USC MBA 合格体験記

留学先:南カリフォルニア (Marshall MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.434






留学先:USC (Marshall)
そのほかの合格校:なし
経歴:エンターテインメント業界プロデューサー
TOEFL:106(R28、L28、S22、W28)
GMAT:660(M51、V27、IR8、AWA4.0)

今から3ヶ月ほど前、初めてのインタビューを翌日に控え、私はデバリエのインタビュートレーニングを受けていた。容赦ないダメ出しに、練習で話せていた言葉が出てこない。頭の中は真っ白になった。「お前はもうだめだ、受験はやめて仕事を続けたほうがいい」

その夜、悔しくて、ひたすらインタビューの練習をしていると、一通のメールが届いた。

”I gave you shock interview training to prepare you for a tougher admissions interview.”

デバリエは時に厳しい指導をする。どういった指導がその生徒にやる気を出させるのに最も効果があるのか考え、その時々で最適な指導をしている。そしていつもフォローを忘れない。いつもの一連のサイクルだった。そして多分このサイクルも今回のメールで最後かと思うと、ふと寂しくなった。今晩やるべき宿題とともに、メールの最後には一言こう添えてあった。

SMILE. Look CONFIDENT.

なんだか奥からこみ上げてくるものがあって、思わず涙が出そうになった。

<はじめに>
中学から大学までエスカレーター、TOEIC270というほとんど英語力がゼロの状態から始まったMBA受験は、TOEFLで105点オーバーが出るまで2年、合格が出るまで3年という長期間に及んだ。なかなか点数、合格が出ずに不安になったことはあったが、一度もつらい、やめたいと思ったことはない。本当に楽しく充実した3年間だった。
真っ白な状態からのスタートだったため、将来同じような受験生の役に立つため自分を実験台とし、できる限り教材を絞って「ゼロからでもこれだけやればOKよ!」と将来皆さんに言えるようにすることをモットーとした。勉強時間は電車内がメインで毎日往復の1時間ほどで、休日は勉強せずに効率の良い教材を探したり自分で作ったりした。「飲みの誘いは絶対に断らない!」というポリシーだったので、家で勉強することはほぼなかった。以下に掲載している教材のみやれば中学生レベルの英語力からで、1日1時間の勉強でも2年かければ私の点数を獲得することは可能である。(GMATはとても自慢できる点数じゃないです、すみません。。)以下一番時間がかかったプロセスのTOEFLを中心に、英語が苦手な人に向けて私が実践した内容を共有したい。

<MBAの受験を分解してみる>
以下MBA受験で必要な項目をグラフにした。青がアウトソーシング可能な部分、黄色は場合によってはアウトソーシング可能、赤は自分でやらないと仕方ない部分である。こう見ると自分でやらなきゃいけない部分って案外少なかったりする。アウトソーシングできる部分は徹底的にアウトソーシングして作業を短縮することをおすすめする。独学でやろうとするのもいいが、時給で換算すると結局外に出した方が安くなると思う。暗記、問題演習に集中できる環境を早期に確立できるといい。

◎TOEFL
①単語
☆ポイント1ー記憶のメカニズムを理解するー
単語は暗記なので、記憶のメカニズムを理解しておくと「これだけ覚えたのにほとんど忘れた!俺はバカなのか!」と自己嫌悪にならずに済む。「エビングハウスの忘却曲線」をご存知だろうか?ざっくり言うと人は「覚えた単語を20分後には42%忘れ、一ヶ月後には79%忘れる」というもの。逆に言えば1ヶ月経っても2割は覚えているわけで、粛々とこの2割を積み上げて100%に近づければ良い訳だ。長期的な記憶力に個人差はほとんどないと思う。

[教材]TOEFL3800
この教材を選んだ理由は単純で、「一番多くの受験生がこれで勉強していたから」である。もしかしたらもっと良書があるかもしれないが、検証できないのでスルーした。

「LV1は8割分かっていれば飛ばしてよし!」と本書に書いてあるが、逆に8割以上分からずに愕然とした。LV3まででOKとしている人も多いが、そこまでやって単語力不足を感じるようであればLV4までやろう。LV3まで終わった時、LV4は知らない単語ばかり集まっている良質な単語集に感じるハズ。「LV4はGMAT用!」などと勝手に検証もせず言っている人がいるが、本書はTOEFLの単語帳。ただ、これをやっておけばGMATと出題範囲はかぶっている気がするので特に別途GMAT用に単語は勉強しなかった。熟語も全然知らなかったので同じ著者の熟語本もやったが、点数への寄与度は不明。

☆ポイント2ー文明の力を駆使するー
デジタルハイビジョンのご時世に昔ながらの紙の単語帳で勉強している人もいるが、文明の力を最大限利用してスマートに勉強するべし!色々と試したが、iPhoneアプリの「単語カード」がシンプルで便利だった。100個づつ単語を区切って入力し(これがかなりめんどいのでバイトが雇えるといいです笑)、分からない単語に☆をつけていく。今度は☆をつけた単語だけソートして一つづつ覚えていく。覚え終わった後にまた分からない単語は☆2つとする。そんな感じで覚えづらい単語の☆の数を増やしていき、☆の多い単語を重点的に復習する。LEVEL4まで大体覚えきるのに一日1時間の勉強で10ヶ月かかった。覚えた後も定期的に復習が必要であり、その後の勉強時間も考えると一番時間がかかるパート。

②リーディング
☆ポイントー文章を塊で理解するー
単語をある程度覚えたら、洋書を一冊読んでみよう。おすすめはシドニィシェルダンの「ゲームの達人」。理由は超面白いから!他の難しい本は読むのに根気がいるので、「一日5ページ読むぞ!、ハァハァ今日は3ページでよしとするか」となり続かなかった。これは読みやすい上に楽しめるので一石二鳥。これ読み終わったら一旦リーディングの勉強は終了。文法の勉強はする必要なし!読み終えたころには英文をあまり止まることなくスラスラ読みこなす感覚が身に付いているはず。それでOK。あとは実践でトピックと問題に慣れていく。何回か本番を受けていると不思議と20点台後半で安定してくる。

③リスニング
リーディングと必要な能力はあまり変わらないので、リーディングができるようになれば、ゆっくり音声が流れれば理解できるはず。ここはつまるところ「慣れ」と「集中力」であると思う。

[教材]TOEFLテスト基本ボキャブラリー2000語
TOEFLテスト基本ボキャブラリー2000語はTOEFLのトピックについて学べるばかりでなく、リスニングと3800でカバーしていない単語までを学べるので一石三鳥。特に「慣れ」の部分に有効。

☆ポイント1ーディクテーションー
リスニングの勉強は何から手をつけたらいいのか分からず、適当に流し聞くことで勉強した気になってしまうのが一番の落とし穴。色々試したがディクテーションが一番効果があったと思う。シャドーイングも効果があると思うが、家でしかできないので他の誘惑を断つ強い心が必要となる。私の場合はTOEFLテスト基本ボキャブラリー2000語の音声をフリーソフトで文単位に分割し、以下のような音が出るエクセルシートを作った。

左側のセルをクリックすると音声が文章単位でループ再生され、右側のセルに聞こえたままの文章を記入していく。間違えた部分は赤字にすると、自分の理解できない発音や知らない単語が浮かび上がってくる。これを単語帳に入れて一つづつ潰していった。わざわざ音声を分割したりエクセルを作るのが面倒であれば、ちょっと効率は落ちるが部分リピート機能がついたウォークマンで対応出来る。

☆ポイント2 ー集中力を高めるー
一時TOEFLで105点超えは不可能じゃね?と思い始め、IELTSに浮気したことがあった。結局私にはIELTSはフィットしなかったが、副産物としてリスニング力が大幅に強化された。(リーディングが得意な人にとってはIELTSはTOEFLよりも点数が出やすく、有効なオプションになり得ると思う)
やった教材はCambridgeのセルフスタディパック。IELTSは文章の傾向は似ており、かつリスニングの問題はディクテーションが主になっているため、集中力が身に付く。これを1冊やったところ単語単語の粒が立ってクリアに聞こえるようになった。ここで20点台後半で安定。

④ライティング
インディペンデントタスク
ライティング添削で有名なJackのテンプレートを使用したが、意見をサポートする理由を3つ考える必要があって点数が伸びなかったため、2つだけで済むように独自にテンプレートを変更したところGoodで安定した。

インテグレイテッドタスク
渋谷の予備校のiPhoneアプリ(安い!)にテンプレがあるのでそれを丸暗記した。あとは集中力とタイピング勝負。途中で聞こえたキーになる単語をメモって簡単な文章で構わないので「できる限りたくさんキーワードを含めて」書く。ライティングは個人のJackの添削サービスが有名だが、ウェブトフルの添削と両方使った結果、ウェブトフルの方が優秀だと思う。3回くらい添削してもらえばばっちり。

⑤スピーキング
最後の関門、スピーキング。これも渋谷の予備校のテンプレを丸暗記で対応した。ただし点数は22点止まりだった。通いではなくネットの受講の方でテンプレだけ入手できればOK。ライティングと違いテンプレを思い出すのに時間がかかっていては戦えないのでそらで詰まらずにテンプレを暗唱できるまで練習した。TOEFLの会場にはギリギリ遅めのタイミングで入ろう。ちょうどダミー問題のタイミングで途中で先人の戦いが聞こえてくるのでいい予習になる。ちなみにスピーキングの指導はD.M氏が有名だが、「発音が悪いから」と理由で授業を受けさせてもらえなかった。粘って交渉したもののNG。ヒドイ。。

⑥模試
模試はBarronsの本買うと付いてくるPC上でできる模試が一番良い。理由はパートごとに分かれていて、勉強がしやすいから。しかも途中で止めて再開可能。不満があるとすればリスニングの出題傾向が若干異なるという点くらい。windows搭載のタブレットなんかに入れれば重い本を持ち歩かずに済んでスマート!これを2周くらいやった。

⑦実践
一通りやったかな、いやーでもまだまだかな、でもモチベーション落ちてきたかな、くらいの段階から毎週予約を入れた。はじめはモチベーション維持に効果を発揮し(始めのうちは受けるたびに徐々にですが点数があがっていくから嬉しい!)、90点台に乗ってからは2万円でスロットを1回回している感覚に陥る。私は合計21回受けた。ウェブトフルの先生が良い会場の予約が始まったことをご丁寧にブログで教えてくれるので、頻繁にチェックするようにしよう。

◎GMAT
ここで一番のおすすめは兵庫のH塾。なんと言っても教材が豊富。ダウンロードして先生の授業の声を聞きながら自分で勉強する形式。すべてのパートがカバーでき、そして冬には色んなお役立ち情報が回ってくる。SCの教え方は御徒町のYが最高だった。GMATの問題点は点数がやたらブレること。IRで1点(最低点!)が出たあとに特に何も対策せず8点(最高点!)が出たりテストとしてちょっとおかしい。最後までVで点数が取れなかったので、ここの勉強法は他の方にお任せしたい。

◎エッセイ
エッセイカウンセラー選びで何を重視するのかは人によって異なると思う。 個人的に一番重要視したのは「文章センス」だった。英文を正確に書ける人は多いが、グッとくる文章が書ける人は少ない。デバリエのブログを読んで詩的な文章センスを感じたので、迷わずお願いすることにした。実際、デバリエは単なる文章校正だけでなく、どういった言葉が読み手を惹き付けるのか指導してくれた。間違いなく最高の実績を持つエッセイカウンセラーであり、自信を持っておすすめしたい。厳しい指導で知られるが、厳しい言葉は本心で言っているものではなく、あくまで生徒にやる気を出させるために言っている言葉であり、私にとってはユーモアセンス溢れるナイスなおじいちゃんでした。

ー最後にー
今までこれほど周囲の人の助けを借り、応援していただき、迷惑もかけながら一つの目標に向かって進んだことはなかった。インターフェイスのデバリエさん、ルクレアさん、小貫さんにはこの場を借りて心からお礼したい。本当に、ありがとうございました!!





大学院留学 合格体験記
Southern California USC MBA(マーシャルMBA) Class of 2015