Pennsylvania MBA 合格体験記

留学先:ペンシルべニア (Wharton MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.314






仕事との両立に苦しみましたが、高年齢にも拘わらず志望校に合格することができたのは、一重にInterfaceのデバリエ氏や日本人スタッフの皆様のお蔭です。この場をかりて、厚くお礼を申し上げます。今回は、私の合格体験記を記させて頂きますが、私の稚拙かつ失敗に溢れた経験が少しでも後進の皆様のお役に立つのであれば幸いです。



【出願校の合否結果】

合格: Wharton(2nd)、LBS(1st)
Waiting List: UCLA(1st、Interviewなし)
不合格: HBS(2nd, Interviewなし)、Stanford(2nd, Interviewなし)、
Chicago GSB (2nd, Interviewあり)、Columbia(Early、Interviewなし)



【バックグラウンド】

職務経験:金融(政府系)12年、私費
海外経験:米国ニューヨーク州1年(大学時代の交換留学)
GMAT: 680(V35、Q48、AWA5.0)
TOEFL(CBT): 270(L:26、S:26、R:29、TWE 5.0)
GPA:3.1



【受検スケジュール】

  (1年目)
   2006.4  TOEFL(CBT) 終了初受験(270点)
        ── 2004.6の初受験では、207点。それより、長き苦闘の末にようやく終了。
   2006.5  エッセイカウンセリング(デバリエ氏)開始
   2006.10 インタビュートレーニング参加
   2006.12  5校分のエッセイを終了。しかし、GMATが600点に達せず、1年延期を決断。

 (2年目)
   2007.1 GMAT終了(680点)
       ── 秘密の私費受験で上司は事情を知らなかったため、受験前日に深夜までの
         突発・緊急作業を命じられる。翌朝朝一番のGMATには寝不足という
         最悪のコンディションで臨んだが、「この怒りをぶつけてやる」と前向きに
         自分をマインド・コントロールしたところ、奇跡の90点アップを勝ち取る。
         試験後に、上司への怒りは新愛の情に変わった。
   2007.9  エッセイカウンセリング再開
   2007.10 Columbia、UCLA、Chicago出願
   2007.11 LBS出願
       Chicago、LBS面接
   2007.12 LBS合格
       Chicago不合格
   2008.01 HBS、Stanford出願
       Columbia不合格
       UCLA Waiting list→辞退
   2008.03 Wharton合格
       HBS、Stanford不合格
       LBS→辞退



【TOEFL】

 多くの人にとっては他のプロセスに比べれば簡単なようですが、私にとっては結構難関でした。何の準備も無かったとはいえ、初回のスコアは207点(CBT)。しかし、最後には270点まで引き上げることができました。現在、スコア・メイクに苦しんでいる方も決して諦めずに頑張ってください。努力と根性でTOEFLは克服可能です。
 私がスコア大幅アップできた理由は、TOEFLが英語のコミュニケーション能力のテストではなく、受験英語であると途中で認識したためであると思います。私は大学時代にはE.S.S.で活動し、喋ることに苦手意識も全くありませんでした。
 しかし、これとテストのスコアは全く比例しませんでした。TOEFLのスコアアップには、(1)単語力の大幅強化、(2)TOEFLが好むイディオムの習得、(3)アメリカでの一般常識の習得、が有効だと感じました。特に、(3)アメリカでの一般常識の習得は、ヒアリングで一部を聞き逃しても類推でカバーできるほか、リーディングでの長文理解度のスピードアップに繋がり、高得点とスコアのバランスを求められるTOEFLでは重要です。このため、アメリカの歴史や文学など頻出分野の本を事前に日本語で多く読んだほか、テストで出題されたトピックのキーワードはその日のうちにインターネットで検索して知識を英語で頭に入れて次回への糧とするように心がけました。
 結局、TOEFLのスコアはどれだけTOEFL専門の対策をしたかによると思います。結局、207点から270点にアップした自分の英語レベルをみると、確かに単語力は大幅に強化できたと感じますが、ヒアリング能力や読解力には大きなレベルの向上は感じていません。もし、スコアが上がらないと苦しんでいる方は、是非TOEFLの出題傾向を過去問から研究し、その分野の知識習得などで読み活用することをお勧めします。プロ野球・楽天イーグルスの山崎選手は、その素質に加え、野村監督の影響を受けて配球の読みを活用することで高打率・本塁打王という結果を残しました。TOEFLでも、単に英語力だけでなく、配球を読むという戦略も重要ではないかと思います。



【GMAT】

 私は、GMATも大いに苦労し、時間を要しました。しかし、こちらも何も準備しなかった初回受験から比べれば、200点アップを達成しましたので、やはり努力と根性です。現在、スコア・メイクに苦しんでいる方も決して諦めずに頑張ってください。
 GMATについては、テストについての正しい認識と安易に必殺技に頼らない地道な勉強方法が重要であると感じました。なお、数学については、マスアカなどの教材を地道に解いて傾向を把握すれば日本人にとって対策は容易なため、本コメントの対象外とします。
 私は、当初GMATのVerbalも英語能力のテストと勘違いしておりました。しかし、最終的にはパズルのような論理的思考能力のテストであると理解することができ、この結果スコアの大幅な上昇に繋がったとみています。すなわち、三単現のsや並列など基本的なルールの統一性などをいかに短時間で正確にチェックする能力があるかということです。
 勉強方法としては、ひたすらテスト作成者(ETS)の論理的思考能力を自分の頭の中に再現できるようにするということが重要です。このため、オフィシャルガイドを徹底的に反復練習し、間違った問題のロジックが何故自分の頭で再構築できなかったかをチェックするという方法が効果的でした(問題毎に過去の正解・不正解を記録し、回答結果も分析しました)。一方、ETS発行のものでない場合には、ロジックが本物と異なる可能性があるため、あまり利用はお薦めできません。また、専門予備校も良いですが、あくまでオフィシャルガイドを5回は解いて自分の中で基盤を確立してからでないと、安易な解法にのみ目が行き、結局スコア上昇に結びつかない危険性がありますので、どうぞ注意して下さい(当初の私はまさにこのケースでした)。



【エッセイ】

 エッセイはデバリエ氏のカウンセリングを受け、完成させました。デバリエ氏は、ビジネス経験や各校アドミッションの視点に関する知識が豊富であり、トピックの本質や重要度を見抜く力が卓越していると感じました。高年齢のハンデを超えて上位校に合格するためにはこうしたデバリエ氏の助力が不可欠と感じ、テスト・スコアの揃う前の5月に土曜日午後のベストタイムを確保しました。
仕事が激務であったため、このテストとエッセイの同時進行が1年目にスコア確保できなかった一因でしたが、先にテストに集中していたらテストのスコアはあっても秋にデバリエ氏を確保できず、不満足なエッセイで合格は覚束なかったと思いますので、全体と通してみれば戦略的には正しかったと納得しています。
 なお、デバリエ氏については厳しいとのコメントが多く聞かれ、恐れる方も少なくないのではないかと思います。しかし、彼は、本当にクライアントの将来を考え、クライアントの利益を最大化することに真剣であるがゆえに、エッセイの質を上げるためにはクライアントが提出する作品の質にも厳しいのであると思います。これは最近の日本企業に多くみられる部下に優しくみられたいために部下の仕事に安易に妥協する二流上司ではなく、プロジェクトの成功と部下の成長を真剣に考えるがゆえに部下に徹底的に厳しい真にプロフェッショナルな昔の日本企業の超一流鬼上司なのだと感じました。
 実際、私が提出したエッセイの原稿に「Ridiculous」,「Too vague」などと言われることはほぼ毎回でした。しかし、言われるままではなく、自分の考えや原稿の背景を論理立てて主張すれば、その趣旨を理解し、最大限に活かそうとしてくれました。時には、二人で激論する中で発想が膨らみ、最後に「これは今までやってきた中で最高のアイデアだ」とお世辞にも褒めてもらえることもありました。実際、こうした激論を経たエッセイほど、アドミッションの心を打つ内容に発展させることができました。
 また、私はデバリエ氏ほどに真剣に向き合い、プレッシャーをかけてくれなければ、激務との両立は不可能であったと感じました。私は、年齢が高く仕事量が若い人より遙かに多かったほか、私費で上司や周囲に配慮を求めることも不可能でした。このため、こうした状況を考えれば、提出するエッセイが次回までにできていないエクスキューズは幾らでも考えられましたし、優しく理解してくれるカウンセラーであったらそれに甘え、生煮えのエッセイしか持参せずにここまで昇華した作品は作れなかったと確信しています。しかし、仕事の質に厳しい鬼上司をエッセイというプロジェクトに雇うことができたため、決して安易な妥協をすることができず、
エッセイ作成も仕事と同じ位置づけで取り組むことができました。このため、平日の睡眠不足の勤務の後、金曜日はデバリエ氏の怒った顔を想像しながら、眠気と戦いつつ、ほぼ徹夜でエッセイを書くという日々でした。
 「No pain, no gain」。デバリエ氏は厳しい上司ですが、この上司はあなたのプロジェクトを必ずや最高レベルに引き上げ、あなたの能力も大いにレベルアップさせてくれます。しかし、そのためには、あなたがこうしたプレッシャーへ の耐性を持ち、そのプレッシャーに打ち勝って努力し、主張していくことが必要です。そして、それは、ビジネス界で活躍していくためには、必要不可欠な能力です。
 あるとき、デバリエ氏が私のエッセイに厳しいコメントを雨あられと降らせた後、「どうだ。デバリエの厳しさがようやく分かったか?俺の仕事はお前を笑わせることではないからな!」と言われました。私は、激務につぶされて全くアイデアが出ないときに私を優しく支えてくれた一面も見ており、デバリエ氏の厳しさの裏側にある本当の優しさをよく理解していました。そのため、「いいや。あなたの仕事は俺を笑わせることだ。今ではなく、(志望校に合格させて)来年にね。」とすぐに言い返していました。すると、デバリエ氏は本当に嬉しそうに、「そうだ。それが俺の仕事だ。」と言ってくれ、二人で大笑いしたことを今でも鮮やかに記憶しています。



【インタビュー】

 私は1年目の10月にインタビュートレーニングコースに参加しました。8名のクラスで、一人一人交代でインタビューの練習を行いました。デバリエ氏は、自分の仕事に関する細かい質問だけでなく、予想外の質問や対応でインタビュー時に精神的動揺をいかにコントロールするかを練習させてくれました。実際にインタビューを受けると、予想外に自分の話への反応が悪い場合や反応が見えない場合もあり、こうした中でも平常心を保って軌道修正するという面で大いにここでの経験は役立ちました。
 また、人の練習をみることができるので、その際の良い点を盗み、悪い点を自分ならどうするかということを客観的に考えることができました。まさに、岡目八目で、個人レッスンでは得られない効果と思いました。また、本番インタビュー直前の個人レッスンでは、各校を想定して面接練習を行います。この本番直前の練習では、本番前にしっかり失敗しておくことが重要と思いました。私は完璧主義の傾向があるので、どうしても練習でさえしっかり準備して望みたいと思っておりました。しかし、実際にはインタビューの招待から実施までは期間は短いですし、仕事もあります。このため、不十分でもまずは個人レッスンを受け、そこで失敗し、その復習をしっかりするという方が効率的かつ効果が大きいと感じました。



【Why Interface?】

 テスト・スコアは受験の必要条件ではありますが、合否に最大の要因はやはりエッセイと受験全体の戦略です。このため、自らの可能性を最大化したければ最高のカウンセラーを選ぶべきであると思います。
 確かにInterfaceの金額は高いですし、それによって合格が保証されるものではありません。そうした時に、割安な料金の他社に目が行くことは十分に理解できます。しかし、Interfaceでのエッセイのカウンセリング・サービス(私はデバリエ氏しか知りませんが)は単なる英語の添削ではなく、ビジネスのプロフェッショナルやMBAの試験官の視点を持ってエッセイを最高レベルに昇華させるためのアドバイスです。是非、こうした質の違いを理解し、安易な目先のコスト最小化に走られないことをお勧めします。現在はコストが大きいかもしれませんが、上位校合格というより大きな成果があがれば、それ以上のメリットをもたらすことが可能です。
 また、Interfaceは、真のプロフェッショナルとして、一時的にクライアントと対立してもクライアントの長期的利益となる最高の戦略を提供する勇気を持っています。実際、私が1年目にGMATのスコア獲得に失敗した際にこうしたことを体験することができました。私は、それまでのエッセイ作成の労力・コストに加え、ただでさえ高年齢での1年延期のデメリットを強く感じ、当初は「あたって砕けろ」と考えました。しかし、「頼むからチャレンジさせてくれ」と懇願する私に対し、「客観的に状況をみて、今のお前にはチャンスはない。勝機のないチャレンジはむしろお前の1年延期後の合格の可能性を殺す。プロとして絶対賛成できない」とデバリエ氏は真っ向から反対しました。激論の末、私はデバリエ氏の主張が正しいと認め、苦渋の決断で1年延期を決めました。果たして、
その1ヶ月後にGMATで念願のスコアを獲得し、2年目に最高の結果を得ることができました。仮に、あの時に本当にクライアントの長期的利益を考えて苦言を呈してくれるカウンセラーがいなければと考えると、今は空恐ろしい気持ちです。



【むすび】

MBA受験は非常に苦しく、仕事との両立にはストレスがいっぱいです。しかし、これだけ真剣に自分の将来のキャリアを立ち止まって考える機会はそうはありません。是非、必死に努力し、悩み、その中で自らのベスト・チョイスを探し出して下さい。そうして苦しんだ経験は必ずや今後のキャリアで必ずや活きてくるでしょう。





大学院留学 合格体験記
Pennsylvania WhartonMBA(ウォートンMBA) Class of 2010