NUS(シンガポール)MBA 合格体験記

留学先:シンガポール国立大学 (NUS MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.532

1.合格校
National University of Singapore (MBA)

2.出願校
上記1校のみ

3.バックグラウンド
職歴:金融1年→コンサル1年→ IT 6年
海外留学歴:3週間(大学4年にイギリスでサマースクール参加)
海外出張:アメリカに複数回、オーストラリアに1回
直近3年間の業務はほぼ英語のみ
IELTS:OA7.5 (L: 7.0, R: 8.5, S: 7.0, W: 6.5)
GRE:[1回目] V149, Q164, AWA 4.0、[2回目] V148, Q166, AWA 3.5

4.スケジュール
2019年4月:IELTS受験
2019年9月:GRE受験(1回目)
2019年10月:Interfaceでデバリエ先生と出願準備開始
2019年12月:GRE受験(2回目)
2020年1月下旬:NUS出願
2020年2月上旬:NUSよりInterview Invitation
2020年2月下旬:Interview実施
2020年3月上旬:NUS合格通知

5.MBA受験のきっかけ・留学準備生活
今の会社に入社してグローバルな環境での仕事にやりがいを感じる反面、国や文化をまたいで同一事業を運営することの難しさや、組織間での解決し難い軋轢を目の当たりにし、一度しっかりビジネスを勉強してこのような問題に太刀打ちできる人材になりたいと思ったため。

また、グローバルと一言に言っても自分はどう言った価値を提供できるのかを考え、これまでAPAC地域と世界各国との橋渡しをしてきたことから、日本人・アジア人として国際社会へより貢献できるようになりたいと考えるようになったため。

試験勉強を開始してからは、勉強時間の確保のため朝型の生活に切り替えました。夜は21時、遅くとも22時には就寝し、朝は4時に起きて2時間勉強、早めに出社して始業までもう2時間勉強、帰宅後はその日の復習を行うことを日課にしていました。休日も朝から夕方までアカデミーヒルズか図書館で勉強。元々夜は起きていられない体質なので朝型にしていましたが、夜の方が集中できる方は夜型でも良いと思います。

6.IELTS
実は数年前にもMBAを目指してTOEFLを何度か受験しましたが、当時は歯が立たなくて断念しました。しかし、IELTSはより日本人向きであると聞き、英語もかなり使い慣れてきたため1ヶ月強ほど準備をして受験してみることにしました。4月の初回受験で奇跡的にOA 7.5が取れたため本格的に受験準備を開始。

対策としてはまず全体を把握するために『ターゲットバンド7』を精読したうえで各セクションの対策を行いました。教材は『公式問題集』『新セルフスタディ IELTS完全攻略』『IELTS完全対策&トリプル模試』の3冊に加え、英単語用に『実践IELTS英単語3500』を使用。

■Listening
ひたすら問題演習。元々リスニングは得意だったので主に問題慣れが目的でした。上記3冊の問題を一通り解く。問題を早回しで再生して解いて、本番がゆっくりに感じるようにしました。

■Reading
リーディングはどちらかというと苦手だったのでより入念に対策しました。実践IELTS英単語3500に乗っている単語を Quizletというアプリを利用して覚え、問題演習をしながら間違えた問題を読解の甘さ・単語力不足に分けて整理して苦手分野を対策。また、凡ミスが目立ったので必ず回答の根拠となる部分に線を引いてから回答を選ぶようにして勘違いやミスによる失点を防ぎました。

■Writing
ターゲットバンド7 で基礎となる型を習得し、どのような回答が高得点につながるかをトリプル模試で確認しながら演習を重ねました。Amazonのレビューにもありましたが、トリプル模試の解説は非常にわかりやすく独学が難しいライティングでは特に重宝しました。また、本番と同じ状況で練習がしたかったのでフリマアプリでJSAFのロケット鉛筆(本試験で配布されるものと同じもの)を購入し、日々の勉強に使っていました。なお、Task 2にはTask 1の倍の配点があるため本番ではTask 2 から取り組みました。

■Speaking
試験の数日前にUdemyで “Get 7-9 in IELTS Speaking: IELTS Speaking Masterclass” というコースを購入しました。スピーチを行うPart 2の回答例が豊富でかなり参考になりました。それ以外は予め試験で使えそうな難しい単語をいくつか覚えておいて点数が少しでも上がるように心掛けました。他のセクションと比べてあまり対策はしていません。
 

7.GRE
当初はGMATを勉強しており、ゴールデンウィークにはジェイマスの『GMAT数学完全攻略』を一通り解き、渋谷の予備校のVerbal集中講座にも参加しました。しかし、特にCritical Reasoningが思うようにできず、回答の根拠を説明されても「こういった解釈もできるのでは?」などと余計に考えてしまい自分には合わないことを痛感しました。書店でGREのOGを見てみたところGMATに比べて素直(?)な問題で対策しやすそうだと感じ、また独学しやすいこともポイントとなり、学習開始3-4週間ほどでGREに転向しました。

しかし、今回の受験で最も苦戦したのがGREだったと断言できます。日本人であることと、ジェイマスの『GMAT数学完全攻略』のおかげでQuantitativeには苦労しませんでしたが、Verbalは最後まで苦戦して思うような点が取れませんでした。使用した教材は Official Guide 3冊、Magoosh GRE、Cracking GRE、Manhattan Prepの “5 lb. Book of GRE Practice Problems” ですが、特にVerbalに関してはOG以外だと傾向が少し違っていて、問題慣れする以上の効果はあまり感じられませんでした。しかし、Prinston Reviewの “Cracking GRE” はVerbalの攻略テクニックが非常に役立ち、英語を母国語としない受験生には特にお勧めです。
そのため、Cracking GRE → Offigial Guide → POWER PREPの順にやってみて足りない部分を補強するために他の問題集を検討するのがベストだと感じました。

■単語
“Quizlet” というアプリを活用して単語を覚えました。以下が学習にあたって作成・活用したリストになります。
1)『GRE General Test 攻略のための必須英単語 2163』の著者がブログに単語と文例集のリストを載せてくださっていたので、そのリストからQuizletリストを作成し全て暗記。
(ブログURL:https://www.usaryuugakuandtravel.com/gre-sentence-examples)
2)その後もMagooshのPDF (https://magoosh.com/gre/files/2019/08/Vocab-ebook-2.5-2019.pdf) に入っている単語からすでに2163に入っている・知っている単語を抜いて別のQuizletリストを作成。
3)さらにBarron’s GREの単語リスト(他のQuizletユーザー作成のものを借用)で2163・Magooshとの重複・既知の単語を省きまた別のQuizletリストを作成
(Barron’sのGRE単語はよく試験に出ると体験談に書いてあったので)

これで世に出ている高評価なGRE単語リストは大体網羅できると思います。

4)さらに、アルクの“英辞郎 on the WEB Pro”を契約(月額300円+税)し、Official GuideやMagooshで出てきたわからない単語を登録して定期的にエクスポートしQuizletのアルク単語リストも作成しました。

ここまでで単語は3000語強ありましたが、振り返ってみると単語学習に必要以上に多くの時間とエネルギーを割いてしまった感はあります。理由は後述しますが、単語学習は読解練習よりも少ない時間で行うのが良いです。

■読解
「GREの読解なんて太刀打ちできないのでは?」と思われるかもしれませんが、Non-nativeの受験生はReading Comprehension (RC) を得点源にすることをお勧めします。単語問題は見た目以上に難しく、時間も思いの外取られます。しかし、必ずしも得点につながるわけではないため、試験中同じ時間を投じるのであればRC問題の方が得点しやすいと思います。最初はほとんど点が取れませんでしたが、回答の解説を熟読してから問題を改めて読む、を繰り返すうちに回答のロジックがわかってきます。また、説いた問題の解説を自分で予想してから解説を読むのも非常に良いトレーニングになりました。
なお、GREの試験は同じセット内なら問題を飛ばすことができるので、私は下記の順番で解いていました。
Text Completion (1 blank) → Reading Comprehension → Sentence Equivalence → TC (2,3 blanks)

TCの2-3 blanks問題は時間をかけて懸命に解いても間違っていることも珍しくなかったので、学習期間後半はその分の時間と労力をRCに注ぎました。GREの配点は問題の難易度に関わらず1問1点です。TCの 3 blanks問題も 1つでも間違っていたら失点になるため、確実に取れる問題を取っていくのが堅実なやり方だと思います。(前半は単語学習中心だったため、これに気づいた時に後悔しました。私はこの対策に移行するのが遅かったため、PrepではV157が取れたものの本番ではあまり得点できませんでした。)
Verbalで半分しか得点できなくても150点前後は取れるので、仮にQuantが満点であればGMAT換算で約680です。ぜひ戦略的に目標スコアを勝ち取ってください。
(ETSのGRE/GMATスコア換算ツール: https://www.ets.org/gre/institutions/admissions/interpretation_resources/mba_comparison_tool?WT.ac=40361_owt06_180820)

8.学校選び
受験開始当初は漠然とした憧れから欧米の学校を志望していましたが、受験終盤に差し掛かる頃に妊娠が発覚したことで、私だけでなく家族の幸せを考えるようになり生活面・金銭面から留学先を再考しました。また、仕事上APACとアメリカやヨーロッパの橋渡しをしてきたことから、これからグローバルで戦っていくためにもっとアジア/APAC地域に精通した人材になるメリットを痛感したため、アジアのビジネススクールに目を向けるようになりました。

結果、治安が良く、子育てもしやすく、夫の仕事にも都合がよく、さらにアジアの中心地かつ私が卒業後に携わりたいFintechも盛んであることから「シンガポールへ行こう」となり、その中でもGlobal MBAランキング上位で学生の質にも定評があるNUSへの進学を目指すことにしました。

情報収集では、まずMBAスクールを比較した記事やGlobal MBAランキングから自分の興味に近い学校を選び、公式HPや日本人在校生によるサイトでより詳細なプログラム内容やカラーなどを確認。また、志望度の高い学校であれば東京でイベントがある時は必ず出向きアドミッションや卒業生と話をする、さらに現地にいる在校生にコンタクトをとり話を聞かせてもらう、などを行いました。在校生と話す時は、日本人だけでなく日本以外の国の学生とも積極的に話すように心掛けてください。日本人は入学後にあまり他国の学生と関わらない印象を持つ学校もあるようなので、そのような印象を与えないためにも重要です。

9.Essay
9月末にGREを受験したらエッセーカウンセラーの契約をしようと決めており、デバリエ先生とは10月に直接お会いしてお話をさせていただきました。他のカウンセラーも検討していましたが、圧倒的な実績と他のカウンセラーとは一線を画す評判、そしてデバリエ先生の一言一句に見える揺るぎない自信と安定感に「この人なら安心してお願いできそうだな」と思い、また、エッセーだけでなくアプリケーション全体を通してコンサルティングしていただけることも魅力的で Interfaceに決めました。一括で支払うには決して安くない金額でしたが、時間単位で見ると他のカウンセラーと変わらないか若干安く設定されていたことと、一生にそう何度もない大勝負にあたってやはり実績・評判ともに最高峰のデバリエ先生にお願いしたいとの思いから、スコアメイキングにそれほどお金をかけなくて済んだ分カウンセラーにはしっかり投資しようと決めていました。

デバリエ先生のやり方ではいきなりエッセーを書き始めるのではなく、レジュメを完成させるところから始まり、少しづつ、しかし確実に自分の考えを深掘りしていきます。この最初の数回のカウンセリングで行った議論の中で自分が本当にやりたいことが明確になり、その夢を中心にエッセーを書き始めました。最初は全く文章が進まず自分が嫌になることもありましたが、拙くてもなんとか考えを文章に落としていけば少しづつ改善の余地が見えてきました。

自分では一生懸命書いたつもりでもデバリエ先生からは毎回改善点を指摘され、自分がいかに稚拙かつ読み手のことを考えない文章を書いてしまっていたかがよくわかりました。ドラフトを読んだだけで意図を汲み取り、アドミッションの心に響くエッセーの言葉に直していく様子は、自分のエッセーに命が吹き込まれていくようで感動を覚えました。ただ事実を羅列しただけのドラフトが、読むと筆者の人物像がありありと見えるエッセーになっていく様は圧巻です。

読み手フレンドリーな文章であることはもちろん、アドミッションは何を知りたいのか、どんなことを書くと彼らの心に刺さるのか、日本人のアプリカントに期待することやその中で差別化する要素になる自身の特性など、あらゆる角度からアドバイスをいただき、出願こそしませんでしたが1校目に書いたエッセーは7回ほど書き直してやっと完成しました。最初のドラフトと比べて大きく見違えたのは言うまでもありません。結果、合格に加え奨学金も頂くことができ、デバリエ先生にコンサルティングをお願いして本当に良かったと思いました。

10.推薦状
NUSは推薦状が2通必要だったため現職と前職の直属の上司にお願いをしました。現職の上司はopen-mindedなアメリカ人だったためMBA受験のことも応援してくれて、推薦を快諾してくれました。前の会社の上司(日本人)も、約3年ぶりに連絡させて頂いたにも関わらず快諾してくれて、推薦状の依頼に関しては上司にとても恵まれていたと思います。私費留学の場合は推薦状の依頼が1つの関門とも言われるため、こればかりは本当にありがたかったです。

推薦状は自分で下書きを作成し、推薦者に送付して添削してもらったものをデバリエ先生に最終確認→fixしたものを提出してもらう、という流れで行いました。自分の推薦状を書いたことがないためどう書けば良いのかわからず『大学院留学のすべて』(明日香出版社) の推薦状の項目を読んでイメージを掴みました。推薦状の依頼をした時点ですでに締め切り間近だったもののなんとかスムーズに運んでいたのですが、前職の上司が提出の際に明記されていない字数制限があったことに気付き連絡をいただきました。字数制限内に収めるには文章を大幅にカットしなければならずかなり焦りましたが、デバリエ先生に再度レビューをお願いした時もすぐに内容を確認して返信をくださり、無事締め切りまでに提出することができました。

11.面接
GREの次に苦戦したのが面接準備です。毎日仕事で英語を使っていても、面接で自分の考えをしっかりと、しかも英語で話すのは準備をしても自信を持つことは難しかったです。
デバリエ先生と初めて面接準備をした回ではセッションが終わるまでダメ出しの連続でした。しかしどれも実に的を得ており、いかに自分の面接が日本的であるかを痛感したと同時に、ビジネススクールのアプリケーションで求められる面接の受け答えがどのようなものであるかを具体的にイメージすることができた、とても有意義な回でした。セッションの内容はすべて録音させてくださったのでその時の指摘を自宅でノートに書き起こし、自分の回答内容や受け答えの仕方がそれに沿っているかを何度も確認し練習を重ねました。セッションでは面接での受け答えの内容だけでなく、声色、細かな発音、振る舞い方など細部まで指導いただきました。ここまで細部にこだわってくれるカウンセラーは他にいないのではないでしょうか。

また、面接で最も大事なのはadmissionへの質問であるとのことで、良い質問を授けていただきました。本番面接の最後、時間が押しているなか聞いたその質問に対し、“I’m glad you asked the question.” と予定時刻を過ぎても熱心に回答してくれた時は驚き、改めて質問の重要性を身をもって痛感しました。実はその方が “この人がきたら厳しい質問をされるから気をつけて” と聞いていたadmissionの方だったため、面接の初めに名前を聞いた時はすぐにピンときました。噂に違わずかなり厳しい質問をされてこちらもつい必死に回答したほどでしたが、デバリエ先生の最後の質問に対し明らかにポジティブな反応を示してもらえた時は本当に嬉しかったです。

12.最後に
大学院受験は大変だとわかってはいたものの、その大変さは想定を超えるものでした。GREの勉強をしている時は何度心が折れたかわかりません。それでも最後まで走り切れたのはMBAを目指すと決めた理由が揺るぎなかったのはもちろんですが、それ以上に周りの方々のサポートに救われたことが大きかったと思います。

時期は違えど一緒にMBAを目指し、仕事も数え切れないほどフォローしてくれたチームメートにはいつも前向きな言葉をもらい何度も励ましてもらいました。デバリエ先生にはアプリケーションに関することだけでなく、妊娠や会社での問題など突発的な事態についてまで相談し適切なアドバイスをいただきました。私の状況が非常事態とも呼べる時期もありましたが、そんな場面においても秒で最適解を出せる留学カウンセラーが他にいるでしょうか。デバリエ先生にお願いしていなかったら数々の危機を乗り越えられていたかわかりません。本当にありがとうございました。

最後に、去年3月にMBA受験を打ち明けたときから自分のことのように喜び、わくわくしながら応援し、その後も一番近くで励まし、慰め、一緒に夢を見続けてくれた夫には一番の感謝を伝えたいです。IELTS教材のリサーチやGRE単語集の作成、学校調査・分析など、バックグラウンドを生かして多方面に貢献してくれました。面接が終わった時や合格通知をいただいた時は一緒に喜びを噛み締めました。これから生まれてくる子供と3人でのシンガポール生活が待ち遠しいです。

これからMBAを受験される方は、大変な道のりではありますがぜひプロセスを楽しんでみてください。素直で負けず嫌いで打たれ強い方は、デバリエ先生をカウンセラーに選ばれることをお勧めします。受験が終わる頃には自身の成長を感じられ、きっと良い結果が待っているはずです。

大学院留学 合格体験記
National University of Singapore NUSMBA(シンガポールMBA) Class of 2022