MIT Sloan MBA 合格体験記

留学先:マサチューセッツ工科大学合格体験記 (MIT Sloan MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.406






はじめに
 
私が初めてインターフェイスの門を叩いたのは、2009年の10月のとある休日でした。実際、歴代の先輩から、Devalierさんの独特のカウンセリング方法およびそれに裏打ちされた実績を聞いてはいましたが、海外経験もろくにない私が、MBA受験を完遂できるのだろうか、といういい知れぬ不安を抱えながら、小林さんと面談させて頂いたことを今でもはっきりと覚えています。それから1年半、苦闘の毎日でした。他人からみると滑稽に映る程、がむしゃらにやりました。

そして、2011年4月、第一志望のMIT Sloan から悲願の合格通知を受け取ることができました。

Devalierさんがエッセイとインタビューのカウンセラーでした。彼のプロフェッショナリズム、そしてビジネスについての知識には驚かされました。ビジネスの知識があるため、銀行やマネジメントでのチャレンジについて話をしても難なく理解をしていただくことができました。

エッセイ作成やインタビュー準備は大変な作業でした。彼のトレーニングの厳しさは、出願者を競争に備えさせるためであり、トップ校への合格だけでなく、キャリア上も重要となるリーダーシップスキルを伸ばすため、と彼自身おっしゃっていました。

インターフェイスのインタビュートレーニングコースで出会った日本人出願者の方達は私のネットワークの一部となっています。他の出願者のトレーニングの様子から学ぶことができ、またそうするなかで自分のレベルや上達具合を知ることもでき大変価値のある機会となりました。

正直、Devalierさんとは時に意見が対立することもありました。Devalierさんが強調していたことは、MBAコンサルティング業界での23年の経験に基づいたベストのアドバイスを提供することが、彼の倫理上の責任だということです。カウンセラーと生徒の壁を超えた本音の議論を重ねられた事が、 Admissionを説得する上での真の力となったのだと省察しています。 社内の先輩から、GMATスコアが低いためドリーム校だったMITスローンを諦めるように言われた時に、Devalierさんからは決して夢を諦めないよう激励をいただきました。同時に一方で、出願校のポートフォリオには、リスクを避けるために安全校もいくつか加えるように強く勧められました。そして、そういった学校の準備をしている際には、ランキングがどうであれ、絶対に一つ一つの学校に最善の準備をすることを彼は求めてきました。MITスローンの在校生からの推薦状をもらえることになった時には、Devalierさんは、所属する組織で私のことをよく知っている社員に推薦をお願いすべきだとおっしゃったので、そのアドバイスに従うことにしました。
  
Devalierさんと日本人のアドバイスチームのサポートがなければ、間違いなくMITスローンへの合格は得られなかったと実感しております。特に小貫さんは多くの時間をかけて私への追加のアドバイスをくれましたが、彼の知識と経験はMBAコンサルティング業界の日本人アドバイザーの質に匹敵しています。他の日本人スタッフの小林さん、小粥さんにはオフィスに行ったときにはいつも親切にしていただきました。

受験中お世話になったすべての方々に御礼の意を申し上げると共に、私の拙い受験経験が、これから海外留学を志す皆さんのお役に立ててれば幸いです。

■合否結果ーすべて2ndで出願

 合格: MIT(進学校)、Manchester
 不合格:Wharton、Columbia、NYU、Rochester、Olin、Owen

■出願プロファイル

 年齢:31歳
 性別:男
 学部:商学部
 職歴:都市銀行(7年)
 海外経験:なし
 留学方法:社費
 GMAT : 630 (Math: 47, Verbal: 30, AWA: 4.5)
 TOEFL: 97 (R: 28, L:24, S:20, W:25)
 GPA: 3.2

■Why MBA

グローバルリーダーたるに不可欠な素養を修養し、社会への貢献度を高める為、MBAを志しました。

将来の目標:グローバル金融という機能から新たなインパクトを生み出し、世界の持続的発展に貢献する。必要な素養:世界のビジネスリーダーと伍して戦える、高度な経営戦略眼、リーダーシップ、ネットワーク、アスピレーションを鍛造する必要あり。
 
主に以下2つの苦い経験が、自らの危機意識を、MBAへの断固たる決意へと実らせました。

1.
外資金融機関との戦略提携を企画立案する部署に異動。経営判断を支える、グローバル戦略を企画立案する、新たな組織をデザインし運営管理する、全社リスクをマネジメントする等、経営全般に亘る実践力の乏しさを痛感。MBA及び卒業後のキャリアを通じ、経営者のマインドセット、不確実性の中でも合理的、且つM&A等のダイナミックな経営判断を下せる戦略眼と、地に足ついた実務スキルを磨きたいと考えました。

2.
戦略アライアンスを両社で進めていく過程で、プロジェクトの進め方/管理方法、意思決定までのコンセンサス形成、意思決定後のプロジェクトクロージング等で多くの壁にぶつかり、Cross-Cultural Communicationの重要性を実感しました。多様な文化的背景の中でも、相手の主張を理解し、且つ自らの意見も表明し、イニシアチブをとって、プロジェクトを引っ張っていくリーダーシップ、アスピレーションを身につけたいと思いました。
また、世界のフィールドでリスクをとって活躍するビジネスマインドとの交流を深め、将来に備え、幅と厚みのあるネットワーク構築を図りたいと考えました。

■受験の流れ

08年07月  予備校 TOEFLクラス通学
  08年08月  TOEFL初回受験(40点) 以降、通算50回受験
  09年09月  社費合格
  09年10月  予備校 TOEFL特訓クラス通学
  09年11月  キャンパスビジット(MIT、HBS、Wharton、Columbia、NYU、Kellogg)
 10年01月  予備校 GMATクラス通学
  10年04月  インターフェイス通学(カウンセラー:Devalierさん)
  10年05月  GMAT初回受験、経営企画部へ異動
  10年08月  エッセイ開始、GMAT2回目受験
      同  MIT Sloan説明会(在校生主催/Admission Office主催)出席
  10年09月  MIT Sloan卒業生訪問開始
  10年11月  GMAT3回目受験、MITエッセイ開始、インタビュー対策開始
 10年12月  GMAT4回目受験、MITエッセイ完成、年末年始8校出願
 11年01月  追加推薦状の提出、インタビュー個別対策開始
 11年02月  追加推薦状の提出
 11年03月  初旬インタビュー招待、当初18日面接予定も、11日に大震災
     同  28日電話面接へ急遽変更、在校生と毎日Skype模擬面接
 11年04月  5日早暁、MIT合格!(面接から一週間後、E-mailにて受領)

■TOEFL

通算受験回数50回と息の長い戦いが続きましたが、TOEFLの勉強を通じて、英語の基礎を徹底的に鍛え直すことができたと省察しています。なお、TOEFLのスコアメイクには時間を要するため(特に、私のように海外経験が無いケース)、まずGMATを短期決戦で仕上げる戦略を取られるとよいかと思います。自分なりに整理した、TOEFL攻略の鍵は以下の3つです。

 ■ 英語の筋力/瞬発力/短期記憶
 ■ 英語の持久力/読解力/長期記憶
 ■ スコアが出るまで受験し続ける忍耐力

1.Reading
GMATと重複。より難解なGMAT RC対策に集中すべきと思います。速読力を単語力×文法力×リーディング絶対量、読解力を速読力×要旨把握力に分解して勉強に取り組みました。

2.Listening
GMATと重複なく、独立して勉強する必要あり。鍛えるべき基礎は、スピード、発音、速読力、読解力です。絶対にやってはいけない練習方法は、単なる聞き流しです。起床後、帰宅後、入浴後等、30分の短時間でもいいので、一語一句たりとも聞き逃さない集中力で聞く、要旨を掴む、出題者の立場になって質問を考え、自分の理解で回答する等の練習を行うと効果的です。

3.Speaking
鍛えるべきポイントは、Nativeの発音、どんなトピックでも対応できる瞬発力(事前の準備)、Clear and Conciseにプレゼンする能力です。1日30分、過去問とICレコーダーを使って、デリバリー・発音・強弱・ネタの選定を練習してください。数ヶ月後に効果が如実に現れます。忍耐です。

4.Writing
一部GMATと重複。求められる能力は、テンプレートを活用しながら、短時間で、ミス無く、Clear and Conciseな文章を250-500字程度で書き上げるというもの。Integrated taskはWriting力よりも、Listening力に左右されます。GMAT AWA共に、Jackという海外ネット添削を活用しました。

■GMAT
最後の最後まで苦手意識を抱えた試験でした(なお、GMATは、1年間で、最短1ヶ月おきに5回まで受験可能な試験です)。MITはTOEFLスコアを要求せず、GMATのVerbalと面接でアプリカントの英語力を判断する為、納得いく点数が出るまで諦めず、粘り強く取組まれることをお勧めします。結果は必ず出ます。

 ■ 短期決戦で目標スコアを達成する
 ■ Mathは満点を狙う
 ■ Verbalは、不正解選択肢の判断根拠を数秒で説明できるよう徹底する
 ■ 練習は本番通りに。本番は練習通りに。PC画面とデリバリーに慣れる事
 ■ 試験前、当日の体調管理に留意しながらも、常に頭をGMATモードに(通勤中、食事、入浴中、就寝中!)
    当日のウォームアップは確りと。GMATはスタート、立ち上がりが全て由

1.Math
1つ目のポイントは、GMATPrepをダウンロードし、Mathの問題を本番環境で受験し、自分の適正を見極めて下さい。見極めるポイントは、独学で対応可能か、あるいは予備校に通う必要あるかの判断です。2つ目は、GMATは、MathとVerbalの得点が1対1対応しておらず、Mathの+1点の改善が、全体のスコアに及ぼす寄与度が大きくなっています。従って、まずMathの完成度を高める事を強く推奨します。
最後に、OGの問題は過去問が多く、本試験の問題と比べ難易度が低いです。推奨したい勉強法は、本番に近いPrepをPC画面で解いたあと、プリントスクリーン機能で問題画面をコピーし、エクセルに張り付け、回答ロジックの整理、他に良い回答手順はなかったか等を、全ての問題で見直し、二度と同じ間違いをしないレベル、塾講師のように他人に簡潔に教えられるレベルまで徹底して復習する方法です。

2.SC
ポイントは、OG・過去問を徹底して反復練習することです。この際、正解の選択肢の正解根拠をみて、次の問題にすぐ取りかかるのではなく、不正解の選択肢が何故不正解か、判断根拠はどこか、もっと素早い解法手順はなかったか等を整理することが、全て新出の問題となる本番で、自信をもって回答できるようになる唯一の道です。
加えて、Verbal全セクションに当てはめることができますが、深追いしない、ということです。1問に対し、回答時間が2分半を超過すると、他の問題へ影響を与えます。自分の納得のいくロジック、テクニックを当てはめても、選択肢を絞りきれない場合は、深追いせず、ランダムクリックする勇気を養ってください。

3.CR
1つ目のポイントは、まず問題のタイプを認識し、どういう選択肢が正解になるか、あるいはどういう表現の選択肢が不正解になり易いか、具体的なイメージ、意識を持ちながら本文を読み始める事です。具体的には、 Infer問題では、make sure that等の断定的な表現は不正解になり易く、may、probably等の弱い表現が正解になり易くなります。時間が無い状況では、こうした主文の助動詞、副詞、否定語だけで、判断する必要も出てきますので、問題タイプの識別を確りと頭に叩き込んで下さい。次に、論理構造を掴めるよう訓練する。繰り返しになりますが、試験時間に余裕が無いため、一読後の理解がポイントになります。CRでは、Premise、Conclusion、できればAssumptionを頭に描きながら、本文を読み進めて下さい。要旨を理解出来ていない段階で、選択肢に目が移ると、本文と選択肢を行ったり来たりすることとなり、極めてTime consuming且つ正答は望めません。練習時は、ロジック図を簡潔に書き出して理解を確認してください。

4.RC
重要な点は、RCを捨てずに確り解く、という基本戦略です。各予備校では、SCの解法テクニックに過度に凝ったり、勉強時間の配分、本試験での正解獲得目標についてもSCに偏っているケースがよく見られます。然し乍、SCは文法、構文をどんなにマスターしても、Nativeでも誤答を選ぶ難問を含んでいるため、水物の要素が排除できません。その結果、スコアもボラタイルになりがちです。一方で、RCは、語彙・本文・問題の難易度こそTOEFLよりも難しいですが、本文の論旨を選ぶ問題、Fact問題、筆者の意図問題、単語等、問われていることはベーシックなポイントです。語彙の難しい文章の要旨を掴む能力を徹底して鍛えれば、読解力が養成され、誤答を選ぶ確率も下がりますので、腰を据えて確り取り組んで頂きたいと思います。具体的には、OGの過去問を使って、パラグラフ毎の要旨把握、パッセージ全体の論理構造把握の練習に集中されるとよいと思います。具体的には、本文・問題文をコピーし、要旨、全体訳、解法のポイントを纏めた自分専用のノートを作って、勉強する方法をお勧めします。

5.AWA
1日1本のペースでJackを利用した以外、特段の時間を割きませんでした(2010年2月~5月の間)。AWAに割く時間があるならば、Math、Verbalに割り当てるべきと考えます。

■Essay
私の出願上の弱点は、スコアの計数指標、および乏しい海外経験であることは明白でした。勝ち目は「四分六分」がいいところで、過去実績とトップスクールの足切りラインに基づけば、容易に全滅を想起できます。完全無欠の勝利は望めず、死力を尽くしてなんとか「六分四分」にもっていく、これを基本戦略としました。次に、どのように六分四分にもっていくかを、3つの項目に大別して行動を起こしました。
 
1) 活動の量と質、2)エッセイ勝負、3)米人を説伏せる熱意/想い

夏場から、TOEFL、GMAT、Resume/Essayの三重苦に陥りましたが、上記の通り、Essayは合格獲得の生命線であった為、どんなにスコアメイクの勉強が苦しくとも手を抜きませんでした。31年間の人生、7年間の社会人生活を深く掘り下げ、「日本人/金融」という枠を超えた人間力/Identity、哲学を、多面的に伝えるEssayを、練り上げる事を意識しました。その為に、新たな活動、及び初めて経験する業務に果敢に挑戦しました。
 
MIT出願には、3本のEssay、及び Cover letterが求められます。私の受験時のEssay Topicは以下の通りでした。
 
 ■ Please describe a time when you went beyond what was defined, expected, established or popular.
 ■ Please describe a time when you convinced an individual or group to accept one of your ideas.
 ■ Please describe a time when you took responsibility for achieving an objective.

MITのEssayでは、単に達成事実を列挙するのではなく、STAR方式(Statement/Situation, Task, Action, Result)に則り、どんな問題に直面したか、その解決のプロセスについて、自らの役割と考え、チームをどのように鼓舞・説得し、目標を達成したか、といった思考プロセス、行動プロセスを500字以内に落とし込む必要があります。Admissionが一読しただけで、アプリカントの強み、コアコンピタンス、人間力が論理的に、具体的にイメージできるレベルのEssayが求められます。
 
また、Why MIT?を直接聞かれないため、Cover letterを使って何故MITがベストなのかをアッピールする必要があります。具体的には、Essayで述べるコアコンピタンスを使って、MITにどういう貢献ができるか、コミットできるかを表す必要があり、単にMITの魅力、美辞麗句を並べ連ねる一般的なWhy this school?の回答では及第点を獲得できませんので、学校側が期待する役割を自分なりに定義する、掘り下げる必要があります。

■Interview

Interviewは、殆どのスクールで、最終にして最重要局面です。Resume、Essay、学校研究、キャンパスビジット等、合格獲得に向けて積み上げてきた活動の集大成と言えます。Admission側も、書類で浮かびあっがた人間像をVerifyする過程であり、英語力、人間力を見極める重要な選考プロセスです。Interviewで、最も重要なポイントは、成功率は練習、準備の量に比例する、という点です。
 
私の経験でも、面接招待を得ながらも不合格となった学校は、全て練習不足によるものでした。一方、練習に練習を重ねたMITの面接は、本ポイントを如実に示していますので、是非、最後まで粘り強く取組んで下さい。繰り返しになりますが、結果は必ず出ます。以下、ティップスです。

 ■ 一に練習、二に練習; STAR方式で、Clear and Consiceに
 ■ 事前に想定Q&A集を作成し、ひたすら練習
 ■ Admissionへの質問は最低3つする;最後の最後まで熱意を伝えきる
 
なお、対策としては、11月にDevalierさんのグループレッスンを受講。MBA Interviewの概観を掴むことができました。但し、エッセイカウンセラーとして既に半年以上の面識があるため、上手く話せていない時も阿吽の呼吸で模擬面接が終わることが多発しました。本番では初めて会う米人に、20分程度の短い時間で、人となりと熱意を伝えきらなくてはならないため、セカンドオピニオンとして、在校生、卒業生、他カウンセラーとも模擬面接を繰り返しました。

MITのInterviewでユニークな点は、Behavioral Event Interviews (BEI))を採用している点です。他校でみられる、Walk me through your resume, Why MBA?, Why now?, Why this school?, Short- and long- term career goalsといったお決まりパターンのInterviewとは一線を画しています。

MIT BEIについて http://mitsloan.mit.edu/mba/admissions/MITSloan_interview_guide.pdf
 
BEIは、Essayの項で記述の通り、ある状況において、課題、チームメイトの反応(ポジかネガか)、自分の役割・考え、課題解決に向けたプロセスと具体的アクション、そしてその決断を何故選択したのか、何故そう考えたのか(常にWhy?で聞いてきます)、といった行動心理学のような質問を投げかけられます。従って、MITのInterview準備にあたっては、Q&A集を作成し、Achievement, Teamwork, Leadership, Failure, Cross-Cultural Experience, Ethical Dilemmna等の主要質問には、自分の行動、考えがどの角度から質問されても、論理的に澱み無く回答できるようにしておく必要があります。

また、MITのInterviewでは、面接官がアプリカントのEssayを詳細に読み込んでいるため、Essayに使用したネタ以外で、BEIに耐えうるよう徹底した準備が必要になります。

私のケースでは、3/4に悲願のInterview Invitationを拝受。然し乍、3/18Admissionとの面接(東京)が、3/11の大震災の影響で、3/28 電話面接(東京時間 深夜)へ急遽変更。精神的にかつて無い程のストレスを受けていましたが、BEIへの準備期間が長くとれると気持ちを入替え本番に臨みました。その間、Devalierさんとの模擬面接に加え、日本人卒業生との模擬面接(対面、Skype)、加えて、MIT在校生(主に、日本に興味のある海外の学生)が模擬面接を有志で名乗りでてくれるという好機に巡り会うことができました。お陰で、余震や計画停電の影響を受けながらも、震災後ほぼ毎日、実践練習を重ねることができ、本番までに自信をつける事ができました。また、この苦しい過程を通じ、MITの文化の1つであるTeamworkを体感し、実体験を本番の面接で伝える事ができ、Admissionに効果的に熱意を伝えることができたと考えています。

■最後に

これから海外留学に臨まれる方については、仕事と留学準備の両立で苦しい日々が続くものと思います。特に、世界で日本の相対的位置づけが停滞する中、第一志望のトップスクールから合格を勝ち取るのは至難の極みです。さらに、純ドメスティックのバックグラウンドをもつ受験生には、憂鬱で堪え難い日が続き、自分で決断して選んだ道にも拘らず、逃げ出したくなる日々に直面する事もあるかと思います。

ただし、道は必ず開けます。自分を最後まで信じてください。第一志望のスクールの教室で授業を受けている姿を想像して歯を食いしばって下さい。その苦悩、苦境を乗り越える努力、失敗を克服する意志、負けない戦をする将たる判断力、戦略立案力こそ、MBAなのです。受験の今その瞬間から、あなたのMBAは既に始まっているのです。

実際のビジネスを考えた時、自らの側に100%の好条件が揃った環境で、競合と競い、こちらの意図した通りに案件を成約、クローズできたことが過去何回あったでしょうか。恐らく、限りなく零に近いと思います。私がMITを受験している時、常に上記を胸に、挽回できる領域に時間、資金、熱意を注ぎ、協力頂ける方には目標とコミットをもって、助言をお願いしに全力で奔走してきました。まさに7年間の社会人経験で血を滲ませて会得したビジネスエッセンスを、いや31年間の人生哲学を、自分なりに再定義し戦術化し、熱意と想いをMITにぶつけてきました。そして、最後には幸運にも合格通知を勝ち取ることができました。

私の拙い受験経験が少しでも皆さんのお役に立てたのであれば誠に幸いです。ご不明点、ご質問があれば、可能な限り協力させて頂きますので、気軽にお問い合わせ下さい。いつでも応援しています。

最後に、受験中、私の心を支えた言葉を引用して結びとさせて頂きます。

「とにかくこの当時の日本人たちは精一杯の知恵と勇気と、そして幸運をすかさずつかんで操作する外交能力のかぎりをつくしてそこまで漕ぎつけた」  出典 『坂の上の雲』 司馬遼太郎 第一巻 真之





大学院留学 合格体験記
MIT SloanMBA(MITスローンMBA) Class of 2013