留学先:バージニア (Darden MBA)
大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.535
1. 受験結果
合格校 :Darden(EA)
不合格 :Sloan(R1)、Tepper(R1、WL後)
辞退 :Ross(R1、インタビュー辞退)、 McCombs(R1、インタビュー辞退)
2. バックグラウンド
出願年齢:29歳
大学 :私立文系
職歴 :総合商社7年(自動車部隊)
海外経験:東欧2年
留学費用:社費(私費生で合格後に社費認定)
GMAT :560点
GMATEA:157点(GMAT 700点相当)
IELTS :7.5 (R 8.0, L 8.0, S 7.0, W 6.5)
GPA :2.8
その他 :USCPAライセンス有
3) 出願プロセス
2020年9月〜12月 :IELTSスコアメイク(オフィシャル教材、Nish)
2021年1月〜6月 :GMATスコアメイク(e-GMAT、OG、YES)
2021年4月 :Interfaceにコンタクト、1R集中コースに申し込み
2021年6月〜10月 :レジュメ、エッセイ準備
2021年8月 :Darden出願(Binding Optionにより合格したら入学をコミット)
2021年9月 :Sloan、Ross、Tepper出願
2021年9月中旬 :Dardenインタビュー実施(EAのためインタビュー確約)
2021年10月 :McCombs出願
2021年10月 :Darden合格、受験終了
3. Why MBA?
海外駐在から帰任後、自分がこれからの人生をどう過ごしたいかを考えた結果、「組織やチームを率いて高い目標を達成し、周囲と感動を共有し続ける」ということを人生の目標に決めました。その為には、理論と実践を通じ優れたリーダーシップをまず身に付ける必要があると考え、異動や転職ではなく、海外MBAの進学を志望した次第です。その中でも、ケーススタディを通じた学習が上述の目標に最も適していると考えた結果、HBSを第一志望に受験をスタートさせました。
勤務先では海外勤務と国内勤務を繰り返す部隊に所属していた為、海外駐在から帰任した2020年に、次の転勤辞令が出るまでの2年間が勝負であると捉え、必ずここで合格し自分のキャリアを切り開こうと決意した次第です。また子供が欲しかったことと、業務の関係上、予算・中期経営計画の策定を行う繁忙期が2ndラウンド出願タイミングと完全に重なることを考慮した結果、21年の1stラウンド(9-10月)に出願し、12月までに合格するという短期決戦の計画を練り受験を進めました。
ところが、私の低いGPAでは極めて厳しい結果が予想されること、また必要なGMATのスコアを最後まで出せなかった為、HBSを志望すること自体が非現実的であることを、デバリエ氏とのカウンセリングを通じ改めて理解しました。デバリエ氏は忖度や遠回しな言い方はせず、ストレートに物事を伝えます。時にはその場で素直に受け止められないこともありましたが、自宅で冷静に振り返ると間違ったことは何一つ言われませんでした。
前述の人生の目標に立ち返り改めて考えを整理した時、HBSの環境やネームバリューには確かに惹かれますが、お金や家族との時間を犠牲にし続けてスコアメイクや受験を1年延ばす意味はないと考え直しました。同じような経験を得られる他の学校はないかと探した結果、Dardenであれば合格の可能性は高まり、かつケーススタディ漬けになれるのではと考え志望に至った次第です。また、アメリカの美しい地方都市で家族と生活を送れると考えたことも、大きな志望理由でした。
ドリーム校に拘わらなければそもそも合格はできませんし、そこまでの努力が足りなかったのは自分の甘えですが、時間と引き換えに何を犠牲にするかという点も良く考えるべきと思います。合格後に受験プロセスを振り返った際、自分の人生の目標を決め、早いタイミングで志望校を絞り込んだ結果、出願プロセスだけでなくリサーチやOBとのWeb面談を進めることができたので、この判断は正解だったと思います。
4. IELTS
個人的には、TOEFLよりもIELTSの方が明らかにスコアメイクで楽に感じました。TOEFLは90点手前で長らく足踏みしましたが、IELTSに切り替えた初回でOA7.0が出せ、TOEFL105点相当であるOA7.5には3回目で到達できました。勉強法は王道でしたが、RとLは公式問題集を繰り返し解き、間違った問題を何度も復習しました。WとSはNishにトレーニングして貰い、スコアメイクに繋げました。
またIELTS英単語3500も購入し、寝る前に記憶、翌朝に復習というルーティーンを貫きました。
5. GMAT
GMATは最後までスコアメイクを果たせなかったので、失敗例として共有します。前提として、そもそも私はGMATに否定的な考えを持っています。1問1-2分でMathやVerbalを解いても受験生の素質が図れると思いませんし、Verbalで回答を選ぶロジックも曖昧なものや非論理的な説明が多く、暗記ゲームの延長にしか思えませんでした。結局、EAで157点(GMAT700点換算)が取れたため、エッセイとインタビューに注力することを決めた次第です。また私はUSCPAの資格を持っていた為、GMAT waiverが通りやすいと読み、waiverオプションがある学校とEAで出願可能な学校を中心に受験する戦略を取りました。Waiverに対する見立ては当たり、Sloan、Darden、Ross、UNCはリクエストを認められました。みっともない戦略ですが、暗記ゲームにお金と時間をかけ続けるよりも、出願可能校から志望度の高い先を選んで勝負する方が有意義だろうと考えたものです。
GMAT学習の序盤はMath対策でマスアカ教材を3周ほど回し、間違えた問題を徹底的に復習した結果、49点は出せるようになりました。苦労したのはVerbalです。GMAT重要単熟語を購入し朝晩に覚えたのはIELTSと同様ですが、それ以外では安さに惹かれe-GMATのVパッケージを購入し勉強しました。ですが、幾ら勉強しても「なぜそれが回答と言えるのか?」と腹落ちできる理由に行きつかない問題が多く、e-GMATの質問コーナーにも何度も何度も投稿した程です。結局、e-GMATだけでは不十分と諦め、まずSC対策で御徒町の予備校に通いました。それでもprepの点数が伸びず時間だけが経過した為、ダメ元でEAを受験したところ157点を取れた為、そこでGMATは終わりにしました。ちなみにGMATも併せて受けたところ560点という絶望的なスコアだったため、逆にきれいに諦められました。EAは明らかにGMATより難易度が低いと思うので、GMATで伸び悩んでいる方は一度受験することを強くお勧めします。
6. レジュメ・エッセイ
低いGPAとテストスコアにも関わらずDardenに合格できたのは、間違いなくInterfaceによるカウンセリングのお陰でした。デバリエ氏との初回セッションでは、レジュメの作成からスタートしました。自身のバックグラウンドやキャリアのポイントを事前に書き出し持参し、当日のヒヤリングを基に初回で完璧なレジュメがあっという間に完成しました。ところがエッセイはそう上手くはいかず、1校目として作成したDardenは6月から2か月弱を掛け完成させました。「俺の言うとおり書け!」とデバリエ氏が考えを押し付けるという巷の噂も耳にしたことはありましたが、そのような場面は一切ありません。あるとすれば、それは受験生の準備不足以外の何物でもないと思います。但し、考えた内容については、「とにかくエピソードに具体性を持たせろ」、「アドミッションを退屈させる当たり前のことは書くな」等、何度も何度もストレートな指摘を受けました。但し指摘ばかりではなく、「この文脈はこの表現の方が良い」、「Diversityの視点も取り入れるべきだ」という提案も頂きながら修正を重ねた結果、自分なりに考え抜いたエピソードが深掘りされた所に、美しい構成や表現がデバリエ氏から授けられ、納得のいく最終形へエッセイを仕上げることができました。また、1st Round集中コースで固定枠を利用していたため、6月以降の日曜昼過ぎは毎週カウンセリングを行ったことは、良いペースメーカーとなりました。
7. インタビュー
インタビューでは主にルクレア氏にオンラインでの模擬面接を何度も実施して貰いました。「そんな当たり前の話では退屈されるだけ」、「後半のエピソードはユニークなのでもっと時間を割こう」というアドバイスに加え、「なぜその行動を取ったのか?」、「なぜそう考えるのか?」という問いが繰り返され、正に“カウンセリング”でした。またルクレア氏とのセッションとは別にデバリエ氏にもインタビュートレーニングを実施頂きました。特に印象に残ったのは、インタビュー最後に面接官から振られる「Any questions?」の重要性です。インタビューで一番大事なのは、実はこの問いだとまで言われました。具体的な授業や教授の名前を挙げつつ、単なるリサーチでは分からない点を質問することで、自分の本気度を徹底的にアピールしろ、というアドバイスに従ったことが、本番での良い結果に繋げることができたと思います。アカデミックな内容だけでなく、住む町の治安や医療事情、家族へのサポートについての質問まで織り交ぜたことも良かったと思います。
8. 最後に
MBA受験の中でも、エッセイとインタビューは特に重要なパートであり、且つプロフェッショナルである第三者の視点からフィードバックを貰うことは必須だと考えます。受験プロセスでは、投げ出したくなる場面が本当に何度もあると思いますが、歴代の合格者は皆そのような挫折や苦しみを乗り越え結果を出していると思います。自分も必ずやれる筈だ、という覚悟と自信を持って受験に取り組みましょう。周りの意見に流されず、自らの意思で苦しい道を選んだ全ての受験生を尊敬すると共に、エールを送りたいと思います。合格の日まで頑張りましょう!!
大学院留学 合格体験記
Virginia (ダーデン MBA) Class of 2024