ISB MBA 合格体験記

留学先:インド商科大学院 (Indian School of Business ISB MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ対策など)
MBA合格体験記 No.361

▼はじめに

MBAとはほぼ無縁のお坊さんの世界から右も左も分からずにビジネススクール出願に臨んだ私が、インターネット上での口コミの評判のみを頼りにインターフェースに電話をし、担当してくださったのがデバリエさんでした。どうなることかと思われた私の受験も、おかげさまで第一志望のIndian School of Business(ISB)に合格できました。まずはこの場をお借りして、デバリエさんはじめインターフェースの皆様に御礼を申し上げます。

さて、こちらの合格体験記では、「地方在住」「珍しい職業」「情報の少ない出願校」という私と同じような境遇でMBA受験に不安を持たれている方のお役に立てるよう、自分の経験をもとに書かせていただきます。また、インターフェースで提供していただいたサービスについても、デバリエさんが私にしてくださったように、裏表なしの直球勝負で率直に評価させていただきたいと思います。

▼1. MBAとはほど遠い(ように思われる)業種で、周囲にもMBAホルダーがおらず、情報不足で不安を感じておられる方へ

今やマネジメントは業種を問わずあらゆる分野でますます重要になっていますので、「ビジネススクールで非営利法人の経営を学び、お寺の運営に生かしたい」と思い立った私のように、これまではMBAとは無関係と思われてきたような職種の方でもMBA取得を目指す方がこれからどんどん増えてくるのではないかと思います。

しかし、何にせよ前例の少ないことに取り組むときには苦労は付き物で自分の志を職場の仲間に相談しても「アメリカでMBA? バスケットの試合?」とか「30代半ばで留学?家族もいるのに優雅なものだね」などと言われて、早々に出ばなをくじかれることもあるでしょう。Googleで試しに「MBA 留学」でキーワード検索してみれば、金融やコンサルティング出身者のプロフィールばかりが出てきて怯んでしまうかもしれません。負けるもんかと世界のビジネススクールランキングをもとに有名校のウェブサイトにアクセスしてみれば、2年間の総費用が1500万円を超えることに愕然とし、「やはり自分には無理か」と諦めてしまう人も少なくないのではないでしょうか。

しかし、それほど心配する必要はありません。MBAへ辿り着くまでに越えなければならないハードルがいくつかあることは確かですが、越えられないハードルはないと断言してしまって差し支えないと思います。

  • 自分の職業が金融やコンサルティングなどいわゆるMBAホルダーの王道コースから外れていることに引け目を感じることはまったくありません。むしろ、それは表現の仕方次第で大きな武器になります。まず、業界をリードしていこうという強いリーダーシップや前人未到のことに取り組もうとそもそもビジネススクールは生徒の多様性を重視するので、ユニークな背景の出願者はそれだけでアドミッションの目に留まります。たとえば「もうコンサルティング出身者の枠はいっぱいだよ」という理由で門前払いを食らう人は少なくありませんが、「もうお坊さんの枠は埋まってしまったよ」と言われることはありません。さらに、珍しい職業だと他の志願者と内容がかぶりにくいため、エッセイも書きやすいです。要するに、同業者が多い人はいかに他の志願者と差別化を図るかに苦労するのですが、同業者が少なければその点での苦労が少なくなるわけです。ぜひ自信を持って、出願プロセスを進めましょう。
  • 貯金がなくても大丈夫です。と言い切ってしまうのはやや無責任かもしれませんが、貯金がなくてもMBAを目指す方法はいろいろあります。まずはローン。たいていどこの学校でも学費ローンのプランが用意されているので、早々と諦める前によく調べてみましょう。とはいえローンは卒業後に返済しなければなりませんので、特に家族を連れて留学を検討されている場合は不安が残ります。そういう方は特に、返済の必要がない奨学金をよく調べてみましょう。代表的なものに、世界各国の留学に適用されるロータリー財団の奨学金と、米国留学に適用されるフルブライト奨学金があります。これら人気の奨学金には多くの人がエントリーするので競争はそれなりに厳しいですが、無理ということはありません。「お坊さんがMBA」という奇天烈な私のプロファイルでも、ロータリー財団の奨学生として認めてもらうことができましたし、フルブライト奨学金も最終面接まで残りました(行き先をインドに決めたので途中辞退しました)。奨学金のエントリーに必要なのは、丁寧に作り込んだ書類を期日に提出するマメさです。ロータリーの場合は日本全国の各地域ブロック毎にエントリーする仕組みになっているので、自分の故郷のある人は競争の激烈な都心ブロックを避けて故郷のほうに申し込むのもよいかもしれません。もうひとつ、学費そのものを抑えるという手があります。一般に米国の二年制MBAが最もお金のかかるコースではないかと思いますが、同じ米国でも学校によって学費は違いますし、ヨーロッパで主流の一年制MBAなら総経費も半分くらいで済みます。あるいはインドなど生活コストの低い国を選べば、経費はさらに削れます。私の場合は学校が提供する留学生向けの奨学金も申請しているので、うまくいけば自費留学でありながらほとんど自費を使わずに留学生活を送ることができそうです。このように、手持ち資金がなくてもやり方はいろいろあります。諦める前にやれるだけやってみましょう。
  • 学歴やGPA(大学時代の成績平均点)についても、必要以上に気にしなくていいと思います。特にGPAは「3.5以上ないとトップスクールは無理」などと書いてあるサイトなどを見て焦らされますが、大学での成績をあまり重視しない日本社会の傾向については各ビジネススクールのアドミッションもある程度理解をしているようです。出身大学についてもアドミッションは日本国内での評価をそれなりに把握しているはずですが、日本企業が就職の際に見るほどには重視していないと思います。学歴やGPAのように、どう頑張っても今さら変えることのできない要素についてあまり思い悩んでも仕方ありません。出願者に対する数ある評価基準のうちの一つに過ぎないと割り切って、出願プロセスを進めましょう。ビジネススクールはただ真面目で勉強のできる人が欲しいわけではありません。合格者が他の合格者の学習においてどれだけ価値ある貢献ができるか、そして卒業後にどれだけ活躍する(つまり学校の名前を売ってくれる)と期待できるか、そこが重要です。トータルで考えずに学歴やGPAだけを気にかけて受験を諦めるのは本当にもったいない。
  • 海外留学してMBAを取得する人の中には、帰国子女だったり留学経験があったり仕事で日常的に英語を使う職場だったりと、英語環境に身を置いた経験を持つ人が多いことは事実です。確かに海外のほとんどのビジネススクールでは講義がすべて英語で行われますので、留学に際して高い英語力が要求されることは間違いありませんが、それは必ずしも海外経験とイコールではありません。生まれてこのかた日本を出たことがなく、職場でも英語を使う機会はないという人でも、努力して英語力を高めさえすれば海外のトップスクールにだって出願できます。「身近にTOEFL対策のMBA受験予備校がない」「英会話スクールに通うお金がない」というのも問題にはなりません。北海道の田舎の村で自宅にこもって独学でMBA受験勉強をしていた私でも、対策を始める前に受けた最初のTOEFLは71点でしたが、10カ月後には100点を越えるスコアが出るようになりました。インターネットのサービスを利用すれば通学時間のロスなく自宅でオンライン英会話のレッスンを受けることもできます。セルフマネジメントさえできれば、何とでもなります。
  • そうはいっても、すべてのプロセスをたった一人で進めていくのは孤独な不安にも陥りますし、歩みの進め方を間違えていたときに修正が利かず取り返しがつかなくなるリスクもあります。セルフマネジメントに自信がある人であっても、いつでも必要なときに相談に乗ってくれるプロのコーチが側にいてくれることは、これほど心強いことはありません。また、学習のプロセスは他人に代わってもらうことができませんが、情報収集作業はアウトソースできれば大幅な時間の節約になります。ただしその際にひとつ心配なのは、得られる情報の質です。たとえアウトソースしたとしても、自力で集めて手に入れられる情報の質を超えられない程度の情報しか提供してもらえないとすれば、結局は自分で情報を集めなければならなくなって、かえってお金も時間も無駄にしてしまったということになりかねません。いろいろなサイトでのコメントを見ると「料金が高い」と評判のインターフェースでしたが(失礼!)、受験対策にはできる限りお金をかけない方針でMBA出願プロセスを進めていたケチな私も、あえてこの点だけは信頼できる最高のプロフェッショナルにお願いしようと決めました。中途半端なところと契約すると、結局のところ単なる気休めにしかならず、安物買いの銭失いということになりかねないと思ったからです。数あるMBA対策コンサルティングサービスの中からウェブ上での評価を総合的に判断した結果、最終的にインターフェースに落ち着きました。

▼2. MBA受験コンサルティングサービスもMBA受験予備校もない環境で、独学でMBAを目指す方へ

一般的にはMBA受験のために会社を辞めるのは得策ではないとされているようですが、私の場合は受験対策と留学のためにしばらく休職させてもらうというかたちで、いったん東京の職場を後にして家族で実家の北海道に移住し、田舎での受験対策という選択をしました。「東京に残ってMBA受験予備校などに通わなければ合格などできないのではないか」そんな脅迫観念にも多少は襲われたりしましたが、これまでの経験からすると自分には独学のほうが合っているので、あえて我が道を行くことにしました。

2009年1月に引っ越してから、受験対策の合間に原稿執筆などの仕事をしながらひたすら自宅で勉強を続け、約10カ月後の11月に晴れて合格通知を手にすることができたわけですが、その間TOEFLは10回以上、GMATは3回ほど受けました。それらのテスト対策については私よりも他の方に筆を譲りたいと思いますが、「独学」という観点から特筆すべきテキスト・教材を以下にいくつか挙げさせていただきます。

【MBAガイド】

『How To Get Into the Top MBA Programs, 4th Edition』
世界のMBA受験者のスタンダードとなっているであろう洋書のMBAガイド。なぜMBAを目指すのかから始まり、受験者が一般的に持つ疑問に答えるかたちで分かりやすく書かれており、受験校探しや受験対策で行き詰まったときなどに役立ちそうなヒントがたくさん載っている。私も受験勉強中にときどき引っ張り出して、参考にした。持っていると安心の一冊。

『日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策』
日本人のMBA留学を知り尽くしたMBA留学コンサルタントのデバリエさんによるMBA受験総合解説書。How To Get Into the Top MBA Programsと並び、受験から合格まで机の傍らに置いておきたい本。インタビューでの代表的な質問項目リストなどもあり、それを日本人向けに説くという実戦的な内容。日本語で書かれているのも心理的に有難い。品薄になっているようなのですが、5、6月頃に増版発表予定と聞いています。

【エッセイ】

『65 Successful HARVARD BUSINESS SCHOOL APPLICATION ESSAYS』
ハーバードビジネススクールのニュースペーパー編集部が作成した、ハーバードビジネススクール合格者のエッセイをまとめたもの。Being a leader, A typical day, Defining moment, Experiencing a setback or a failure, Ethical Dilemma, Three accomplishments, Strenghths and weaknesses, Why do you need an HBS MBA?, Optional essay 各章に分かれており、ハーバードに限らずビジネススクール一般に通じるテーマが抑えられている。限られた字数の中でいかに効果的な表現を用いるか、参考になる。洋書。

【TOEFL】

『iBT対応TOEFLテスト完全攻略スピーキング (iBT対応TOEFLテスト完全攻略シリーズ)』
TOEFLのスピーキングセクションのための参考書。経験豊富な神部孝先生の解説は安定感がある。けっこう易しい作りになっているので、スピーキング対策を始める最初の一冊としてオススメできる。スピーキングセクションは出題形式が決まっているので、とにかくパターンに慣れることが必要。この本でテンプレートを作成しておけば、とりあえず「何も話せなかった」という事態は避けられるだろう。

『iBT対応TOEFLテスト完全攻略リスニング (TOEFLテスト完全攻略シリーズ)』
TOEFLリスニング対策本として最もおすすめできるうちの一冊。TOEFLのリスニングはアカデミックとカンバセーションに分かれるが、いずれにしても英語独特の会話形式を押さえておくことにより、理解度がずいぶん高まる。小手先のテクニックではなく英語の会話を構造的に理解するための勉強にもなり、「なるほど〜」と感心させられる場面が多かった。

『TOEFL TEST対策iBTスピーキング』
TOEFLスピーキングセクション対策のための参考書。とにかく例題が多く内容もけっこうハイレベルなので、他の参考書で基本を練習したりテンプレートに慣れてから、ひたすら実戦形式で訓練を積む段階に入ったときにやるべき本。私も繰り返し使ったが、100点以上をとりたい上級者向けにオススメしたい。

『TOEFL TEST対策iBTリスニング』
TOEFLリスニングセクションのためのハイレベルな参考書。CD4枚分たっぷりリスニング例題が収録されており、それぞれ本番よりも長い内容になっているので、これに慣れておけば本番はむしろ易しく感じるだろう。出題傾向も本番にしっかり沿っているので、 リスニング対策として上級者にはぜひオススメしたい本。私はiPodに入れて何度も聴いた。

『The Official Guide to the TOEFL iBT with CD-ROM, Third Edition』
TOEFLを主催するETSによる発行のTOEFLオフィシャルガイド。受験料の高すぎるTOEFLを主催する団体の公式本を買うのは不本意だが、残念ながらこれなくしてはTOEFL対策は始まらないというくらい重要な参考書である。TOEFLとは何か、どのような形式化、どういう採点基準か、どのような対策をすればよいのかなど、基本的なことはこの本にすべて詰まっている。洋書なので当然すべて英語で書かれているが、この本の英語が読めなければ本番の問題もさっぱり読めないはずなので、リーディングが苦手な人でも頑張って読もう。

『Barron’s Writing for the TOEFL iBT』
TOEFLのライティング用の参考書としては最もオススメできる本。CD付属で、IntegratedとIndependentの両方に対応する。英語での論理構成の仕方、文章の展開、言い回しの練習、パターン習得など、いろいろな面で優れている。ライティングはこれ一冊で大丈夫だろう。洋書。

『Cracking the TOEFL iBT with CD, 2010 Edition (Test Preparation)』
プリンストンレビューから出ているTOEFLの総合攻略本。TOEFLの全体像を万遍なく把握することができ、オススメの一冊。洋書だが、テキストを読むこと自体も勉強になる。オフィシャルガイドで全貌をつかんだら、その次にこの本で
個々の設問において何が問われておりどう答えればいいのかを押さえれば、TOEFLの問題形式を一通りマスターすることができる。ベースとなる本であり、私は勉強を始めてしばらくしてからこの本に出会ったが、最初にやっておけば良かったと思った本だ。

【GMAT】

『The Official Guide for GMAT Review』
GMATを主催するGMACが発行する総合オフィシャルガイド。GMAT対策はこれに始まりこれに終わると言えるくらい重要な本である。オフィシャル本でない教材に下手に手を出すと、出題傾向が違って勘が鈍り、余計に点数を下げて
しまうようなことになりかねない。GMAT教材選びは慎重に。その点、この本は絶対に間違いない。まずはこの本から始めてGMATの形式に慣れよう。洋書。

『The Official Guide for GMAT Verbal Review』
GMATを主催するGMACが発行するオフィシャルガイドのVerbal専門版。総合オフィシャルガイドをすっかり終えてしまって、新しい問題に挑戦したい人にぜひオススメ。洋書。

『The Official Guide for GMAT Quantitative Review』
GMATを主催するGMACが発行するオフィシャルガイドのQuantitative専門版。総合オフィシャルガイドをすっかり終えてしまって、新しい問題に挑戦したい人にぜひオススメ。洋書。

『Reading Comprehension GMAT Verbal Strategy Guide (Manhattan Gmat Preparation Guides)』
GMAT対策に定評のあるいくつかの予備校のうちのひとつ、ManhattanGMATによるVerbalのReading Comprehensionセクション用の参考書。ManhattanGMATは日本には予備校がないが米国等ではレベルが高いことで知られているようで、非常に論理的でよくまとまった参考書である。小手先のテクニックが通用しないトップ校レベルを目指す人が、小手先でない理にかなった実践的なテクニックを身につけることができる良書であると感じた。私はほぼ、オフィシャルガイドとManhattanGMATシリーズのみで、GMAT対策を終えた。シリーズすべてオススメ。

『Sentence Correction GMAT Strategy Guide (8 Guide Instructional Series)』
ManhattanGMATによるVerbalのSentence Correctionセクション用の参考書。同シリーズの他の参考書同様、これとオフィシャルガイドだけでGMATを突破できるポテンシャルを持つ一冊。オススメ。

『Critical Reasoning GMAT Strategy Guide (Manhattan Gmat Strategy Guide)』
ManhattanGMATによるVerbalのCritical Reasoningセクション用の参考書。同シリーズの他の参考書同様、これとオフィシャルガイドだけでGMATを突破できるポテンシャルを持つ一冊。オススメ。

『GMAT CAT: Answers to the Real Essay 3rd (Arco GMAT Answers to the Real Essay Questions)』
GMATのAWAセクションはGMACの公式ホームページに質問リストがあらかじめ公開されている。Analysis of an Argument とAnalysis of an Issueの両セクションでそれぞれ100程度の設問が用意されているのだが、この本にはすべての設問に対する模範解答を掲載されている。もちろん、採点者もこの本の存在を知っているので丸暗記してそのまま書いても高得点はとれないが、基本的な回答の構造やポイントを押さえておくためには非常に役に立つ本。AWA対策はこの本の他に必要ないかと思われる。

【英会話(面接)】

『イングリッシュ・チャンネル』
インターネットを通じて自宅にてオンライン英会話レッスンが受けられるサービス。しかも一カ月6000円程度と、かなり安い。フィリピンのマニラに先生たちの事務所があり、インターネット会議システムを利用してマイクとヘッドホンを装着しながら会話する。グループレッスンコースでも人の少ない時間を狙えばマンツーマンレッスンになることもあり、お得感が強い。とにかく安く英会話を習いたい人、通学が困難で自宅学習を余儀なくされる人などには、ぜひおすすめしたい。このサービスについて書かれた記事をあまり見かけないのは、ユーザーの多くがこのサービスを気に入っていて、これ以上生徒数が増えるのを避けようとするためではないかと私は勝手に邪推している。

▼3. 出願校選びでお悩みの方へ

とにかく自分の足で現地へ行ってみて、キャンパス・講義・生徒・文化などを自分の目で確かめてみることが大事です。数百万円、人によっては一千万円以上もかかるような大きな買い物をするときに、実物を見ないで買うことはふつうあり得ないでしょう。実際、家もクルマも持たない私にとって、ビジネススクール留学という買い物はこれまでの生涯で最も大きな買い物でした。私の場合は電話面接を避け、キャンパス訪問を兼ねて現地での面接を希望し、4泊6日でインドへ飛びました。ふつうに考えて、ビジネススクールのアドミッションにとって電話面接だけでお坊さんの入学を許可するのはリスクがあります。実際に対面で自分の顔を見せてアドミッションに安心してもらう(さらに不安にさせないとも限りませんが)ことは、ユニークなバックグラウンドの出願者ならなおさら必要ではないでしょうか。

どんなに仕事でお忙しい方も、せめて第一志望校にはたった一泊三日でもいいので時間を見つけて行くべきです。キャンパスを訪問した際には日本人留学生に会って話を聞くだけでなく、もちろんアドミッションにも連絡をして「わざわざ現地へ見に来ました」というアピールをすることを忘れずに。旅の苦労そのものは入試評価には加算してもらえませんが、「現地へ来た=入学意思が強い」という判断が働いて、多少は合格しやすくなるかもしれません。一般にビジネススクールは、せっかく合格させたのに実際には他の学校へ行ってしまう出願者が増えると、学校のランキング評価にマイナスとなるため、いくら試験や面接の評価が高くても明らかに入学の意思がない出願者は合格させたくないという話を聞いたことがあります。いずれにせよ、入学前のキャンパスビジットは志望校決定に際して欠かせないものと言えるでしょう。

また、当たり前のようですが、出願校選びでひとつ忘れてはならないこととして、どれほど多くの学校に出願し、どれほど多くの合格通知を受け取ったとしても、実際に通える学校は一校だけだということです。だからといって受験校を一校だけに絞るのは成功しなかったときのリスクが大きすぎますが、事前に綿密な受験スケジュールを組んだ上で、自分の中であらかじめ優先順位をつけておくことは必要でしょう。たとえば私は、第一志望にISB、第二志望にスタンフォードGSB、第三志望にINSEADと、優先順位を明確にしていました。これは必ずしも難易度ランキングとは関係ありません。自分が行くビジネススクールなのですから、誰が何と言おうと自分の価値観で順序を決めればよいのです。私の場合はたまたま志望優先順に受験スケジュールが並び、第一志望に合格した時点でMBA受験プロセスを終了したため、結果的には一校のみ出願を完了しての合格ということになりました。

▼4. MBA受験コンサルティングサービス選びでお悩みの方へ

私はインターフェースでのデバリエさんによるMBAコンサルティング以外は受けておりませんので、他の会社のサービスと客観的に比較することはできません。ただ、私が思うにインターフェースをはじめとするMBA受験コンサルティングサービス選びは、結局のところMBAというものをどのように考えるかという個人の価値観の問題ではないでしょうか。

今どきこんな人はあまりいないと思いますが、MBAはこの世で成功するための特急券であり、その中でも特にありがたがられるトップスクール発行のものを手っ取り早く手に入れたいという人には、インターフェースのサービスは「合格への最短ルート」ということになるでしょう。社長のデバリエさんの経験や実績から言って、インターフェースが提供するMBA受験対策プログラムは間違いなく最も質の高いものの一つであることは間違いありません。ですので、インターフェースを選んだ後で「しまった、別の会社のサービスを受けておくべきだった!」と後悔することはないでしょう。ただ、私の意見としては、インターフェースを単なる「MBA受験対策」として利用するだけでは、その人はまだサービスの真価を享受できておらず、もったいないと思います。

つまり、エグゼクティブ向けのコーチングの資格も持つデバリエさんのサービス内容が、単なるMBA受験コンサルティングサービスを超えてしまっているように思えるからです。あるいは「ここまでやってこそ本当のMBA受験コンサルティングなんだな」と納得させられると言ってもよいでしょう。MBAの出願プロセスは、「なぜ私はMBAが必要なのか」という問いを追求するプロセスでもあります。それは突き詰めると、出願者の人生そのものに対する問いにまで発展せざるを得ません。その結果、場合によっては「その人のキャリアにMBAは必要ない」「MBAを志す機がまだ熟していない」という結論が導き出されることもあり得るでしょう。そういう選択肢まで含めてクライアントの人生に沿ったコンサルティングをしてくれるのが、インターフェースのサービスの真の価値ではないかと感じています。せっかくの機会です。コーチングを受けるつもりでコーチに向かって体当たりで利用しましょう。

ちなみに、インターフェースでは私のような珍しい職種、珍しい出願先のクライアントにも的確な対応をしてくれました。FTのMBAランキングからISBの存在を知った私でしたが、「さすがのデバリエさんもインドのビジネススクールの情報は持っていないだろう」と思いつつ、もしかしたらと思って試しにメールで相談してみたところ、デバリエさんから”I can assure you that I am the only person in Japan who has ever visited ISB,and I know it quite well.”という返事とともに、ISBの入試に関する詳細なレポートと、現地のキャンパスを訪問した際に撮影した数枚の写真が送られてきました。まだフルタイムの日本人卒業生が一人も出ていないインドのビジネススクールをデバリエさんがすでに訪問していたことには、常に「今」のMBA事情を研究し続けるコンサルタントとしてのプロ意識に感銘を受けました。

▼おわりに

以上、まとまりのない長文で恐縮ですが、ぜひどんなバックグラウンドの方でも諦めることなくMBAにチャレンジしていただきたいとの思いで書かせていただきました。地方から留学を目指す人にとってメールでコンサルティングを受けられるインターフェースのMBA留学コンサルティングコースは非常に心強いものです。また、これまであらゆる種類の出願者に対してコンサルティングを行ってきたその実績と経験から、どんなに変わった職業の人でも的確なアドバイスを受けられることは間違いありません。思えばかなり無茶な相談にも親切丁寧に対応していただきました。改めまして、デバリエさん、日本人スタッフの皆様、ありがとうございました。

このご恩に報いるには、世界各国へ飛び立った教え子たちのそれぞれがMBA留学で大きな成果を挙げ、卒業後に「これからの日本を率いる若いリーダーを応援したい」というデバリエさんの大きな希望に答える活躍することが一番でしょう。私もクライアントの一人として、まずはISBでしっかりと学んできたいと思います。

▼参考情報(合格時点)

出願・合格:Indian School of Business (India)
年齢:30歳
職歴経験:東京都内のお寺で6年間
留学方法:自費
海外経験:旅行以外はなし
TOEFL: Total 102 (L27/S22/R29/W24)
GMAT: Total 670 (Q50, 93% / V30, 55% / AWA4.0, 18%)
GPA: 3.0 (国立大・文学部)

大学院留学 合格体験記
Indian School of Business ISBMBA(インド商科大学院MBA) Class of 2011