UC Berkeley MBA 合格体験記

留学先:カリフォルニア大学バークレー校 (Haas MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.050






はじめに

MBA受験後の感想

(1)楽しく、充実していた。(2)しかし、つらい時もあり、お金もかかった。(3)でも、やはりトライして本当に良かった。 これは、勉強についてだけではありません。

自分の気持ちを前に(MBA)向けた瞬間から、頑張っている友達に会い、新しい仕事に挑戦し、コミュニティーアクティビティを考え直し、積極的にいろいろな情報を得、という様に自分を取り巻く環境が急速な音を立てて回転し始め、刺激ある一年間を手に入れました。

1999 年7月、「僕は、今年私費でMBAを受けようと思います。 やってだめだったら、来年またトライします。 I’ll work hard ! 」 「How hard? You don’t understand how hard it will be. You have to take it reeeeeally seriously……」 これは、初めてカウンセリングを申し込んだ時に、チーフカウンセラーのMr.デバリエにものすごく恐い顔で言われたことです。

会社で3,5年働いた後に、MBAに挑戦したいと考えていた自分は、当時会社派遣と私費留学の両方を考えていました。

しかし、1999年4月に会社派遣の受験資格が変更され(満3年勤務→満5年勤務)受験資格を失い、一ヶ月悩みに悩んだ上で、私費留学準備をとにかく開始することにしたのでした。 Mr.デバリエのあの厳しいアドバイスは私にとってMBA受験本番のスタート合図となりました。






エッセイ(天下分け目の一発勝負です)

「もっと早く始めておけば良かった。」 この一言です。

GMATやTOEFLのテスト対策に忙しく、8月の時点である程度点数が出ていたにもかかわらず、「もっと、もっと」と欲張り、なかなかエッセイカウンセリングを始めませんでした。

私は、9月に入りカウンセリングを始めましたが、理想は7月でしょう。

というのは、カウンセリング当初は、レジュメ、Why MBA、What is your career goal、 What is your accomplishmentとどの学校にも必要なベース作りに1、2ヶ月間かけます。

12・ 1・2月に締切日が集中するMBAのエッセイは、7・8月にベースをしっかり固め、9・10・11月に自分独自の個性を光らせるネタを仕込みつつそれを練り、12・1・2月はとにかくエッセイを完成して行くというのが理想です。 特に私は、管理・経理部という現場経験の少ないバックグラウンドのために、Career goal のパートで具体的で説得力のあるストーリーが書きづらいと感じました。

ネタ不足の中でストーリーに想像力・説得力を持たせるには、何度も書き直してそれを練る必要がある訳です。

私は髭の紳士Mr.ルクレアとタッグを組みました。

「今回はマジだ。」と自分に言い聞かせるつもりで、カウンセリング時間を金曜日20:00-22:00の合コンゴールデンタイムに設定して、毎週エッセイを仕上げてい行きました。

カウンセラーは生徒の個性をうまく引き出すプロであり、彼とはエッセイ作成を通していろいろなことを話しました。

彼とのコミュニケーションを通じて英語をブラッシュアップし、エッセイの観点にスパイスを加え、何度も練り直し、完成したエッセイを伊東屋のナイスな紙に印刷するという過程を12回程繰り返しましたが、毎回心地よい達成感がありました。 エッセイ作成でウンウンうなっている時に全く考えもしなかったようなグレイトなアドバイスを貰えた時は、「Wow, I’m paying you for this advice!」 とよくシャウトしたものでした。 雰囲気もリラックスしたもので、イラスト好きの私がある日休憩時間にイタズラ描きを白板にしていた時など、紙に書き直してくれというので、カラフルに描き直してあげたら、「オー、オー、グレイト、グレイト!」と子供の様に喜んでいました。 結構カワイイおじさんです。 気が合ったカウンセラーと組んで行なうエッセイ作成は、締め切り日が近づく時のイライラを除けば、本当に楽しく充実した準備期間です。






GMAT

これには、苦労しました。なんとなく、5月から始めて、本腰が入ったのは8月から。 焦りまくりながら8_10月に集中的にCD-ROMで時間を計りながら問題をこなしていき、スピード感がついた10月に680をとり、力をエッセイにシフトしました。
後ろ髪を引かれる思いで11・12月と受けましたがやはり力が分散しうまく行きませんでした。
テスト勉強に引っ張られた分、エッセイへの取り組みが遅れて、情報収集、ネタの練り方が甘くなったと 反省しています。 セクション別には、SC、CR、RC、AWA、MATHとあります。
以下各セクション毎に私が思ったことです。

*AWA

ある議題に対して賛成又は反対の立場をあらかじめ設定された上で、議論を論理的に展開して行くというディベートは日本人にはちょっと馴染みが無いのですが、AWAはその作文版みたいなもので初めは全く途方に暮れました。 TOEFLのTWEもある種この類です。

そこで期間的にも値段的にもお手頃な感じのAWAコースをインターフェイスで取りました。

気軽に取ったMR.ストーンのAWAは本当に楽しく為になりました。
サンタクロースのようなMr.ストーンが「オー!ノー!」とシャウトしながら進んで行くあのエネルギッシュな授業はいくら受けても飽きません。

実際、あのコースの後AWAは全く問題なく、どちらかというとひたすらブラインドタッチングの練習をしていました。 これはとてもお勧めのコースです。

*SC(センテンスコレクション)

Mr.デバリエのSCは裏業が凝縮されていて、且つ方法論としても確立しているので、GMAT導入にはすごく役立ちます。 どうやったら高い確率で点数を取るかに重点が置いてあるので判りやすいです。

彼独特の気迫のこもった授業は、緊張した雰囲気の中で行われますが、あのすごく恐い顔でいきなりギャグを言うので、緊張しているクラスはいつも静まり返り、Mr.デバリエの豪快な笑い声だけが「ウァッハッハ」と響くというのがいつものパターンでした。

そんな豪快な彼も、受験突入前の生徒達に自分の時間を作ることの大切さを伝え、ひとつの方法として瞑想を薦めたり、自分の休み時間には講師室のはじっこでギターの練習をしていたり、恐いだけでない人物です。 この授業でのノートはその後の復習で非常に役に立ちました。 スピード重視の解法テクは本番でのSCセクションでの時間のセーブ、その分他のセクションでの余裕を生み出します。 個人での練習が必要なのがGMATですが、初めに方法論を学ぶのはその後の勉強の効率に大きく影響すると思います。

*CR(クリティカルリーズニング)

CRは正攻法しかないというのが僕の感想です。 つまり、より多くの問題を解き、その回答を分析し、それを繰り返すというものです。 いまだにCRは得意ではありませんが、練習問題の数をこなすと不思議に正解率が上がってきたのは確かです。

*RC(リーディングコンプリヘンション)

RC も正攻法しかないというのが僕の感想です。 とにかく語彙を増やし、画面上での読む速度を速め、キーワードを使って内容を把握し、問題を読んだら本文のキーワードの場所に戻って行く。 GMATのリーディングは、流し読みで内容が完全に把握できるTOEFLのリーディングとは全く異質の難しい文章です。 ここで語彙の豊富さが物を言います。 講師の例えで、「穴がたくさん空いている道路を君の車で走る場合、穴の手前でいちいち速度落すでしょう。 リーディングも同じだよ。 穴(わからない単語)が多いほど、車の(読む)スピードは遅くなる。」という話はもっともで単語を覚えようといろいろ頑張りました。 リーディングマテリアルとして、「Scientific America/http://www.scientificamerican.com/」を薦められました。 このサイトには、丁度良い長さの文章が毎月5本くらいのペースで過去3・4年分掲示されているので、量としては十分でしょう。 画面でスクロールしながらリーディングをする練習においては尚効果的です(GMATは既に、TOEFLもすぐにPC上でのテストになる為)。

*MATH

確率と順列が何度やっても公式を忘れてしまうので、いとこから借りたチャート式参考書を電車の中で読んだりして知識の補強をしていました。 GMATのMATHの難易度はそれほどではありません。 VERBALの難しさからいって、このMATHで満点をとるのがGMAT攻略の基本だと思います。 しかし私にとってMATHはやはり不得意科目で 「9割でいいや」 とちょっと諦めモードに入っていました。 今になり反省しています。






TOEFL

各セクション60以上が目安です。 6月から始め、8月に637(63/64/64)迄行ったので、Mr.ルクレアにはもうTOEFLの勉強は止めるようにアドバイスを受けました。 しかし、これはもっと点数が出るのではとその後も続けてしまい、結局再度637を11月に出しTOEFLの勉強はストップしました。 今思うと、プロであるMr.ルクレアの指示に従いうまく力をシフトして行くべきでした。 勉強としては、やはり問題集を買い、時間を計って真剣に模擬テストを受け、丁寧にREVIEWし、弱点を浮き彫りにして行くことが近道のような気がします。 あと試験前は体調を調えるように気を付けました。 セクション毎に思ったことは以下の通りです。

*ヒアリング

集中力を持続させる為に練習も本番と同じように時間を計り練習しました。 朝一番の時間帯にいきなりヒアリングから始まるTOEFLは体調の調整が重要だと信じます。 その為早起きになりました。 ここで会場選びもキーになります。 四谷にある日米英会話学院の音のクオリティーは他と比べて格段に良いです。 しかし、11月頃に試験を四谷で受けていたら、いきなりリスニングセクションの途中で上智大学の方からブラスバンドが近づいてきて、グラマーセクションまでドンドンプープーやっていました。 8月にある程度点数が出ていたので「しょーがないなー」という感じでしたが他の人は凍っていました。 会場選びに油断は禁物です。

*文法

いろいろ、過去問題も含めやりましたが、丁寧に見て行くと自分の弱点が見えてきます。 その時に見つけた「TOEFL test620」(明日香出版社。長本吉斉。1800円)という本はかゆいところに手が届くいい教材でした。 620_の取りこぼしを減らしてくれます。 インターフェイスで行われるETS主催の模擬TOEFLはお勧めです。 本番の練習としてはベストだと思います。

*リーディング

GMATに照準を当ててリーディングの量を増やして行くと TOEFLが簡単に思えてきます。 とはいっても取りこぼしをしてしまうため、模擬テストを使った練習量は相当量行い、間違うパターンを分析し、少しづつ取りこぼしを減らすようにしました。 ここで、TOEFLにありがちな、生物学、人類学、医学、宇宙などのサイエンス系の単語に悩まされる訳ですが、一つの解決策としてやはり上記にもある、「Scientific America/http://www.scientificamerican.com/」 をお勧めします。 このサイトにあるArticlesは難しすぎで良く判らないのですが、専門用語は確実に増えて行きます。






志望校選定(自分の勝ちパターンを)

人によりそれぞれの選び方があると思います。 エッセイの書き方で分けると、(1)少数校を濃く、(2)少数校を濃く+残り少数校を薄く、(3)多数校を濃く、という3パターンでしょう。 バックグラウンドが特異で、プレゼンテーション能力があり、自信のある人は(1)、結構自信ある人は(2)、体力に自信ある人は(3)でしょう。 でも(3)はへばってしまうと、結局力が分散し、(4)多数校を薄く、になってしまうので要注意です。 私の勝ちパターンは、「気合」。 こんな私の戦略は(3)で「体力の続く限り全力でトップ校の乱れ撃ちをする。」(当初16校に照準を当て、結局12校のみ出願)でした。 ここでの私の感想は、「私費なら、行きたいところだけに照準を絞り、その上で数を受けると確率が高いのでは。」 ということです。 やはり受かっても行かない学校にアプライする体力があったら、行きたい学校の為に使うべきでしょう。 時間がたっぷりあれば、ウォームアップ校2校くらい練習後、本番校の乱れ撃ちという手がベストですが、現実は時間が足りなく、結局は練習で本番の体力を使ってしまうものです。 スピード感的には、 1・2校目はウォームアップ校で一速_二速、3・4校目はやっと三速にギアチェンジ、5・6・7・8・9・10校目は一気に全開5速、11・12校目は記念受験のクルーズコントロールという感じでしょうか。 結果、12校出願、3校合格、8校不合格、1校棄権という結果でした。






推薦状(かなりビビリました)

推薦状は9月頃に上司や取引先の人に頼むものですが、私費留学の私には実はこれが一番悩みどころでした。 今年落ちても来年がという気楽さとは裏腹に、推薦状を上司に頼むことは会社を辞めることの意思表示です。 今後の上司との関係を考えかなり悩みました。
受かってからMBA行くかどうか考えようという気持ちも多くの私費留学生にあると思います。

ここで、多くの私費留学生が昔の上司や取引先の方、直属でない上司に推薦状を頼み、受験勉強も会社には秘密で進めていました。 秘密で行なうこれらの準備は精神的に本当につらいと友達は言っていました。

私は口に出すことで自分を高めるタイプなので、結局は上司にMBA計画を正直に打ち明けました。
それは、自分に対する決意でもありました。 絶対行くのだという。

上司に打ち明けた時、彼は意外にも快く引き受けてくれました。 「それは君の人生だ。 信じる道を進んでもらいたい。 僕はサポートしよう。」

本当に勉強も仕事も頑張ろうと心に誓い、時あるごとに進捗状況など上司には報告していました。
この点で私は本当に恵まれていました。

この様に推薦状を上司から得るというハードルを越えた後は、全速力で受験勉強を走り抜けました。






友達

友達はやはり大切です。 クラスやパーティーでは積極的にネットワーキングして下さい。

友達はお互い励まし合い精神的な支えになりますし、合格の喜びも二倍です。

又、時間が無い中での受験勉強では、情報収集が一番大切です。

友達とのネットワークはこの情報網の基礎になるので積極的に情報を集め発信して行けば、また情報は集まって来ます。

私は、インターフェイスで会った何人かの友達を中心にいろいろ情報交換していましたが、ネット上にもMBA受験者のサイトがあるのでそれらを利用するのも手だと思います。






退職及び就職活動(勉強になりました)

会社では休職も薦められ、諸条件をクリアすれば休職可能だったのですが、結局退職してMBAに挑戦することに決めました。

この過程を通して人事部の方や事業グループのトップの方ともお話しが出来て大変為になりました。

結論として会社を退職することにしましたが、退職する時になり初めてこの会社での人とのつながりがいかに大切かを考えるようになりました。

皮肉なものですが、去る時になりはじめてそこでの人とのつながりの大切さを痛感するものです。

今までの人とのつながりを生かすも殺すもこれからの自分の心がけ次第だと思います。

もしも留学を機会に会社を退職することになる方は、段取りを踏んでしっかり退社することがその後のビジネスでのつながりや、その会社内での新たな人とのつながりを生み出すと思います。

「就職活動」という言葉を見て、「ああ、二年後ね」とか、早くても「アメリカ行ってからね」とか、思うのが私のような凡人の考え方ですが、ほとんどの自費留学生はもっとバイタリティにあふれステップが軽いです。

いったん受験勉強が終わればすぐに就職活動が始まるのです。

日本にいる間に興味のある業界に就職活動をかけます。

これは、主に一年後にトライするサマージョブ取得の為です。

又、アメリカに渡ってもすぐに就職活動は始まるので、忙しくなる前にじっくり日本でジョブマーケットや自分のやりたい分野を研究するという周到さです。

私など遅れがちですので他の私費留学生の背中を見ながらエッチラ・オッチラやっています。






最後に

充実した準備期間一年間 + 合格の喜び + 充実したMBA二年間 + 卒業の喜び + 一歩も二歩も踏み込んだキャリア > 借金 + 就職活動三年後は判りませんが、今この公式は通用すると思います。 是非勇気を出してトライして下さい。





大学院留学 合格体験記
UC Berkeley HaasMBA(ハースMBA) Class of 2002