Dartmouth MBA 合格体験記

留学先:ダートマス (Tuck MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.110






留学先: Dartmouth (Tuck)を含め検討
TOEFL: 270
GMAT: 680

2 年間にわたる受験勉強の末、本命と考えていたTuckから合格をもらいました。恐らく人生で一番辛く、精神的にも肉体的にも厳しいであろう体験を乗り越え、また恐らく人生で最も嬉しいであろう瞬間を味わっています。これはひとえに私のカウンセラーであるルクレア氏のおかげと心より感謝したいと思います。しかし、ここへ辿り着くまでは本当に試行錯誤の連続でした。受験をする前に知っておけば良かったと思ったこともたくさんあります。この合格体験記がこれからMBAを目指す方にとって一助になれば幸いです。

 
私の場合、MBA受験には2年がかりで準備万端に望むべきだろうと考え、かなり早い時期からTOEFL受験などをやっていました。そもそも最初のスコアが低かったのですが、2000年の11月の時点で260が出ていたものの、リスニングが伸び悩み、トータルで270が出たのは2001年10月でした。逆に、グラマーやリーディングでは早くからほぼ満点が取れていましたので、もう少し勉強のやり方に工夫ができたのではと思います。TOEFLのスコアアップには人によりかなり差があると思います。特にリスニングが心配な方はできるだけ早く受験を開始することをお勧めします。『慣れ』の問題もありますので、やはり回数多く受験した方がスコアは取りやすいように思います。

同様にGMATもスコアが伸びるまでは随分時間がかかりました。最初は570あたりからスタートし、1ヶ月に10点しかスコアが伸びず、このままで間に合うだろうかと冷や汗をかいたのを覚えています。最終的には、9月に680が出たから良いようなものの、受験日には胃が痛くなることも度々でした。もう二度と体験したくないものの一つです(笑)。GMATはやはりテクニックがモノを言うと思います。私はSCが得意でしたので、まずここで9割方取れるように繰り返し過去問(オフィシャルガイドなど)を解きました。CRに関しては60%程度正答できれば十分と考え、あとはRDで3パッセージまで解答できるようスピードアップに努めました。結果、7月には500点台から620まで伸び、8月で660、9月で680、しかし10月ではエッセイに集中してGMATの勉強はストップしたこともあり、650と下がりましたのでここで受験を止めました。恐らく多くの方よりも受験回数は多いですが、それでも9月からは全精力をエッセイ作成に振り向けることができましたので、比較的恵まれている方だと思います。GMATの勉強をしながらエッセイを書くことほど辛いことはないと思いますので、これから受験される方はとにかく早くスコアメイクに取組まれることをお勧めします。

とはいえ、やはり最も重要なのはエッセイだと思います。GMATで680よりも700の方が確かに評価は高いでしょうが、きちんとその人を評価するにはエッセイが決め手になるはずです。私ももう1ヶ月ほど勉強を続けていればGMATで700が出た可能性もありますが、それよりもエッセイに全力投球することに決め、9月からはGMATの勉強は一切ストップしました。エッセイについては、私は最初からインターフェースに頼もうと決めており、実際に申し込んだのは3月頃でした。エッセイ作成を開始したのは9月第一週頃ですが、これでも比較的早い方だったと思います。それもスコアがそこそこ出ていたからで、スコアが低い場合は、まだエッセイに着手しない方が良い、と言われます。とにかく、エッセイ作成は思っていたよりもハードで、9月頃よりはエッセイに集中できるようスコアメイクを完了していなくてはいけません。

私は大阪在住でしたので、カウンセリングは全てメールで行いました。当初は直接会って議論しないと十分その価値を享受することは出来ないと考えていましたが、メールでもなんら遜色は無かったと思います。むしろ、返信される内容には『なぜそのように思うのか』、『具体的にどのようなことをしたのか』など問い掛けるように質問が書かれてあり、これをじっくり考えることができましたので、メールの方が良かったかもしれません。ルクレア氏からの質問を自問自答しているうちに、受験校のエッセイ課題の意図が次第に飲みこめてきて、『なるほど、このようにアピールすれば良いのか!』とうなずくことも度々ありました。時には受験校のエッセイ課題をどう解釈すれば良いか分からない事もありますし、Schoolによってアピールすべきポイントが違うこともあります。こういったポイントを押さえて出願できたのはまさに経験豊富なルクレア氏のおかげだと思います。

エッセイ作成はTOEFLやGMATのスコアメイク以上に苦しみました。最初は何から手をつけてよいか全く分からず、その度にルクレア氏に相談するようにしました。例えば、レジュメの書き方、エッセイ課題の解釈の仕方、アプリケーションの個々の質問に対する答え方まで、ほとんど毎日何らかの質問はしていました。各校の出願のタイミングについても『できるだけ1stラウンドで出願すべき』と考えていたのですが、ルクレア氏からは『準備が出来ていないのに出願するのは自殺行為』とのことから、よくよく戦略を練ってエッセイ作成に臨むこととなりました。結果的に私が合格を勝ち取ったTuckは1stで出すべき、とルクレア氏がアドバイスをくれたことに基づいており、本当に感謝の念にたえません。B-School受験は正に時間との戦いと思います。時間を有効に活用し、リスクヘッジを行いながらできるだけ志望のSchoolへ合格する為には、ルクレア氏のアドバイスは本当に貴重でした。

エッセイ作成においては、もう一つ重要なアドバイスがありました。それは、『他校のエッセイは使いまわししない』ということでした。実は他の予備校に通っていた数人の友人から、『エッセイは次第に使いまわしができるから徐々に楽になる』と聞いていましたので、当然2校目以降は既に作成したエッセイを加工するものと考えていました。ところがルクレア氏からは『君がこのSchoolに対してあまり興味が無いのであればこれでも構わない。しかし、これを読んでも何も感動しないし、向こうのアドミッションは”ナノセカンド”で他校のエッセイの使いまわしだと見破るだろう』という厳しいコメントを頂きました。確かに、早くエッセイを仕上げて、早期出願することは重要です。できるだけ早く済ませて数多く出願したいと思うのが普通と思います。しかし、ルクレア氏がこれほど言うのだからきちんと書き直すべきだと考え、全て削除して全く一から書き直しました。と同時に『どのようなポイントをアピールすれば良いか』というアドバイスをくれます。このアドバイスに基づいて書き直すと見違えるほどエッセイの内容が良くなりました。これが奇しくもTuckのエッセイで、あの時書き直した労力は無駄ではなかったと感じています。

このコメントにも見られるように、ルクレア氏からのコメントは厳しいものが多くありました。特に、エッセイに着手し始めた時は『書き直し』を指示されることも多く、一度は『もし時間があれば、東京まで来て過去のエッセイを参考にしてみないか?そうすればもっと良くなるだろう』とまで言われたほどです。毎週カウンセリングが終わるまで何度もメールをチェックし、『今日送ったエッセイはOK だっただろうか』と不安になりながらやっていました。しかし、常に不安と戦いながら受験をしていた私にとって、ルクレア氏は非常に心強いパートナーとなっていきました。これを最も決定付けたのは、私がルクレア氏に苦情のメールを送ったときです。前述の様に、ルクレア氏から書きなおしを指示された時、私には合点が行きませんでした。週に2時間しかないカウンセリングの時間を棒にしてしまうことほど残念なことはありません。社費派遣とはいえ、貯金を使ってカウンセリング費用に当てていた私には抵抗がありました。私はルクレア氏に誠意を持って、自分が指示どおりやったつもりだ、ということを打ち明けました。少々の口論は覚悟の上だったのですが、ルクレア氏はこれに対して非常に誠実な態度を持って返してくれました。『申し訳ない、メールのやり取りを勘違いしていたようだ、意志疎通が不充分だった。お詫びに、私の自由時間を使って添削してあげるから、もう一度エッセイを書き直してくれないか?』私は、ルクレア氏のプロとしての意識の高さに感動すら覚えました。それ以来、私のルクレア氏に対する信頼感ははるかに高くなり、スムーズに作業を進めることができました。

その後は、私が書くドラフトの質も良くなりました。ルクレア氏のアドバイス通りエッセイを書き直しするたび、知らず知らずの内にエッセイ作成のポイントを掴んでいたものと思います。私は1月の時点でTuckから合格通知を頂いた為、その時点で出願をストップさせましたが、合計4ヶ月半かけて8校へ出願しました。これは決して多い数字ではないと思います。他の予備校へ通っていた友人は、同じくらいの期間で10校以上出願しています。ですが、私はルクレア氏のアドバイスどおり、エッセイの質には徹底的にこだわりました。ルクレア氏がダメだというエッセイはやはりどこかポイントが欠如していたり、エッセイの課題に的確でなかったりしました。その代わり、ルクレア氏が『良くできた』という場合には、自分が見ても素晴らしいと思えるほど良い仕上がりになっていました。書き直す度に、自分でも気付かなかったアピールポイントを発見することが度々あり、どのSchoolにも満足の行くエッセイで出願することが出来ました。

エッセイ以外に重要なポイントとしては、インタビューが挙げられます。私は海外経験がほとんどありませんでしたので、アドミッションと直接インタビューを行うことには相当不安がありました。この対策には、インターフェースのインタビュートレーニングを利用しました。正直言って、1時間ほどのトレーニングをやるよりも、リスニングなどの勉強に集中した方が良いのではないかと思いました。特に、わざわざこのためだけに上京するのでは費用がかかり過ぎます。しかし、過去インターフェースからトップ校に合格している友人の勧めを受け、取りあえず一度受講することにしました。トレーニングでは、非常に有益なアドバイスを頂いたと思います。言いまわしのくどさや、自分の欠点などはなかなか気付かないものです。ましてやこれが英語となるとなおさらでした。日本語であれば多弁でカバーできる場合もありますが、私の場合、インタビューでアピールすべきポイント、避けるべきネガティブな表現など非常に学ぶところが多くありました。合計4回トレーニングを受け、Tuckのインタビューでは面接官と意気投合出来るまでに成長していましたので、非常に有益だったと思います。このトレーニングはビデオ撮影してくれますので、これを繰り返し見てインタビューでのアピールポイントを練り上げて行きました。

年々、B- School受験は厳しさを増しています。他の予備校ではGMATで高得点を目指せ、とは言いますが(インターフェースでもスコアは重要視していますが)、エッセイとなるとかなりお粗末であるように感じます。私はGMATが680でも 700でもそんなに変わらないだろうと考え、その分エッセイに全力を注ぎました。一番忙しい時は、毎日2,3時間しか眠ることができず、本当に辛い思いをしました。しかし、こういった経験の中で勝ち取った合格は本当に嬉しいものでした。この半年近くに渡る受験活動を支えてくれたルクレア氏と、フロントデスクの皆様には心より感謝いたします。私は、もしもう一度B-School受験をするとしたら(もう二度とこんな辛い経験はしたくないですが(笑))、やはりインターフェースを選び、ルクレア氏にアドバイスを求めたいと思います。MBA受験はまさに戦略がものを言うと思います。今、このエッセイを読んでいらっしゃる方が今後MBAを目指し、私の書いたコメントが何らかのアドバイスになれば幸いです。





大学院留学 合格体験記
Dartmouth TuckMBA(タックMBA) Class of 2004