethical Dilemma、Achievement、Failure、Extracurricularなどの
課題はありますが、上記の課題に対する十分な回答ができているほど
自己分析・学校分析が済んでいれば、デバリエ氏のアドバイスに従い
ながらエッセイを作成することはそんなに難しくはないはずです。
重要なのは、決して妥協しないことです。その意味では、カウンセラーが
添削した後でもそれで無条件に良しとせずに、必ず自分が納得いくまで
手直しし続けるべきです。皆一流のカウンセラーですので、こちらから
強い球を打てば、必ずそれ以上に強い球が戻ってきます。
逆にカウンセラーの言うままという受身の姿勢では、自分の魅力が
十分に表現されるとは思えません。結局は自分のための受験なのですから、
カウンセラーを「使う」攻めの姿勢でいきましょう。高いお金ももったいないですしね。

【インタビュー】

 学校にもよりますが、基本的にインタビューでも聞かれる内容はエッセイと
大きく変わりません。インタビューでもエッセイ作成の場合同様、可能な限り
具体的に、学校に対する理解度、自己分析結果、自分の貢献を魅力的に
アピールすることが肝要となります。したがって、エッセイ作成とインタビュー対策の
間にはシナジーがあります。エッセイで述べた(1)~(3)がある程度固まったら、
同時並行的にインタビュー・トレーニングを進めると、より効果的だと思います。
私は以下の2つのトレーニングを受講しました。




(1)デバリエのインタビュー・トレーニング


 

 8名程度のグループで受講するトレーニングです。皆の前で毎回、デバリエ氏との
1対1のインタビュー(15分程度)を行います。インタビューの最中、その模様を
画面で映しているので、インタビューを受けている仲間の表情やしぐさが
つぶさに分かります。下を向いてレジュメばかり読むな、もっとスマイルしろ、
もっと身振り手振りを織り交ぜろ、覇気がなさすぎる、そのコトバ使いは
絶対するな、等々の檄が飛び、さながら「デバリエ’s ブート・キャンプ」の
様相を呈してきます。全員で短期間のうちに効率的にラーニングできる仕組みで、
インタビュー準備の土台をつくるには絶好のプログラムです。またこの時の
受講者とは仲良くなり、以後メーリングリストをつくって受験情報の
交換等を頻繁に行いました。




(2)プライベート・インタビュー・トレーニング


 

 カウンセラーとの1対1のトレーニングです。デバリエとはエッセイカウンセリングで
話慣れていたので、他のカウンセラーも選びましたオーソドックスなスタイルながら
的確に弱点を見出してくれるカウンセラー、完璧主義者で、最初の握手の仕方から、
説明の構成方法まで細かく指導してくれるカウンセラー、そのスタイルは様々でした。
デバリエ氏のトレーニングは模擬インタビューというよりも、対話を通して学校に
関する知見をさらに深めてくれるようなアドバイスを授けてくれます。
三者三様なので、いずれも試してみて、相手の特徴に合わせてある程度、
臨機応変に対応できる能力を身につけることをお勧めします。本番ではどのような
性格のインタビュワーとあたるか分からないからです。




(3)本番



  インタビューはColumbia、Kellogg、LBS、Chicago GSBで受けましたが、
いずれも大きな落ち度はなかったものの、不合格だった学校では自分の
志望度合いがうまく伝えきれなかったのかな、と思っています。しかし受けた
感触ではどれも悪くなかったので、インタビュー結果というのはなかなか
分かりにくいものです。あるトレーナーからは「お前はこの数年俺が見てきた
クライアントの中で3本の指に入る」とまで言われたのですが、どうも日本人
alumniとのインタビューは相性が悪いようで、ようやくadmission officerと
 インタビューできたChicago GSBではインタビュワー自身からも「お前の
答えは気に入ったよ」とその場でほめられました。
インタビューもエッセイ同様、どれだけ差別化できるかが肝要なので、
プレゼン資料を用意する、出願校のロケーションに絡めた世間話を切り出す、
レジュメは高品質なフォルダに入れる、等々の小細工も含めて、総力戦で
挑みました。提出する前に何度でも書き直せるエッセイと違う点は、当日の
一発勝負だということなので、可能であればその日は有給をとってでも
体力・気力を充実化させ、万全の態勢で望んで下さい。準備にはエッセイと
同じくらい時間をかけるべきだと思います。

【その他】

 デバリエ氏とのカウンセリングは非常に楽しく、示唆にあふれるものでした。
カウンセリング以外でも、詩や小説などの文学談義、ランニングの相談、
環境問題についての議論等、共通する趣味や関心を中心とした雑談を
するのは楽しいものでした(高いフィーを払う中ではありましたが・・・)。
良くデバリエ氏は怖い印象を持たれるようですが、私自身の印象としては、
彼の厳しさはプロ意識の表れであり、無意味に叱られたことは
1度もありません。もちろんカウンセリングは人間と人間が対面で
すり合わせを行っていく高度にアナログな営為(まさにInterface)なので、
個性あるカウンセラーとの相性は検討する必要が十分ありますが、
プロ意識・実績・経験のどれをとってもデバリエ氏は一流である、
と私はオススメできます。

【むすびにかえて】

 1st roundで全滅してすっかり落ち込んでしまった私に、デバリエ氏は
自分自身の過去の失敗談を引き合いに出し、「良くないことは起こる
(Shit happens)。でも挑戦し続けろ!(Just keep on shooting!)」と
励ましてくれたことは、今でも記憶に鮮明にあります。最終的に
Chicago GSBに合格したときは本当に喜んでいただき、「お前は
これまで受け持ってきたクライアントの中で最も優秀な奴の1人だ」と
まで言われ、能天気な私は今でもそれを真に受けています。
  実力ある人は何校も受かります。でも、結局行ける学校は1つだけです。
私のケースのように、最終的に行きたい学校に行ければいいですし、
トップ校といわれる学校であれば、どこに行っても後悔することはないと
思います。要はあきらめないことです。そして全力を尽くし続けることです。
私は合格して間もないですが、MBA合格は自分の人生・世界を変えてくれます。
今それを実感しています。膨大な金と時間を費やす価値は絶対に
ありますので、皆様も是非挑戦し、そして妥協せずあきらめないでください。





大学院留学 合格体験記
Chicago BoothMBA(シカゴ ブースMBA) Class of 2010