Dartmouth MBA 合格体験記

留学先:ダートマス (Tuck MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.374






1) 合否結果

合格: Tuck (Early), Columbia(Ealy), Wharton (2nd), Kellogg (2nd)
不合格: Harvard(2nd、面接なし), Stanford(2nd、面接なし)



2) 経歴

出願時年齢: 30歳
職務経験: 投資銀行7年
海外経験:ロンドン・ニューヨーク海外勤務2年(投資銀行)、ドイツ海外インターン6ヶ月(大学時代)



3) スコア

TOEFL: 109 (R:28, L:29, S:22, W:30)
GMAT: 720 (Q 50, V 37, AWA 5.5)
GPA: 3.3 (国立大学経済部)



4) スケジュール

2008年まで 時々気まぐれでTOEFL試験を受験してみたりしていた(点数は伸びず)
2009年
1月 TOEFLから始めるという考えを捨ててGMATの受験勉強を独学で開始
3月 米国キャンパスビジットツアー(1週間で5校を訪問)
3〜5月 独学を断念し渋谷の予備校のVerbal, AWAコースに通う
    TOEFL ibt 1回目(87点R15 L29 S19 W24)
5月 TOEFL2回目(91点R26 L19 S22 W24)
6月 TOEFL3回目(97点R28 L22 S20 W27)
6〜8月 秋葉原の予備校のSC特化コースに通う
7月 GAMT初受験(640点 Q49 V28 AWA5.5)
   エッセイカウンセラー選び(複数のカウンセラーとミーティング)
   →デバリエ先生とのエッセイカウンセリングを開始
8〜9月 個人コーチのTOEFL Speakingクラスに通う
8月 TOEFL4回目(104点R29 L28 S20 W27)
  TOEFL5回目(99点 R28 L27 S20 W24)
  GMAT2回目(720点 Q50 V37 AWA5.5)
  TOEFL6回目(107点 R29 L28 S20 W30)
  →Speakingのリスコアをリクエスト (109点 R29 L28 S22 W30)
9月 Columbia (Early)出願
  インターフェイスのグループインタビュートレーニングを受講
10月 Tuck(Early)出願
11月 デバリエ先生及び外部カウンセラーとの個別インタビュートレーニング
   Columbia、Tuck面接→合格通知
   TOEFL7回目(102点 R27 L28 S20 W27)
12〜1月 Wharton、Kellogg、Stanford、Harvardの出願
2〜3月 Wharton、Kellogg面接(面接の都度、インタビュートレーニングを事前に実施)
3〜4月 Wharton、Kellogg合格通知。Stanford、Harvard不合格通知
4月 米国キャンパスビジットツアー(10日間で合格校Tuck、Kellogg、Wharton、 Columbiaをビジット)
   →Tuckに進学を決定



5) 受験戦略

私のMBA受験は労働時間の読めない投資銀行の仕事、産まれたばかりの子供の育児と合わせて3つの大きなタスクをどのようにハンドルするかという問題がありました。私の置かれている3つの状況を同時に理解できる人もいないので、精神的にも孤独で幾度か全てを投げ出したいと思った瞬間がありました。そんな際には過去の受験記を読み、現在MBAに行っている友人等を個人的なメンターと勝手に決めて、話すことで乗り越えました。この受験記では個別具体的な説明は割愛し、MBA受験において大事だと思ったより大きな戦略・自分の体験からの気づきについて10点にまとめて記しておきます。より詳細な個別の戦略については、「こうすれば受かるMBA 2007年」のRELAXさん(インターフェイス卒業生)の合格体験記を(http://sky.geocities.jp/kousurebaukaru2007_owner//prep.html)をご参照ください。私はこの合格体験記を何度も読み返しました。

戦略[1] 仕事・プライベートを安定させ、MBA受験の環境作りをする〜地面を蹴っていませんか?

 あなたは動かない地面を蹴って動かそうとしてないでしょうか?私は現在の会社に就職する際に3年の経験を積み、仕事を辞めてMBAに行くことを思い描いていました。実際に3年目に受験を試みましたが、すぐに挫折しました。挫折の理由はまだ会社でジュニアランクだったため仕事のハンドル力がなく仕事の波にすぐ飲み込まれる、遊びたい欲求が抑えられず机に座れない、あまりにも仕事で疲れすぎて休みが必要だった、などです。7年目にしてようやく仕事にも熟練し、プライベートも安定し、MBA受験に取り組む環境が出来ました。その間の仕事の経験もMBA受験の糧となりました。まずは足元(今ある仕事やプライベート)を掘って、MBA受験体制が整うのを待つことも大事だと思います。

戦略[2] MBA受験は長期戦であると認識する〜3ヶ月で合格出来るなんて信じてはいけません
 
 私はGMATの受験勉強は3ヶ月で終わらせるつもりで常に全速力で取り組みました。しかし、実際は8ヶ月かかりました。当初、3ヶ月という目標は過去のMBA受験体験記や人の話を聞いて、ベストケースをベンチマークにしてしまっていました。これが誰しも陥りがちな罠です。3ヶ月で点を出すことを目標にするのは良いですが、それにベットしてはいけません。常にバックアッププランをもっておきましょう。例えば私はGMATを7月初受験する際に1回で点を出すために背水の陣のつもりで会社に1週間休みを取りました(東京のGMAT試験は平日しか予約できないのです)。しかし、一方でEarlyラウンドの出願締め切りまで最悪あと8月、9月に2回、大阪にて週末にチャレンジするバックアッププランも頭の片隅においてました。もう一点、長期戦に関連して注意したのが規則正しい生活をすること。睡眠時間を削った短期戦作戦は通用しないと途中で悟ったからです。

戦略[3] 早期のキャンパスビジットに複数のメリットあり〜持つべきものは個人的なメンター
 
 キャンパスビジットはお金も時間もかかりますが、早期に一度行うことには複数のメリットがあります。
 (1)MBA生活のイメージが湧き、受験のモチベーションが高まる。
 (2)在校生と知り合いになり、その後のMBA受験期間に渡ってアドバイスをもらうことができる。
 (3)受験校選びにおいて、ビジットしたのとしてないのでは、情報量が大きく異なる。
 (4) エッセイでキャンパスビジットをしていると強いスクール志望動機が書ける。

 とくに(2)は大事です。在校生で気が合う人を個人的にメンターとしてしまうのです。私は長いMBA受験で精神的に追い込まれた際、何度この個人的なメンターに救われたか分かりません。

 戦略[4] 予備校に先行投資することでMBA受験のドライバーとする〜思い切ってお金を使ってしまおう

 私も元々はなるべくお金をかけずにMBA受験を乗り切りたいと考えていた節約派でした。GMAT受験を独学で2ヶ月やりました。しかし、独学での勉強に効率の悪さを感じて、3ヶ月目に渋谷の予備校に通い始めました。この先行投資により私のMBA受験への試みは止められない固いものとなりましたし、予備校の宿題などにより勉強のペースもつかめました。今から思えば最初の2ヶ月は無駄でした。MBA受験を開始すると同時に予備校を活用することをお勧めします。

戦略[5] GMATはSCに照準を絞り込む〜捨てることと見つけたり

 GMATはMBA受験の最大の難関です。時間のない私は全ての勉強法を網羅的に試すことは不可能と考え、いかに効率よく勉強するか、何を勉強しないで捨てるかを考えました。大前提としてGMAT対策は過去問以外の問題はやってはいけません。そして、渋谷の予備校のVerbal、AWAコースで土台を作った後に、最初にMath、AWAの勉強を捨てました。(念のため捨てるというのは勉強時間を大幅に削減することで全く勉強しないわけではありません。)MathでやってはいけないのはGMATの過去問を延々と解き続けることです。9割方は簡単な問題で正解できるのですから、時間の9割は無駄にしてることになります。次にVerbalはCRとRCの対策は単語力と読解力の基礎強化に勉強を集約し、過去問を解き続けることをやめました。最終的に拘ったのはSCです。私はSCの過去問を約1000問ときました。1つの目安としてください。

戦略[6] TOEFLはGMATとの相乗効果で乗り切る〜数を打とう
 
 上記スケジュールの私のTOEFL受験履歴を見ていただければ分かると思いますが、ほぼ毎月に受験しています。そして点数もかなり変動が激しいです。私はTOEFL固有の勉強はそれほどせず、GMATの勉強の傍らで数を打って勝負することにしました。ReadingとWritingはGMATのVerbal、AWAの勉強でかなりカバーすることができます。残るはListeningとSpeakingですが、ご覧の通りSpeakingは最後まで苦しみました。1つ触れておきたいのは、リスコアでHarvardの足切りラインの109点がでた6回目の受験はGMATの翌日の受験だということです。受験中はタイトなスケジュールにしてしまったことを後悔してましたが、蓋を開けてみるとWritingが30点。明らかに前日のAWAでのタイピングで冴えたWritingが出来たという相乗効果がありました。GMATとの連日受験、一度お試しあれ。

戦略[7] エッセイカウンセラー選びは自分の仕事のスタイルとの補完性が大事〜優しいだけではダメよ
 
 エッセイカウンセラー選びは慎重にしようと思い、選ぶ際には有名なカウンセラーとは一通りミーティングをしました。選ぶ際に重視したのは私の仕事のスタイルにあっており能力を補完してくれるカウンセラーを選ぶことです。素晴らしい日本人のカウンセラーも居ましたが、英語力の補完を重視し外人のカウンセラーにしました。(←この考えが必ずしも正しかったかどうかは未だ分かりませんので、各人で慎重に吟味してみてください。)また、仕事は時間に厳しく合理的で良し悪しの基準がはっきりしているカウンセラーが良いと思い、最終的にデバリエ先生にお願いしました。

戦略[8] 自分の魂を削り出したような強い動機をもつ〜Stanford、Harvardの不合格からの反省
 
 Stanford、Harvardに不合格だったことや、そのプロセスに悔いがあったわけでは全くないのですが、自分なりの反省を皆さんにお伝えしておきます。私のWhy MBAで描いたのは綺麗なストーリーでした。おそらくストーリーとしての欠陥は無く、実現性も十分だったと思います。1つ足りなかったかもしれないと思うのは読み手が吸い込まれるような魂の叫びだと思います。エッセイの推敲を繰り返し書き進めていく内に、自分の本当の叫びは何だったのか、とゼロに帰って考えることは難しくなってきます。(これは特に複数校に受験する際に後の方の出願で発生する問題です。)この点を考えるのはエッセイカウンセラーではなく自分の責任です。

戦略[9] インタビューは1枚紙メモを用意する〜文章を覚えてはいけない
 
 丸暗記はダメといわれて分かってても、英語力の不安からどうしても文章で原稿を用意してしまう誤りを私は一度犯しました。文章で書いた原稿がなぜダメかというと、面接中にあの文章はどういう文章だったかなと思い出したりしているうちに、相手と話すという気迫、自分のことを語っている自信が減少するからです。私は最終的には各校の面接に向けてA4一枚のメモを用意する対策に落ち着きました。そこに書かれているのは全て箇条書き形式で、未来にどのようなことをしたいか、そのためにMBAをどう活用するのか、これまで自分はどのように経験を培ってきたか、インタビューでする質問などです。要点だけを整理しておいて、文章は書かないことが大事です。

戦略[10] 1st と2nd Roundのタイムラグを戦略的に活用する〜1stで1・2校出す
 
 1st Roundに1・2校出すことは、MBA受験のリスクを軽減するのに役立ちます。1stで1つ合格しておけば、2ndではそれより志望度が低いことが明確な学校に受験する必要はありません。また1stでの結果が良くなければ、それを踏まえて、足りなかったものを自己反省し2ndに向けて自分で軌道修正することができます。逆に1stにたくさんの出願をすることに拘って拙速な出願をするのも考えものです。

最後に、悔いのないMBA受験が出来たのは担当していただいたデバリエ先生、小貫様をはじめとするインターフェースの方々のサポートのおかげです。ありがとうございました。





大学院留学 合格体験記
Dartmouth TuckMBA(タックMBA) Class of 2012